かりん (漫画)
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『かりん』は影崎由那が「ドラゴンエイジ」で2003年5月号から連載している漫画。
目次 |
[編集] 概要
小説、ドラマCDも発売されている。
2005年11月3日(正確には11月4日)から2006年5月11日(正確には5月12日)までの間、深夜帯にてTVアニメがWOWOWにて放送される。
[編集] あらすじ
吸血鬼一家に生まれたのに特異な増血鬼に生まれてしまった果林が巻き起こす恥じらいの学園ラブコメ。
[編集] 登場人物
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- 注)声の出演は各メディアの「キャスト」を参照のこと。
[編集] 作品内の吸血鬼の設定
- 生まれたときから正式な吸血鬼なのではなく、ある程度の期間を経過し覚醒して初めて吸血鬼になる。
- 吸血鬼になる前は昼間でもある程度普通に生活できるが、覚醒すると昼間は影にいても体が焼けてしまう。
- 食事は吸血鬼になる前は普通に食べるが、覚醒直前から味を感じなくなり砂を食べているような感触がする。
- 自分の嗜好に合った人間を察知できる。
- 個人ごとに血の嗜好が存在し、血を吸うと吸われた人間のその要素が一緒に吸収される(吸血鬼の血の嗜好が“ストレス”なら血を吸われるとストレスが消える)。
- 蝙蝠を操作したり、血を吸った人間の記憶を操作できる。
- 十字架や流水などは特に苦手ではない。
- ニンニクが嫌いなのは、嗅覚が人間より優れているため。
- コウモリを操って記憶を操作したり、空を飛んだり、また操っているコウモリの見た物を見ることも出来る。
- 人間との間に混血児をもうけることができるが、それらは生殖能力を持たない。
- 陽の下を歩く事が出来る「デイウォーカー」という最強種がいる。
※増血鬼(果林)の場合
- 嗜好に合った人間が近づくと血が増える。他に月一、初めて人を噛んだ時期が近づいても増える。
- 血を吸うのではなく自分の血を注ぎ込む。
- 太陽・ニンニク・十字架・流水も平気。
- コウモリを操ったり、記憶操作をすることは出来ない。
- 血を溜め過ぎると鼻血として噴出してしまう。そうなると貧血になり体力を失くして倒れてしまう。
- 血を出すこと(供血や鼻血)を我慢し過ぎると暴走状態に陥る。暴走中は身体能力が大幅に向上するが本人は覚えていない。
- 初めて人を噛んだ場所で儀式を行うと吸血鬼になることができる(実は胸が大きくなる儀式で吸血鬼にはならなかった。アニメ版オリジナルの設定)。
[編集] 真紅家
- 真紅 果林(まあか かりん)
- 主人公。10月13日生まれ。身長152cm。体重は秘密。スリーサイズはB:89cm・W:52cm・H:77cmで、Eカップの巨乳。趣味はお香集め。髪の毛は小豆色。髪型はおかっぱ。料理が得意で、その腕前は絶品。
- 椎八場第一高校の1年D組。恥ずかしがり屋でドジっ子。吸血鬼一家に生まれるが、嗜好である「不幸」に反応して血が増えてしまい限界に達すると鼻血を拭いて倒れてしまう増血鬼で、吸血ではなく供血のために人間に噛み付く。初めて人を噛んだ時期(おそらく初夏)になると血が増えやすくなる。落ちこぼれというコンプレックスに悩まされる日々であったが、健太との出会いが彼女に変化を与えていく。最初は自分の増血の原因の健太を避けていたが、自分が増血鬼と分っても普通に接してくれている健太に恋心を抱くようになり、種族の違いという壁に悩むも第36話にて遂に恋人同士となる。しかし、橘友里耶を殺そうとしたエルダと対立した際、『ヴァンパイアと人間の混血児は子供を作れない』という衝撃の事実を告げられてしまい、健太が何よりも望む『普通の幸せ』を与えられないことに傷つき、苦悩する。家の光熱費を稼ぐ為、ファミリーレストラン「ジュリアン」でアルバイトしている。吸血鬼は夜目が利くため夜でも明かりが必要なく、血を吸って生きているので食費も料理をする光熱費も必要ないため結果的にほとんどを果林が使用していることになる。
