近江鉄道本線

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近江鉄道本線（おうみてつどうほんせん）は、滋賀県米原市の米原駅から滋賀県甲賀市の貴生川駅までを結ぶ近江鉄道の鉄道路線である。

近江平野の穀倉地帯を縦断し、北陸と伊勢を結ぶ鉄道として建設された。

高宮～五箇荘間で東海道新幹線と並行している。この新幹線建設時に鈴鹿山脈の眺望が失われるとして、近江鉄道が当時の国鉄に補償を求めたという話があるが、実際には新幹線によって交差する道路の安全確認が困難となり、踏切を自動踏切に付け替えるために補償を求めたというのが真相で、実際に当時の金額で1億円が支払われている。

[編集] 路線データ

路線距離（営業キロ）：47.7km
軌間：1067mm
駅数：24駅（起終点駅含む）
複線区間：なし（全線単線）
電化区間：全線電化（直流1500V）
閉塞方式：自動閉塞式

[編集] 運行形態

米原～貴生川間の列車のほか、八日市線直通の米原～近江八幡間、近江八幡～貴生川間の列車もある。ワンマン運転を行っている。2003年3月に貴生川駅から米原駅まで新幹線接続の快速が朝に新設された。この快速は2006年3月からは平日のみの運転になっている。

八日市～水口間は閑散区間で、1986年から八日市～貴生川間にレールバス（LE10形）が運行されていたが、1996年に電車による運行に戻されている。

[編集] 歴史

1898年 6月11日彦根～愛知川間が開業。
1898年7月24日愛知川～八日市間が開業。
1899年 3月19日豊郷駅、小幡駅開業。
1900年 10月1日八日市～日野間が開業。
1900年12月28日日野～貴生川間が開業。
1901年 5月20日新町駅開業。
1910年頃小幡駅を五箇荘駅に改称。
1911年 6月1日尼子駅開業。
1916年 2月27日長谷野駅開業。
1916年10月16日朝日大塚駅開業。
1917年 1月1日新町駅を彦根口駅に改称。
1925年 3月12日多賀線とともに彦根～高宮間が電化。
1928年 4月18日高宮～貴生川間が電化。
1931年 3月15日米原～彦根間が開業し全通。当初から電化。
1987年 5月1日全線でワンマン運転開始。
1989年 4月5日水口松尾駅、水口城南駅開業。
1990年 3月29日大学前駅開業。
1991年 3月16日京セラ前駅開業。
2004年 3月13日河辺の森開業。
2006年 3月18日フジテック前駅開業。

[編集] 駅一覧

●：停車、｜：通過

普通列車は省略：各駅に停車。

駅名	営業キロ	快速	接続路線	所在地
米原駅	0.0	●	東海旅客鉄道：東海道新幹線・東海道本線西日本旅客鉄道：東海道本線（琵琶湖線）・北陸本線	滋賀県	米原市
フジテック前駅	2.3	●			彦根市
鳥居本駅	3.4	●
彦根駅	5.8	●	西日本旅客鉄道：東海道本線（琵琶湖線）
彦根口駅	7.8	｜
高宮駅	9.9	｜	近江鉄道：多賀線
尼子駅	12.7	｜			犬上郡甲良町
豊郷駅	15.0	｜			犬上郡豊郷町
愛知川駅	17.9	｜			愛知郡愛荘町
五箇荘駅	20.9	｜			東近江市
河辺の森駅	23.0	｜
八日市駅	25.3	●	近江鉄道：八日市線
長谷野駅	27.5	｜
大学前駅	28.4	｜
京セラ前駅	29.9	｜
桜川駅	31.2	●
朝日大塚駅	32.8	｜
朝日野駅	35.2	｜
日野駅	37.8	●			蒲生郡日野町
水口松尾駅	42.7	｜			甲賀市
水口駅	43.8	●
水口石橋駅	44.4	●
水口城南駅	45.1	●
貴生川駅	47.7	●	西日本旅客鉄道：草津線信楽高原鐵道：信楽線

[編集] その他

かつて、当線を近鉄伊賀線の広小路駅まで延伸し、宇治山田駅まで直通しようという計画が存在した。近江鉄道宇治山田延伸構想を参照。
本線を始め近江鉄道の各線は地元住民の間で「近江ガチャコン」「ガチャコン」と呼ばれる場合がある。
当線と信楽高原鐵道信楽線を改良の上、片町線（学研都市線）まで延伸する「びわこ京阪奈線」（仮称）の構想がある。滋賀県および関係自治体により、建設期成同盟が結成されている。[1]