Grand Theft Auto: Liberty City Stories
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ジャンル | アクション |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル プレイステーション2 |
開発元 | Rockstar Leeds Rockstar North |
発売元 | Rockstar Games |
人数 | 1人 |
メディア | PSP UMD1枚組 PS2 DVD-ROM1枚組 |
発売日 | PSP 北米版:2005年10月25日 豪州版:2005年11月4日 欧州版:2005年11月4日 PS2 北米版:2006年6月6日 豪州版:2006年6月22日 欧州版:2006年6月22日 |
対象年齢 | BBFC:18 ESRB:M OFLC(Aus):MA15+ OFLC(NZ):R18 PEGI:18+ USK:16+ |
Grand Theft Auto: Liberty City Stories(グランド・セフト・オート・リバティーシティストーリーズ)はGrand Theft Auto IIIシリーズ第5弾で、Grand Theft Autoシリーズ初のPSP版。2005年10月25日にPSP北米版が発売され、2006年6月6日にPS2北米版が発売された。PSP版、PS2版ともに日本語版の発売予定はない。
目次 |
[編集] ストーリー
1998年、アメリカ合衆国リバティーシティの有力マフィア「レオーネファミリー」の子飼いであるトニー・シプリアーニは、とある事件で離れていたリバティーシティへ舞い戻り、ボスのサルバトーレ・レオーネを初めとする様々な人物から仕事を引き受け、数多くの事件に遭遇することとなる。
[編集] 概要
本作は『Grand Theft Auto III』の約3年前の1998年のリバティーシティが舞台。プレイヤーは同作に登場したレオーネファミリーの一員、トニー・シプリアーニ。本作では、彼がどのようにレオーネファミリーの幹部となったかを交え、後の『Grand Theft Auto III』に続く物語を描いている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ゲームシステム
基本となるシステムは『Grand Theft Auto: Vice City』を承継しており、操作性等に関しては特に追加されたものはない。
『GTAIII』と共通する場所が多く見られタイムセッティングに合わせて手が加えられている。例えば『GTAIII』では既に建設されていた橋や地下トンネルがまだ建設中である。また車のデザインも異なりバイクに乗ることも可能。しかしヘリや飛行機等の空飛ぶ乗り物には、例外を除いてMOD(改造データ)を導入しない限り乗れない。独自のラジオ局がある。また、PC版の特権であったカスタムサウンドトラックシステムが実装されているが、この機能を利用するためにはオフィシャルサイトからRockstar Custom Tracksをダウンロードする必要がある。 新しいライセンス曲がセットされているが『Grand Theft Auto: San Andreas』ほど多くはない。
ソフトが入ったPSPが複数あればマルチプレイが可能、マルチプレイでストーリーは進めることはできずあくまで対戦。
なお、輸入版の旧版を使用することによって、PSPを3.03から(2.60、または2.50からもダウングレード可能)ダウングレードすることが可能になっているが、SCE側が対応に苦慮したため、旧版の入手は困難になってしまった。
因みにアップデートバージョン2.70以上へアップデートしてしまうとチートデバイスを使用することが出来なくなり、正当な理由でダウングレードしたくても、オークション等で本作の旧版を入手しないといけなくなるので要注意。
[編集] 登場人物
斜体は英語名、()内は声優名を表す。
[編集] 主な登場人物
- トニー・シプリアーニ Antonio "Toni" Cipriani (Danny Mastrogiorgio)
- 本作の主人公。フルネームはアントニオ・シプリアーニ "Antonio Cipriani"。レオーネ・ファミリーの一員でイタリア系アメリカ人。ある「大物」を殺してしばらくの間リバティーシティから離れていたが、ほとぼりが冷めて戻ってきた。サルバトーレから受けた数々の仕事をこなし、徐々にサルバトーレの信頼を得て組織内での地位を確立していく。極度のマザコンであり、母親の言うことなら何でも聞く。
- 『Grand Theft Auto III』では主にトライアドと抗争するレオーネファミリーの幹部として登場。