- 普通の吸血鬼は血を吸うと何らかの要素を吸い出すが、果林の場合は供血した相手にこうありたい自分に近づくためのエネルギーを与える。普段は落ちこぼれと言われるほど能力が低いが、暴走すると健太を押し倒したりヴィクター相手に優勢にたつなど戦闘能力が開花する。
- 漫画版の第13話ぐらいから牙が目立つようになる。
- ヘンリー・マーカー
- 果林の父親。普段は妻・カレラの尻に敷かれているが、果林のことになると性格が急変する。血の嗜好は「プライド」。
- かなりの子煩悩で、心配性(どちらも主に果林方面に発揮されている)。果林と健太の仲が進展してしまう事が悩みの種。
- カレラ・マーカー
- 果林の母親。グラマーな美人だが凶暴で、ドライに見えてかなり嫉妬深い。血の嗜好は「嘘つき」で、辛みばしった味が好み。
- スリッパによる打撃は、真紅家最強の武器。ヘンリーとは見合い結婚。旧姓はアルマーシュだが、エルダは長年セシリアの娘だと気づかなかった(顔立ちはアルマーシュに婿入りした父・ダニエル似の為)。昔は義父・ジェイムスのことが好きだった。義母のエルダとは犬猿の仲。
- 真紅 煉(まあか れん)
- 果林の兄。11月1日生まれの21歳。身長182cm。体重69kg。
- 落ちこぼれの果林のことをバカにしている。が、文句を言いつつ世話を焼く事もある。血の嗜好は「ストレス」だが、女性からしか吸血しない(健太の母・文緒を狙った事もあった)。基本的に女好きで(ジェイムス譲りらしい)、趣味はナンパ。ただし、吸血後は相手への興味が無くなってしまうので、すぐに乗り換えたりと貞操観念はかなり薄い。男は触れることすら嫌がり、特に雨水健太の事を快く思っていない。ぶっきらぼうで無愛想な性格で、キレるとかなり怖い。小さい頃に死ぬほど可愛がられた事がトラウマで、祖母のエルダの事を苦手としており、果林に対する邪険な扱いもただ単に落ちこぼれだからという理由だけではなく、彼女が記憶の中のエルダと瓜二つであるということも少なからず関係しているかと思われる。漫画版の番外編『煉の卒業と日向の名残り』では中学の時、クラスメイトの少女藤谷日向とお互い惹かれあっていたようだったが、吸血に目覚めたことで別れを余儀なくされた。その頃の記憶は現在でも微かに尾を引いているらしい。
- アニメ版では過去に男子校に入れられた上に女と間違えて男に好意をもってしまった事に絶望。開き直り、その場にいた数人の男の血を吸い覚醒した。
- 真紅 杏樹(まあか あんじゅ)
- 果林の妹。6月6日生まれの小学5年生。身長146cm。体重38kg。
- 無口で大人しい美少女。いわゆるゴスロリ系の服を着ている。吸血鬼としてはまだ覚醒していないが、コウモリを操る能力は家族から「天才」と言われる程のもので、果林の為に情報収集や記憶操作を行っている。多少毒舌で辛辣家だが根は非常に姉思いな性格であり、果林の敵を無条件で嫌う。姉の素性を知っても変わらずに接する健太にある種の興味を持っている。出歩くときは日傘を常用する。趣味は奇妙な人形集め。「淋しさ」を好む吸血鬼として目覚め、果林はついに真紅家でただ独り、昼間の世界に取り残される事になった。
- アニメ版では第20話で覚醒。血の嗜好は「嫉妬」。エルダのことは、初登場時に果林の胸を強く揉んだことに怒り、嫌っている。
- 普段は無口だが、人形のことになるとお喋りになる。また、小説版1巻での杏樹は少し喋り方が違う。
- ブギーくん
- 杏樹がいつも抱いている人形。中には包丁で13人殺した連続殺人鬼の霊が入っている。他人(特に果林)によく攻撃的なツッコミをする。しかし杏樹には逆らえない。生前は「ボーダーシャツの赤い切り裂き魔」の通称を得ていた。
- アニメ版では杏樹の覚醒とともに死亡(魂の消滅)。
- ジョアンナ
- 杏樹の人形コレクションの一つ。「~ですわ」等の口調で話す。
- エルダ・マーカー
