Dr.リンにきいてみて!
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『Dr.リンにきいてみて!』(どくたー - )はあらいきよこ原作の漫画作品、及びそれを原作としたテレビアニメ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
小学館の少女漫画雑誌「ちゃお」で1999年9月号から2003年6月号まで連載されていた。中国の占い・風水を中心とした漫画である(それ故か、中国風の名前が多い)。
以後の同ジャンルのアニメ会社主導企画の少女向けアニメと異なり、(アニメでは中途で路線変更するとは言え)少女の日常描写を中心に据え、少女受けする要素を押さえた正統派の作品。当時一世を風靡したパラパラを取り入れるなど、主題歌、準主役級のキャラクターなども手堅くまとまっている。
[編集] ストーリー
3歳で風水に目覚めた少女・神崎明鈴には天性の力があった。幼馴染みのサッカー少年・結城飛鳥とのドタバタラブコメディを中心に、明鈴は様々な出来事を風水の手助けで解決していく。中学二年生になった明鈴は龍神を呼び出す力に目覚め、その力を狙う「闇」が次々と魔の手を伸ばし始める。 前半は学園ラブコメ路線を中心に、風水で事件を解決する作風だったが、後半では闇に乗っ取られた人々を救う為に明鈴が光の巫女に変身して四神と共に戦うという変身バトルヒロイン路線に大きく傾いた。
[編集] テレビアニメ
2001年3月5日から2002年2月25日まで毎週月曜18:30~19:00の時間帯においてテレビ東京系で放送された。全51話。
TXNネットワーク6局(テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、TVQ九州放送)とBSジャパン、系列外では滋賀県のびわ湖放送(BBC・独立U局)で放送されていた。
なお、現在までにAT-Xを除くCS放送(キッズステーション、アニマックスなど)では再放送されていない。
[編集] 登場人物(詳細)
- 神崎 明鈴(かんざき めいりん)
主人公でありヒロイン。 3歳の時に風水に目覚め、サッカーボールがぶつかったことをきっかけに幼馴染みの結城飛鳥を運命の人と信じる。 以来、いつでもどこでも飛鳥に猛烈アタック中。 お団子頭に三つ編みがトレードマーク(?)。ややドジっ子。 かならず当たる!と学校でも大人気の風水師・Dr.リンの正体。ちなみにHPは兄の餃子(「ぎょうざ」とは読まず、「こうみ」と読む)の指導の下運営中。 ペットは小猿の天津で、飼い主共に菓子好き。
『光の巫女』の生まれ変わりである彼女は闇の王や鬼と戦う為に光の巫女に変身する事ができる。当初は危機に際した時無意識に龍の力を発現していただけだったが、回を経る内に自らの意思での変身能力、気の流れを正す光線ティンハーモーテック、飛行能力、と、能力を高めていった。 終盤までのスタイルは赤いチャイナ服にルーズソックスで、終盤にパワーアップした後は白いコスチュームになった。
- 天津(てんしん)
明鈴のペット。明鈴の部屋で一緒に暮らしており、飼い主のお菓子のつまみ食い常習犯。 四神のペットの中では唯一人間の言葉を喋る事ができないが、人間の言葉を理解する事はできる。鳴き声はある程度人間の言葉に近く、明鈴はその言葉を正しく理解する事ができるようだ。知能はかなり高く、明鈴より物事を良く理解していたりもする。明鈴のモバイルを使ってメールを(誤字だらけだったが)打つ事も可能。
- 結城 飛鳥(ゆうき あすか)
神崎 明鈴に運命の人と思われている、明鈴の思い人。 サッカーが趣味で夢はJリーガー(らしい)。 最初の時は明鈴に毎日付きまとわれ嫌々だったが紆余曲折の末、今では二人 (結城 飛鳥&神崎 明鈴)は両思い。 自分の力以外、占いや風水は絶対信じない。原作では無口で無愛想といわれるがアニメでは比較的明るい。母親を苦手としている感がある。 四神・青龍の生まれ変わり。
- 常盤 崇(ときわ たかし)