- サルバトーレ・レオーネ Salvatore Leone (Frank Vincent)
- レオーネ・ファミリーのボス。リバティーシティの覇権を巡って多くのマフィア・ギャングと抗争している。野心家で他人を信用せず、また本国マフィアの干渉を快く思っていない。久々にリバティーシティに戻ってきたトニーに数多くの仕事を依頼する中で徐々に彼を信用し、幹部に迎え入れる。
- ドナルド・ラブ Donald Love (Will Janowitz)
- ラブ・メディアの社長。またエイブリーの元弟子でもある。人の肉を食べることを好み、本作でもそのシーンが登場する。曰く、「鶏肉のようだがもっと繊細」。ホール市長が暗殺された後、自ら市長として立候補する。トニーを使って投票機械を焼却したり集票バンを分捕るなどあの手この手を使って票集めに奔走するも、トニーとの関係をフォレッリファミリーに掴まれスキャンダルとなり、選挙に敗れ破産してしまう。全ての責任をトニーに押し付けたが、トニーの協力によってエイブリーの開発計画書を入手することにより再起のチャンスを掴む。その後大量の爆薬を使用してリバティーシティ全域を破壊し、開発計画を承認させる。エイブリーを殺害したことにより、彼を保護していたコロンビアンカルテルから命を狙われる羽目になり、一旦リバティーシティを離れることとなる。
- ヴィンチェンゾ・チリ Vincenzo Cilli (Joe Lotruglio)
- 愛称はヴィニー "Vinnie"。レオーネ・ファミリーの幹部で、久しぶりにリバティーシティに戻ってきたトニー・シプリアーニの面倒を見る。背は低いが尊大で傲慢な性格。下っ端でありながらサルバトーレの信頼を得ているトニーを疎ましく思っており、トニーを自分の直属の部下としてパシリのように使ったあげく危ない橋を渡らせたため、反感を買い離反される。その後自分にとって邪魔者になったトニーを貨物船に誘き寄せて殺害しようと企てるが、返り討ちに遭い死亡。
- マリア Maria (Fiona Gallagher)
- サルバトーレの妻。ドラッグ好きでスジの悪い連中との付き合いが多く、相手をいつも振り回す。窮地を救ってくれたトニーに惚れていたが素っ気無く振られてしまう。
- JDオトゥール Joseph Daniel "JD" O'Toole (Greg Wilson)
- アメリカ人で、本名はジョセフ・ダニエル。愛称は「"JD"(ジェイディー)」。シンダッコファミリーが関係するポーリーズ・レビューバー "Paulie's Revue Bar" という店(レッドライトディストリクトをレオーネファミリーが抑えてからはセックスクラブセブン "Sex Club 7" という店名に変更)を経営している大柄な男。シンダッコファミリーの子飼いであったが、純血のイタリア人でないためシンダッコファミリーの幹部にして貰えなかったことを腹に据えかね、対立マフィアのレオーネ・ファミリーからスパイを引き受ける。サルバトーレ暗殺やカジノ襲撃、売春クラブ爆破の手引きなどの情報をトニーに漏らし、任務の手助けをしていた。その功績が認められ、レオーネファミリーの幹部として迎え入れられると思われたが、幹部着任式を装ってスクラップ場に連れて行かれ、車内でミッキーに射殺されてしまう。
- レオン・マッカーフリー Leon McAffrey (Ron Orbach)
- 悪徳警官。ジャマイカ系ギャングのヤーディーズ "Yardies"との仲が深い。『Grand Theft Auto III』にも登場。
- レイ・マショウスキー Ray Machowski (Peter Appel)
- レオン・マッカーフリーの部下。『Grand Theft Auto III』にも登場。
- トシコ・カセン Toshiko Kasen (Hannah Moon)
- カズキ・カセンの妻。夫がヤクザの若頭になるためだけに自分と結婚し、自分に愛情を全く向けないことに憎しみを持っており、トニーを使ってカズキやヤクザ組織を掻き回す。ついにはカズキを殺すべくトニーを刺客として差し向けるが、トニーがカズキを始末した後は、悲しみと後悔の念から夫殺しの罪を背負い、トニーに別れを告げ高層ビルから身を投げる。
- ネッド・バーナー Ned Burner (Peter Bradbury)
- The Liberty Tree紙の敏腕記者。特ダネを取るために神父に化けてトニーに仕事を依頼していた。トニーがエイブリーを殺した際の特ダネ写真を持って逃走したところをトニーに殺害される。
- マー・シプリアーニ Ma Cipriani (Sondra James)
- トニー・シプリアーニの母親。リバティーシティでレストランを経営している。性格は極めて冷酷で、特に息子であるトニーに非常に厳しく、実の息子に対して殺し屋すらも差し向ける。トニーがレオーネ・ファミリーの幹部"Made Man"となった時初めて彼を一人前の男と認める。本編では声のみで姿を現すことはない。