- 果林の祖母(ヘンリーの実母)。胸が小さい点以外は果林に瓜二つ(他に違う点は髪の色ともみ上げの髪の長さ)。原作では血の嗜好は不明だが、中年男性から吸血していたことから、その年頃の血を好むと思われる。
- 保守的で傍若無人で、極度の人間嫌い。現代の常識が通用しない。夫のジェイムス、息子のヘンリーや孫の煉を溺愛しているが、嫁のカレラとは犬猿の仲。カレラの「スリッパ」に対し「傘」で対抗する(この傘は常時持ち歩いている)。200年前、人間に追われて最初に日本へ渡ってきたのは、彼女らの世代である。その為、文書に残っていないような大陸から伝わるヴァンパイアの知識を持っている。自分と顔が似ており(というより瓜二つ)、人間と恋に落ちるという同じ境遇(アニメ版のみ)から果林を可愛がっているが、嫁譲りの巨乳の部分は嫌っている。
- アニメでは血の嗜好は「恋心」で、そのために人間との恋に悲劇的な結末を迎えていた。そのため健太と果林の恋を知ると、果林に自分と同じ思いをさせまいと健太から恋心を奪おうとした。それに失敗すると、果林を吸血鬼にするための情報を調べるために外国へと渡る。ウィナーの祖父ヴィクターとは因縁がある。
- ジェイムス・マーカー
- 果林の祖父(ヘンリーの実父)。紳士的な性格。初登場時には、既に死亡していた。血の嗜好が「若さ」のため、自分が人間から若さを吸い取ってしまうことを気にして、あまり吸血したがらなかったようである。だから、エルダが代わりに血を集めていた。
- セシリア・アルマーシュ
- 果林の祖母(カレラの実母)。杏樹とそっくりの容貌を持つ、銀髪の女性。明るく人懐っこい性格。
- かつてジェイムスが想いを寄せていた存在で、エルダとは200年前大陸から逃げた際に使った船の中で出会った。彼女の家系は代々長老のブラウンリック家に幽閉されていたらしいが、その理由は不明。
- ダニエル・アルマーシュ
- 果林の祖父(カレラの実父)。父親の命令で、アルマーシュ家に婿養子入りする。旧姓はブラウンリック。
[編集] 雨水家
- 雨水 健太(うすい けんた)
- 果林のクラスに編入してきた少年。バイト先も同じくファミレス「ジュリアン」。2月29日生まれ。身長180cm。体重70kg。血液型A型。
- 成績は非常に優秀。三白眼で初対面の人には恐れられるが、弱い者に優しい。貧しい家庭を支えるため日夜バイトに明け暮れており、遊びより勉強を優先する真面目な性格(彼の場合、学校がある方がよっぽど休めている)。果林が人間でないことを知ってしまうが、秘密を共有し、協力することに。彼もまた自分の抱える果林への想いに気付き、第36話にて果林に告白する。
- 母子家庭で、母の文緒と共に1LDKのボロアパートに住んでいる。尚このアパートは真紅家がある丘のすぐふもとにある。かなりの母思いで、常に文緒を気遣っている。将来は真人間になり、真っ当な人生を送って墓に入りたいと思っている。
- 祖母に15年間無視され続けてきた事により、誰かに存在を否定される事を恐れている。
- 雨水 文緒(うすい ふみお)
- 健太の母。高校生の息子がいるとは思えないほどに見た目が若い(実年齢は31~32歳)。女手ひとつで健太を育てようとするが、男を惑わしてしまう魅力(フェロモン体質)が原因で仕事が長続きしない、究極の不幸体質。
- 小学生の頃両親が離婚しており、母親と2人暮らしだった。16歳ぐらいの時に母親の猛反対を押し切り、健太を産む。それでも未だに健太の存在を認めない母親に耐え切れず、健太と共に家出。しかし、母親の事はずっと放っておく気はないらしい。果林の事を気に入っている。
- 長い間仕事が見つからなかったが、最近ようやくアンナマリアというカトリック系の女子大に売り子として雇われることができた。
- アニメ版では、最終回でジュリアンに就職した。
[編集] 果林・健太を取り巻く人々
- 時任 麻希(ときとう まき)
- 果林の小学校時代からの親友。果林の正体などは知らない。恋愛話に激しい興味があり、果林と健太の仲を気にしている。