陰陽師・安倍晴明の血をひいていて、式神を操るなど陰陽術を使う。 最初の頃は明鈴にアプローチをしていたが、断られる(今でも好き…?) 明るく、女の子たちに大人気で勉強、運動ともにバツグンの才能だが、ナルシスト的な傾向が見られ、アニメでの薔薇好きが原作にも移り、下着まで薔薇柄らしい。
最初に闇の王に操られて明鈴に襲い掛かった刺客。その攻撃はとても平日夕方のアニメとは思えないストーカー的な脅迫や暴行未遂の手口ばかりで、仲間になった後からは考えられない変質者ぶりで、神崎餃子同様色んな意味で視聴者の記憶に残る存在となった。 四神・白虎の生まれ変わり。
余談ではあるが、デジモンアドベンチャー02というアニメに登場するキャラクター・石田ヤマトとビジュアルが酷似しており、アニメでは声優も同じだったこともあり一部ファンの話題になった。
- 七尾(ななお)
七本の尾を持つ小さな白狐。常盤と契約した式神。人間の言葉を喋ることができる。原作では少年の姿になる事が出来、常盤の神社の掃除などをしている。アニメの設定で作られたゲームにも人間体は登場する。 常盤が闇の力から解放された時、同時に目覚めていたが、常盤がすぐに迎えに来なかった事に腹を立て、常盤に再契約のための試練を課した。天津と仲が良い。
- 四条 万里(しじょう ばんり)
タロットカードの使い手の少年。 タロットで占いを行う他、タロットカードを自在に操り遠距離の敵への攻撃も可能。 得意技は空手。家が空手道場で、学校でも空手部に入部した。敵の攻撃をキックで防御した事もある。
闇の王の手下として登場し、母親を亡くした事で心を閉ざしていた所を利用された。 万里のぬいぐるみ・シンシアに体を乗っ取られることがあり、その際少女に変身し体は女性化している(アニメでは明確ではない)。闇の王の策略で飛鳥や明鈴をカードの中の世界に閉じ込めようと襲撃したが、明鈴によって闇の中から救われ、改心した。 アニメ版では、改心した後は女装をやめ明鈴と同じ学校に通う事になるのだが、シンシアに憑依してもらってタロットの力を使う時のみ元の女装スタイルに変身?する。 原作では正式に女生徒になっている為、学校に行くときはいつも女装しており、それを残念に思う言動がある。 インターネット上の人気投票では一番の人気を誇り、少年である事が明らかになってから人気が上がったとの作者のコメントもある。 四神・玄武の生まれ変わり。
- シンシア(しんしあ)
小さなパンダのぬいぐるみ。闇の王に操られていたのは万里ではなく、このシンシア。万里と合体してタロットカードで様々な力を発揮する。合体時に少女の姿をしているのは、シンシアの趣味(闇の王に操られていた頃は万里の心が閉じていた為、ほぼシンシアのみの意思で動いていた)。万里がシンシアの力を借りようとすると女装を要求する事もあった。原作においては、万里の体を女性化したまま乗っ取り、万里の意思をパンダのぬいぐるみへ入れかえるといったことも日常的に行っていた。
性格的には良くも悪くも女性的といえる。小さい頃から万里と一緒にいて、万里に忘れられる事を恐れるあまり人間になりたいと願うようになった。その心を利用し、闇の王は人間の少女にしてやる、と騙して万里とシンシアを操っていた。現在では万里の世話を焼いている・・かにみえるが実際に世話を焼いているのは万里の方である。
原作においてはかつて人間であったと思われる描写があり、ヨーロッパの貴族?の女性であった模様。その頃の記憶の為かこっそりブラジャーを着用しているらしい。
- 月丘 エディ(つきおか えでぃ)
星占いを得意とする。外国人なのに大阪弁で話すお調子者。派手な見た目に反して貧乏学生で苦労人(乗り回していた車は闇の王からもらったのだろうか…)。美人アレルギーらしい。 万里や常盤同様、闇の王に操られていたが、報酬が目的であった。亡くした祖父に墓を作る為に金を集めていた。それを抜きにしても、関西人キャラらしくがめつい所がある。 原作では星(水晶玉状の球体)を駆使し、敵を閉じ込めたりする事も出来る。 ギリシア風の占星術占いが得意で、今はキャンピングカー(アニメではワゴン車)で生活し、そこで『たこやき屋』を経営中。万里との2ショットが多いが深い意味はない。 四神・朱雀の生まれ変わり。
- タコヤキ(たこやき)
