アルカナハート
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ジャンル | ハートフル2D対戦アクション |
対応機種 | アーケード |
開発元 | 悠紀エンタープライズ、アトラティーバ・ジャパン |
人数 | 1~2人 |
発売日 | 2006年12月22日 |
デバイス | 1レバー+4ボタン |
『アルカナハート』(ARCANA HEART)は、悠紀エンタープライズが開発、2006年12月22日に正式稼動された2D対戦型格闘ゲーム。キャラクターがすべて美少女で占められているのが大きな特徴[1]。
なお、本項では修正版である『アルカナハートFULL!』(ARCANA HEART FULL!)についても併せて記述する。
目次 |
[編集] 概要
[編集] アルカナハート
本作は、雑誌などの情報公開を前に2006年10月下旬ひっそりとロケテストを行っていた最中、とあるブロガーが自身のブログでその様子を詳細に紹介した事から、急速に認知されていったという経緯がある。
登場するキャラクター達のコスチュームが、セーラー服・スクール水着・ブルマー・巫女装束・メイドなど、所謂萌え要素をふんだんに使っていることから、思いきりオタク方面を狙っている様に見える感はある。このゲームは『サムライスピリッツ零』などを開発した悠紀エンタープライズ社製ということもあり、ユーザー達の間にはシステム面に対する信頼と期待があった。しかし、稼動から時間が経過するにつれ、強力な連携や非常にループ性の高い連続技が次々と発見され、その結果対戦ツールとしての評価は稼動当初に比べて低下した。また、コイン投入時の不具合やキャラ化け、フリーズなどの致命的なバグをかかえていることも明らかになった。[2]
稼動直後の市場の反応は、ゲーム性はなかなかの評価を得ることに成功し、売りであるキャラクター性は極端に偏った層を狙っているため好き嫌いがはっきりわかれてしまったものの、ディープなオタク層からは大きな支持を得ることに成功した。エンターブレイン社のアーケードゲーム情報誌「アルカディア」が主催する対戦格闘ゲーム大会「闘劇 '07」の競技タイトルの一つにも選ばれており、その紹介に力を入れるアルカディアでも多くのページが割かれている。
[編集] アルカナハートFULL!
ジャンル | ハートフル2D対戦アクション |
対応機種 | アーケード |
開発元 | エクサム |
人数 | 1~2人 |
発売日 | 2007年4月16日(予定) |
デバイス | 1レバー+4ボタン |
上記の不具合の修正、キャラクター単位の細かい性能調整、新規カラー・練習モードの追加などを行った新バージョンで、2007年4月16日より稼働予定。製作・販売は、本作に合わせて開発チームが独立して設立した新会社株式会社エクサムが引き継いでいる。
前バージョンの登場から僅か3ヶ月でのバージョンアップとなったが、販売に際しては大きな混乱を伴うものとなった。
新バージョンの登場は正式発表よりかなり以前から噂されており、噂が広まるに連れ、プレイヤーの間では初期バージョンでのプレイを控える傾向が強まっていった。そのため、バージョンアップ自体には歓迎の声もあったものの、各種不具合の修正と、直接ゲーム性には関係ないモードや要素の追加のみにとどまる改造キットの販売価格が、当初158,000円と新作並に高価であったことから、オペレーター側からは強く不満の声が上がることとなる[3]。これについては、『GUILTY GEAR XX #RELOAD(→青Ver.)』『MELTY BLOOD Act Cadenza(→Ver.A)』『虫姫さま ふたり(→Ver.1.5)』などのバージョンアップが無償で行われたことの影響も大きいと言えよう。
本来ならばこれを購入しないという選択も可能であるが、前述の「闘劇」で使用されるバージョンが今後『FULL!』に切り替わるとすれば、同大会の協力店は購入せざるを得ないという問題が併発。これを受け、エクサムは販売価格を発表から数日でおよそ半額の78,000円に改定[4]、事態の解決を図ろうとしたものの、今度は「そこまで安くできるものを何故当初は高くしていたのか」と改めて責められることが避けられない形となった。また、『FULL!』は改造キットという形態でのみの販売となるため、『FULL!』で初めてアルカナハートを導入するオペレーターも初期Ver.のアルカナハートを購入する必要があるという点も問題視されている。
なお「闘劇 '07」については、最終的にアルカナハート予選開催店舗の約8割が新バージョンの導入を予定しているという調査結果が出たことから、闘劇事務局は予選・決勝ともに『FULL!』を使用することを前提とした上で、予選開催店舗の都合によっては初期バージョンの使用もやむなし、また決勝大会においては全選手にキャラクターの変更権を与えるとの旨を発表した。
[編集] システムについて
操作体系は1レバー+4ボタン。ABCはそれぞれ弱中強攻撃、Dボタンはアルカナ・ホーミングアクションなどの特殊操作に使用。キャラクターには体力のほか、アルカナゲージ(いわゆる超必ゲージ)とホーミングゲージの二種類のゲージが用意されている。
地上戦と一発に重点を置いた同社の代表作『サムライスピリッツ零』とは逆に、多彩な空中移動を生かした空中戦と様々な技から始動できる連続技に大きな比重が置かれた『GUILTY GEAR XX』シリーズのフォロワーとしてのいわゆる「コンボゲー」にあたる。やはり操作には熟練を要するが、コンボゲーとしてはゲームスピードが若干遅めに設定されている。
