アメリカザリガニ (お笑いコンビ)
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アメリカザリガニは、日本のお笑いコンビ。松竹芸能所属。略称はアメザリ。
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[編集] メンバー
- 柳原哲也(やなぎはら てつや、1972年9月1日 - ) 大阪府枚方市出身。出生地は滋賀県八日市市(現在の東近江市)。血液型はO型。大阪府立長尾高等学校→大阪経済大学卒業。ツッコミ担当。身長170㎝、体重67㎏。
小学生の頃からお笑い芸人を志す。ハイトーンかつハイテンションなツッコミが特徴だが、平井の不用意なアドリブにも対応する事のできる腕も持つ。ちなみに、この声については「俺の声はうるさい」と自覚しているようである。同じく声が特徴的なことで有名な安田大サーカスのクロちゃんと二人で「松竹ソプラノブラザーズ」とネタにされた。この二人はGyaOの番組こちら!カタムキテレビ制作会社で共演している。
かなりマメかつ几帳面な性格で、外出する時はブレーカーを全て落とすらしい。仕送りを欠かしたことがなく、何度も旅行に連れて行ってあげるほどの親孝行者である。女性に対しては奥手で、どちらかと言うと女より芸を優先するタイプ。初体験も遅かった。しかし下ネタで暴走を始めるのは、大概が柳原の方である。そんな柳原を心配してか、平井はしきりに「風俗に行け」と勧めている。ヨーグルトが大好き。
柳原に誘われ、お笑い芸人を志す。しかし、本人によると「芸人になったのは働きたくなかったからだ」と言う。ニックネームは「かんた」。ローテンションで冷めたボケが特徴。柳原とは正反対で、かなりいい加減な性格。家族は「元モデルで恋多き」母親、「いい子なんだが、暴走族で背中に刺青を入れてしまった」弟、「霊感が強く、絵ばかり描いている」妹(「」内は本人談。ちなみに平井本人も霊感が強い)。本当の父親の顔を覚えていない等、複雑な家庭環境で育つが、基本的に家族仲は良好。先輩であるよゐこの有野晋哉の家に3年5ヶ月も同居していたが、有野の結婚と同時に追い出された。ちなみに、スピードワゴンの井戸田潤と安達祐実を引き合わせ、結婚するきっかけを作ったのは平井である。芸能人の友達が多い。
自身は2007年1月13日、元タレントの江川有未と結婚。家に同じハードが2台ずつある・お互いをモンスターハンターのハンドルネームで呼び合う等両者のゲーム好きを伺えるエピソードが多く、かつて「ゲームのやりすぎで彼女に振られた」経験のある平井にとっては大変喜ばしい趣味の一致ではないかと考えられる。
[編集] 来歴
中学生の頃、お笑いユニットを結成。当初は「劇団アメリカザリガニ」という5人組だった。脱退した3人全員が現在では実業家として大成功を収めているらしく、平井は「あいつらは俺たちの何倍も金を稼いでいる」とぼやいている。1994年に現メンバーで本格的に活動を始める。
[編集] 受賞歴
- 1998年 第19回 ABCお笑い新人グランプリ 審査員特別賞
- 1998年 第28回 NHK上方漫才コンテスト 最優秀賞
- 1998年 第27回 上方お笑い大賞 最優秀新人賞
- 1999年 第34回 上方漫才大賞 新人賞
- 2002年 第31回 上方お笑い大賞 最優秀技能賞
- 2003年 第38回 上方漫才大賞 奨励賞
- 2001年 第1回 M-1グランプリ 3位 (当時のルールでは最終決戦進出が2組だったため惜しくも進出できなかった)
- 2002年 第2回 M-1グランプリ 9位
- 2003年 第3回 M-1グランプリ 7位
またNHKのお笑い番組爆笑オンエアバトルでは、16回挑戦して16回ともオンエアを獲得するという記録を持っている。
[編集] アメザリとアニメ
両者共に熱狂的なアニメファンで、アニソン限定カラオケのオフ会を開いた事もある。また、アニソンがテーマの漫才もネタにある。柳原はカウボーイビバップの大ファンで、DVDを全巻購入し何度も繰り返し見ているという。「スレッドキング」のコーナーはガンダム絡みの物が多く、アニソンのコーナーも設けている。また山寺宏一、松本梨香、山本麻里安等、声優業界にも広い交友関係を持つ。そのせいか、声優としても多数のアニメに出演している。「単独イベントのポスターは漫画家に描いてもらう」と公言しており、その最初の作者は寺田克也となった。ゲームも大好きであり、GyaOの番組ファミ通ギャオス!やファミ通のDVD番組キカイノカラダなどでリポートを行う。
「しんどい男」
