Point-to-Point Protocol
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Point-to-Point Protocol(ポイント トゥ ポイント プロトコル、略称PPP)は、2点間を接続してデータ通信を行うための通信プロトコル。
PPPは、SLIP(Serial Line Internet Protocol)の後継として、1992年に規定された。PPPはSLIPと異なり、TCP/IP以外(NetBEUI、AppleTalk等)のプロトコルとも接続できるよう設計されているのが特長である。
ダイヤルアップPPPは、PPPにダイヤル発信や着信の機能を追加したもので、電話回線を通じて遠隔地にあるネットワークにコンピュータを接続するためのプロトコルとして一般に広く利用されている。
PPPの通信はLCP(Link Control Protocol)とNCP(Network Control Protocol)という2つのプロトコルを使用している。LCPでPAP(Password Authentication Protocol)やCHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)を使ってユーザー認証を行ない、リンク確立後、NCPが、それぞれのプロトコルに必要な設定を行ない接続を確立する。
複数のPPP回線を束ねる事によりスループットの向上を図る事があり、マルチリンクPPPと呼ばれる。ISDNやPHS等で使われる。
イーサネットを通じてPPPと同等の機能を提供するプロトコルとしてPPPoE、PPPoA(PPP over ATM)がある。
[編集] PPPoE
PPPoE、PPPOE(Point-to-point protocol over Ethernetの略)は、イーサネットフレーム上にPPPをカプセル化する通信プロトコル。RFC 2516で定義される。
主にDSLやCATV、FTTHなどでのインターネット接続サービスでのブリッジ接続用に利用される。