SHIP
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SHIP（シップ）は、山形県酒田市にある中町商店街の活性化の為に結成された女性アイドルグループである。
2001年夏に始められたSAKATA発アイドル育成プロジェクト(S.H.I.P)に応募し、公開オーディションを突破した8人により活動がスタート。育成プロジェクトが終了した後はSHIPとして活躍していた。
地元商店街のバックアップにより、各商店がSHIPキャラクターグッズを制作・販売するなどの試みが行われ、空洞化が問題となっている地方都市の商店街による模索の代表例として採り上げられることも多い。
また、ご当地アイドルと呼ばれる、地元（東京を除く地方）を拠点として活動するアイドルの代表的存在でもある。
さらに、キャラシップという、メンバーをデフォルメしたキャラクターイラストが、公式サイトや各種グッズに登場している。
2006年4月以降、現在のメンバーのうち半数が進学のため酒田を離れたため、SHIPとしての活動は休止状態となっている。残存したメンバー2人は、AiR@S.H.I.Pという新ユニットを結成し活動、CDをリリースしたが、現在はこちらも活動を小休止中である。
一方、プロジェクトとしてのS.H.I.Pは、2007年4月に新人オーディションを開催することを発表した。これはあくまでも「S.H.I.Pとしての新メンバーの募集」であり、合格者がSHIPの新メンバーとなるのか、別のユニットのメンバーとなるのか、等々は発表されていない。
本項においては、育成プロジェクトとしてのS.H.I.P、アイドルグループとしてのSHIPおよびAiR@S.H.I.Pを採り上げる。
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[編集] SHIP結成以前のS.H.I.P
2001年夏、中町商店街より「SAKATA発アイドル育成プロジェクト(S.H.I.P)」が始められた。運営主体は酒田市商店街連合会、酒田なかまち商店街振興組合連合会青年部、酒田商工会議所青年部、酒田青年会議所などによる実行委員会で、プロデューサーは酒田出身で東京にて音楽教室を開いているCHO-BAYであった。
2001年10月21日の酒田どんしゃんまつりにて行われた公開オーディションにより8人のメンバーが選出される。以後レッスンコンサートと称したライブを行い場数を踏みつつ、CHO-BAYによる厳しいレッスンで鍛えられ、2002年8月25日にデビューコンサートにこぎつけた。また、商店街の空き店舗を利用したブースでレコーディングを行い、自主制作CD「All My Love」をリリースした。
当初の目的である育成期間は、2002年10月20日の酒田どんしゃんまつりでのライブをもって終了した。
[編集] SHIP
育成期間終了後は、運営母体が酒田中町中和会商店街および地元企業によるボランティア組織、S-Produceに移り、プロデューサーは地元の音響照明会社KETYの代表、関浩一が務めることとなった。
その後、五味美保のプロデュースにより2枚のシングルCDをリリース、2003年10月より現在の4人によるグループとなった。
2003年2月8日に新潟にて初の県外ライブを行い、これを観た東京のアイドルファンが注目。以後、東京をはじめ全国より、SHIPのライブを観るためにファンが酒田に集うようになる。
2004年5月4日には東京での初公開ライブも成功させ、酒田在住のまま全国区の人気を得た。現在までに、東京をはじめ、青森県弘前市（同地のご当地アイドル、りんご娘.との競演）、埼玉県大利根町（同地のご当地アイドル、Pinkishとの競演）、愛知県、兵庫県、新潟県新潟市（同地のご当地アイドル、Negiccoとの競演）などでもライブを行った。
SHIPの目標はあくまでも「地元商店街の活性化」「地元に夢を与える」であり、他地域でのライブに際しても、地元酒田の宣伝を必ず行っている。
2006年4月から、メンバーのうちリリ、かおりんの2人が進学のため酒田を離れた。「解散していない」ことが公式に発表されているものの、3月12日に行われた「ほわいんたいんライブ」を最後に、メンバー4人が揃っての活動は休止状態に入る。
[編集] AiR@S.H.I.P
2006年7月、公式サイトにて、酒田在住のメンバー2人による新ユニットの結成およびユニット名の公募が発表された。
同年8月14日、メールによる投票の結果として名称が「AiR」に決定。このユニットがS.H.I.Pの一環であることを明示すべく、正式ユニット名としては「AiR@S.H.I.P」が用いられることとなった。
