キングカメハメハ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 2001年3月20日 |
死没 | (現役種牡馬) |
父 | キングマンボ |
母 | マンファス |
生産 | ノーザンファーム |
生国 | 日本(北海道早来町) |
馬主 | 金子真人 |
調教師 | 松田国英(栗東) |
競走成績 | 8戦7勝 |
獲得賞金 | 4億2973万3000円 |
キングカメハメハは日本の競走馬。いわゆる持込馬である。2004年の日本ダービーで優勝し、現在は種牡馬である。
目次 |
[編集] 戦績
2003年11月16日、京都の新馬戦でデビュー勝ちを収め、次走のエリカ賞(500万下条件戦)も勝利した。明けて2004年、初戦の京成杯ではフォーカルポイント、マイネルマクロスに不覚を取り3着に敗れる。しかし、すみれステークス、毎日杯と連勝する。クラシックの皐月賞は京成杯の敗戦もあって回避、そして臨んだNHKマイルカップは、雨が降る悪コンディションの中(ただし、馬場状態は良の発表)、中段待機から最後の直線で先頭に立って外に持ち出すと楽々と差を広げ、2着の2歳チャンピオン・コスモサンビームに5馬身差をつけて優勝。勝ちタイムの1分32秒5は、同レースのレコードであった。
3歳馬の頂点を目指して挑んだ次走の東京優駿(日本ダービー)は、京成杯2着のマイネルマクロスが後続を引き離して1000m通過が57秒6という超ハイペースとなった。残り600mからホッカイドウ競馬から参戦した2番人気のコスモバルクが押して先頭に立つが、道中を中団で進んだキングカメハメハは直線で早めに先頭に立つと、先行したコスモバルクらが失速するのを横目に、見事な脚を繰り出しそのままゴール板を先頭で駆け抜けた。東京競馬場改修工事直後ということもあって勝ち時計は2分23秒3(良)と、アイネスフウジンのレースレコードを14年振りに、2秒も更新するタイムを記録した。またこの勝ち時計は、コース改修後は新たにレコードタイムを記録し始めるため、翌2005年アルカセットが更新するまで、東京競馬場芝2400mのレコードとなっていた。
NHKマイルカップ、東京優駿(日本ダービー)の優勝は、調教師の松田国英がこだわり続け、厩舎の先輩であるクロフネ、タニノギムレットでも成し遂げられなかった「変則二冠」という偉業である。なお、NHKマイルカップから日本ダービーというローテーションは、馬に過酷ということで各方面で物議を醸している。
秋初戦の神戸新聞杯でケイアイガード、ハーツクライらを退け優勝するも、出走を表明していた天皇賞(秋)の2週間前に右前浅屈腱炎を発症、10月23日に引退が発表された。この年のJRA賞・最優秀3歳牡馬に選出されている。
[編集] 競走成績
年月日 | 開催 | 競走名(グレード) | 枠&馬番 | オッズ | 着順 | 距離 | タイム(上り3F) | 着差 | 騎手 | 勝ち馬/(2着馬) | ||
2003 | 11. | 16 | 京都 | 2歳新馬 | 8枠12番 | 2.6(1人) | 1着 | 芝1800m(良) | 1:50.5(35.2) | -0.1秒 | 安藤勝己 | (ユニバーサル) |
12. | 13 | 阪神 | エリカ賞 | 5枠5番 | 2.2(1人) | 1着 | 芝2000m(良) | 2:02.6(34.6) | -0.1秒 | 武豊 | (グレートベースン) | |
2004 | 1. | 18 | 中山 | 京成杯(GIII) | 4枠4番 | 2.3(1人) | 3着 | 芝2000m(良) | 2:00.0(36.7) | 0.8秒 | バルジュー | フォーカルポイント |
2. | 29 | 阪神 | すみれステークス | 7枠7番 | 1.7(1人) | 1着 | 芝2200m(重) | 2:16.4(34.2) | -0.4秒 | 安藤勝己 | (ストラタジェム) | |
3. | 27 | 阪神 | 毎日杯(GIII) | 8枠8番 | 2.7(2人) | 1着 | 芝2000m(良) | 2:01.2(34.5) | -0.4秒 | 福永祐一 | (シェルゲーム) | |
5. | 9 | 東京 | NHKマイルカップ(GI) | 7枠13番 | 3.6(1人) | 1着 | 芝1600m(良) | 1:32.5(34.0) | -0.8秒 | 安藤勝己 | (コスモサンビーム) | |
5. | 30 | 東京 | 東京優駿(GI) | 6枠12番 | 2.6(1人) | 1着 | 芝2400m(良) | R2:23.3(35.4) | -0.2秒 | 安藤勝己 | (ハーツクライ) | |
9. | 26 | 阪神 | 神戸新聞杯(GII) | 7枠7番 | 1.5(1人) | 1着 | 芝2000m(良) | 1:59.0(33.7) | -0.2秒 | 安藤勝己 | (ケイアイガード) |
良…良馬場、稍…稍重馬場、重…重馬場、不…不良馬場
[編集] 引退後
競走馬引退後は総額21億円の種牡馬シンジケートが組まれ(国内調教馬としては当時の史上最高額)、北海道安平町の社台スタリオンステーションに種牡馬として繋養されている。2006年7月11日ノーザンホースパークにおいて行われたセレクトセールにて、初年度産駒の当歳牝馬(母:トゥザヴィクトリー)が6億円という当歳世界最高額で落札され話題となった。年間種付頭数256頭という日本記録を持っている。競走馬としての抜群の実績はもちろん、非サンデーサイレンス系ということもあり、サンデーサイレンス系牝馬と交配可能であることから、需要は非常に高い。
[編集] 血統表
キングカメハメハの血統 (ミスタープロスペクター系/Northern Dancer4×4=12.50%) | |||
父
Kingmambo 1990 鹿毛 |
Mr.Prospector 1970 栗毛 |
Raise a Native | Native Dancer |
Raise You | |||
Gold Digger | Nashua | ||
Sequence | |||
Miesque 1984 鹿毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
Special | |||
Pasadoble | Prove Out | ||
Santa Quilla | |||
母
*マンファス Manfath 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン Last Tycoon 1983 黒鹿毛 |
*トライマイベスト Try My Best |
Northern Dancer |
Sex Appeal | |||
Mill Princess | Mill Reef | ||
Irish Lass | |||
Pilot Bird 1983 鹿毛 |
Blakeney | Hethersett | |
Windmill Girl | |||
The Dancer | Green Dancer | ||
Khazaeen F-No.22-d |
カテゴリ: 2001年生 (競走馬) | サラブレッド | 日本生産の競走馬 | 日本調教の競走馬