柳原は枚方の自宅から道頓堀のB1角座まで、後輩(なすなかにし・那須)の運転する車に乗せてもらい移動している。ますだおかだが司会を務める朝日放送深夜番組「角パァ!」の取材で、移動中の片道約1時間、柳原は後輩の迷惑を顧みず車内でアニソンばかりかけたり、CD交換の合間には自分の好きなアニメの話ばかり語ったりしている(当然後輩はそのアニメのことを詳しく知らず、会話についていけない様子であった)。カラオケではマイクを離さずアニソンばかり歌い続け、他の人がアニソンを選曲して歌うと「歌い方がなってない」といちゃもんをつけ、マイクを奪い自分が歌いだす姿がVTRで放映された。これにより、柳原はこれらの事象について諸々の意味を込めた「松竹で一番しんどい男」という称号を与えられた。
[編集] 逸話
- アニメには関係ないがしんどいエピソードには上記以外にもエピソードがあり、執拗に嫌がるなすなかにしの二人をメシに誘い、一緒に回転寿司屋に行った柳原。なすなかにしの二人は柳原よりも下流に座って食べていたのだが、気が付いたら自分達のもとに流れてくる寿司にネタが乗っていなかった。柳原が「ボケのつもりで」ネタのみを食べていたのである。なすなかにし曰く「僕らは回転寿司屋やなくて、回転シャリ屋に行ってたんですよ。」とのこと。
- ほとんどの若手芸人が下積み時代に数多く行う舞台やテレビ番組の前説経験がほとんどない(平井曰く「3回ぐらいかな」)。これは前説を始めた頃に複数の芸人が事務所を去ってしまい、その穴を埋めるために繰上げで舞台に出演しなければならなくなったのが主な理由である。
- 若手芸人達と新幹線で大阪へ移動中、たまたま同じ列車で京都に向かっていた松岡由貴らとトークを展開。大阪到着時には下車した柳原達が土下座をしながら送り出したというエピソードが、アニメ番組で共演した金田朋子によって暴露されている。
- 2006年8月5日未明、Yahoo!ブログにおいて、「アメザリ柳原」と名乗る人物がブログを開設し、大きな騒動になる。一部で「これは本当に本人のブログか?」と疑う声が聞こえ始めた頃、柳原を名乗っていたブログ開設者が、実は偽者で偽装であったことが確認された。これについて、関係者はもちろん、一部インターネットユーザーをも、著しく混乱させる結果となった。これは、近年のインターネット上における、悪質ないたずらのひとつである。まったく無名、或いは素人の一個人がテレビなどで活躍する有名人の名前を勝手に借用し、あたかもその有名人本人が書いた・作ったHPに見せかける。そして、それを見た人々の反響を楽しむという、いわゆる愉快犯の類である。今回の騒動により、柳原本人が知らぬ間に、騒動の「被害者」になってしまった形になる。
- 2007年1月30日放送の「スレッドキングABC」で平井がお相手の江川有未とのことについて語り、新聞報道を訂正した。曰く、報道時点ではまだ籍は入れていない(母親が平井に「(婚姻届に)サインして送ってくれ」と頼まれたのを郵便局に行くのをめんどくさがってなかなか送り返さなかったのが原因らしい)。知り合ったのは飲み会ではなく、平井の友人と江川が知り合いで平井の友人に会いに来た時、たまたま居合わせたのがはじまり。その場で意気投合はしておらず、むしろ「こっちががんばって色々話してんのに全然喋らへん(平井→江川)」「なんだか怖い(江川→平井)」と互いにかなり印象の悪い初対面であった。「江川が芸能界引退のころすでに平井と一緒に暮らしていた」というのは言葉足らずであり、平井とラブカップルの増田香と一緒に暮らしていたというのが正確な表現である。ちなみに「こいつとは絶対しゃべらへんやろな、二度と」とまで思っていた二人が本当に意気投合したきっかけは北斗の拳の聖帝サウザー(について真剣に語り合ったこと)らしい。
[編集] 出演
[編集] テレビ
- にっぽん愉快家族(NHK総合テレビ) - 番組開始当初レギュラー出演
- TVチャンピオン 「私にかかってきなさい!」コーナー(テレビ東京)
- マニアの叫び(テレビ東京)
- アキバ!AKIBA☆あきば(東京MXテレビ)
- まちウケ!(MBSテレビ)
- ますだおかだ角パァ!(ABCテレビ)
- 最後の晩餐(よみうりテレビ) - 平井のみ
- BAN!BOO!ぱいん!!(よみうりテレビ)
- あにてれ情報局→あにてれ情報局 わお(テレビ東京)
- 司会として出演している。2006年4月より放送開始。月に一度の特番だったが、2006年10月より毎週日曜にレギュラー化。番組は2006年12月で終了。
他、単発番組やゲスト出演など多数。
[編集] コマーシャル
- 資生堂「uno」