[編集] アルカナ
本作の大きな特徴として挙げられるのが、「アルカナ」の選択である。
各プレイヤーキャラクターを選択した後、アルカナと呼ばれるサポートキャラクターをさらに選択できる。アルカナは対人戦時は対戦毎に選びなおすことができる。
アルカナはプレイヤーキャラクターとは個別の必殺技を持つほか、ステップやジャンプ、ホーミングアクション(後述)などの性能が変化し、さらにプレイヤーキャラクターの攻撃力・防御力に対して補正がかかる。
また、1ラウンドに1回のみ、ABCボタン同時押しで特殊能力「アルカナフォース」が使用可能。ダメージを受けている最中などでも使用できる為、緊急回避として使える。アルカナフォース展開中は、それぞれ固有の特殊効果が得られるほか、アルカナを召喚して放つ強力な必殺技「アルカナブレイズ」が使用可能となる。しかし、その代償としてアルカナフォース展開中はアルカナゲージが減少し続けるという制限がある。アルカナゲージが無くなるか、アルカナブレイズを発動するとアルカナフォースは終了する。
これにより、同じプレイヤーキャラクターであってもアルカナの組み合わせによって違った戦術を取る事が出来る。
[編集] ホーミングアクション
本作は「ホーミングアクション」によって自由度の高い動きが可能であり、また攻防の大きな要となる。
地上時ではレバー前後+Dボタンでダッシュを行う。レバー2回入力で行うステップが一定距離の移動なのに対して、ダッシュでの移動はボタン押しっぱなしで移動し続ける。レバー後+Dはいったん後退してから前進する。
レバーニュートラルでDボタンを押しっぱなしにすると、相手を追尾するように移動する。空中でも使用可能。追尾中にレバーを入れることで軌道をある程度制御することもできる。
また、空中ではレバー入力(8方向)+Dにより、入力した方向へ一定距離移動した後、相手を追尾する移動へ移行するという動きも可能である。
必殺技、超必殺技を含む打撃技はホーミングアクションでキャンセルすることができる(ホーミングキャンセル)。攻撃で吹き飛ばした相手をホーミングキャンセルで追いかけて更に連続技を入れたり、ガードされた際にホーミングキャンセルを使って隙を軽減させるといった使い方ができる。
敵の攻撃をガード中にレバー前後+Dボタンでガードキャンセルとなる。レバー前+Dでは前進しながら相手の攻撃に対して割り込むことができ(一部例外あり)、レバー後+Dではバックステップで攻撃を空振りさせることができる。
各種ホーミングアクションを行うとホーミングゲージを1つ消費する。ホーミングゲージは3本で、使用した分は時間と共に回復する。ホーミングキャンセル・ガードキャンセルを使用するとホーミングゲージに×印が付き、一定時間回復しなくなる。
[編集] その他操作
- いわゆるチェーンコンボのようにA→B→Cの順にボタンを押す事で「アルカナコンボ」として簡単に連続攻撃ができる。空中でもアルカナコンボはでき、必殺技キャンセルも通常通り可能。
- アルカナゲージ1本消費で超必殺技。コマンドはほとんど統一されている(キャラクターは236+A+B、アルカナは236236+D)。
- レバーを入れながらボタンを押すと特殊技が出せる。特殊技は各キャラごとに異なる。
- 全キャラ共通で前に倒しながらCボタンでふっとばし、前斜め下に倒しながらCボタンで打ち上げ攻撃ができる。これらはホーミングキャンセル可能。
- ホーミングアクションが特徴的な作品だが、二段ジャンプや空中ダッシュも全キャラ装備されており、こちらはホーミングゲージを消費しない。
[編集] モード選択
一人用プレイ時は「ストーリーモード(Story Mode)」と「アーケードモード(Arcade Mode)」から選択できる。
ストーリーモードでは、相手キャラを選びながら(ステージ3及び6の相手は固定されている)、イベントシーンを挿みつつ展開されていくストーリーと共にステージを進めていく。全8ステージで、ステージ7ではフィオナ・メイフィールド(フィオナ使用時は愛乃はぁと)、ステージ8ではミルドレッド・アヴァロンとの対決になる。CPUの使用アルカナは各キャラの標準アルカナで固定されている。
アーケードモードでは、ランダムで登場する自キャラ以外(フィオナを除く)のキャラ達を相手に戦い、ハイスコア(高得点)を競う。全10ステージで、ステージ10の相手はフィオナで固定されている。CPUの使用アルカナはランダムになっている。
バージョンアップ版『FULL!』では、一定時間練習ができる「トレーニングモード(Training Mode)」が追加される模様。
[編集] ストーリー(非公式)
純粋な心を持つ女の子及び、聖女のみが感じ取る事が出来ると言われている聖霊(アルカナ)が存在する世界――これは世界を守ったり救ったりと言う英雄譚ではなく、結果的に世界の為に頑張った女の子達の小さな愛と少しの勇気のお話である。アルカナに関する一切の事変を感知する“聖霊庁”の本部である英国聖霊庁は東京上空に大規模な異変を感知するが、それを公にせずにそのまま隠蔽してしまう。このままでは関東地方は8日で崩壊し、事態は予断を許さない状況に陥ってしまう。その時、この異常事態に気付いた都立御苑女学園の生徒達が取った行動とは…!?
