長妻昭
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長妻 昭(ながつま あきら、昭和35年(1960年)6月14日 ‐ )は、平成期における日本の政治家。衆議院議員(3期)。
生年月日 | 昭和35年(1960年)6月14日 |
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出生地 | 東京都練馬区 |
出身校 | 慶應義塾大学法学部法律学科卒業 |
学位・資格 | 法学士 |
前職・院外役職(現在) | ビジネス誌記者 会社員 |
所属委員会 ・内閣役職(現在) |
衆・外務委員会委員 日本国憲法に関する調査調査特別委員会委員 国際テロリズムの防止及びわが国の協力支援活動並びに イラク人道復興支援活動等に関する特別委員会委員 |
世襲の有無 | 無 |
選出選挙区 (立候補選挙区) |
比例東京ブロック(東京7区) |
当選回数 | 3回 |
所属党派(現在) | 民主党(無派閥) |
党役職(現在) | 政策調査会長代理 |
会館部屋番号 | 衆・第2議員会館706号室 |
ウェブサイト | ながつま昭サポーター |
目次 |
[編集] 概要
東京都練馬区に生まれ東京都立練馬高等学校、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業する。日本電気の営業マン、日経ビジネス記者を経て、1995年7月22日に行われた参議院議員選挙に平成維新の会公認で出馬。その後新党さきがけを経て民主党に入党し、2000年6月25日におこなわれた衆議院議員選挙で初当選した。
[編集] 質問主意書の提出活動
国会答弁で回答のなかった質問事項に関して、内閣に対する質問主意書の提出を活動の主要な一つとして行っていると表明している国会議員の1人である。実際には質問主意書は、内閣ではなく質問対象の省庁が回答作成に当たるため、2004年4月2日の閣議後に坂口力厚生労働大臣が、質問書の数の増大にともなって膨大な量の資料整理に時間をとられる問題が生じているため、主意書の扱いに関して官房長官になんらかの対応を求めるなど、行政府の側で動きが起きている。
2003年には全質問主意書5210ページ中、3756ページを一人で作成させている。
- 2003年7月11日提出 質問第126号「電気毛布等の小児白血病・脳腫瘍発症への影響に関する質問主意書[1]」
- 文部科学省の二年余の期間と七億円もの税金を使った大規模疫学調査が「優れた研究であるとはいえず極めて残念な結果に終わった」とすれば、文部科学省(注-研究を実施したのは環境省所管の機関)は謝罪するなり、責任を取るなりする必要があると考える
旨述べ、
- 同議員が「注目すべき数々のデータがある」という、その研究,疫学調査には全体の症例数が少な過ぎること、他の交絡要因の影響の除去が適切であるかどうか不明であること等」所期の目標を達成することができていないこと等の理由により、「優れた研究ではなかった」との評価がなされたところであるため、今後のチェック体制の充実が必要である
旨の回答を引き出し、当該研究機関の責任問題、「(電磁波の)小児白血病・脳腫瘍発症への影響」の根拠のなさを明確に示した。
- 「キャリア官僚のエリート度に関する質問主意書[2]」ほか
その反面、上記主意書のように、行政内部での調査に莫大なコストがかかるにもかかわらず「単に興味本位のデータ調査に過ぎないのではないか」と指摘されかねないようなものも存在するのもまた事実である。こうした主意書については、「意義が見えにくく、公式サイト等でも説明が不明確」との指摘もある。 また、長妻は質問主意書に対する回答をもとに週刊誌のインタビューに応じたり、記事を売り込んでおり、また年金等の問題点を指摘する自著のソースは質問主意書に対する回答であることもあり、「”全体の奉仕者”であるはずの中央省庁職員を私的な目的で使役することで、個人の金もうけにつなげている」との指摘もある。
なお、長妻は質問主意書に対する回答を、自著の取材資料等として活用しているが、こうしたデータ収集目的の質問主意書の大量提出の結果、行政コストの増大や行政サービスの著しい低下が懸念される事態となったため、2004年8月には事前に主意書の内容を議院運営委員会の理事がチェックし、単にデータ調査のみを目的とするような質問主意書については議院として受け付けない方針で与野党の合意が図られた。
[編集] その他の活動
2005年11月17日に発覚した耐震強度偽造問題では参考人質疑・証人喚問・政治倫理審査会において伊藤公介元国土庁長官などを同じ民主党議員の馬淵澄夫などとともに追及した。 テレビ出演も多く、主に天下りや無駄遣いの現状を説明している。
このように、かねてから政府・与党の政治腐敗や無駄遣いを批判し続けてきたが、2004年3月には自身が秘書給与詐欺を行っていると週刊文春に報じられたにもかかわらず、この問題について口を閉ざし続けている。
[編集] 著書
- 『マンガで読むびっくり仰天!年金浪費―「福祉」という名のブラックホールを塞げ!』(赤池キョウコとの共著) ISBN 4766208536
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ながつま昭(公式サイト)