観無量寿経
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基本教義 |
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縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
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部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
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観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)は『觀無量壽佛經(観無量寿仏経)』『無量壽觀經(無量寿観経)』ともいい、観経と略称される。浄土三部経の一つ。阿闍世王(あじやせ)太子が提婆達多(だいばだった)にそそのかされて、父の頻婆娑羅(びんばしゃら)王を幽閉し餓死させようとした王舎城の悲劇を導入部として、極楽世界や阿弥陀仏、観音・勢至二菩薩の観想の仕方および九品(くぼん)往生の観想を説く。
[編集] 翻訳
劉宋の畺良耶舎(きょうりょうやしゃ)の漢訳と伝えられる。他に曇摩蜜多訳ありとの説も『開元釈教録』に見られるが、早く散逸した訳経録よりの記載であり、『高僧伝』の曇摩蜜多の条にも訳出経典として挙げられていないため、訳者の混同により二訳ありとの過失が生じたものと考えられている。 サンスクリット原典やチベット語訳は知られず、ウイグル語訳残簡が発見されているが、これも漢訳経典よりの重訳とみられている。中央アジアもしくは中国で作られたとの説もある。
[編集] 注釈者
- 慧遠(えおん)
- 智顗(ちぎ)
- 吉蔵
- 善導(ぜんどう)
4巻本。構成は、他説の論破を主眼とした玄義分、経文の序文および定善(じょうぜん)・散善を釈した序分義と定善義・散善義より成る。((観経)四帖疏(しじょうのしょ))とも呼ばれる。この本を観経の注釈書とするのが通例。
中国では広く流布しなかったが、日本では「偏依(へんね)善導」という法然や、「善導独明仏正意」(正信念仏偈)と讃歎した親鸞などの浄土思想形成に多大な影響を及ぼした。
[編集] 外部リンク
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