[編集] 登場キャラクター
[編集] プレイヤーキャラクター
はぁと プロフィール
- 初出作品: アルカナハート
- 格闘スタイル: 愛の鉄拳ぱんち
- 出身地: 日本
- 誕生日: 1月14日(山羊座)
- 身長: 156cm
- 体重: 46kg
- スリーサイズ: B74 W55 H81
- 血液型: B型
赤羽在住で実家は喫茶店あいの。愛と平和の為に、今日も余計なことに首を突っ込みたがる生粋のお節介焼き。愛で解決できないことはないと本気で信じており、曲がったことが大嫌い。小さい頃から動物に好かれていて、犬や猫を拾って帰っては職業上の理由で母親を困らせていた、また部活は運動部から良く誘われるが家業の為全部断っている。小さい頃からの友達パルティニアスから関東一円の空に現れた異変を伝えられ、またそれと同じ頃から様子が変わった冴姫のため、問題解決を目指して走り回る。その天性の素質ゆえに、実は聖霊庁から「稀代の聖女」としてマークされているが、本人にその自覚はない。戦う為の要素が一通り詰まっている為、スタンダードキャラ扱い。ハートを模したアホ毛を持つ。
- 廿楽冴姫(つづら さき)[Saki Tsuzura](声:志村由美)
- 格闘スタイル:主に足技
- 年齢:14歳(都立御苑女学園中等部二年)
- 身長:157cm
- 体重:45kg
- 得意科目:英語、数学、理科
- 苦手科目:美術
イギリス帰りの帰国子女。貿易商の比較的裕福な家庭に育ったため、同じ年頃の女の子と比較しても、やや精神的に大人びている。イギリスのある山岳地で当時の親友フィオナと遭難し、自分だけが助かったことを負い目に感じて対人関係が苦手になってしまう。東京上空に感じる不穏な気配にイギリスで遭難した時と同じ何かを察し、その時に体験した辛い記憶がよみがえり始め今度は幼馴染の大親友はぁとが同じ目に遭うのではないかと危惧し、単身、異変の原因を探り始める。通常技の性能ははぁとと似ているものが多いが、必殺技はタメ技が多い。通常技のリーチが長く、ラッシュ力が高い。
- 朱鷺宮神依(ときのみや かむい)[Kamui Tokinomiya](声:平田宏美)
- 格闘スタイル:我流剣術
- 年齢:16歳位に見える(都立御苑女学園中等部三年)
- 身長:166cm
- 体重:51kg
- 得意科目:古文、漢文、書道
- 苦手科目:現代語、外国語
千年守(ちとせのかみ)と呼ばれる役割を負う者。現実世界とアルカナ世界の均衡が崩れる事変が起こるたびに目覚め、事態を収拾してまた眠りにつく。時には第二次世界大戦時に目覚め第三帝国とも闘った事もある。眠りから目覚め、現在は日本聖霊庁に所属している。東京上空――都立御苑女学園上空を中心とした次元の歪みに対する原因究明と解決の任務に就いている、その使命ゆえ時間の大切さなどを身に染みて分かっている為、限りある時間を捨て永遠を目指すミルドレッドに対し激しい嫌悪を見せる事も。愛刀【珠依姫 三門守宗(たまよりひめ みかどもりむね)】を用いて戦いに臨む。毛がふわふわしたかわいい動物が好き。最近はぬいぐるみに興味津々。現在の世界にあわせてセーラー服を着ている。雑誌「アルカディア」で開催された稼動前人気投票では、1位を獲得した。刀によるリーチの長さと、いかなる状況からも超必殺技までつないでいける高い安定性が特徴。本作での最強クラスのキャラクターとされている。
- このは[Konoha](声:吉田真弓)
- 格闘スタイル:小犬丸流忍術
- 年齢:13歳(都立御苑女学園中等部一年)
- 身長:142cm
- 体重:35kg
- 得意科目:体育、昼寝
- 苦手科目:机に座って受ける授業
小犬丸一族の末裔。小犬丸一族は、古くは犬と人の姿を合わせた物の怪の一族だが、長い時を経て現在では犬の耳と尻尾を残す程度でほとんど人と変わりはない。本気になると普段は隠している耳や尻尾がひょっこり現れる。千年守(ちとせのかみ)に代々従者を輩出しており、今回はこのはが選ばれ誇りに思っている(先代はこのはのおばば)。神依と一緒に都立御苑女学園に編入して、神依の任務を補佐する……が、初めての学校が嬉しくて楽しくて、任務のことをうっかり忘れてしまうことが多い。口元を隠す長いマフラーと一昔前の体操服(ブルマー)を着けている。忍者らしく、ゲーム中でも手裏剣やクナイを使用し、素早い動きでかく乱する。神依と並んで最強キャラクターとされている。
- 春日舞織(かすが まおり)[Maori Kasuga](声:土谷麻貴)
- 格闘スタイル:春日流退魔法術
- 年齢:14歳(都立御苑女学園中等部二年)
- 身長:153cm
- 体重:45kg
- 得意科目:家庭科、日本史、美術
- 苦手科目:理科
いわゆる巫女で、古来より聖霊に関連する事変を解決してきた一族の末裔。その為伝説の千年守『朱鷺宮神依』の事も知っている。四姉妹で協力して操る退魔法術は聖霊庁御用達の強力さを誇る。普段は四姉妹(長女・鼓音、次女・舞織、三女・小糸、四女・小唄)で仲むつまじく春日神宮で神職の手伝いをしているが、関東一円の聖霊関連の有事の際には呼び出されてしまう。舞織自身は家庭的で、いつも小糸と小唄に振り回されている。環境省外局 聖霊庁の依頼を受けて、関東一円を覆う不穏な気配の調査に臨む。ゲームでは、豊富な飛び道具(姉妹による攻撃)が特徴で、その反面通常技の隙が大きい為接近戦は不向き。
- 美凰(メイファン)[Mei-Fang](声:滝田樹里)
- 格闘スタイル:総合中国拳法
- 年齢:製造より3年経過(都立御苑女学園中等部三年)
- 身長:171cm
- 体重:96kg(素体62kg+兵装34kg)
- 得意科目:全て得意
- 苦手科目:無し
