波上宮
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波上宮 | |
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所在地 | 沖縄県那覇市若狭1-25-11 |
主祭神 | 伊弉冊尊 速玉男尊 事解男尊 |
社格等 | 官幣小社・別表神社・琉球国新一の宮 |
例祭 | 5月17日 |
波上宮(なみのうえぐう)は沖縄県那覇市にある神社。熊野信仰の系列に連なる古社で、沖縄総鎮守として信仰されてきた。琉球八社の一つ。全国一の宮会より琉球国新一の宮に認定されている。
那覇港を望む高台の上に位置し、「なんみんさん」として親しまれてきた。
目次 |
[編集] 歴史
社殿の創建年は不祥だが、当地は古くより聖所として崇敬されてきた。
伝説によれば、南風原の里主という者が釣りをしていると、ある日浜辺で「光り、ものを言う」霊石を見つけた。この石に祈るたびに豊漁となるので、諸神がこの霊石を奪おうとした。そこで里主が当地へ逃れると「吾は熊野権現也、この地に社を建て祀れ、然らば国家を鎮護すべし」との神託があった。里主は琉球王府にこれを奏上し、社殿が創建された……という。海から聖なるものが届く、とのストーリーは、ニライカナイ信仰の現われと言えよう。
1890年(明治23年)、官幣小社に指定されて社勢も高まったが、1945年(昭和20年)の沖縄戦で灰燼に帰した。1953年(昭和28年)、ハワイ移民の寄進により本殿再建、1961年(昭和36年)には拝殿再建がなされた。1993年(平成5年)に至り、全社殿の本格的復興が成った。
[編集] アクセス
- 沖縄都市モノレール(ゆいレール) 県庁前駅より西へ1km。駅前のパレットくもじ前バス停から那覇バス乗車、西武門バス停下車
- 那覇バス 1番(首里牧志線)・2番(識名開南線)・3番(松川新都心線)・5番(識名牧志線)・15番(寒川線)・45番(与根線)で西武門(にしんじょう)バス停下車
- 国道58号泉崎交差点から北西へ1km