長岡移動電話システム
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長岡移動電話システムの放送局概要 | |
愛称 | FMながおか |
コールサイン | JOZZ4AH-FM |
周波数/送信出力 | 76.4MHz/20W |
所在地 | 〒940-0033 |
新潟県長岡市今朝白1-8-18 長岡DNビル1F |
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設立日 | 平成4年7月15日 |
開局日 | 平成10年7月29日 |
演奏所 | 所在地と同じ |
送信所 | 長岡市今朝白1-8-18 長岡DNビル屋上 |
中継局 | なし |
可聴範囲 | 長岡市、見附市、小千谷市、 三条市南部(旧栄町地域) |
ホームページ | http://www.fmnagaoka.co.jp/ |
長岡移動電話システム株式会社(ながおかいどうでんわ - )は、新潟県長岡市にあるコミュニティFMラジオ放送局。ステーションネームはFMながおか。
目次 |
[編集] 放送局の概要
社名の通り、元は簡易自動車電話システムのコンビニエンス・ラジオ・ホンを運営していた。当時のブランド名は「SYSCO(シスコ)」。FMながおか開局前の1997年に長岡まつり協議会が開設したイベント放送局「長岡まつりFM FM三尺玉」では中継用にSYSCOの携帯端末や車載端末が使用された他、技術面での実質的運営を行った。このイベントFM局と現在のFMながおかに直接の関係はないが、このイベントFM局の実績がFMながおかの開局と後述する長岡まつり特番「FM三尺玉」へと間接的に繋がっている。
番組はサービスエリア内各地の地域情報を主体とした自社製作編成と、東京のJ-WAVEが製作した番組のネットワークで構成されている。
また、毎年8月1日-3日に開催される長岡まつり(8月1日は前夜祭)の際には、前述イベントFM局の局名であった「FM三尺玉」をタイトルとした特別番組を編成し、長岡大花火大会の生中継などを行っている。
[編集] 新潟県中越地震臨時災害放送局と地震時の対応
[編集] 概要
2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の被災地の状況をきめ細かく報道するため、FMながおかの放送設備と周波数を活用し、臨時災害放送局を同年10月27日より開設した。出力を通常の20Wから50Wに増力して、自社製作を行う7:00-20:00を災害情報番組に充てた。
- 免許主体: 長岡市
- 周波数: 76.4MHz
- 空中線電力: 50W
- 免許有効期間: 平成16年10月27日 - 平成17年1月26日
- 放送区域: 長岡市、越路町、三島町、与板町、見附市、中之島町、小千谷市の各一部地域(地名はいずれも当時)
自然災害による臨時災害放送局が開設されたのは、1995年2月-3月に神戸市が阪神・淡路大震災被災者に向けて放送したFM796 フェニックス、そして2000年5月-2001年3月にかけて有珠山噴火に伴って北海道虻田町が開設したFMレイクトピア以来だが、既存のコミュニティ放送の電波を使った臨時災害放送局は今回が初めてのケースである。また、これに伴い小千谷市役所にも臨時のスタジオを開設している。
なお、長岡市の臨時災害放送局とは別に、同年10月28日からは十日町市においても臨時災害放送局・十日町市災害FM局が開局し、被災者に対してきめ細かい情報を提供した。
[編集] 放送内容
- 地震発生直後
- 新潟県中越地震の発生時は生番組の無い土曜日の夕方ということもあり、局内に人は不在だった。午後の生番組を終えての帰宅途中で地震に遭遇したパーソナリティの佐野衛氏は急遽引き返し約10分後に到着、ヘルメットを被っての緊急放送を開始した。その最中にも震度5弱や5強の余震でスタジオを大きく揺さぶられながらも放送を続ける。
前述の通り臨時災害放送局としての機能も果たしながら安否情報、営業店情報、生活情報を11月5日まで24時間体制で続け、11月6日-30日までは朝2時間・昼1時間・夕方2時間、12月1日-30日まで朝夕各1時間実施した。
一方、外国人被災者への情報提供のため、神戸市のコミュニティ放送局FMわいわいの協力で、英語や中国語、ポルトガル語(日系ブラジル人向け)での放送を12月30日まで実施した。
この一連の放送スタッフの奮闘ぶりは全国マスコミにも何度か紹介され、その年度の放送関係の賞を複数受賞した。
[編集] 関連項目
- 長岡教育放送(1953年-1977年に存在した日本初のFMラジオ放送局)
- コミュニティ放送局一覧
[編集] 外部リンク
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