Real-time Transport Protocol
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アプリケーション層 |
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DNS, ENRP, FTP, HTTP IMAP, IRC, NNTP, POP3 SIP, rlogin, RTP, SMTP SNMP, SSH, SSL, TELNET CMIP |
トランスポート層 |
DCCP, IL, RSVP, RUDP SCTP, TCP, UDP |
ネットワーク層 |
ARP, BGP, IP(IPv4,IPv6) ICMP, IGMP, IGP, RARP |
データリンク層 |
ATM, DTM, FDDI, PPP SLIP, SMDS, イーサネット Wi-Fi, トークンリング フレームリレー |
Real-time Transport Protocol、RTPは、音声や動画などのデータストリームをリアルタイムに配送するためのデータ転送プロトコルである。RTSPやH.323のプロトコルのデータ部分に使用される。ほぼ全てのVoIP関連製品は、RTPを利用して、音声情報をIPネットワーク上へ送出している。これは、リアルタイムストリームを運ぶためのプロトコルとしてIETF、ITUで標準化されている。
RTPパケットを受信したホストは、各パケットの時間の情報から時間的な関係を把握し、データを再生することができる。RTPパケットも他のパケットと同様に、ネットワークを経由して転送されていく中で、喪失や、配送の遅れが起こる。しかし、映像や音声のデータは、データの一部が欠けていても再生が可能であるため、データの受信側では、喪失や、配送の遅れたパケットは無視し、受信側が期待する時間に到着したパケットだけを利用してデータの再生を行うことができる。
TCP/IPのアーキテクチャの中でRTPを利用する場合は、RTPはUDPの上位プロトコルとして機能するが、下位層のプロトコルにUDP以外の通信プロトコルを用いることができるようにも設計されている。