草津温泉駅
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草津温泉駅(くさつおんせんえき)
草津温泉駅(くさつおんせんえき)は群馬県吾妻郡草津町草津にあるバスターミナルである。
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[編集] 概要
駅舎は正式には「草津温泉バスターミナル」と称しているが、国鉄バスの駅、つまり鉄道駅にかなり近い形態であることから、一般に「駅」と呼称される。駅舎管理は草津町との第3セクターである「草津バスターミナル株式会社」による。
コンコースは2階にあり、みどりの窓口(端末はJR東日本所有)・有料インターネット端末・喫茶コーナーがある。窓口では、以前は当駅発で、長野原草津口駅を経由して全国のJR鉄道線各駅までの通し乗車券を購入できたが、2002年に連絡運輸が廃止されたため、長野原草津口駅からの乗車券の発売となる。ただし、バス乗車時には乗車券を購入してから乗車するよう案内しており(回数券を持っている場合はその旨申告すれば乗車可能)、ほとんどの場合は鉄道の乗車券と同時に当駅から長野原草津口駅までのバス乗車券を購入することになるので、実質的には変わっていない。窓口上部にはJR主要駅(JR東日本エリアにとどまらず、名古屋市内や大阪市内まで入っている)の運賃が、当駅からのバス運賃を加算した金額で表示されている。長野原草津口駅はもともと窓口が1つしかなく(現在は「もしもし券売機Kaeruくん」に置き換えられた)、バス到着後に窓口が混雑するため、JR乗車券については当駅で購入するように案内されている。なお、クレジットカードの使用はビューカードも含めて出来ない。
バスホーム(当駅では乗り場をこのように案内している)は9番線まであり、頭端式である。1番線は臨時便や高速バスの続行便が使ったり待機することが多く、2番線は「上州名湯めぐり号」、「スパライナー草津号」など高速バスが使用。3・4・5番線は主にJRバスで長野原草津口駅行きが使用(急行便は5番線発車が多い)。6番線は草軽交通・JRバスの白根火山行き、西武高原バスの白根火山、万座・鹿沢口駅経由軽井沢方面行き、7番線が草軽交通の北軽井沢経由軽井沢駅行き、西武高原バスの仙の入経由万座・鹿沢口駅・軽井沢駅行き。8・9番線は主に草津温泉巡回バス。臨時便や続行便などが多い場合やバスの遅れなどでバスホームが混雑するときは、発着番線は変更になる。
なお、1番線や9番線は施設の送迎バスや観光貸切バスが一時的に使用する場合がある。当駅の1階には土産物売店もあり、ドライブイン代わりに利用している模様で、貸切バスがホームを使用する場合は有料である(路線バスについては利用料金はかからない)。
発車時には誘導員の笛で一旦後退してから発車となる。高速バス発車時には発車ベルを鳴らしている。
1階には駅レンタカー営業所・食堂・売店、3階には温泉資料館がある。
[編集] 沿革
1935年12月、省営自動車吾妻線開業により、上州草津駅として開業。かつて草津町には国鉄バスの他、草軽電気鉄道(当時)、西武自動車(当時)、上田丸子電鉄(当時)、長野電鉄(当時)の各社が乗り入れていたが、国鉄バス駅のほかは路上の停留所でそれぞれ分散していた。このため、停留所の一元化による乗客の利便性を図るために草津町が中心になってバスターミナルの設置を提起した。
1965年1月に設置委員会が発足、同年4月には用地を確保し、草津町との第3セクターである「草津バスターミナル株式会社」が設立されて、国鉄は28.6%出資している。1966年6月に落成、志賀草津高原線(志賀ルート)の開業と共に営業を開始した。同時に駅名を草津温泉駅に改称している。
現在の駅舎は1986年から供用開始したもので、基礎部分は草津町役場と一体になっている。
[編集] 利用できる路線
- 志賀草津高原線 長野原草津口駅~草津温泉駅~白根火山(JRバス関東長野原支店)
- 白根火山~草津温泉駅~北軽井沢~軽井沢駅(草軽交通)
- 浅間白根火山線 草津温泉駅~白根火山~軽井沢駅(西武高原バス)
- 上州名湯(ゆ)めぐり号 新宿駅新南口~伊香保温泉・草津温泉駅(JRバス関東長野原支店)
- スパライナー草津号 草津温泉駅~名古屋駅(JRバス関東長野原支店)
- 草津温泉巡回バス(JRバス関東長野原支店の受託運行)
[編集] 特記事項
- 1985年まで使用していた旧草津温泉駅では、改札ラッチまであり、バス便ごとに改札を行うなど、現在よりもさらに鉄道駅に近かった。
- 2002年まで、志賀草津高原線はJR鉄道線全社全駅との連絡運輸が設定されていた。マルスにも当駅の電報略号が存在し、「シカクサ」となっていた。カナコードは現在も高速バス発券用に存置されているが、券面表記は「草津温泉」から「草津温泉バスターミナル」に変更されている。
- 過去には「わたしの旅スタンプ」も置かれていた。
- バス車内等で配布している志賀草津高原線の時刻表には、当駅の出発・到着番線まで明記されている。
- 志賀草津高原線は臨時便の運行体制が整っており、発車時刻より前でも満席になったら臨時便として出発させている。もちろん発車時刻には正規便が出発する。
- 鉄道の乗車券、JRバスの乗車券の他、短区間のものを除いては、草軽交通、西武高原バスの乗車券も発券している。
- 草津温泉の旅館の送迎バスなどで「駅まで迎えに行く」という場合、ほとんどの場合は長野原草津口駅ではなく当駅のことである。
[編集] 関連項目
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