多目的用途を目指して開発された中国製ヒューマノイド。そのためか髪はお団子にしているなど中国を連想させる髪型。開発者である華明芳(ファ・ミンファン)博士の個人的な理想を追求した姿をしている。人格形成プログラムのアルゴリズムは真面目で穏やか、いつでも冷静。ただ感情の起伏はやや乏しく、明芳博士に言わせれば「笑顔が足りない」とのこと。中国四千年の全ての料理を修得しており、中国拳法も得意。謎の失踪を遂げた明芳博士捜索のために研究所を抜け出し、博士が日本にいるとの情報を頼りに来日する。大道寺きらの世話になり、擬態として都立御苑女学園に編入しつつ、動力部が止まるまでの長くない時間を明芳博士の捜索に費やすことになる。ゲーム中ではコンボが強く、近距離戦で真価を発揮する。
- リリカ・フェルフネロフ[Lilica Felchenerow](声:仁後真耶子)
- 格闘スタイル:独習スケートトリック
- 年齢:14歳(都立御苑女学園中等部二年)
- 身長:154cm
- 体重:42kg
- 得意科目:さぼり
- 苦手科目:全部
人間の母と悪魔の父を持つハーフの少女。金髪で活動的な格好をしている。面白そうなことにしか興味を示さない無気力系いたずら大好き悪魔っ娘で、父親からもらったインラインスケートが大のお気に入り、しかし仲間思いな所があり、特に父親を侮辱したり頼子等に危害を加えた場合はその相手に怒りを向けることも。父親から受け継いだ魔族の血の力で生まれつき魔力は高く、普段は隠しているが羽や尻尾もある。関東一円に迫っている危機も何となく察しているが、その為に何か行動を起こすということはなくいつものように街中を徘徊して、気が付けば巻き込まれていく。ゲームでは、やや癖があるものの機動力が高く、ループコンボの導入で爆発力も併せ持つ。
- リーゼロッテ・アッヒェンバッハ[Lieselotte Achenbach](声:本多陽子)
- 格闘スタイル:緋目の人形使い
- 年齢:10歳(学校には行ってない)
- 身長:114cm
- 体重:19kg
- 得意科目:無し
- 苦手科目:無し
ゴシックロリータ風の少女。過去にあった辛い体験のせいで、感情を心の奥深くに封じ込めている。家族は両親と姉がいたが、現在では死別している。自分の中に自分の人格と姉の人格を有し、同時に表層意識に出している。姉の人格が人形を操る能力で人形を動かし、姉として存在する。常に持ち歩いているトランクの中には姉、すなわち人形の上半身が入っている。ゲーム中ではこの人形を使って、マーキング攻撃をするテクニカルキャラクターである。裏社会では「緋眼の人形使い」として名の知れた存在であり、各国聖霊機関の指名手配を受けている。ある依頼を受け、愛乃はぁとを捕獲するため来日。「アルカディア」稼動前人気投票2位。
- 安栖頼子(やすずみ よりこ)[Yoriko Yasuzumi](声:伊月ゆい)
- 格闘スタイル:趣味の魔術とミケの暴力
- 年齢:14歳(都立御苑女学園中等部二年)
- 身長:149cm
- 体重:44kg
- 得意科目:世界史、美術
- 苦手科目:音楽
眼鏡をかけた内気な文系オカルトマニアの図書委員。交友関係としてはぁと達と友人関係で、特にリリカと仲が良く他のメンバーをさん付けで呼ぶのに対しリリカだけは名前で呼ぶ。興味本位に悪魔召還を試みた結果、中途半端な成功をしてしまい、力を失った自称魔王のミケ[Miche](ミケランジェロ)を呼び出してしまう(本来使い魔程度のものを召喚するつもりがリリカが悪戯で魔王クラスの召喚式に書き換えていた)。何故かミケと一心同体という不可解な契約が成立してしまい、ミケのワガママに振り回される毎日をすごしている。ミケの大好物であるフレンチクルーラーのために、小遣いが全部なくなってしまうこともある。ミケは頼子を連れて夜な夜な街を徘徊して日々を楽しんでいたが、偶然にも関東一円を覆う不穏な気配とその目的を察し憤慨する。頼子は自分の意思とは無関係に戦いに巻き込まれてしまう。ゲームでは、リーチが長いので牽制が強い。実は世界初2D対戦ゲームで眼鏡をかけたまま戦う女性キャラクター。「アルカディア」稼動前人気投票3位。
- 大道寺きら(だいどうじ - )[Kira Daidohji](声:綱掛裕美)
- 格闘スタイル:スライムストロングスタイル
- 年齢:11歳(都立御苑女学園小等部五年)
- 身長:123cm
- 体重:22kg
- 得意科目:聖霊物理学
- 苦手科目:あるわけない
十歳にして米国で聖霊物理学の博士号を取得した天才少女。しかし日本に帰国すると小学校に編入するハメになってすこぶる機嫌が悪い。立ち振る舞いは年齢からすれば圧倒的に尊大で、人付き合いは不得手。認める相手には割と素直だが、そうでない相手にはどこまでも高圧的。特にきらは媚びを嫌い、その為自分が媚びていると思っている動物やメイドが嫌いで、メイドであるフィオナや物の怪のこのはに一方的にケンカを売ったことも。更には相手が美凰に危害を加えた場合、激憤混じりに激しく高圧的になる。世界征服を本気でたくらんでおり、「365日でできる世界征服」という計画書を大学ノートの切れ端に作成し、実行に移す。当面の標的は電波塔と宗教だとか。本作唯一の投げキャラであり、スライムと一体化した状態で戦うため、本人の身長と裏腹に大型キャラ。投げキャラの性として如何に近づくかが課題だが、打撃・投げともに高破壊力のため、一度嵌れば爆発力は全キャラ中もっとも高い。スクール水着にランドセルと言う姿に驚愕したユーザーは多い。
[編集] ボスキャラクター
- フィオナ・メイフィールド[Fiona Mayfield](声:山本麻里安)
- 格闘スタイル:メイフィールド流大剣術(自称)