- 実家は本屋を経営しており、時々店を手伝っている。リク(小学1年~中学入学頃に老衰で死亡?)・カイ(リクの子供。中学1年~現在)という犬(雌)を飼っている。果林とは固い絆で結ばれており、小説版第7巻では果林に暴力を振るった男を一撃で倒した。
- アニメ版では、しつこく果林に迫るウィナーの事を最初呆れていたが、彼の真剣な姿を見て恋心を抱く。ウィナーから果林が吸血鬼であることを告げられたが、果林は果林だと特に驚かなかった。その後のウィナーとの仲は友達以上恋人未満の関係らしい。
- 内藤 福美(ないとう ふくみ)
- 果林・麻希の友人で、1-Dの学級委員。果林達とは別の中学出身らしい。眼鏡をかけたクールな性格。
- ウィナー・シンクレア
- アニメオリジナルキャラクター。果林のクラスに転入してきた美少年。
- 果林を「運命の女性」と言い積極的にアタックを仕掛ける一方、時任麻希の事は「果林さんの友人君」と呼び、名前を覚えようとしない(実はちゃんと知っている)。言葉遣いがかなり変で、四字熟語を連呼するが使い方は殆ど間違っている。自称「吸血鬼ハンター」でライセンスらしき物も持っているが、血を見ると卒倒したりヘンリーに会っても彼の正体を見抜けなかったりと、その実力は皆無。文化祭に現れたエルダが果林でないと見抜いた唯一の人物(まな板だから)。
- 幼き頃は引っ込み思案で吸血鬼ハンターになるのを拒んでいたが、偶然出会った果林に供血され積極的になる。祖父で同じく吸血鬼ハンターであるヴィクターに果林が吸血鬼(正確には増血鬼)と教えられるが、初恋の相手である果林を撃つ事ができなかった。最終回でも果林をあきらめていないが、麻希との仲も進展しているらしい。
- ヴィクター・シンクレア
- アニメオリジナルキャラクター。ウィナーの祖父にして吸血鬼ハンター。
- 戦闘時には剣や銃などさまざまな武器を使用。ウィナーと違いかなりの実力者で、エルダと互角にやりあった。また、家の窓が太陽側に面していないことから吸血鬼の村だと推理するなど頭も良いが、吸血鬼が人間より少し体が丈夫だということは知らなかったらしい。エルダの昔の恋人アルフレッドの子孫で、吸血鬼と恋に落ちたために名折れしてしまったシンクレア家の汚名をそそぐためにマーカー家を探していた。エルダをいぶり出すために火を放つなど、吸血鬼を討つためには手段を選ばない。
- 女性に対する免疫が無かったのか果林のはだけた胸を見て卒倒し、その後真紅家全員に血を吸われて性格が完全に丸くなってしまった。
- 店長
- 果林と健太がバイトしているファミリーレストラン「ジュリアン」の店長。2人の仲を生暖かく見守っている。「青春だね~」が口癖。
- 寺西 唯香(てらにし ゆいか)
- 番外編その1にて初登場。杏樹のクラスメート。
- 気が強く生意気な性格で、男子に人気のある杏樹を快く思っていない。その為杏樹が落としたブギーくんを素直に返さず家に持ち帰ってしまうが、杏樹から離れたせいで人形から出て来てしまったブギーくんに殺されかける羽目になった。それ以来人形恐怖症となり、椎八場一高の文化祭の際、果林達のクラスのお化け屋敷で展示されていたジョアンナのお茶目に泣いて怯えた。
- 藤谷 日向(ふじたに ひなた)
- 番外編その2に登場。かつて煉が通っていた中学のクラスメート。
- あまり学校に来ない煉をクラスに馴染ませようと世話を焼く。告白する事は無かったが、煉に対してほのかな恋心を抱いていたようである。煉の人間の世界に対する唯一の心残りと言える存在。
- 橘 友里耶(たちばな ゆりや)
- 椎八場市に引っ越してきた女性。ジュリアンで働き始めた果林と健太の同僚。
- その正体はヴァンパイアと人間の間に生まれた子供。「一族の恥」という事で、存在自体を身内の中では隠されていた。父親が死ぬと同時に一族から勘当され、ただ1人の身内の母親を亡くしてからは人間側のヴァンパイアであるジェイムス・マーカーを頼ってきた。だが、「おじさま」ことヴァンパイアの1人であるグラークの差し金で何か裏の目的があるらしい。半人半魔の半端者という辛さを抱えている為、似た様な境遇の果林との間には友情らしきものが芽生え始めており、グラークの想いとの間で板挟みとなっている。
