近鉄バス松原営業所
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近鉄バス松原営業所(きんてつばすまつばらえいぎょうしょ)は大阪府松原市上田にある近鉄バスの営業所である。
最寄りの駅は河内松原駅で、バス停は松原車庫前(松原車庫前と駅前バス停は1つ先)。近鉄バスで唯一和泉ナンバーがつく。
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[編集] 概要
松原市、羽曳野市、藤井寺市南部、堺市(美原区、東区)、富田林市など、主に近鉄南大阪線沿線をカバーする。戦前の大阪鉄道時代からの路線も一部存在するが、戦後のベッドタウン化により発展した路線が多い。羽曳野や美原などの新興住宅地は丘陵地にあり駅からも距離があるため、他の近鉄バスエリアよりも利用されている路線が多いといえる。
[編集] 路線
[編集] 羽曳野線
藤井寺駅南口と古市駅から藤井寺市、羽曳野市内の住宅地や大学を結ぶ路線網である。これらは丘陵地であることもあり利用者が多い。ただ、藤井寺駅南口は前後の道が狭隘である上に、ロータリーがないため、基本的に藤ケ丘・野中方面から来たバスは野々上方面へ、野々上方面から来たバスは藤ケ丘・野中方面へ抜けるしかできないため、運行系統が時間帯によって変わるなど複雑になっている。なお、駅間輸送を除き、藤井寺駅前行きは野々上経由が60番、野中経由が70番に、古市駅前行きは8番に統一されている。
[編集] 国際仏教大関係
[編集] 羽曳が丘関係
- 60、62番:藤井寺駅前~野々上~羽曳野病院~羽曳が丘五丁目~八丁目/西二丁目東~西三丁目(循環)
- 60、65番:藤井寺駅前~野々上~羽曳野病院~羽曳が丘五丁目~西二丁目東/八丁目~西三丁目(循環)
- 63番:藤井寺駅前→野々上→羽曳野病院→羽曳が丘五丁目→西二丁目東→西三丁目
- 66番:藤井寺駅前→野々上→羽曳野病院→羽曳が丘五丁目→八丁目→西二丁目東
- 70、72番:藤井寺駅前~野中~羽曳野病院~羽曳が丘五丁目~八丁目/西二丁目東~西三丁目(循環)
- 70、75番:藤井寺駅前~野中~羽曳野病院~羽曳が丘五丁目~西二丁目東/八丁目~西三丁目(循環)
- 73番:藤井寺駅前→野中→羽曳野病院→羽曳が丘五丁目→西二丁目東→西三丁目
- 81、8番:古市駅前~軽里三丁目~羽曳野病院~羽曳ヶ丘西二丁目東~西五丁目
- 87番、8番:古市駅前~軽里三丁目~府立看護大前
[編集] 駅間輸送関係
[編集] 桃山台関係
- 60、83番:藤井寺駅前~野々上~桃山台二丁目
- 70、84番:藤井寺駅前~野中~桃山台二丁目
- 85、8番:古市駅前~軽里三丁目~桃山台二丁目
桃山台二丁目には霊友会の支部があるため、臨時便が運行されることもある。
[編集] 高鷲系統
- 91番:高鷲駅前~二度ヶ池~河原城/羽曳山住宅前~桃山台二丁目(循環、土曜1便のみ)
いわゆる免許維持路線。高鷲駅の整備完成に伴い昼間時を中心に開設されたが、利用が少なかったため。
[編集] 富田林線
- 85、86番:喜志駅東口〜古市駅筋(土曜1往復のみ)
この路線も免許維持路線で、行きと帰りで番号が異なる。もとは八尾営業所の担当であった。路線名称の通り、もとは富田林駅まで運行されていた。
[編集] 丹比線
- 74番 河内松原駅前~恵我ノ荘駅前~埴生〜西多治井~平尾
- 73番 平尾→西多治井→埴生→(中環)→河内松原駅前
- 32番 平尾→西多治井→埴生→恵我ノ荘駅前(朝のみの運行)
- 31番 恵我ノ荘駅前→(中環)→西多治井→平尾(朝のみ運行)
一部に極端な狭隘路があるため、車両は中型車を使用、夜間は小型車も使われる。朝は通勤ラッシュの超満員で、昼間時も住宅街輸送路線の為、それなりの乗客がいる。狭隘路が多いのが特徴。車両長の関係からか古い車両しか使われず、(小型車を除く)起終点表記(例:「74 松原駅-平尾」)である為、乗り慣れない人はどちら方面のバスか分かりづらい(道幅の関係で上り方向にしかバス停標識が無い箇所も多く、それを煽っている)。朝は恵我ノ荘駅前発着となり、それ以外は河内松原発着となる。
[編集] 大堀線
大阪市内の出戸と松原市内を結ぶ路線。大阪市内区間では大阪市営バスと競合する。なお、出戸まで運行するのは昼間のみで、朝夕は大堀で折り返す。24番は昼に1往復だけ運行される。
[編集] 松原線(さつき野系統)
- 46番:河内松原駅前〜新堂町〜今井〜美原区役所前〜平尾道〜さつき野東
