セイギノヒーロー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セイギノヒーローは、ポリゴンマジックとコナミが開発し、2004年11月に発売したアーケード用ガンシューティングゲーム。それまでのザ・警察官シリーズとワールドコンバットシリーズ両者の流れを汲む作品となっている。ステージは6つの大ステージ(以下、特記以外のステージはこのことを指す)があり、1つの大ステージが3つの小ステージ(以下、セクションと称する)で構成されている。コントローラーはハンドガン型。プレイ人数は1~2人。略称は「セイギ」、「セギヒロ」、「セーヒー」など。
目次 |
[編集] 筐体概要
『セイギノヒーロー』の筐体には敵キャラが出現するスクリーンが2面あり、各プレイヤーに1面ずつ割り当てられている。そして中央にコントローラとなる銃が2丁あり、これもプレイヤーにつき1つである。この銃はガンゲームとしては最高クラスの反動機構を有しており、実銃のような反動(リコイルショック)が味わえる。尚、使用する武器により反動が微妙に異なる。
更に、プレイヤーの足下に強力な振動機構があり、これにより現場の臨場感を高めている。
[編集] 基本システム
コントローラー(以下、銃と称する)を画面に向けているあいだは攻撃行動となり、自動で画面がスクロールしていく。銃を画面外に向けると盾が出現し回避行動となって弾丸の補充(リロード)を行う。この間は敵の全ての攻撃を防御できるが、画面のスクロールは停止する。これはワールドコンバット系のゲームシステムを踏襲している。ちなみにゲームを始める画面ではニックネームが選択できるが、どれもイマひとつセンスが無い。
またこのゲームにもワールドコンバット系やザ・警察官系に倣って階級システムも搭載されているが、昇進システムはザ・警察官と同じでセクションクリアごとに1階級ずつ昇進していく。尚、民間人や同僚の誤射、本人の殉職(敵攻撃のヒット)があった場合は1階級降格。(尚、今作では民間人誤射の場合“アニメショップ店員誤射”“港湾/地下鉄/空港職員誤射”といった具合に、民間人の職業が明示される。前作と前々作では“一般市民/同僚/人質誤射”のどれかだけだった)コンティニューした場合は最下位の階級からやり直しである。このあたりはザ・警察官の様に、一回の殉職につき最下級まで降格というシビアさはなくなっている。
[編集] デッドヒートシステム
前述の基本システムに競争機能を加えたのがデッドヒートシステムである。これは2人でプレイした場合、いち早くゴールに到着した方(各ステージの最終セクションではボスを倒した方)が勝者となり、2階級昇進となる。尚この場合、敗北したほうは昇進できない。ちなみに2者のうち階級が上の方が「上司」に任命され、次のステージを選択する権利が与えられる。1人でプレイした場合はCPUとの競争か、タイムアタックモードかを選択できるが、CPUとの競争の場合、プレイヤーの勝敗に関わらずセクションクリアごとに1階級昇進できる。タイムアタックモードも昇進についてはCPU競争モードと同じだが、こちらは画面にライバルが表示されない。また、ゲーム終了時に表示されるパスワードを公式サイトのランキング画面に打ち込むと、全国順位が表示される。尚、CPU競争モードでは協力プレイは出来ない。
[編集] サブウエポン
ゲーム中、特定の敵を倒すと特殊武器アイコンが登場する。このアイコンを撃つとアイコンに表示されている特殊武器を使用することが出来る。なお、このゲームはワールドコンバット系列と異なり、特殊武器と通常使用する武器を切り替えることは出来ない。つまり、使い切りである。また、プレイヤーが殉職したりステージをクリアした場合も所持していた武器はリセットされる。因みに、電気街ステージではメインウエポンがその他のステージと異なるためか、一切登場しない。又、国会ステージには全種類登場する。