- かなりボロボロのアパートに住んでおり、本人にはそれがコンプレックスの模様。
- 白井(しらい)
- 椎八場一高の先生。果林達が1年の時の担任(眼鏡の女性)。それなりにベテラン。
- 池(いけ)
- 椎八場一高の先生。果林達が2年に進級してからの担任。まだ新米。
[編集] 雨水家関係者
- 飯塚 修成(いいづか しゅうせい)
- 健太の父親。外見は健太に瓜二つで、果林や麻希が一瞬見間違う程。学生時代はそれこそ現在の健太そのものである。健太との違いは左目の横にある大きな傷跡(子供の頃、文緒に付けられたもの)。
- 文緒とは幼馴染みで、小学生の頃引っ越してしまった文緒と中学で再会して恋人同士となり、文緒が健太を妊娠してからは結婚の約束までしたが、文緒の母の猛反対により文緒と引き離される。文緒と健太の家出を知り、その理由を知る為、丁度文緒を捜していた米原について回り彼等と再会を果たす。
- 文緒の母
- 夫と離婚してから、一人娘の文緒に他人を寄せ付けない程依存しきっている。健太が産まれても彼を15年間無視し続け、しかも文緒が家出したのは自分のせいだとは思っていない。
- 米原(よねはら)
- 文緒の母が文緒を捜し出す為に雇った探偵。だが、事務所では先輩からいつもみそっかす扱いされている三流。
[編集] 小説版登場人物
- 十文字 燿一郎(じゅうもんじ よういちろう)
- 小説第1巻に登場。元華族の富豪の御曹司で、モデル顔負けの美男子。しかしその肩書きとは裏腹に、父親は事故で昏睡状態、母親は音信不通という不幸な境遇にある。
- 果林に供血されてからは彼女の事を、自分のそんな不幸を変えてくれる「幸運の女神」だと信じ、果林を追って転校してきた。その情熱っぷりは、初日に公衆の面前で薔薇の花束を抱え果林に交際を申し込んだ程。転校前は名門校の優等生だった。かなりの自信家且つ強引な性格で、人の話を聞かない所がある。
- 折坂 千奈(おりさか ちな)
- 小説第2巻に登場。聖クリスチナ修道院に住む、修道女見習いの純真無垢な美少女。
- 男性に免疫が無いせいか、結構惚れっぽく(本人無意識)、絡まれていた所を助けてくれた上傘まで貸してくれた健太や、絡まれていた所を助けてくれた煉にときめいたりしている。
- 松宮 雲英(まつみや きら)
- 小説第3巻に登場。一人称が「ボク」のボーイッシュな女子中学生。
- 金持ちが愛人に生ませた子供という身の上で、母親を亡くしてからは世話係の太刀掛と暮らしている。お嬢様育ちのせいか、性格は我儘で強引。何故か巨乳の女性が大好きで、ジュリアンで出会った果林を夏休みの遊び相手として別荘に誘う。
- 太刀掛 省吾(たちかけ しょうご)
- 小説第3巻に登場。8年前から、雲英の世話係を務める青年。まだ20代だが、冷静沈着な態度と雲英の事を第一に考えるその様は忠実な執事そのもの。趣味は料理で、レストランの料理を再現して作るのが好き。
- 大崎 まゆみ(おおさき まゆみ)
- 小説第3巻に登場。雲英の遊び相手のアルバイトとして別荘に呼ばれた巨乳女子大生。昔ブスだと馬鹿にされて以来オシャレに興味を持っていなかったが、果林に供血されて性格が変わり、オシャレを始め自分がモテる事を楽しむように。
- 関 翔子(せき しょうこ)
- 小説第3巻に登場。果林やまゆみ同様雲英の別荘に呼ばれた巨乳のフリーター。19歳。高校中退。
- 人をからかうのが趣味。どうやら腐女子らしく、バイトの合間を見ては同人誌に載せる漫画を描いている。
- 木島 秀実(きじま ひでみ)
- 小説第4巻に登場。杏樹の通う市立青葉小学校の臨時教師。関西弁の童顔な青年。
- 正義感の強い性格で、学校に滅多に来ない杏樹の事も気にかけている。電車内で痴漢に遭っていたところを助けた事がきっかけで果林に一目惚れし、遊園地に誘ったり車で送ったりと積極的なアプローチを仕掛ける。姉の美花(みか)を初めとし、親戚、同僚まで周囲に気の強い女性が多い事に疲れ気味。
- 扇町 彩羽(おうぎまち あやは)