美原区と松原市を最速で結ぶ路線。国道309号経由で運行される。さつき野へ乗り入れた路線では最も歴史がある。一時期は観光バスを転用した車両が使われたこともある。
[編集] 松原線(余部系統)
- 01/02番:河内松原駅前〜岡北口〜岡
- 05番:河内松原駅前→岡北口→岡→(中環)→河内松原駅前(循環)
- 10番:河内松原駅前〜岡北口〜岡〜下黒山〜平尾道
- 12番:河内松原駅前〜新堂町〜岡〜下黒山〜平尾道〜余部
- 13番:河内松原駅前〜岡北口〜岡〜下黒山〜平尾道〜余部
- 14番:河内松原駅前〜岡北口〜岡〜下黒山
- 16番:河内松原駅前〜新堂町〜岡〜下黒山〜平尾道
松原市内の短距離系統と、美原区内を結ぶ路線からなる。美原区内の終点はいくつかあるが、基本は余部まで行く12番である。余部は農芸高校前にあり、南海ウィングバス金岡の初芝平尾線と一部並行する。岡止めの01/02番は、昼間中心に運行され、05番は夕方以降中心である。
[編集] 北野田線
- 44番:富田林駅前〜木材団地〜平尾〜菅生〜北野田駅前
- 43、40番:富田林駅前〜木材団地〜平尾〜平尾西〜菅生〜北野田駅前
- 47番:北野田駅前〜菅生〜平尾〜平尾西〜さつき野東
- 48番:北野田駅前〜菅生〜平尾〜美原区役所南口〜平尾西〜さつき野東
- 41番:富田林駅前〜木材団地〜平尾〜平尾西〜今井〜新堂町〜河内松原駅前
南海高野線の北野田駅へ乗り入れる路線。現在、近鉄バスの一般路線で南海の駅前へ発着するのは北野田駅のみである(かつては堺東駅にも乗り入れていた)。古くからあるのは、40〜44番で、かつてはほかにも枝系統があった。47番と48番は、旧美原町が堺市へ編入されたのを機に堺市からの要望で開設されたものである。
[編集] 北野田多治井線
- 39番:北野田駅前〜東区役所前〜北余部北〜多治井北/大保〜西多治井(南海バスと共同運行)
- 37番:多治井北→大保→北余部北→東区役所前→北野田駅前
- 38番:北野田駅前→東区役所前→北余部北→多治井北→大保
堺市からの要望により、東区および美原区の路線空白地を結ぶ新路線として2006年9月25日に開設された。南海バスと共同運行で、両社共通の当路線用定期券・回数券も発売されている。
[編集] コミュニティバス
[編集] みはらふれあい号
- 北ルート:総合福祉会館→美原区役所→真福寺→太井→農芸高校前→美原区役所→総合福祉会館
- 東ルート:総合福祉会館→美原区役所→東多治井→さつき野センター北→美原区役所→総合福祉会館
2000年に運行を開始した無料運行のコミュニティバス。旧美原町時代の開設だが、堺市への編入後も他区のコミュニティバスとは異なる運行形態が継続されている。他に、西と南の2ルートがあるが、これらは南海バスが運行する。
[編集] 松原市ぐるりん号
- 東ルート:松原市役所→府営一津屋住宅前→ふるさとぴあプラザ前→市民運動広場→総合福祉会館前→松原市役所
- 西ルート:松原市役所→新町南公園前→天美南六丁目→阪南大学前→デイサービスセンター前→松原市役所
松原市の自家用バスを使用した循環バス。松原営業所が運行を受託している。こちらも無料である。
[編集] 休廃止および過去の運行路線
[編集] 堺線
堺市の中心部から柏原市の国分駅まで運行していた。しかし、近鉄南大阪線と並行しており、かつ道路渋滞に巻き込まれやすかったため、1990年代に運行を取りやめた。なお、堺東駅〜河内松原駅間には南海バス布忍線(23系統:堺駅〜河内松原駅前)があるため、堺東駅〜布忍間はノンストップになっていた。また、当路線は八尾営業所も担当していた。
[編集] その他
[編集] 車両
分社化以降、近鉄バスは日野自動車製に加えていすゞ自動車製バスも導入するようになった。現在はいすゞ製OEM車やジェイ・バスの統合車種も導入されている。大型車は近鉄バスでは以前は11m級(P、Q、R尺)を多く入れていたが、現在このクラスを新車で入れるのは羽曳が丘の住宅地・学生輸送を抱える松原営業所だけになり、他の営業所は10m級(L尺)の車両を主力としている。一方で狭隘路が多いため、羽曳野線とさつき野系統を除く路線では中型車か小型車が用いられる。運賃箱はサクサ(旧・田村電機)製を使用する。なお、冒頭に記載の通り、唯一和泉ナンバーを付けるため、他の営業所との転属があると必ずナンバープレートが付け替えられることになり、いわゆる「お化けナンバー」が発生しやすい(なお、1992年までは大阪ナンバーを付けていたため、府外営業所との転属でない限り起きなかった)。
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