Telnet
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Telnet(テルネット)とは、汎用的な双方向8ビット通信を提供する端末間およびプロセス間の通信プロトコルである。RFC 854で規定されている。
より具体的には、IPネットワークにおいて、遠隔地(リモート)にあるサーバを端末から操作できるようにする仮想端末ソフトウェア(プログラム)、またはそれを可能にするプロトコルのことを指す。
複数の人が同時に使用することを前提に開発されたUNIXでは、シリアル回線に複数の端末をつないで作業を行うことができた。この端末とホストの通信を、IPのネットワーク上で担うのがTelnetクライアントプログラムと、その通信手順を規定したTelnetプロトコルである。
Telnetクライアントは、Telnetサーバとの間でソケットを開き、非常に単純なテキストベースの通信を行う。Telnet自身のコマンドを利用する際にはエスケープコードを利用する。リモートのシェルを利用するTelnetサービスは、基本的にポート番号23番を使用するが、ほとんどのクライアントはポート番号を指定でき、それ以外のテキストベースのソケット通信のクライアントとして利用することも可能である。
現在では、認証も含めすべての通信を暗号化せずに平文のまま送信するというTelnetプロトコルの仕様はセキュリティ上問題とされ、Telnetによるリモートログインを受け付けているサーバは少なく、リモート通信方法としての利用は奨励できない。
リモートログインの代替プロトコルとしては、情報を暗号化して送信するSSHが知られている。
なお、インターネット普及後、Telnet接続に移行した草の根BBS等の文字通信ホストも少なくない。
[編集] 代表的なTelnetクライアント
[編集] TELNETに関連するRFC
- RFC 215 - NCP、ICP、and TELNET 1971年8月
- RFC 736 - TELNET SUPDUP Option 1977年10月
- RFC 764 - TELNET PROTOCOL SPECIFICATIONS 1980年6月
- RFC 854 - TELNET PROTOCOL Specification 1983年5月
- RFC 855 - TELNET OPTION SPECIFICATIONS 1983年5月
- RFC 884 - TELNET TERMINAL TYPE OPTION 1983年12月
- RFC 1205 - 5250 Telnet Interface 1991年2月
- RFC 1372 - Telnet Remote Flow Control Option 1992年10月
- RFC 1408 - Telnet Environment Option 1993年1月
- RFC 1412 - Telnet Authentication:SPX 1993年2月
- RFC 1416 - Telnet Authentication Option 1993年2月