- 小説第5巻に登場。果林や健太の通う椎八場一高の生徒。高2。土地開発会社の社長令嬢。校内でも1、2を争う美少女。
- 惚れっぽい所があり、健太に興味を持つが、素直になれない性格の為色恋沙汰に疎い健太には通じなかった。しかし果林に供血されてから積極的な性格に変わり、健太に熱烈なアタックを仕掛ける。幼馴染にして従兄弟の霧丘忍に絶対的な信頼感を寄せている。
- 忍同様、小説版第7巻にて再登場を果たす。
- 霧丘 忍(きりおか しのぶ)
- 小説第5巻に登場。椎八場一高1年。
- 頭脳明晰・眉目秀麗・運動神経抜群で家は金持ちという彼だが、頭が良過ぎるせいか損得勘定で動く傾向があり、かなりクールな性格。しかし年の近い従姉妹の彩羽(通称「アーヤ」)だけは特別な存在。その彩羽の性格が突然変わってしまった原因が果林にあると見抜き、追求してくる。よく健太をからかって遊んでいる。
- 原作者の影崎由那お気に入りのキャラクターで、小説版第6・8巻にて再登場を果たした。
- ジェイク・ヘンリー・エドワーズ
- 小説第6巻に登場。ヘンリーを父親だと信じ、母親の話を元に描いた似顔絵を頼りにアメリカから尋ねて来た青年。
- ジェイク曰く、17年前に椎八場市の風俗街にいた母親がヘンリーと愛し合い自分を身ごもったという。母親がアメリカに帰国してから生まれた彼は、母の死をきっかけに父親を捜しに日本へ来たという。レザーファッションに身を包んだ一見ガラの悪そうな青年に見えるが、実際は大人しく誠実な人柄である。
- 珠美(たまみ)
- 短編集第1巻に登場。椎八場一高の購買部でバイトをしている女性。
- 中々の美人なのだが、とある秘密を抱えている事が原因で暗い性格をしており、その暗さは購買部の客足が落ちる程だった。しかしある日果林に供血されてから元気で明るい性格に様変わりする。
- 葛城 律(かつらぎ りつ)
- 短編集第1、2巻に登場。椎八場一高1年。
- 体育祭実行委員になった果林に色々世話を焼いてくれる面倒見の良い少女。ただ、果林が供血を行った直後の場面に居合わせた為、果林が吸血鬼ではないかと疑っている。しかし単なる好奇心ではなく、何かしらの理由があって「吸血鬼の果林に協力して欲しい」と思っているようである。父親が虚弱体質で入院しており、病院へ見舞いへ行く時に親切にしてくれた健太に惚れる。
- 小説版8巻にて再登場を果たした。
- ノエル・アンブローズ(のえる・あんぶろーず)
- 小説第7・8巻に登場(番外編5にも少しだけ登場)。性格は気まぐれで我儘。エルダ・ジェイムス・ダニエル・セシリアと同じく大陸から日本への脱出前からの生き残りの吸血鬼。同性愛者。昔セシリアにちょっかいを出していた。
- 血の嗜好は道徳観念とか倫理など。
- 平川 統子(ひらかわ とうこ)
- 小説第8巻に登場。東都大一年(果林達が2年の時)。
- 吸血鬼の正体を突き止めることを研究テーマにしている。死んだ父親の研究の後を告いだ形。海外の研究機関がバックにいる。噂(?)を聞きつけて椎八場市にやってきた。情報収集のため、ジュリアンにバイトとして入る。
[編集] 関連商品
[編集] 単行本
- かりん 1巻 - 2003年10月1日発行、ISBN 4047123439
- かりん 2巻 - 2004年3月1日発行、ISBN 404712351X
- かりん 3巻 - 2004年7月1日発行、ISBN 4047123625
- かりん 4巻 - 2004年11月1日発行、ISBN 4047123765
- かりん 5巻 - 2005年3月1日発行、ISBN 4047123900
- かりん 6巻 - 2005年7月1日発行、ISBN 4047124095
- かりん 7巻 - 2005年10月8日発行、ISBN 4047124249
- かりん 8巻 限定版 - 2006年3月17日発行、ISBN 4047124257(真紅果林フィギュアつき、限定版カバー)
- かりん 8巻 通常版 - 2006年4月1日発行、ISBN 4047124265