- 年齢:永遠の13歳(ジュニアハイスクール休学中)
- 身長:137cm
- 体重:31kg
- 得意科目:料理
- 苦手科目:……たくさん
-
- 使用コマンド:タイトル画面で“1P側のA、2P側の↑、1P側のB、2P側の→、1P側のC、2P側の↓、1P側のD、2P側の←、1P側と2P側のスタートボタンを同時押し”の順に入力。一度入力成功すれば設定が初期化されるまで使用可能。
英国の上流階級に属する良家のお嬢様。見た目はメイドである。天然ドジだが人当たりは良く努力家で、周囲からは好かれ、日本から留学に来た冴姫とは大の仲良しだったが――ある日、冴姫と二人で天使のいる噂のある山にこっそりハイキングに行った時に次元の歪みに飲み込まれた。そしてフィオナはアルカナ世界に閉じ込められ、“聖霊”と化してしまう。以後、彼女はミルドレッドに仕えながら、人間へと戻る方法を探している。上記の通り「メイフィールド事件」の当事者であり、その折に聖霊化してしまったため、フィオナの存在を視認できるのはアルカナを視認できる人間に限られる。ゲーム中では中ボス(ストーリーモード時。アーケードモードでは最終ボス)として登場し、ミルドレッドの邪魔をさせないため、東京上空に出現した異世界の城「夢幻宮」に現れたプレイヤーキャラの前に立ち塞がるが、ミルドレッドの真意・目的に関しては彼女がミスリードを誘う形で言っていたので知らなかった。彼女のストーリーモードの方では自分からも元に戻る手段を探す為に行動をし、結果的にミルドレッドが自分と同じ存在になる事を止めさせる為に、ミルドレッドと闘う事になる(余談ながらフィオナ使用時の中ボスははぁとになる)。ミルドレッドの事を「お姉様」と呼び慕っている。なお、聖霊化している代償として地上ではまともに生きる事が困難になっている。稼動から約一ヵ月後、守護アルカナのオレイカルコス共々使用条件が解禁された。ゲーム中では威力の重い打撃技を軸にしつつ、『サムライスピリッツ』シリーズの炎邪を彷彿とさせる(成功すれば)大ダメージの三段攻撃を本命に狙っていくという、きらに次ぐ爆発力を持つキャラに仕上がっている。
- ミルドレッド・アヴァロン[Mildred Avallone](声:菊池由起子)
- 格闘スタイル:人を超えたこの力
- 年齢:17歳(英国聖霊庁長官)
- 身長:177cm
- 体重:59kg
- 得意科目:興味無し
- 苦手科目:あっても言わない
-
- CPU専用キャラクター。
弱冠17歳にして、世界各国の聖霊庁を統べる英国聖霊庁において長官を務める、稀代の聖女。完璧主義者であり、それ故に敵も多かったが、全てを実力で排除してきた。聖女としての力が失われていく事を忌避し、その焦りからフィオナを参考にし自らを、そして人間全てを天使へと進化させるため、東京上空に発生した次元のゆがみを用い、危険な儀式を試みる。また、儀式開始までの時間稼ぎの為に、聖霊庁の指名手配人物であるリーゼロッテにきらやはぁとの捕獲を頼んだり、フェルフネロフ父娘に協力を求めたり、予め華明芳と取引をし次元の歪みを作ってもらったりする等、水面下で動いていた。その為場合によっては腹黒い印象も受けるが、フィオナに対しては彼女を大事な存在と認識し、自分に協力してくれている事などを感謝していた。しかし、結局聖霊になったフィオナの抱える辛さを理解する事は最後まで出来なかった。ゲーム中では最終ボス(ストーリーモード時。アーケードモードでは登場しない)として登場。プレイヤーキャラの前で自身の天使化に成功し、その力を以って襲い掛かる。彼女をKO勝ちするか、時間切れ勝利するかでエンディングが分岐する(前者は華明芳の仕掛けが功を奏し時空の歪みが収まり平穏な日常に戻るグッドED、後者は関東が時空の歪みに捲き込まれ壊滅するバッドED)。なお、通常時はショートカットで瞳の色も緑だが、天使化すると髪が伸び目の色が赤く変わる。
ミルドレッドに守護アルカナは存在しないが、自らを天使化し聖霊となったため、全てのアルカナのアルカナ必殺技及び能力を使うことができる。通常技や普通の必殺技は存在しない(ただし、「攻撃範囲がかなり広く、威力も高いうえに発動も早い」という凶悪極まる超必殺技がひとつだけある)。
ちなみに第一形態戦においては勝っても負けても第二形態(前述の天使化)に進む事が出来るが、負けた場合第二形態戦で彼女のゲージがフルの状態で闘わなければならないので、自然、かなり苦しい闘いとなる。
[編集] アルカナ
- 愛のアルカナ パルティニアス[Partinias]
愛乃はぁとの守護アルカナ。死してなお愛を説き続けた女性が高次の存在となった。慈愛に満ちた光で、対戦相手を諌める。はぁとが幼い頃からの友人関係にあり、彼女が愛の心を失わない限り無償で力を貸す。遠距離戦に特化したアルカナで、異なる性能を持った2種類の飛び道具に加えて飛び道具反射技も備え、遠距離戦において充分なアドバンテージを誇る。
能力補正:攻撃力…A、防御力…A
属性効果:トラペズィオ(2段ジャンプ後、レバー上要素でゆるやかに降下できる)
アルカナフォース:プラニタリオ(誘導弾の使用制限がなくなる(先に撃った弾が消える前に次の誘導弾を撃つことができる)。アルカナ超必殺技のゲージ消費がなくなる)
アルカナブレイズ:イリオス スフェラ(画面の半分以上をカバーする巨大な弾を画面上方から発射する。発生自体は遅いが、空中ガードはできない)
- 雷のアルカナ ヴァンリー[Bhanri]
廿楽冴姫の守護アルカナ。かつては一国を統べていた女王が祀られて高次の存在となった。雷を自在に操り、あらゆる距離で高い戦闘力を誇る。イギリスで次元の歪みに飲み込まれて遭難し、生死の境を彷徨う冴姫と契約し助けた。冴姫が気高さを失わない限り無償で力を貸す。攻撃特化のアルカナで、基本性能の強化によって総合的な攻撃能力を向上させている。
