自由の森学園中学校・高等学校
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自由の森学園中学・高等学校 | |
創立 | 1985年 |
設置学科(高等学校) | 全日制普通科 |
所在地 | 〒357-8550 |
埼玉県飯能市小岩井613番地 | |
電話番号 | 042-972-3131 042-973-7103(FAX) 050-3066-6161(IP) |
外部リンク | 公式サイト |
自由の森学園中学校・高等学校(じゆうのもりがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、埼玉県飯能市にある私立中学校・高校。
目次 |
[編集] 特色
- テストによる点数や成績による序列化が一元的な尺度となり、「全ての生徒が人間らしい人間として成長を促すこと目指す教育」を妨げるという考えのため、定期テストなどを基本的に実施しない事である。
- 自立した自由へのはっきりした意志を育てることを教育の基本としている。
- 前期後期制をとり、各教科の評価は、自己評価、それに対する教科担任からのコメントからなる評価表となり(一般の通知表に替わるものである)9教科ないし10教科の分厚いファイルとなる。
- すべての行事は、生徒の実行委員会と、教員の実行委員会の協議によって行われる。
- 年に1度秋に公開教育研究会を開き授業を公開し検討会を開催している。
- テーマ別分科会や教科別分科会等で、研究内容の発表検討をおこなっている。
- 参加者は、生徒・教師・一般参加者と多くの立場から意見を交換できる場となっている。
- 約150人を収容できる寮もあり、地方からの入学者も受け入れられるようになっている。
- 寮生に三食の食事を供するため、また通学生の昼食のために、食堂がある。開校時から、自由の森学園食生活部と称している。産地のはっきりしたできるだけ安全な食材を用い、メニューは伝統食、定食、麺類、カレーなどから選べるようになっている(やまけんの出張食い倒れ日記にくわしい。山本謙治氏は自由の森学園高校二期生である)。
- 制服も校歌もない。校章も生徒手帳もない。この「自由」は、本来多くの事を自分で判断しなければいけない、実は厳しい環境である。
[編集] 沿革
- 1983年 自由の森学園を支える会を設立。この会費を学校法人設立基金の一部とする。
- 1983年 自由の森学園設立準備委員会を組織、法人設立に向けて運動開始
- 1985年(昭和60年)2月 学校法人自由の森学園として設立認可
- 1985年(昭和60年)4月 自由の森学園中学校・高等学校を開校
- 1985月7日 新校舎にて、自由の森学園開校式を行う。
- 1985年4月10日 体育館・講堂未完成のため、飯能市民会館大ホールにおいて、第一回自由の森学園中学校・高等学校入学式を行う
- 1988年3月13日 第一回自由の森学園高等学校卒業式を行う(名称はその時々で、自由の森学園卒業を祝う会、入学を祝う会などと称されるが、内容はほとんど不変である。自由の森学園高校卒業生は一人一人名前を呼ばれ、卒業証書を受け取る。卒業生の言葉、在校生の言葉、在校生の合唱、卒業生の合唱、全員の合唱を含めて、およそ午後1時から午後6時までかかる、最長の卒業式である)。
- 2007年3月3日 第二十回自由の森学園高等学校卒業式実施。自由の森学園高校卒業生が5000人を突破した。
[編集] 行事
- 自由の森学園・学園祭
- 毎年秋に開催される。(名称は各年の実行委員会により決定される)
- 体育祭
- 毎年5月に開催される。
- 音楽祭
- 毎年12月に開催される。
- 有志団体の合唱合奏や各クラス・各学年の合唱が行われる。
- 学年合唱曲をのぞいて自由曲のため、楽曲の幅が広いのが特徴。
- 最近は、CDやDVDが校内で頒布されることもある。
- 学習発表会
- 年度末の日程のため、平日開催が多く、多くの人に見せることはできないが、実はもっとも重要な行事である。
- 展示、舞台発表を軸に、高校生なら自由の森学園高校3年間の学びを発表する。
- 最終日は、自由の森学園の特色の一つである合唱の発表となる。
- 毎年、浅草サンバカーニバルに参加している。
[編集] 最寄り駅
[編集] 主な卒業生
- 荒木珠奈(美術作家)
- 吉岡秀隆(俳優)
- 永積タカシ(ハナレグミ)
- 鈴木朋
- SHIORI(DELiGHTED MINT)
- 中川大輔(イラストレーター)
- 石井瑠威(松山バレエ団)
- 蟹江杏(銅版画家、舞台美術家、舞台衣装)
- 比佐廉(東京スウィカ主宰、俳優、脚本家、演出家、ジャズ歌手)
- 星野源(ミュージシャン、作曲家、俳優、SAKEROCK、大人計画)
- 西村理(音楽研究家)
- 近藤學(美学研究家)
- 石塚充(鼓童・プレイヤー)
- 山本謙治(農産物流通コンサルタント)
- 北村治(大学講師 国際政治学)
- 千賀愛(大学准教授 教育学)
- 広江礼威(漫画家)