阿里山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阿里山(ありさん)とは、台湾嘉義県にある15の山々の総称である。 最高峰は大塔山の2663m。面積は約32700ヘクタールで、そのすべてが国家風景区(国定公園)に指定されている。その内1400ヘクタールが「阿里山国家森林遊楽区」に指定されており、日の出・夕霞・雲海・鉄道・神木の「五大奇観」が有名である。
戦前の日本統治下、1934年に隣接する玉山とともに、新高阿里山国立公園として日本の国立公園に指定されていた。
阿里山の森林が初めて日本人に発見されたのは1900年のことで、1904年から林学博士である琴山河合により調査が始められた。
植物は、熱帯・暖帯・温帯の植物が見られる。1800m以上になると樹齢1000年を超えるタイワンヒノキ(中国語 紅檜)が多く自生しており、靖国神社の神門や橿原神宮の神門と外拝殿、東大寺大仏殿の垂木など、日本の多くの神社仏閣に阿里山のタイワンヒノキが使われている。さらに明治神宮の一代目大鳥居にも使われていたが、1966年7月22日の落雷で破損し、現在大宮氷川神社の鳥居として第二のお役に立っている。 また、3・4月には桜が満開となり「桜の名所」としても名高い。
目次 |
[編集] 主な名所
- 日の出
- 台湾最高峰の玉山山系から顔を出す日の出は息をのむ美しさと言われている。
- 祝山からの鑑賞が一般的。
- 神木
- 森林鉄道
- 阿里山森林鉄路は、海抜2500メートルの登山鉄道として有名。
- 姐妹潭
- 大小ふたつの高山湖。姐潭は面積160坪、妹潭が面積20坪。
[編集] 気候
- 気温は、
- 山麓:夏24度、冬16度
- 中腹:夏19度、冬12度
- 山頂付近:夏14度、冬5度