エディのペットのオウム(?)。関西弁で終始やかましく喋り続けているが、オウムが人間の言葉を話すのは不自然な事ではないのか、一応周囲の人間には怪しまれていないようだ。エディ以上に金にがめつく、ヘソクリを溜め込んでいる。
- 小西侑英(こにし ゆえ)
明鈴のクラスメイトで陸上部に所属。凛とした美少年風の美少女で、品川をはじめとして男子からの人気は非常に高いが、本人は恋愛には無関心である。明鈴に気があるようなセリフも初期には見られたが、当然のことながら、そちらの方向には関係は発展していない。明鈴とは強い絆で結ばれた親友である。物語中盤で品川のことを認め始めたようである。
- 春日部周子(かすかべ しゅうこ)
明鈴のクラスメイトで、侑英と同じく親友。サッカー部のキーパー大井町に一目惚れしたが、彼のあまりの寒いギャグを見て一発で改心する。アイドル好きで、コンサートチケットへの執着が人一倍強い。
[編集] Dr.リンにきいてみて!に関する用語
- 光の巫女
1000年前に闇の王を封印した女性。明鈴の前世。 闇を討ち、光の世界を守ることが使命だったが、四神の1人・東の青龍と恋に落ちた。 そのため、光の世界のバランスが崩れ、闇に飲み込まれそうになったが、闇の王に嫁ぐことを条件に、闇による浸食は免れるはずだった。が、青龍に嫉妬し続ける闇の王は約束を違えた。そして、光の巫女は四神から渡された短剣で、闇の王を封印した。
光の巫女に従える青龍、白虎、朱雀、玄武の四人。 それぞれ、結城飛鳥、常盤崇、月丘エディ、四条万里の前世である。四人とも戦闘時には守護神と合体して正装に変身できる。飛鳥の守護神は原作では桃太郎、アニメでは天津、常盤は七尾、万里はシンシア、エディはタコヤキである。原作では戦いの後、守護神達は姿を消した(天津はただの小猿に戻った)。
- 闇の王
闇の世界の王であり、1000年前に光の巫女を愛してしまった事から全てが始まる。 光の巫女に愛を注ぐ反面、闇の巫女には非常に冷たく接している。 神崎餃子の前世であり、転生した後も明鈴を愛し、アズサには冷淡に接している。 また、腕の立つ常盤、万里、エディを利用して明鈴に仕掛けてきたが、それは結果的に光の巫女に四神をひき合わせる結果になってしまった。
- 闇の巫女
1000年前に闇の王に仕えていた女性。アズサの前世。 光の巫女の四神に対応する、四凶と呼ばれる者たちを従えている。 誰よりも闇の王を敬い、愛していたが、結局その恋が成就することはなかった。四凶を率いて闇の王を裏切ろうとしたこともあったが、四凶は闇の王の一喝でことごとく王に膝を屈し、叶わなかった。 そして、敵でありながらも闇の王に愛されている光の巫女を1000年たった今でも憎み続けている。 たとえ闇の者でも、1人の人間を一途に愛し続ける健気な女性と言えよう。
本作品の上記に記述している世界観についてはふしぎ遊戯などとの類似性・相似性や相関性も考えられる(ただし、闇と光の確執や巫女、四神の設定そのものはふしぎ遊戯独特の設定と言う訳でもない)。
[編集] 登場人物(声の出演)
- 神崎明鈴(声:千葉紗子)
- 結城飛鳥(声:反田孝幸)
- 常盤崇(声:風間勇刀)
- 四条万里(声:かかずゆみ)
- 月丘エディ(声:木内秀信)
- 天津(声:竹内順子)
- 小西侑英(声:竹内順子)
- 七尾(声:鈴木真仁)
- シンシア(声:甲斐田ゆき)
- タコヤキ(声:柳原哲也(アメリカザリガニ))
- リンリン(声:香川葉月)
- 神崎炒(声:石井康嗣)
- 神崎笑華(声:横山智佐)
- 神崎餃子(声:森山栄治)
- 神崎月餅(声:外波山文明)
- 春日部周子(声:鴻口可南)
- 品川大輔(声:渡辺慶)
- 黒沢アズサ(声:本多知恵子)
- 大井町敬馬(声:北原雅樹)
- 光の王女(声:笠原弘子)
- 闇の王女(声:本多知恵子)
- 闇の王(声:森山栄治)
[編集] スタッフ
- 企画:岩田圭介(テレビ東京)、松下洋子(NAS)、沢辺伸政(小学館)
- 企画協力:今井康裕(小学館キャラクター事業センター)
- スーパーバイザー:久保雅一、野中千織、矢部重夫
- 原案協力:三浦卓嗣、萩原綾乃、藤本敏一(小学館「月刊ちゃお」編集部)
- シリーズ構成:前川淳