尚、サブウエポンには以下の種類がある。
- 散弾により一点に集中した敵をまとめて倒すことができる。効率の良い武器ではあるが、速射性が低く、一発撃つと次弾の発射までかなりタイムラグが生まれる(引き鉄を引いても弾が発射されない。ポンプアクションの再現と思われる)。この隙を突いて攻撃されないよう注意が必要なのだが、このゲームはイヤラシイことに、敵キャラクターはこの隙を突いて攻撃してくるようプログラムされている。そのため、これを使いこなすのにかなりの技量と経験が必要とする。モデルは、米・ウィンチェスター社のM1887ソウドオフと見られる。このモデルは、映画「ターミネーター2」に登場した物と同型。地下鉄ステージにて登場。
- 装備すると画面の銃を向けた点に遠距離狙撃用のスコープが出現する。遠距離の敵を狙うのに有用な武器なのだが、ハード、すなわちコントローラーは当然、拳銃型のままなのでとても使いづらい。ショットガンと並んで扱いにくい武器である。アイコンにおける形状はH&KPSG-1に酷似しているが、劇中でヒーローが手にする銃の外観はこれに似ておらず、むしろ自衛隊の89式小銃とHK G36に近い。
空港ステージにて登場。
- 連射可能な突撃銃。というか、連射のみしかできない。(上手く操作すれば単射も可能)画面上の表示と伝わってくる反動以外は全くサブマシンガンと同じ武器である。ちなみにアイコンに表示されているアサルトライフルにはバイポッド(二脚)が着いているが、表示される映像にはそれが無い。自衛隊の89式小銃がモデルと思われる。原発ステージにて登場。
[編集] 操作可能キャラクター
全て実在しない、架空の所属、架空のキャラクターである。
[編集] 警察官
- 所属―秋葉原警察署地域課
『ザ・警察官 真昼の大捜査線』(電気街ステージ)で操作するキャラクター。メイン武器は他のキャラクターがオートマチック拳銃1丁なのに対し、ニューナンブM60と見られる5連装リボルバー3丁(15発までリロード無しで撃てる)。尚このリボルバーは、他のヒーローが使うオートマチックより反動がマイルドである。エンディングでは女性に道案内をしているが、何故か警察官が指差した方向と全然違う方向に行ってしまうのが切ない。
[編集] 海洋保安官
- 所属―海洋保安庁・管区海上保安本部 警備救難部 特殊警備隊
『あの不審船を追え 海上保安法の行方』(港湾ステージ)で操作するキャラクター。おそらく海上保安庁特殊警備隊(SST)をモデルにしているものと思われる。ちなみにキャラクターはオレンジ色の救命胴衣を着用(特別警備隊のような格好)しているが、実際のSSTは黒色の防弾チョッキを着用する。
[編集] 刑事
- 所属―不明
『ライバル刑事(デカ)』(地下鉄ステージ)で操作するキャラクター。唯一、公式サイトに解説が載っていないキャラクターである。1Pのあだ名はマサ、2Pはヨシ。二人合わせて『正義』になる。暴力団事件に出動していることから組織犯罪対策第4課に所属しているものと思われる。POLICEパッチを付けた防弾チョッキを着用。またアメリカの刑事の様に、腰にもポリスバッジを着けている。使用拳銃はシグ・ザウエルP230かスミス&ウエッソンM3913と思われる。エンディングではゲーム中と同じ服装で2人揃ってパトロールしているが、これでは私服刑事の意味が無いのではないかとの声もある。
[編集] 機動隊員
- 所属―東京新空港警察署東京新空港警備隊
『突入!空港24時』(空港ステージ)で操作するキャラクター。 千葉県警察成田国際空港警備隊がモデルであると思われる。ゲーム中はヘルメットの顔面保護バイザーを上げているが、途中デモでは何故かバイザーを下ろしている。使用拳銃はシグ・ザウエルP230かS&W M3913と思われる。活躍したにもかかわらず、エンディングは制服警官と一緒に、集団で整列して、救出された総理大臣の観閲を受けるだけで、個別のエンディングデモ画面は造られていない。