能力補正:攻撃力…A+、防御力…C
属性効果:ファリィム(打ち上げ、ふっ飛ばしのタメに相殺能力が付く)、エンスィーム(フロントステップに相殺能力が付く)
アルカナフォース:ドリィハロッグ(ホーミング中に相殺能力が付く)
アルカナブレイズ:プロデュール アナム(イリオス スフェラと同様の、上空からの空中ガード不能攻撃でプロデュール アナムが発動し時間を置いて降って来る。)
- 時のアルカナ アヌトゥパーダ[Anutpada]
朱鷺宮神依の守護アルカナ。最古のアルカナと呼ばれる存在のひとつ。失われた古代文明の機械時計が高次の存在となった。時間と空間を意のままに操る特殊な能力を持つ。悠久の時を生きて戦い続ける千年守の役目を負う者に無償で力を貸す。バックステップ、フロントダッシュ、打ち上げ・ふっ飛ばし攻撃の性能が大きく異なっており、幻惑効果が高い。これによって他のアルカナで使えたコンボが使えない、ホーミングゲージの回復速度が遅いというデメリットもあるものの、いずれも活用すれば非常に大きな戦力となる。
能力補正:攻撃力…B、防御力…D
属性効果:塵染の意(じんせんのい)(バックステップで残像が残る)、因果の意(打ち上げ、ふっ飛ばしのタメで分身を設置できる)、虚空の意(ダッシュが早くなり、相手を通り抜けられるようになる)
このうち「因果の意」には、溜めが成立している間CPUの攻撃頻度が大幅に減少する特徴がある。これを利用してCPUの攻撃を受けにくくする「過剰警戒」と呼ばれるCPU戦時限定の小技が存在する。
アルカナフォース:金剛輪の意(残り時間が止まる)
アルカナブレイズ:本不生の意(ゲージがなくなるまで相手の動きを止めることができ、その間にヒットする技のダメージ補正がなくなる。相手の状態も引き継がれるので、超必殺技発動などで無敵になった瞬間に発動してしまうと、こちらの攻撃は一切当たらなくなってしまう。アルカナブレイズの中でも最も長い溜め時間をおいて発動する)
- 樹のアルカナ モリオモト[Moriomoto]
このはの守護アルカナ。数千年を生きる植物が高次の存在となった。植物を意のままに操るだけでなく、命そのものを操る能力もある。小犬丸一族が神と祀っている存在でもあり、千年守の御側役に対して無償で力を貸す。体力回復の手段が存在する唯一のアルカナで、ツルを使った引き寄せを活用することで、変則的なコンボが繰り出せる。しかし圧倒的な攻撃力は持たないため、堅実な立ち回りと体力回復が勝利の鍵となる。
能力補正:攻撃力…A、防御力…D
属性効果:無し
アルカナフォース:恵みの光(徐々に体力が回復する)
アルカナブレイズ:禁断の実と花(目の前に大きな植物が地面から出現し、相手を捕獲して植物だらけの空間に引きずり込み、ピンボールのように弾き飛ばした後、大きな実を落とし、ダメージを与える)
- 土のアルカナ オホツチ[Ohtsuchi]
春日舞織の守護アルカナ。日本神話時代以前から崇め続けられる大地の護り手。比類なき力を誇り、巨大な体躯で直接相手を打倒する。春日神宮では古くからオホツチは祀られており、春日一門が退魔の役目を負う度に無償で力を貸す。防御に完全特化したアルカナで、打ち上げ・ふっ飛ばし攻撃・フロントダッシュにガード能力が付加され、接近戦では防御のみならず攻撃でも強力なアドバンテージを生む。
能力補正:攻撃力…B、防御力…S
属性効果:磐石(打ち上げのタメにしゃがみガード判定が付く。ふっ飛ばしのタメに立ちガード判定が付く)、岩戸(ダッシュに立ちガード判定が付くが、ダッシュ速度が落ちる)
アルカナフォース:地霊尊 軍奉行(ちれいそん いくさぶぎょう)(仰け反らなくなるが、自分がガード不能となり、動きが遅くなる)
アルカナブレイズ:大土神 大祓詞(おおつちのかみ おおはらいのことば)(画面がズームアウトしてオホツチが出現。その後地面に潜り、中心からやや相手方向寄りに強烈なアッパーを放つ。当たれば絶大なダメージになる。避けられやすいが、一部のキャラには確定でヒットさせられる場面もある)
- 火のアルカナ ランゴン[Lang-gong]
美凰の守護アルカナ。永く生き続けた狼が仙術を会得して高次の存在となった。炎を自在に操り、全てを焼き尽くす。形を持たない火であるが故に絶えず変化を求め続ける。美凰という人ならざる存在に、新たな可能性を見出し、その行く末を見届けるまでは無償で力を貸す。アルカナの中では攻守のバランスがよく、戦う為の基本要素が一通りそろっているので、どのキャラで使っても相性が悪いと言う事は無い。長所が多く、初心者でも素直に扱えるアルカナであると言える。
能力補正:攻撃力…S、防御力…C
属性効果:操火将(そうかしょう)(打ち上げ、ふっ飛ばしの最大タメがガード不能になる)
アルカナフォース:跳澗閻羅(ちょうかんえんら)(ホーミング中に攻撃能力が付く)
アルカナブレイズ:插翅大聖(そうしたいせい)(画面端からランゴンが地上を一直線に駆け抜ける。ヒットした際は最後の一撃のダメージがかなり高いうえに、ガードされてもヒット数が多いので、削りダメージもそこそこある)
- 風のアルカナ テンペスタス[Tempestas]
リリカの守護アルカナ。風そのものが形を成した高次の存在。風を自在に操り、敵を切り裂く。かつて傷付き倒れていたテンペスタスは、まだ幼い頃のリリカに手当てを受けて助けられた。リリカが望む限りは無償で力を貸す。機動力(特に垂直方向の機動力は非常に高い)を大幅に向上させるアルカナで、その機動力は攻めにも守りにも有効に活用が可能。また、ガードキャンセル前ダッシュの性能も変化し、距離を置いた戦いをし易くなる。
