熱河省
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熱河省 Rehe Province |
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省都 | 承徳 |
熱河省(ねっかしょう、Rèhé-shěng)は中国の歴史的な行政区画。1929年から1955年まで河北省、遼寧省、内モンゴル自治区の交界地帯に存在し、ジェホール(Jehol)とも呼ばれた。Rèhé はその音訳であろう。首府は承徳市にあった。
[編集] 沿革
- 清代のゾーオド・アイマク(昭烏達盟)、ゾスト・アイマク(卓索図盟)とツァハル・アイマクの東部の地。
- 1914年、北京政府により、ゾーオド、ゾストの両アイマクにツァハル・アイマクの一部をあわせて熱河特別地区となる。
- 1929年、国民政府により熱河省に改編し、首府を承徳県に置いた。
- 1933年に日本軍が占領し、満州国に併合した。
- 1945年に日本が降伏したのち、共産党勢力の手中に帰し、1949年東北人民政府の指導下で、新熱河省が設置され、承徳市に省人民政府が置かれた。
- 1955年の全国人民会議で熱河省の廃止と河北、遼寧、内モンゴルへの分置が決定され、1956年1月1日を以って正式に実施された。
[編集] 行政区画
熱河省は15県、20盟、3局を管轄し、今日の河北省承徳市、遼寧省朝陽市、内モンゴル自治区赤峰市一帯を占めていた。
[編集] 外部リンク
- 古~い世界地図(中華民国や満州国時代の熱河省の地図が閲覧可)