[編集] 陸上防衛官
『リーサル・エンフォーサーズ3』(原発ステージ)で操作するキャラクター。陸上自衛隊をモデルにしていると思われる。尚、階級システムは警察官を基本としているため、このステージの階級は 「陸士」→「陸士長」→「陸曹」→「二等陸尉」→「一等陸尉」→「三等陸佐」→「二等陸佐」→「一等陸佐」→「陸将補」→「陸将」と、ものすごく歪な進み方をする。腰回りの装備がホルスター、マガジンポーチ、エンピ入れとかなり少ない。使用拳銃は9mm拳銃と思われる。
ちなみに、国会ステージで国会を占拠するのも、このキャラクターが所属する陸上防衛隊関東方面隊第8普通科連隊である。そのためかエンディングには出てこない。
[編集] 特殊強襲部隊員
- 所属―東京都警察本部第6機動隊
最終ステージ『セイギノヒーロー』(国会ステージ)で操作するキャラクター。警視庁特殊急襲部隊(SAT)をモデルにしていると思われる。因みに特殊急襲部隊は基本的には警備部長の命令で出動するが、警視総監、首相の命令によっても出動する為、今回は警備部長または警視総監の命令での出動と思われる。
[編集] 婦警
- 所属―不明
隠しキャラ。ゲームにお金を投入して、「せいぎ~、せいぎ~、せいぎ~のひ~ろ~」というタイトルコールが流れている間にトリガーを12回引き、12回目はトリガーを引ききったままにしておいてゲームを始めると出現する。但し、このキャラクターを出してしまうと、全てのステージで使用することになるので(変更が効かない)ので注意が必要である。特殊能力等は一切無く、武器、階級も各ステージの設定に準ずる。尚、このゲーム唯一のヒロインでもある。公式サイトにおけるイラストは夏服だが、実際のゲーム画面を見ると冬服である。
[編集] ステージ
以下の6ステージが存在する。
[編集] ザ・警察官 ~真昼の大捜査線~
秋葉原の電気街が事件現場となっているステージ。言うまでも無く実在する場所で、ステージの再現度が最も忠実であるとファンの間では定評がある。但し、ゲーム後半でボスが追い詰められる駐車場は解体され、現在存在しない。ステージそのものは、これまでのザ・警察官シリーズの続編にあたるが、操作できるキャラクターは制服警官のみとなっている。テーマ曲も『ザ・警察官 新宿24時』のアレンジ版。
AK-74と思われる自動小銃やドラグノフ狙撃銃など、敵の火力は前作、前々作に比べ大幅に上がっている(が、使いこなせていないのが悲しい)。このゲームでは一番難易度が低いステージ。今回は「マル被(=被疑者)」、「マル運(=運転手)」、「PC(=パトカー)」、「PM(=警察官)」等、警察用語が大量に使われる。オープニングやタイトルは映画調。
-
- 敵ボス・文 徳華(29)
- 敵ボス使用武器
- 拳銃
- 日本刀
銀行強盗を犯し、手下とともに逃走を企てるが、逃走中の車がパトカーとカーチェイスの末事故を起こして大破。手下が時間を稼ぐ間、通行人の二輪車を奪って尚も逃走するが結局、立体駐車場に追い込まれ、バイクに乗ったままヒーローと拳銃及び日本刀で交戦するワイルドな敵首領。当初はセダンタイプの車1台で逃走していたのに、最終的に100人近い逮捕者を出している点を見ると、彼は東京一円からチンピラの応援を呼び集められるほど非常に顔の利く人物らしい。名前から中国人と思われるが詳細は不明。
ちなみに『文 徳華』という名前は、このゲームの翻訳者兼声優、つまり実在する人物から採っている。とにかくリアルにこだわるステージだ。(因みに他のステージの犯人名も実在の人物のものを使用している)
[編集] あの不審船を追え 海上保安法の行方《Coast Intruders》