[編集] ラジオ
- スレッドキングABC(ABCラジオ)
- おしゃべりやってまーす (K'z Station 2004年~)
- WBS爆裂!スクランブル!(WBS和歌山放送1996年~1999年)
- SNK 一撃!ネオラジオ(MBSラジオ)
[編集] アニメ
- Dr.リンにきいてみて!(テレビ東京) タコヤキ(柳原)
- ※平井もエディ役で出演できるはずだったのだが、声のガラが余りに悪かったため、出来レースのはずのオーディションに落選してしまった。
- ボンバーマンジェッターズ(テレビ東京) ガング(柳原) ボンゴ(平井)
- サウスパーク 無修正映画版 エリック・カートマン(柳原) シェフ(平井)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(フジテレビ) 魔法のやかん(柳原)
[編集] 映画
- あらしのよるに ビッチ(柳原) ザク(平井)
- ※当初ビッチを平井が、ザクを柳原が演じる予定だったが、収録時に実際のキャラが正反対であることが録音当日に発覚し、役を交換している。
- ※「アメリカザリガニ」がバルタン星人同様はさみがあるからのキャスティング
[編集] インターネット番組
- あにてれ情報局ブロードバンド→あにてれ情報局 わおブロードバンド
- こちら!カタムキテレビ制作会社(GyaO)
- ファミ通ギャオス!(GyaO)
[編集] ディスコグラフィー
- CD
- 「泥沼劇場」(2002年4月24日発売、サイトロン)
- 「恋はチーズバーガー/I'm the Leader」(2002年9月19日発売、サイトロン:読売テレビ「BAN!BOO!ぱいん!!」エンディングテーマ)
- 「泥沼劇場2」(2003年4月23日発売、サイトロン)
- 「泥沼劇場3」(2003年10月22日発売、サイトロン)
- DVD
- 「アメリカザリガニ泥沼劇場『夕日』」(2002年12月18日発売、ソニーミュージックエンターテインメント)
- 「爆笑オンエアバトル アメリカザリガニ」(2003年3月19日発売、NHKソフトウェア)
- 「M-1グランプリ2001完全版 ~そして伝説は始まった~」(2003年12月17日発売、R&C)(一部のみ)
- 「M-1グランプリ2002完全版 ~その激闘のすべて~」(2003年12月17日発売、R&C)(一部のみ)
- 「M-1グランプリ2003完全版 ~M-1戦士の熱き魂~」(2004年7月14日発売、R&C)(一部のみ)
- 「Live! チクる JAPAN TOUR 2004」(2004年12月22日発売、ソニーミュージックディストリビューション)(一部のみ)
- 「死球 dead ball 1 ~あなたにも必ず飛んでくるであろう人生の死球~ よゐこ、安田大サーカス、アメリカザリガニ」(2005年1月19日発売、徳間ジャパンコミュニケーションズ)(一部のみ)
- 「エンタの神様ベストセレクション vol.2」(2005年1月26日発売、バップ)(一部のみ)
- 「エンタの神様ベストセレクション vol.4」(2005年3月23日発売、バップ)(一部のみ)
- 「アメリカザリガニのキカイノカラダDVD」(2005年3月24日発売、エンターブレイン)
- 「マジ☆ワラ vol.2」(2005年4月25日発売、フォーサイド・ドット・コム)(一部のみ)
- 「Shochiku Kadoza Live 松竹角座ライブ」(2005年7月21日発売、バップ)(一部のみ)
- 「Live! チクる 笑いのEXPO 2005 ~ULTIMATE SHOCHIKU~」(2005年12月7日発売、ソニーミュージックダイレクト)(一部のみ)
- 「ピィース! SPECIAL 天下一武笑会 ~最強!お笑い博多決戦・其の一」(2005年12月25日発売、ビクターエンターテインメント)(一部のみ)
- 「松竹芸能LIVE Vol.7 アメリカザリガニ ~侵略と愛~」(2006年10月28日発売、松竹)
- 「チクる2006スペシャル 松竹芸能お笑い大集合!」(2006年12月13日発売、ソニーミュージックダイレクト)(一部のみ)
- 「アメリカザリガニのキカイノカラダDVD 2」(2006年12月20日発売、エンターブレイン)
- 「アメリカザリガニのキカイノカラダDVD 3」(2006年12月20日発売、エンターブレイン)
- 「アメリカザリガニのキカイノカラダDVD 4」(2006年12月20日発売、エンターブレイン)
[編集] 関連項目
[編集] 関連人物
- 山本正勝(yanto)