- ジョヴァンニ・カーサ Giovanni Casa (Joel Jones)
- リバティーシティで最も有名な肉屋「Casa's Delicatessen」の店主。赤ちゃんプレイの趣味あり。トニーの母親(マー)好みのシチリア風ソーセージを作ることでマーの歓心を買っていたが、そのことでマーがトニーよりカーサを持ち上げたためトニーを怒らせてしまい、赤ちゃんプレイの恥ずかしい現場写真を撮られてしまう。恥をかかされたことでマーにショバ代を払わなくなったが、今度はマーの怒りを買い、遠回しな命令を受けたトニーにソーセージ用の挽肉にされてしまう。
[編集] その他の登場人物
- カズキ・カセン Kazuki Kasen (Keenan Shimizu)
- 日本のヤクザの若頭で、ストートン島に本拠を構える。『Grand Theft Auto III』に登場したケンジとアスカの兄にあたる人物。トシコの命を受けたトニーとビルの屋上で戦い死亡する。
- マッシモ・トリーニ Massimo Torini (Duccio Faggella)
- シシリア島から来た謎のギャングのボス。ディアブロやトライアド等のギャング団を操り、フォレッリ・シンダッコ・レオーネのリバティーシティ三大マフィアに潰し合いをさせ、リバティー・シティの勢力図を塗り替えるべく暗躍する。ポートランド沖の灯台でトニーと戦い死亡。
- ジェーン・ホッパー Jane Hopper (Gordana Rashovich)
- 汚職労働組合の女性ボス。政治家から金を引っ張るためにフェリー労働者を焚きつけてストライキを起こさせていたが、レオーネファミリーの脅迫の前に屈する。実在のアメリカ人男性ジミー・ホッファ Jimmy Hoffa がモデルと思われる。
- フランコ・フォレッリ Franco Forelli
- リバティーシティの一大勢力「フォレッリファミリー」の1998年時点でのボス。政治家オドノヴァンの後ろ盾になっている男。
- ポーリー・シンダッコ Paulie Sindacco
- リバティーシティのマフィア「シンダッコファミリー」の1998年時点でのボス。ショアサイドベイルで高速ボートに乗って逃亡するところをトニーに殺害される。
- オドノヴァン市長 Mayor Miles O'Donovan (John Braden)
- ホール市長暗殺後にドナルド・ラブと共に市長に立候補した人物。ドナルド・ラブがレオーネファミリーの後ろ盾を得ていたのに対し、フォレッリファミリーからサポートを受けていた。選挙には勝利し、リバティーシティ市長となる。
- ミッキー・ハムフィスツ Mickey Hamfists (Chris Tardio)
- レオーネ・ファミリーの幹部で、サルバトーレの腹心的存在。幹部的役割と同時に、組織の裏切り者を掃除する役割を担っている。JDを信用しないサルバトーレの命により、幹部着任式を装ってJDを殺害する。
- エイブリー・キャリントン Avery Carrington
- バイスシティの不動産王で、ドナルド・ラブの元師匠。大規模な開発計画のためリバティーシティを訪れたところをドナルドの指示を受けたトニーに殺害される。実はカツラを被っている。
- ホール市長 Mayor Roger C. Hole
- リバティーシティの前市長。公園をジョギングしていたところをサルバトーレの命令を受けたトニーによって暗殺される。
- エイト・ボール 8 Ball
- 爆弾に関するエキスパート。リバティーシティの至る所で爆弾屋を経営している。「Grand Theft Auto III」にも登場。
- ミゲール Miguel
- 『Grand Theft Auto III』にも登場したコロンビアン・カルテルの幹部。港でレオーネファミリーとブツの取引を行う。
[編集] ギャング・マフィア
- レオーネファミリー
- シンダッコファミリー
- フォレッリファミリー
- ディアブロ
- トライアド
[編集] ラジオ局・サウンドトラック
- 詳細は Grand Theft Auto: Liberty City Stories サウンドトラック を参照。
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[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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舞台 | リバティーシティ - バイスシティ - サンアンドレアス |
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