ジェリド・メサ

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ジェリド・メサ (Jerid Messa) は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場する、架空の人物。地球連邦軍のエリート部隊ティターンズのモビルスーツパイロット。階級は中尉。放映開始時の年齢は24歳。エゥーゴのエースパイロットカミーユ・ビダンとは因縁浅からぬ関係で、Ζガンダムはある意味、彼とカミーユの物語と言えなくもない。（声:井上和彦）

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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

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目次 1 略歴及び劇中での活躍 2 余談 3 搭乗機体 4 主な関連人物 5 関連項目

[編集] 略歴及び劇中での活躍

宇宙世紀0063年、アメリカ南部の職業軍人家系に生まれる。宇宙世紀0086年8月、士官学校入学時の適性テストで好成績を修めたことにより、ティターンズに指名された。その後の半年に及ぶ訓練の結果、ガンダムMk-IIのパイロット候補に抜擢される。ティターンズを自らの手中に収めるという野心と、向上心を持っていた。因みに、カクリコン・カクーラー、エマ・シーンとは同期で、近年ガンダムエースで連載された漫画では同じ部隊だったティターンズ時代のエマに好意を寄せていたシーンも見受けられた。

グリーン・ノア1の宇宙港で同僚のカクリコン・カクーラーを出迎えていたジェリドは、カミーユと不幸な形で遭遇する。カミーユの名を聞いたジェリドは小馬鹿にしたような言葉を呟き、これに激怒したカミーユはジェリドに殴りかかる。この喧嘩が元でカミーユは逮捕されてしまう。この騒動の後、どうも調子が優れないジェリドはMk-IIで飛行訓練中誤ってカミーユの拘束されているビルに墜落してしまう。この事故による混乱の中、侵入したエゥーゴとカミーユにMk-IIを奪われた。その後、ジェリドはカミーユの居るアーガマの追撃に参加するが、その過程でライラやカクリコンといった戦友をカミーユのために失うことになった。

地球に降りたジェリドは爆破寸前のジャブローでマウアー・ファラオと出会い、彼女の助けもありジャブローを脱出する。その後、彼女と共にガブスレイでコンビを組みカミーユを苦戦させ、後にガディ・キンゼーの指揮するアレキサンドリアに異動。毒ガス作戦などにも参加したが、廃コロニーにおけるアーガマとの戦闘でマウアーがジェリドの盾となって戦死してしまう。ジェリドはアーガマに特攻を仕掛けるが、奮戦も空しく阻止される。

この戦いで負傷したジェリドは治療のためキリマンジャロに降りるが、そこでカミーユとフォウを目撃し、バイアランを半ば奪うような形で出撃、カミーユのΖガンダムを庇ったフォウのサイコガンダムを撃墜した。その功が認められたのか、メロゥドの指揮を任されてダカールを襲撃するエゥーゴとカラバを追撃するが、ここでは目立った戦果は無く、逆にティターンズの非道として敵のプロパガンダ放送に利用される羽目になった。

宇宙に再び上がってからはジャミトフの護衛役に抜擢されてハマーンとの会見場などに同席する。また、この時期にはアーガマのリック・ディアス隊を率いるアポリー中尉を撃墜する功を立てている。

ジャミトフ暗殺後はロザミア・バダムのバウンド・ドックを与えられた（配色の異なる専用機も存在するが、アニメには登場しなかった。）らしく、最終決戦時にその機体を駆ってカミーユと戦った。隙を見せたカミーユのΖガンダムに組み付いたジェリドだったが、ビームライフルを受けた反動で爆沈するラーディッシュに衝突し無念の戦死を遂げた。不運で始まった彼のグリプス戦役はやはり不運で幕を閉じるのだった。彼の最期の台詞は爆発によりかき消され途切れているが、「カミーユ、貴様は俺の……」の後は「全てを奪った」と続くはずだったという。

幾度と無くカミーユと対峙し、時にはカミーユを追い詰めることもあったが、何時も邪魔が入り敗れ去る。彼は着実に成長を遂げており、将来有望なパイロットであったことは間違い無い。しかし、カミーユ打倒に固執しすぎたために彼の人生は大きく狂ってしまった。

[編集] 余談

ガンダムシリーズにおいて一作品において搭乗したモビルスーツ種類数（7種類）は現在の所、最多である。その他のガンダムシリーズで搭乗種類数の多いパイロットにはシャア・アズナブル（一作品で4種類）、ラウ・ル・クルーゼ（一作品で5種類）、トロワ・バートン（一作品で6種類）、アスラン・ザラ（一作品で5種類）、などが存在する。

彼も数少ないモビルアーマー撃墜エースと呼ばれているが、自軍のモビルアーマーを2機撃墜している不名誉な記録を残している。（サイコガンダム・アッシマー）ちなみに、他のエースはテレビ版では7機（映画版では2機）撃墜しているアムロ・レイ、3機撃墜しているカミーユ・ビダンである。

何度撃墜されても生き延びた彼は名誉か不名誉かデータ収集役に最適であり、その為、ティターンズ上層部からはテストパイロット扱いされたのではないかと、宝島社「僕たちの好きなガンダム 全モビルスーツ&メカニック徹底解析編」では論じられている。

一方でエースとしての素質はあり、ニュータイプの可能性を示唆する描写も指摘されている。カミーユと不運な出会いさえなければ順風満帆な人生を送れたかもしれないキャラでもある。

脚本のミスのためか、序盤「汚名挽回」という台詞を発するシーンがあるが、その後は名誉挽回と言っている。

『SDガンダム GGENERATION DS』のあるルートでは当初ムルタ・アズラエル配下としてアーガマと決着を付けるべく戦っていたが、アズラエルが核を使うようになり、さらにそれに反発した味方のトレーズ・クシュリナーダを抹殺しようとする姿に嫌悪感を覚えてマウアーと共に反旗を翻すという原作からは考えられない見せ場がある。彼のこの行動を感化されたシーマ・ガラハウやナタル・バジルールもまたアズラエルに反抗しており、その意味ではこのルートにおける最重要人物と言える。さらにこの後ジェリド達はエゥーゴと共闘を行っており、EDではカミーユとある程度の和解を見せている。

[編集] 搭乗機体

• RX-178 ガンダムMk-II
• RMS-106 ハイザック
• RMS-117 ガルバルディβ（劇場版では搭乗せず）
• RMS-108 マラサイ
• RX-110 ガブスレイ
• RX-160 バイアラン
• NRX-055-2 バウンド・ドック

[編集] 主な関連人物

• カクリコン・カクーラー
• ライラ・ミラ・ライラ
• マウアー・ファラオ

[編集] 関連項目

• ガンダムシリーズの登場人物一覧