- かりん 9巻 - 2006年9月1日発行、ISBN 4047124605
- かりん 10巻-2006年12月28日発行、ISBN 4-04-712474-5-C0979
[編集] 小説
著:甲斐透、原作・イラスト:影崎由那
- かりん増血記 1巻 - 2003年12月10日発行 ISBN 4829162287
- かりん増血記 2巻 - 2004年3月10日発行、ISBN 4829162503
- かりん増血記 3巻 - 2004年8月10日発行、ISBN 482916266X
- かりん増血記 4巻 - 2004年12月10日発行、ISBN 4829162805
- かりん増血記 5巻 - 2005年4月9日発行、ISBN 4829162988
- かりん増血記 6巻 - 2005年10月8日発行、ISBN 4829163216
- かりん増血記 7巻 - 2006年9月9日発行、ISBN 4829163682
- かりん増血記 8巻 - 2007年2月10日発行、ISBN 4829163832
- かりん増血記 恥じらいダイアリー 1巻 - 2006年2月10日発行、ISBN 4829163399
- かりん増血記 恥じらいダイアリー 2巻 - 2006年5月10日発行、ISBN 482916350X
[編集] ファンブック
- かりん まるごと鼻血ぶ~っく - 2006年3月20日発行、ISBN 4047124397
[編集] CD
- かりん ドラマCD 初回限定版 2004年7月23日発売、ASIN B0002CHMZW
- かりん ドラマCD 通常版 2004年7月23日発売、ASIN B0002CHN06
[編集] キャスト
[編集] テレビアニメ
[編集] キャスト
- 真紅果林:矢作紗友里
- 雨水健太:小西克幸
- 時任麻希:高橋美佳子
- 内藤福美:儀武ゆう子
- ヘンリー・マーカー:松本大
- カレラ・マーカー:篠原恵美
- 真紅煉:諏訪部順一
- 真紅杏樹:猪口有佳
- ブギーくん:野島裕史
- エルダ・マーカー:白鳥由里
- 雨水文緒:久川綾
- ウィナー・シンクレア:宮田幸季
- ヴィクター・シンクレア:長克巳
[編集] スタッフ
- 監督:木村真一郎
- シリーズ構成:山田靖智
- キャラクターデザイン・総作画監督:中山由美
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- オープニング歌(2話〜17話、19話〜24話):「scarlet」
- (歌:BRACE;d(ブレスディー))
- エンディング歌(1話〜17話、19話〜24話):「もうひとつのバースディ」
- (歌:Fm.θ(エフエム・シータ))
※第1話、第18話はオープニングが存在せず、第18話についてはEDも存在しない。
[編集] 放送リスト
- あふれちゃって 恥ずかしい
- あたしの好みは 恥ずかしい
- 幸せって 恥ずかしい
- バレちゃって 恥ずかしい
- 家族そろって 恥ずかしい
- 母さん元気で 恥ずかしい
- 追っかけられて 恥ずかしい
- みつかっちゃって 恥ずかしい
- ふりかえると… 恥ずかしい
- パパはとっても 恥ずかしい
- 夏だ!プールだ! 恥ずかしい!
- やっぱり兄キは 恥ずかしい
- めざめちゃって 恥ずかしい
- ふたりで朝まで 恥ずかしい
- エルダ登場!で 恥ずかしい
- エルダの恋バナは 恥ずかしい
- さらばエルダで 恥ずかしい
- 兄キのヒミツは 恥ずかしい
- ふたりのイブは 恥ずかしい
- はじめての… 恥ずかしい
- どうすればいいのか 恥ずかしい
- 迷子みたいに 恥ずかしい
- サヨナラは 恥ずかしい
- いつもふたりは 恥ずかしい(最終回)
[編集] 外部リンク
WOWOW 木曜24:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | かりん | 次番組 |
トリニティ・ブラッド | 機神咆吼デモンベイン |