- 風水アドバイザー:森冬生
- キャラクターデザイン/総作画監督:一川孝久
- コスチュームデザイン:加藤真由子
- デザインワークス:飯田清貴、萩原直樹、林千博
- 美術監督:西倉力(スタジオじゃっく)
- 背景:スタジオじゃっく
- 色彩設計:石黒文子・大倉喜美子
- 色指定/特効/検査:石黒文子
- 撮影監督:鎌田克明
- 撮影:スタジオトゥインクル
- 編集:小島俊彦、岡安プロモーション、中葉由美子、村井秀明、川崎晃洋、三宅圭貴
- ビデオ編集:東京現像所 F・Vセンター、村田繁、豊田進
- 音響監督:平光琢也
- 効果:依田安文、西村睦弘
- 録音調整:依田章良
- 録音制作担当:小川信寛
- 録音制作:神南スタジオ
- キャスティング:ネルケプランニング、松田誠、野上祥子
- 音楽:有澤孝紀
- 音楽プロデューサー:吉村仁、松井伸太郎
- 音楽制作/協力:インターチャネル、テレビ東京ミュージック
- 番組宣伝:伊藤淳也(テレビ東京)
- CG製作:スタジオコメットデジタル班
- 製作マネージャー:大金正一
- デスク:せきやまあきひろ
- 文芸:飯村正之
- 事務:鈴木瑞穂
- アニメーションプロデューサー:茂垣弘道
- プロデューサー:東不可止(テレビ東京)、杉山敦夫(NAS)
- 監督:三沢伸
- アニメーション制作:スタジオコメット
- 製作:テレビ東京、日本アドシステムズ(NAS)
[編集] 主題歌
- OP「GO!GO!Ready?GO?!」 作詞・作曲:緒田菜莉 編曲:湯浅公一 歌:AiM
- 前期ED「誰より…」 作詞:田中花乃 作曲・編曲:湯浅公一 歌:AiM
- 後期ED「君との未来」 作詞:ai 作曲・編曲:湯浅公一 歌:AiM
[編集] 放映リスト
- ウワサの天才風水師!
- 恋のドキドキ課外授業!
- 転校生でラブぱにっく!
- 式神バスで大ピンチ!
- 乙女心危機イッパツ!
- いつわりの恋人
- 決戦の放課後バトル!
- 目覚めよ龍神!シンシェンロン!
- パパの風水大作戦!
- カワイイ式神!七尾参上!
- オトコ品川ラブ満開!
- 不思議!タロットラビリンス
- 無敵の友情レインボウ!
- 愛の特設リング!
- 勝利のピンク!ぴんく!Pink!
- トキメキあぶない生放送!
- 恐怖、学校のカイダン!?
- 戦りつのラストトラップ!
- ときはなてユアハート!
- 誘惑のハラハラデート!?
- 星の罠きらめきの大逆転!
- しあわせのティン・ハー・モー・テック!
- リンリン明鈴Dr.リン!?
- 恋と花火と赤い花
- タコの海岸物語
- SOS!常盤ドッグファイト
- 純情!?ランチウォーズ!
- リンリンショック!うばわれた水晶玉
- 嵐のアンティークウォッチ!
- タイヘンだぞー!ダイナソー!!
- 失われた力!消えたDr.リン
- レディーゴー!羅盤新生
- 激震!海雲町クライシス
- 危険なミッション!龍脈をただせ!
- 再見[ツァイツェン]…さよならリンリン
- お兄ちゃんの恋人
- 四神伝説!宝玉のゆくえ
- 囚われた明鈴!常盤覚醒
- ハイテンション!突撃 エディ&万里
- 飛鳥くんどこ?失われた記憶
- 飛鳥くんなぜ!?闇からの使者
- 飛鳥くんきて!思い出のクリスマスツリー
- 聖夜[イヴ]の奇跡!よみがえれ青龍!
- アズサの想い 闇の巫女のひみつ
- ギリギリkiss5秒前!
- 黒い衝撃!闇の王降臨
- 悲恋 闇の巫女散る!
- 激突!四凶の塔
- 最後の希望 5人目の仲間!
- 闇をてらせ!愛の記憶
- 好运来了[ハオユンライラ]
[編集] 余談
このアニメは、熱狂的なアニメファンであるお笑いコンビアメリカザリガニが、テレビアニメとしては初めて(それ以前にアニメ映画での出演歴あり)声優として2人そろって出演できる予定(エディ:平井善之、タコヤキ:柳原哲也)であった。ところが、平井が肝心のオーディションに落選してしまい、結局柳原のみの出演となってしまった。
[編集] 外部リンク
テレビ東京系 月曜18:30枠 | ||
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