Parallels Desktop
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正式名はParallels Desktop for Mac。Intel製CPUを搭載したMacintosh(現行のiMac,MacBookなど)でWindowsなどを利用するためのソフトウェア。(バーチャルマシン環境を実現するためのものであり、エミュレータとは趣を異にする。)
開発元: | Parallels, Inc. |
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最新版: | 2.5(3186) / 2007年2月28日 |
対応OS: | Mac OS X Tiger |
種別: | |
公式サイト: | parallels |
目次 |
[編集] 概要
Windowsシリーズ、Linux、FreeBSD等がいくつも同時に起動できる。ちなみに、Parallels Toolsと呼ばれる各種ドライバ群をインストールする事でよりいっそう快適に利用することができる。最新版ではBoot Campパーティションからの起動、ドラッグ&ドロップによる簡単なファイル共有(フォルダ共有も可能)、Coherenceモードを搭載しており、ハードウェア面ではMacに内蔵されているiSightやUSB、そしてDVDドライブをサポートしている。なお、DirectXやWindows Vistaに搭載されているWindows Aeroなどはサポートされていないが、同社の広報筋では数ヶ月のうちにサポートするとしている。
未完成な部分を搭載し発展途上なソフトウェアではあるが、現在のバージョンヘは過去のバージョンからの無償アップデートを行いサポートは今後も継続すると同社は発表している。
[編集] 特性
Mac OS Xとのきわめて快適な平行利用(参考:[1])、シームレスなファイルの共有をはじめとして、Coherenceモードを使用すれば、Windows用アプリケーションのウィンドウとスタートメニューのみがMac OS Xのデスクトップ上に現れ(Windowsのデスクトップは隠れる)、あたかもMac OS X用アプリケーションとして使用できる(参考:[2])。
また、上述のとおりBoot Campで作成したパーティションからWindowsを使うことも出来る(ただし、この方法はライセンス認証が頻繁に求められることがあるという欠点がある)。
なお、作成されたゲストOSのHDDイメージは実際より少し圧縮されている。ウィンドウのサイズ、すなわちバーチャルマシンの解像度は自由に変更することが出来る。
[編集] 仮想マシンの新規作成
新規に作成する際にウィザードが立ち上がり、以下の三種類から仮想マシン作成方法を選べる。
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- Windows Express
- Typical
- Custom
Windows ExpressではWindows XP、Windows Vistaが、TypicalやCustomを選ぶ事で全てのサポートOSが利用出来る。利用可能なOSの一覧は下記の通り。ここではWindows Expressを例にとり説明する。
簡易なウィザードであるので、手間取る事は先ずないが順を追うと次のようになる。
- 先ずOSをXPとVistaから選ぶ。
- 次にプロダクトキーとユーザー名等を入力する。プロダクトキーは後でも構わない。
- 次に仮想マシンの名前を決める。ここで、HDDのイメージを作成する場所をオプションとして指定出来、外付けHDDも指定可能である。
- 最後にインストールCD/DVDをドライブに挿入するか、ISO imageファイルを選択する。デフォルトは前者である。
後は通常のWindows OSのインストール方法と遜色はなく、OSのインストール・セットアップ後に、Parallels Toolsをインストールすれば全ての機能が利用出来る。
[編集] 利用可能なOS
その他の〜とあるOSにしか該当しないものは、インストールが上手くいかない事が多い。
[編集] Windows:
[編集] Linux:
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[編集] FreeBSD:
[編集] OS/2:
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[編集] Solaris:
[編集] MS-DOS:
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[編集] その他系列のOS:
理論上は起動可能な物で、どのOSにも当てはまらないもの。