TOA (企業)
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目2番1号 |
電話番号 | 078-303-5620 |
設立 | 1949年4月20日 |
業種 | 電気機器 |
代表者 | 吉川隆典 |
資本金 | 52.8億円 |
決算期 | 3月 |
外部リンク | http://www.toa.co.jp/ |
TOA株式会社(ティーオーエー、TOA Corporation)は、業務用の音響機器と、映像機器を中心としたセキュリティ機器の専門メーカー。本社は神戸市中央区港島中町7丁目2番1号。“TOA”とは旧社名の東亞特殊電機株式会社でのブランドネーム“トーア”が語源とされる。
目次 |
[編集] 概要
1954年、拡声器として良く知られる「電気メガホン」を世界で初めて開発した企業。その後、選挙用のマイク装置で事業の基礎を築く。「機器ではなく音を買っていただく」を企業哲学とし、現在では、音の入り口のマイクロフォンから、音の出口のスピーカーまで必要なもの全て取り揃え、あらゆる公共空間で施設全体の放送設備をトータルに手がける。中でも、現在の日本の空港施設の放送設備におけるシェアは、90%を超えるという。1962年には、巨大なホーンスピーカーを用いて「どこまで音が届くか?」といった変わった実験も行なっている。1968年、メディカルエレクトロニクス部門を、東亞医用電子株式会社(現:シスメックス株式会社)として分社。 製造する業務用の音響機器として代表的なものは、駅の案内放送や学校の校内放送など、公共空間で使用される拡声放送機器がある。その他、火災時などに使用される非常用放送設備やホール音響などのプロフェッショナルオーディオ、議会場や裁判所などで使用される議場用システムを製造する。一方、業務用の映像機器では、防犯カメラや記録装置を中心とした、セキュリティの分野に使用される映像機器を製造する。
[編集] 沿革
- 1949年 昭和24年 ・東亞特殊電機株式会社を設立。
- 1954年 昭和29年 ・世界初の電気メガホン(EM-202)を開発。
- 1957年 昭和32年 ・日本初のトランジスターメガホン(ER-57)を開発。
- 1963年 昭和38年 ・日本初の自動血球計数器ミクロセルカウンター(CC-1001)を開発。
- 1962年 昭和37年 ・大出力PA試験開発。
- 1968年 昭和43年 ・東亞医用電子株式会社(現:シスメックス株式会社)を設立。
- 1969年 昭和44年 ・非常用放送設備を開発。
- 1977年 昭和52年 ・大阪証券取引所市場第二部へ新規上場。
- 1988年 昭和63年 ・デジタルシグナルプロセッサー「SAORI」を開発。
- 1989年 平成元年 ・現社名「TOA株式会社(登記名ティーオーエー)」に変更。
- 1990年 平成2年 ・ツアーリングスピーカー「Z-DRIVE SYSTEM」を開発。
- 1990年 平成2年 ・フルデジタルミキシングシステム「ix-9000」を開発。
- 1994年 平成6年 ・世界初のディーゼルエンジン排気消音システムの実用化を成功。
- 1995年 平成7年 ・「メセナ大賞'95」で大賞を受賞。
- 1996年 平成8年 ・東京証券取引所市場第二部へ上場。
- 1997年 平成9年 ・東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部へ上場。
- 2002年 平成14年 ・ネットワークPAシステム「Packet Audio」(NX-100)を開発。
- 2006年 平成18年 ・日本初のハイインピーダンス対応デジタル方式「マルチチャンネルパワーアンプ」
を開発。
[編集] 主な製品
- 防犯カメラ
- モニターテレビ
- 非常用放送設備
- 業務用放送設備
- ワイヤレスシステム
- ポータブルアンプ
- アンプ
- マイクロフォン
- メガホン
- スピーカー
- 音響調整機器
- インターカムシステム
- 会議用システム
- 議場用システム
- BGM再生装置 (フィデリパックプレーヤー)