田辺聖子
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田辺聖子 (たなべ せいこ、1928年3月27日 - )は日本の小説家。大阪府大阪市生まれ。1976年より兵庫県伊丹市在住。
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[編集] 略歴
幼少時は古典文学に親しみ、少女小説を愛読した。樟蔭女子専門学校(現大阪樟蔭女子大学)国文科卒。金物問屋に就職し、そのかたわらで同人『文芸首都』『大阪文学』に参加。『花狩』がラジオドラマに採用され、放送作家となる。
1956年、『虹』で大阪市民文芸賞受賞。1964年に『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞受賞。大阪弁を使う恋愛小説を確立。また、吉川英治文学賞を受賞した『ひねくれ一茶』など、歴史小説も多い。
川野彰子への追悼文を書いたことで、お礼に訪れた夫の川野純夫と知り合い、1966年に結婚。36年間連れ添う。神戸の医師だった川野純夫は、エッセイに「カモカのおっちゃん」として登場し人気となった。
無類のスヌーピー愛好家。また自身年来の宝塚歌劇ファンであり、自著『新源氏物語』『隼別王子の叛乱』『舞え舞え蝸牛』の作品群が宝塚で舞台化された実績をもつ。
また、2006年には、エッセイなどを元に朝の連続テレビ小説『芋たこなんきん』(NHK大阪放送局制作)が作られた。
[編集] 受賞歴
- 1956年 『虹』で大阪市民文芸賞
- 1964年 『感傷旅行』で第50回芥川賞
- 1987年 『花衣ぬぐやまつわる・・・・・・わが愛の杉田久女』で女流文学賞
- 1993年 『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞
- 1994年 第42回菊池寛賞
- 1995年 紫綬褒章
- 1998年 『道頓堀の雨に別れて以来なり』で第26回泉鏡花文学賞/読売文学賞
- 2000年 文化功労者
- 2003年 『姥ざかりの花の旅傘』で第8回蓮如賞
- 2006年 朝日賞
[編集] 主な作品
[編集] 小説
- 花狩
- 感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)
- ここだけの女の話
- 女の日時計
- 浮舟寺
- 貞女の日記
- もと夫婦
- あかん男
- 窓を開けますか?
- すべってころんで
- 猫も杓子も
- 鬼たちの声
- 言い寄る
- 中年の眼にも涙
- 無常ソング ―小説・冠婚葬祭―
- 夜あけのさよなら
- 花婿読本
- 求婚旅行
- ほとけの心は妻ごころ
- 女の食卓
- うたかた
- 夕ごはんたべた?
- 甘い関係
- 私の大阪八景
- 愛の風見鶏
- 休暇は終った
- 朝ごはんぬき?
- 妾宅・本宅 ―小説・人生相談―
- 私的生活
- 隼別王子の叛乱
- 浜辺先生町を行く
- お聖どん・アドベンチャー
- 鬼の女房
- 世間知らず
- 人間ぎらい
- 三十すぎのぼたん雪
- 愛の幻滅
- 中年ちゃらんぽらん
- 孤独な夜のココア
- 愛してよろしいですか?
- 男の城
- 魚は水に女は家に
- スヌー物語 ―浜辺先生ぶーらぶら―
- 日毎の美女 ―新・醜女の日記―
- 蝶花嬉遊図
- オムライスはお好き?
- 姥ざかり
- おんな商売
- お目にかかれて満足です
- 苺をつぶしながら ―新・私的生活―
- 風をください
- 返事はあした
- ダンスと空想
- 姥ときめき
- 恋にあっぷあっぷ
- はじめに慈悲ありき
- 宮本武蔵をくどく法
- ジョゼと虎と魚たち
- ベッドの思惑
- どんぐりのリボン
- 嫌妻権
- むかし・あけぼの-小説枕草子
- 春情蛸の足
- 姥うかれ
- 私本・いそっぷ物語 ―おせいさんのイソップ噺―
- ときがたりデカメロン
- 九時まで待って
- 不機嫌な恋人
- ブス愚痴録
- うつつを抜かして ―オトナの関係―
- 不倫は家庭の常備薬
- 結婚ぎらい
- 薔薇の雨
- どこ吹く風 ―男と女の新フレンド事情―
- 夢のように日は過ぎて
- お気に入りの孤独
- よかった、会えて
- おかあさん疲れたよ
- 姥勝手
- 愛のレンタル
- 週末の鬱金香
- 夢渦巻
- ひねくれ一茶
[編集] エッセイ
- 女の長風呂
- 言うたらなんやけど
- イブのおくれ毛
- 篭にりんご テーブルにお茶…
- 女が愛に生きるとき
- ラーメン煮えたもご存じない
- ああカモカのおっちゃん
- 男はころり女はごろり
- おセイさんのほろ酔い対談
- カモカのおっちゃん興味しんしん
- 芋たこ長電話
- おせいカモカの対談集
- 女の居酒屋
- 歳月切符
- 女の気まま運転
- 女の停車場
- 女のハイウェイ
- いっしょにお茶を
- 女の口髭
- 夢の菓子をたべて ―わが愛の宝塚―
- しんこ細工の猿や雉
- おせいさんの団子鼻
- 女の幕ノ内弁当
- 女の中年かるた
- 死なないで
- 男の結び目
- 星を撒く
- 浪花ままごと
- ほのかに白粉の匂い ―新・女が愛に生きるとき―
- 猫なで日記 ―私の創作ノート
- 女のとおせんぼ
- ぼちぼち草子
- 性分でんねん
- 天窓に雀のあしあと
- 乗り換えの多い旅
- ほととぎすを待ちながら ―好きな本とのめぐりあい―
- 人生は、だましだまし
- 残花亭日歴
[編集] 古典翻訳(田辺聖子流)
- 新源氏物語
- 舞え舞え蝸牛(落窪物語)
- 源氏たまゆら