神戸都市圏
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神戸都市圏(こうべとしけん)は、神戸市を中心とする都市圏。大阪、京都と合わせて京阪神大都市圏とする場合もある。
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[編集] 定義
2006年現在、核となる神戸市は昼間に東部を中心に17.5万人の流出があるが、22万人が流入して流入超過となり、昼間人口指数は105%と、都市圏の中心都市として機能している。都市圏の人口は、隣接する大阪都市圏との関係で、定義により大きく異なる。大阪都市圏が存在する前提の定義である「相対都市圏」では約230万人、大阪都市圏が存在しないと見た場合の定義である「絶対都市圏」では約273万人の人口を擁する(いずれも2000年国勢調査に基づく)。
- 都市雇用圏(10%通勤圏 - 相対都市圏) 229万6268人
- 10%通勤通学圏(絶対都市圏) 273万3395人
[編集] 都市圏の変遷
都市雇用圏(10%通勤圏)の変遷
自治体 ('80) |
1980年 | 1990年 | 1995年 | 2000年 | 自治体 (現在) |
---|---|---|---|---|---|
吉川町 | - | 大阪都市圏 1184万2283人 |
大阪都市圏 1200万7663人 |
大阪都市圏 1211万6540人 |
三木市 |
三木市 | 神戸都市圏 204万7561人 |
神戸都市圏 221万4270人 |
神戸都市圏 221万8986人 |
神戸都市圏 229万6268人 |
|
神戸市 | 神戸市 | ||||
明石市 | 明石市 | ||||
稲美町 | 稲美町 | ||||
播磨町 | 播磨町 | ||||
加古川市 | 加古川市 | ||||
高砂市 | 高砂市 | ||||
淡路町 | 淡路市 |
- ※10%通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
- 1995年1月17日、阪神・淡路大震災発生。
- 1998年4月5日、明石海峡大橋供用開始。
- 2005年4月1日、津名郡淡路町、津名町、北淡町、一宮町、東浦町が新設合併して淡路市となった。
- 2005年10月24日、三木市が吉川町を編入した。
[編集] 特徴
1930年代前半までは世界4大海運市場の一つで証券取引所も置かれた日本の産業経済の中枢であったが、1930年代後半からの戦時統制=東京一極集中政策の継続により勢いを失った。
それでも神戸港のアジア最大のハブ港としての地位は揺るがず、1973年から1978年までコンテナ取扱個数世界一を誇るなど、1890年代から1990年代前半までの約100年間、東洋最大の港として世界屈指の貿易港都として栄えた。 しかし1995年の阪神・淡路大震災で港湾施設に大打撃を受けて求心力を大きく弱めた。以降大阪市に圧倒的な集中が見られるため神戸市は京都市とともに衛星都市の性格も併せ持つようになっている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 神戸市への通勤・通学人口図(総務省統計局)