AiR@S.H.I.Pは数回のプレデビューステージを行ったのち、10月14日のどんしゃん祭りにて正式デビュー。11月3日はデビューマキシシングル「情熱の彼方」をリリースした。
[編集] S.H.I.P新人オーディション
2006年12月11日、公式サイトにて「新人オーディション」が告知された。このオーディションは「酒田在住の小学校4～6年生」を対象としたもので、審査は4次まであり、その審査員自体を「公募し筆記試験により選抜する」という。「S.H.I.Pの取り組み自体が商店街の活性化である」という原点を押さえつつ、かつてのレッスンにおける蓄積を踏まえての対象絞り込みを行うという「進化」を見せている。
[編集] メディア
[編集] TV
[編集] 番組出演
- 山形テレビ - YTSゴジダス
- 山形放送 - 24時間テレビ
- 山形放送 - ニュースプラス1
- 日本テレビ系 - NNNドキュメント「商店街の“モー娘。”―『酒田発アイドル育成プロジェクト』の300日―」
- TBS - ジャスト
- テレビ東京 - 明るく楽しく元気よく
ほか
[編集] ラジオ
- 山形放送 - HOP☆STEP☆DANCE
- 山形放送 - ミュージックブランチ
- ハーバーラジオ - HOP SHIP JUMP!!（酒田エフエム放送にて毎週土曜日 15:00-15:10にオンエアされていた。現在は別内容であり、メンバーの出演はない。)
ほか
[編集] CM
- 酒田米菓
- メンズニシムラ
- 庄内米
ほか
[編集] 雑誌
- 週刊ポスト
- 学研「BOMB」2004年1月号
ほか
[編集] CDリリース
[編集] SHIP シングル
- All My Love ～君の夢にとどくまで～ （自主制作盤）
- 少年mind（2003年4月9日発売・Water Moon Record）
- 笑顔（2003年6月4日発売・Water Moon Record）
- together（2005年12月・発売元マジックアイランドレコード・販売元ファーストディストリビューション）
[編集] AiR@S.H.I.P シングル
- 情熱の彼方（2006年11月・発売元ROCK STYLE・販売元エフ・プランニング
[編集] 現在のメンバー
- リリ
- かおりん
- あいぴょん（AiR@S.H.I.Pにおいては Ai 名義）
- れっぴぃ（AiR@S.H.I.Pにおいては Rena 名義）
[編集] かつてのメンバー
- ゆりねぇ（2002年３月卒業）
- みおみお（2003年３月卒業）
- チグ（2003年７月卒業）
- アッキー（2003年10月卒業）
[編集] 商店街グッズ
SHIPの名前が冠された、地元商店によるオリジナルグッズには以下のようなものがある。これらにはSHIPメンバーの画像、またはキャラシップイラストが描かれている。なお、現在は品切れになっているものもあることに注意。
- SHIP時計（時計屋）
- SHIPミニチャリ（自転車屋）
- SHIPエコバッグ（鞄屋）
- シップ手ぬぐい（呉服屋）
- SHIPめがねふき（眼鏡屋）
- シップティ（お茶屋）
- しっぷ福神（漬物屋）
- SHIPお香（仏壇屋）
- SHIPカクテル（居酒屋）
- しっぷ焼きそば（焼きそば屋）
- SHIPケーキ（ケーキ屋）
- SHIPジェラート（ジェラート屋）
- シップサイダー（スーパー）
[編集] キャラシップ
[編集] 商店街の活性化とSHIP
SHIPの項でも参照の通り、遠方からのファンがイベント開催時などには商店街に立ち寄り、商店街で販売されている商品を買ったり、修理に出したりしている。また、お店によっては休憩場所を設けて、ファン同士の交流の場も設けており、中町商店街の活性化の一役を買っている。また、SHIPによる酒田市以外のイベント参加やメディア取材によっての酒田市PRも兼ねており、なくてはならないグループに成長した。([1])
[編集] SHIPが採り上げられた書籍
- 『メディア文化の街とアイドル』仲川秀樹 ISBN 4-313-81308-X （メディア文化の視点からSHIPと地域商店街の取り組みを社会学的に解明。著者は酒田出身の社会学者。）
- 『もう一つの地域社会論』仲川秀樹 ISBN 4-7620-1605-5 （1976年の酒田大火によって消滅した「メディア文化の街」を甦らすべく立ち上げられた再構築プロジェクトの１つとしてSHIPを紹介。）
[編集] 外部リンク
- SHIPの公式ホームページ S-Produceによる現在の公式サイト。
- S.H.I.P 育成プロジェクト SAKATA発アイドル育成プロジェクト実行委員会による育成時代の公式サイト。
- はてなダイアリー - SHIPとは
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