能力補正:攻撃力…A、防御力…D
属性効果:オーラ(3段ジャンプ、2段空中ダッシュが可能になる)、ヴェロクス(空中下ホーミングが急降下になる)、スクトゥム(ガードキャンセル前ダッシュが相手を押し戻すようになる)
アルカナフォース:リペラリス(4段ジャンプ、3段空中ダッシュが可能になる)
アルカナブレイズ:アプ-オレオ(一気に画面端まで伸びる攻撃。ヒットすると上空高くへ吹き飛ばすが、追撃はできない。発生自体はアルカナブレイズ屈指の早さだが、硬直が非常に長いため、かわされたり、近距離でガードされると非常に危険)
- 闇のアルカナ ギーァ[Gier]
リーゼロッテの守護アルカナ。人の目に触れられない闇の中でうごめく謎の存在。やりきれない負の感情の集合体が高次の存在となった。闇からの攻撃はそれと気付いたときには手遅れとなる。最愛の家族を失い、心を病み、闇の世界に身を落としたリーゼロッテが生きていく力を得るために、自らの血と引き換えに力を借りる契約を結んでいる(尚ギーァと契約できるのは誰でも良いわけではなく純粋な負の感情を求められる、その為リーゼロッテは契約が出来た)。遠隔攻撃の可能な、技巧派のアルカナ。前後・上下を問わない、あらゆる方向からの波状攻撃は非常に強力。しかし、カバーできる範囲は広くなく、本体の機動力も高くはないので、強さはプレイヤーの技術に大きく依存する。
能力補正:攻撃力…A、防御力…B
属性効果:自分の影(ギーァ)から各種攻撃が発生(影は、Dボタン押しっぱなしで待機状態を持続可。持続中はレバーの左右で位置を調節できる)する。
アルカナフォース:フルーフ(アルカナ必殺技の性能が向上する)
アルカナブレイズ:シュヴーァ(相手を捕まえ、ゲージがなくなるまでの間、相手をギーァのような形態にする。当たり判定が小さく、変に浮いたりするので、キャラによっては追撃に苦労することもある)
- 魔のアルカナ ディウー・モール[Dieu mort]
安栖頼子の守護アルカナ。巨大な鎌を操り、魂を狩る存在。処刑人として多くの命を奪った者が高次の存在となった。相手を死に追いやる卑劣な手段を多く持つ。頼子が召喚あるいは契約するのは不可能な存在だが、自称魔王のミケがディウー・モールを押さえつけている(ミケとディウー・モールが顔馴染と言う事もあるが)。頼子の魔力と引き換えに力を貸す。毒の効果が特徴的なアルカナで、相手の体力とゲージを減らす能力は地味ながら確実に効果を発揮する。毒は攻撃を受けると解除されるため、毒を与えた後の立ち回りが重要になる。ゆえに、プレイヤー本人の能力が特に重要視される。
能力補正:攻撃力…A、防御力…B
属性効果:無し
アルカナフォース:アバトワール(全ての攻撃に毒属性(相手の体力とゲージを減らし続ける。一定時間が経過するか、攻撃を受けることで解除される)が付く)
アルカナブレイズ:エグゼキュスィオン(ディウー・モールが自キャラの少し手前から手を伸ばし、亜空間へ引きずり込む。その後、ディウー・モールが鎌を振る時に両プレイヤー共に「レバー上か下」「レバー入力なし」のいずれかで3択の選択を行い、選択が一致した時のみダメージが与えられる)
- 水のアルカナ ニプトラ[Niptra]
大道寺きらの守護アルカナ。世界中でもっとも巨大な古代魚が高次の存在となった。水を自在に操り、また屈強な身体は相手の攻撃を受け付けない。世界征服を企むきらの器に興味を示して、気まぐれで力を貸す。ただし、あくまで気まぐれなので、きらの言うことを聞かないことも多い。防御面を大きく強化できるアルカナで、設置した水の球を活用することで攻防一体のトリッキーな立ち回りも可能。超必殺技にコマンド投げがあるので、接近戦の選択肢も増やすことができる。体が小さいキャラほど相性が良い。
能力補正:攻撃力…B、防御力…A
属性効果:カデュス(打ち上げ、ふっ飛ばしのヒット時、ガード時の相手の硬直が長くなる)
アルカナフォース:プグナクルム(削りダメージが無効になる)
アルカナブレイズ:レグヌム(ニプトラに画面全体が飲み込まれ、水没。相手の動きがスローになるガードを崩せるようになるが、効果終了時までダメージ補正が高くなる)
- 鋼のアルカナ オレイカルコス[Oreichalkos]
フィオナの守護アルカナ。聖霊界最古のアルカナと呼ばれる存在で、伝説の超金属オリハルコンの表皮を持ち、金属を自在に操る力を持つ。ある時人間界から聖霊界へと迷い込んだフィオナと出会い、彼女が人に戻るまでの間だけという契約で力を貸す。ステータス補正が強力であり、アルカナフォースでさらに強化されるため、アルカナ必殺技を使わないで立ち回る場合は愛のアルカナ以上に相性がいい。ただし、攻撃を当ててもパワーゲージが溜まらないので、ゲージに依存する立ち回りは難しくなる。
能力補正:攻撃力…A+、防御力…A+
属性効果:エネルゲイア(レバー下方向+アルカナボタンでパワーゲージを任意に溜めることができる。相手に攻撃を当ててもパワーゲージが溜まらない)
アルカナフォース:エリュシオン ペイドン(攻撃力と防御力を30%増加させる)
アルカナブレイズ:エスカトン ピュール(オレイカルコスを召喚し上空から全画面に炎を吹く。空中ガードも可能で、発動を見てからでも余裕でガード出来てしまうが、当たると99ヒットするのでダメージはそれなりに大きい。ただし、削りダメージは少ないので注意)
[編集] その他
- 華明芳(ファ・ミンファン)
