長坂憲道
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長坂憲道(ながさかのりみち、1969年8月29日 - )は、音楽家・アコーディオン奏者・高等学校音楽科教員。1989年に大阪府立吹田高等学校普通科を卒業、1993年に大阪芸術大学芸術学部音楽学科音楽工学専攻を卒業。大阪府豊中市に在住。
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[編集] 沿革
大学在学中より、あらゆる楽器の奏法や作・編曲のノウハウを習得し、同時にロックドラマーとしても活躍。その頃から押尾コータロー氏(当時はエレキ・ベースを担当)と”objet”(オブジェ)というバンドにて数年間共に活動を行い、後にはアコースティック・ギター一本に活動を絞り込んだ押尾氏とはギター+アコーディオンのデュオやOSAKA EXILE等でも活動を共にするなど旧知の仲でもあるようで、長坂氏がラジオ番組のk-town houseに出演した際のトークでは、アコーディオンは押尾氏に勧められて始めたという記録も散見できる。
長坂氏のここ数年での主な活動は、アコーディオンソロでのライブ活動に加え、長坂憲道カルテット(場合によってトリオ、デュオ)での全国ツアーや、様々なアーティストのライブやレコーディングにも参加。またリット-ミュージックのキーボードマガジンなどにもレビューを寄稿する傍ら、自らが主宰するインターネットサイト「アコーディオンの屋根裏部屋」では、より多くの人にアコーディオンを身近に感じてもらうことを目標に掲げ、アコーディオンを気軽に楽しむためのWEB RADIOコーナーでは、パーソナリティーも務めている。
今までに発表したアルバム「太陽とアコーディオン」や「温暖湿潤アコーディオン」は、よくある民族音楽系やトラディショナルなアコーディオン音楽とは一線を画し、オリジナリティ溢れる楽曲・アレンジと長坂氏特有のリズミカルでポップなアコーディオン奏法が注目され、NHKをはじめ全国放送のテレビ、ラジオ番組のテーマ曲やBGMとして耳にする機会が多い。2004年にはサードアルバムとなる「クリスマスに聴くアコーディオン」を、そして2006年にはRoland社の電子アコーディオン"V-Accordion"を積極的に取り入れた最新作「Vivid Accordion」発表。これら全てのアルバムでは殆どの楽曲で長坂氏自身がアコーディオン以外の楽器を演奏・録音している場合が多い。
カホンプレイヤーとしての活動は、自身のアルバムなどのレコーディング活動がメインのようだが、DAI-Kカホン工房製の楽器をメインで使用。ソロライブではアコーディオンを弾きながらカホンを叩くという離れ業も披露。
2005年よりRoland社の電子アコーディオン"V-Accordion"のデモンストレーターを担当、日本各地を飛び回っての積極的な演奏活動は今までに増して一層盛んになっている模様。Roland社の電子パーカッションHAND SONICのDVDにてゴダイゴのトミー・スナイダー氏との共演でも有名。長坂氏の名前がクレジットされていないのが残念だが、V-Accordionの最新パンフレットや、リットーミュージック刊の雑誌広告に載っている、アコーディオンを演奏している男性のショットは、独特の白パンツスタイルや手の爪の短さから見ても長坂氏に間違いないだろう。
2006年からは大阪府立の高等学校で音楽科の教員として授業も行っている模様。長坂憲道公式サイトでは「二校にて」という記述が見受けられたが、大阪府立少路高等学校と大阪府立箕面東高校の模様。アコーディオンを用いた授業を行っているのだろうか?放課後の部活では軽音楽部や吹奏楽部の指導にも取り組んでいるとか。ファンにとっては大変羨ましい話でもある。
[編集] 使用機材
Erectric Accordion
- Roland V-Accordion "FR-7" (RED)
- Roland V-Accordion "FR-3s" (WHITE SPECIAL)
Accoustic Accordion
- Cavagnolo "coba-A"
- Guerrini "Polka King"
- Delicia "Sonorex-20"
Keyboards
- Suzuki Melodion "Pro-37 v2"
- Roland V-Synth
- Roland SH-09
- micro KORG
Percutions
- DAI-K Type-1 NAGASAKA ACCORDION SPECIAL
[編集] 活躍中の主な門下生
- 松井まさきアコーディオン(スキップ楽団)
- 都丸智栄アコーディオン(ザッハトルテ)
- かんのとしこ(CAN-chan)アコーディオン(ex:amcan)
- 井戸口BONアコーディオン
- イマイアキアコーディオン
- 世津カホン(和太鼓奏者)
- 前田裕介カホン、ドラム、パーカッション
- 川原麻衣子ピアノ
- JUN(高井淳)ベース
- 石川"ゴメス"佳則ドラム、パーカッション
- その他
[編集] ディスコグラフィ
- pur いしだ壱成(1999年)アコーディオン
- シアン 今滝真理子(2000年)ピアノ、アコーディオン、パーカッション
- バラーディスト IKECHAN(2000年)キーボード
- EXILE(OSAKA EXILE)1st.ALUBM(2000年)アコーディオン、コンサーティナ、鍵盤ハーモニカ
- Sun-Q 1st.ALBUM(2001年)ドラム、アコーディオン、キーボード、アコースティックギター、鍵盤ハーモニカ他
- EXILE-2(OSAKA EXILE)2nd. ALBUM(2002年)アコーディオン、コンサーティナ、鍵盤ハーモニカ、トゥバーノ
- 長坂憲道 太陽とアコーディオン(2002年8月)アコーディオン、コンサーティナ、鍵盤ハーモニカ他、全楽器
- Banjo Nostalgie 吉崎ひろし (2002年)アコーディオン、ピアノ
- バラーディスト2 IKECHAN(2003年)ピアノ、カホン
- 長坂憲道 温暖湿潤アコーディオン(2004年7月)アコーディオン、ドラム、鍵盤ハーモニカ他、全楽器
- 長坂憲道 クリスマスに聴くアコーディオン(2004年10月)アコーディオン、カホン、コンガ、ベースギター他、全楽器
- WITH YOU屋良朝友(2006年)V-Accordion、シンセサイザー
- その他
- 長坂憲道 Vivid Accordion(2006年11月)アコーディオン、カホン、コンガ、ベースギター、ギター、ピアノ、シンセサイザー、ボコーダー、鍵盤ハーモニカ他、全楽器
[編集] ライブ、コンサートのサポート
- OSAKA EXILE1998年~2004年:アコーディオン、パーカッション担当
- IKECHAN1999年~2004年:キーボード、アコーディオン担当
- 今滝真理子2000年~現在:キーボード、パーカッション、アコーディオン担当
- b-flower2000年~2003年ごろ:キーボード、アコーディオン担当
- Sun-Q不明~2003年ごろ:キーボード or ドラム担当
- ジュン・ヤマムラ2003年:バンドマスター、アレンジャー、ピアノ、アコーディオン担当
- イカルス渡辺2003年前半:キーボード、2003年後半:ドラム担当
- らりりるれれ2006年~現在:ドラム担当
[編集] 参考文献など
(長坂憲道公式サイトおよびアコーディオンの屋根裏部屋、accordion.jp公式ブログその他ネット上の情報や、ライブ・イベント出演時、ラジオ番組出演時のトーク等より・許諾済)