真夜中の弥次さん喜多さん
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- しりあがり寿の漫画作品。十返舎一九の戯作「東海道中膝栗毛」より題材を採っている。
- 1を作者自身がノベライズした小説作品。
- 1を原作とする舞台演劇作品。2002年7月に少年王者舘KUDAN Projectが天野天街の脚本・演出で上演した。
- 1を原作とする日本映画。以下に詳述。
真夜中の弥次さん喜多さん(まよなかのやじさんきたさん)は、2005年4月2日に公開された日本映画。脚本も手がけている俳優の宮藤官九郎初映画監督作品。歌・ダンス・色気・何でもありの時代劇コメディー。
非常に形容しがたい作品だが、バカッぽくみえること=潜在心理ということを述べておりそれを解放する物語だが、現実が襲ってくるので、空想と現実の混沌を漂う中、二人は愛し合ってる=なんだもう幸せじゃネーかという作品。
原作の1つである「弥次喜多 in DEEP」が手塚治虫文化賞を受賞している事からもその凄さが伺える。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
時は江戸時代(または江戸と現代が交錯する時代)。江戸の町は南蛮からきた像様の話で持ちきり。ペラペラでまるで現実味がない。 ワイルドで熱い男、弥次郎兵衛とヤク中の役者、喜多八。二人はディープに愛し合う恋人同士。 ある日、喜多さんの長屋にお伊勢さんからのDMが届く。“リヤルは当地にあり”。喜多さんのヤク中を治すため、そしてリヤルを探すため、お伊勢さんを目指して弥次さんと喜多さんの東海道の旅が始まる。
[編集] キャスト
- 栃面屋弥次郎兵衛 - 長瀬智也(TOKIO)
- 食客喜多八 - 中村七之助
- 金々 - 阿部サダヲ
- お初 - 小池栄子
- 呑々 - 柄本佑
- 木村笑之新 - 竹内力
- 旅籠の客 - おぎやはぎ
- 浪速ホット - 板尾創路(130R)
- おちん - 山口智充(DonDokoDon)
- ヒゲのおいらん - 松尾スズキ
- 清水次郎長 - 古田新太
- アーサー王 - 中村勘九郎
- 毒蝮三太夫 - 毒蝮三太夫
- 奪衣婆 - 研ナオコ
- バーテン - ARATA
- バーテンの妻 - 麻生久美子
- 魂 - 荒川良々
- 笑いの神様(声:岸祐二)
[編集] スタッフ
- 製作・配給:アスミック・エース
- 脚本・監督:宮藤官九郎
- 原作:しりあがり寿「真夜中の弥次さん喜多さん」、「弥次喜多 in DEEP」、「小説 真夜中の弥次さん喜多さん」、東海道中膝栗毛
- ※しりあがりは「たわぁ麗溝堂店主」として出演もしている。
- 音楽:ZAZEN BOYS
- 協力:タワーレコード、タミヤ、TBS
[編集] DVD
- 真夜中の弥次さん喜多さんでおなじみ ヒゲのおいらん(アスミック・エース/角川エンタテイメント、2005年4月1日発売)
[編集] ドラマCD
「真夜中の弥次さん喜多さん 愛と幻覚のセレナーデ 」
- 発売元:キャラモモ
- 販売元:バナナジュースカンパニー
- 発売日:2005年10月21日
- 製品番号:BJCA-0017
キャスト
- 弥次郎兵衛 - (声:諏訪部順一)
- 喜多八 - (声:櫻井孝宏)
- 松平空の守 - (声:谷山紀章)
- 奪衣婆 - (声:皆川純子)
- カエル - (声:石田彰)
- 岡っぴき - (声:中田譲治)
- 旅籠屋のメイド - (声:山本麻里安)
- インタビュアー - (声:福山潤)
- バーテン - (声:子安武人)
[編集] 書籍
- 小説 真夜中の弥次さん喜多さん(しりあがり寿著、河出書房新社刊)
- 真夜中の弥次さん喜多さん 合本(しりあがり寿著、マガジンハウス刊)
- くど監日記 真夜中の弥次さん喜多さん(宮藤官九郎著、角川書店刊、2005年4月1日発売)
[編集] 関連項目
- タイガー&ドラゴン - 長瀬智也主演・宮藤官九郎脚本、落語をモチーフにしたテレビドラマ作品。