美凰を製作した女性科学者。美凰のボディは彼女自身をモデルにして製作されたため、美凰と外見が酷似している(髪型と服装が異なるため識別は可能)。きらとは旧知の仲。ミルドレッドの「次元の歪みの増幅」という依頼を承諾し、リーゼロッテに連れて行かれる形で研究所から姿を消すが、これは美凰の新造ボディに必要な希少資源を得るための交換条件として受けたこと。次元の歪みについてもある種のリミッターをかけており、ミルドレッド撃破後に歪みが消滅するのはこのリミッターが機能したためである。
- 春日鼓音(声:山本麻里安)
舞織の姉。体術に優れ、空手をベースにした素手での攻撃を得意とする。
- 春日小糸(声:吉田真弓)
舞織の妹。青色の髪留めをしている。法術を用い、大型の折鶴に乗って姉を援護する。
- 春日小唄(声:吉田真弓)
舞織の妹であり、春日家の末っ子。紫の髪留めをしている。小糸とは双子であり、プロフィールはバストサイズが1cm大きい点を除けば全て小糸と同じである。小糸同様、折鶴に乗って姉を援護する。
- ミケ(声:永野善一)
頼子に召還された自称・魔王でフルネームは「ミケランジェロ」。契約が中途半端に成功したため現在は頼子と一心同体の状態にある。通常は頭部のみの姿で体は杖のようになっているが、超必殺技で見せる本来の姿は頼子の身の丈の数倍はありそうな巨体である。ミルドレッドには世界の半分を譲ろうと言われたが、自分に命令する事は愚行と言い退ける。リリカの父について知っており、彼がサラリーマンとして過ごしている事実を知った時にはそのことを嘆いていた。好物はミスタードーナッツのフレンチクルーラー。
- エルフリーデ・アッヒェンバッハ(声:本多陽子)
リーゼロッテの姉。本編中においては既に故人だが、リーゼロッテに残った彼女の人格が人形を操っている。
- 兵藤しず香(女子アナ)
東京上空に現れた「夢幻宮」の報道をしている女子アナウンサー。ストーリーデモに登場し、「夢幻宮」へのプレイヤーキャラの突入などを報道する。アルカナとは無関係な普通の人のため、次元の歪みが消滅した影響で「夢幻宮」が消え去った時には、事態を説明することができず、局アナをやめて転職を考えるほど動揺していた。ゲーム中では「兵藤」としか表示されないが、後に雑誌「アルカディア」に登場した際にフルネームが判明した。
- ライゼン・フォン・フェルフネロフ
リリカ・フェルフネロフの父親。元々魔界ではかなりの力を持つ魔物だったが、交友のあるミケが地上に行くので自分も地上にいく、そこで日本で暮らす事を選択し今ではサラリーマンの窓際族。しかも暇な為バイトで神威と第三帝国との死闘を書くが、偶々頼子がその記事のファンだったりする。ゲーム中では存在が語られるのみで、登場はしない。
- ナレーション:菊池由起子
[編集] 評価
露骨なまでに「萌え」を狙ったキャラクターや、ループコンボや強力な連携によるゲーム性に対する批判(初期Ver.では突出した一部の強いキャラクターやアルカナの性能、弱攻撃から簡単に出来るループ技や連続技が入る時間が長すぎゲーム進行がインカム等に支障をきたし、クライアントやユーザーから不満の声が上がっている)がある一方で、特色である「アルカナ」に因んだ斬新なシステムに対する評価や、近年の格闘ゲームにおいては対戦ツールとしての完成度が最重視され、他の要素を余計なものとして必要以上に切り棄ててしまうような風潮の中、上記のような物語性の高さや登場キャラクター周りの設定の緻密さ、CPU戦(ストーリーモード)における各種演出・展開等々、エンターテインメント性に関した部分を高評価する流れもある。これはSNKプレイモア及びその前身の旧SNK時代の格闘ゲームに対する評価の傾向と共通・近似しているともいえる。
なお、本作と同時期に『MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B』と『GUILTY GEAR XX Λ CORE』が登場していることから、各作品は互いにプレイヤー層を絞ってしまう結果となり、特に完全新作であった本作は大きく割を食った感がある。しかし、他社の格闘ゲームが対戦ツールとしての完成度のみを追求していくようになってしまった現状(例・『GUILTY GEAR XX Λ CORE』等)、そしてエンターテインメント性の高さで定評のあるSNKプレイモアの作品制作ペースが著しく鈍って来ているという周囲の状況はこの作品にとって大きな追い風となり、ユーザー達の間にこのシリーズの後々の展開(続編)を期待させる事には成功しているといえよう。
そして念願かなって続編が動き出す。
[編集] アルカナハート用語集
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- 聖霊庁
- 魔道を使った事件などを取り締まる存在。
[編集] 脚注
- ^ 「登場キャラが全て女性」であるアーケード格闘ゲームは『闘姫伝承』が先んじて登場している。ただし、登場キャラクターの平均年齢は本作が最低クラスとして間違いない。
- ^ キャラクター11人×アルカナ11種類=121パターンの全てを完全にテストすることは大変な労力が必要であるうえ、スタッフの多くは外部から集められ、契約社員に似た形式で担当パートが終了した部署から順に契約終了(解雇)という方式が取られていたため、これらの要因がバランスの未調整や多くの不具合を生んでしまったのではないかと言われている。尚、これらのバランスの問題や不具合はごく短期間だけ行われたロケテストの時点でもすでに判明しており、レポートの提出もされていたが、修正されないまま製品版が出荷された。
- ^ 新宿ゲーセン・ミカド他、多数(オペレーターからの直接聴取による)。
- ^ 「アルカナハート FULL!」の販売につきまして