近江鉄道八日市線
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近江鉄道八日市線(おうみてつどうようかいちせん)は、滋賀県東近江市の八日市駅と滋賀県近江八幡市の近江八幡駅までを結ぶ近江鉄道の鉄道路線である。
近江平野の2つの都市間を結ぶ近江鉄道の主力路線となっている。
戦前は、新八日市から軍飛行場のあった御園までの路線も存在した。
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[編集] 路線データ
[編集] 運行形態
ワンマン運転を行っている。多くは八日市~近江八幡間折り返し運転だが、米原駅、貴生川駅方面へ直通する列車もある。1998年に700系電車「あかね」(「あかねさす紫の花」の歌碑に由来)が八日市~近江八幡間ノンストップの快速で登場した。
[編集] 歴史
湖南鉄道が新八幡(現在の近江八幡)~八日市口(現在の新八日市)間を1913年に開業したのが始まりである。
その後、滋賀に進出しつつあった京阪資本に対抗するため、1927年に大津電車軌道と太湖汽船が合併して発足した琵琶湖鉄道汽船に湖南鉄道も合併する。しかし力及ばず、1929年に琵琶湖鉄道汽船は京阪電気鉄道に合併されることになり、旧・湖南鉄道の近江八幡~新八日市間は八日市鉄道へ譲渡される。八日市鉄道は戦時企業統合政策により1944年に近江鉄道に合併される。
- 1913年12月29日 湖南鉄道が新八幡(現在の近江八幡)~八日市口(現在の新八日市)間を開業。
- 1919年7月1日 八日市口駅を新八日市駅に改称。
- 1927年5月15日 琵琶湖鉄道汽船が湖南鉄道を合併。
- 1929年4月1日 琵琶湖鉄道汽船が近江八幡~新八日市間を八日市鉄道へ譲渡。
- 1930年10月1日 八日市鉄道 新八日市~飛行場(のちの御園)間が開業。
- 1931年9月1日 八日市中野~飛行場間に川合寺駅開業。
- 1944年3月1日 近江鉄道が八日市鉄道を合併。八日市線となる。
- 1946年1月1日 新八日市~八日市間が開業。近江八幡~新八日市間が電化。
- 1946年8月21日 新八日市~八日市間が電化。
- 1948年8月1日 新八日市~御園間が休止。
- 1964年9月25日 休止中の新八日市~御園間の廃止許可。
- 1998年4月1日 太郎坊駅を太郎坊宮前駅に改称。
[編集] 駅一覧
- ●:停車、|:通過
- 普通列車は省略:各駅に停車。
駅名 | 営業キロ | 快速 | 接続路線 | 所在地 | |
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八日市駅 | 0.0 | ● | 近江鉄道:本線 | 滋賀県 | 東近江市 |
新八日市駅 | 0.6 | | | |||
太郎坊宮前駅 | 1.3 | | | |||
市辺駅 | 3.0 | | | |||
平田駅 | 5.0 | | | |||
武佐駅 | 6.5 | | | 近江八幡市 | ||
近江八幡駅 | 9.3 | ● | 西日本旅客鉄道:東海道本線(琵琶湖線) |
[編集] 廃止区間
駅名は廃止時点のもの。
新八日市駅 - 八日市中野駅 - 川合寺駅 - 御園駅