品川埠頭が現場となっているステージ。オープニング画面では不審船と海洋保安庁の船との追跡劇が見られる。ここも実在の場所である。セクション1は不審船の船上で香港マフィア「龍頭」のメンバーと交戦。セクション2、3は埠頭に現場を移す。埠頭で取引をする予定だったのか、コンテナ船を降りると暴力団組員も攻撃に加わってくる。これらはおそらく指定暴力団『極道会』の組員と思われる。特別報道番組がモチーフ。
このステージではサブマシンガン、つまり短機関銃が特殊アイテムとして出現する。連射が可能なので、大量に接近してくる敵を殲滅するには向いているが、うっかりしていると民間人や同僚まで誤射してしまうので慎重に使用したい。
香港マフィア『龍頭』と手を組み、麻薬密輸を企てる。大型のフォークリフトを完璧に乗りこなすが、実は無免許。その性格ゆえ、『ソウルフルな帝王』と呼ばれているらしい。白ダブルスーツに紫シャツ、龍の模様が入った紫ネクタイという、密輸ブローカーにしては目立ちすぎる服装をしている。スーツの襟元に金バッジが付いていることから暴力団の幹部の可能性がある。
攻撃パターンはフォークリフト運転席からの短機関銃掃射と、フォーク部分に積んできた爆発物入りドラム缶の投擲。このふたつを繰り返す。ドラム缶は撃てば破壊できるが、何故かコンボにプラスされる。ときたまフォーク部分に、盾代わりの木箱を積んでくることもあるが、これは数発あてることで破壊できる。
[編集] ライバル刑事
ここも実在の場所であり、また店舗や改札の再現も非常に精巧。セクション1は改札、セクション2はプラットホームと地下鉄車両、セクション3はトンネル内となっている。駅にしては一般市民が少ないが、わざわざ誤射しやすい場所にいるので要注意。ちなみに第3セクションには民間人は居ない。このステージでは特殊アイテムとしてショットガンが出現するが、おそらくドラマ「西部警察」を意識してのものと思われる。
ちなみに、今回の無線で使われる「マルG」とは、警察用語で暴力団や暴力団関係者を指す(「極道=Gokudo」のローマ字表記の頭文字)。ステージ名やタイトル画像から刑事ドラマがモチーフとわかるが、刑事の顔が舘ひろしに似ているなど、特に「あぶない刑事」を意識したと思われる。
-
- 敵ボス・吉岡 賢(42)
- 敵ボス武装
指定暴力団『極道会』の幹部。ピンポンダッシュ以外の悪事という悪事を働いてのし上がってきた。ナイトビジョンゴーグルを着用しているので眼鏡が掛けられず困っているらしい。地下鉄駅構内を拠点に銃器密売を画策するもあっさり発覚してしまう。ボス戦では何故か3人に増える。その容姿と3人に増えるという現象から、漫画「極道一○線」の鬼○組長がモデルではないかとの意見も。又、オープニングの行進は一部で「吉岡大パレード」と呼ばれているらしい。
ザ・警察官の頃からそうだが、「極道会」は銃器密輸・密売がシノギの大きな割合を占めているようである。一斉検挙作戦によって過去2回壊滅させられたが不死鳥の如く甦っている。
攻撃パターンはバズーカ砲を撃ってくるというもの。砲弾は1発撃てば破壊できる。また、彼の部下も拳銃を発砲してくる。部下は2発ずつ撃ってくるので注意が必要。たまにトンネル内が停電になることがあるが、この時は誰も攻撃してこない。停電中は出現場所にナイトヴィジョンの赤い光が出てくるので、それを目印に撃てばよい。
[編集] 突入!大空港24時
- 通称・空港ステージ
- 場所・東京新空港
- 日時: 2004年10月15日17時59分
- ヒーロー・機動隊員
- 出現特殊武器・スナイパーライフル
成田国際空港(旧称新東京国際空港)がモデルである東京新空港が舞台。秋葉原ステージに負けないほどリアルな作りになっている。今回過激派テロ組織(といっても、空港反対過激派とは違う爆弾を使用するテロ組織)に占拠されたという設定の下で突入する。ヘルメットにマスク、スローガンが書かれたゼッケンなど、敵の服装が古めかしい。ヘルメットには「爆革」(「爆弾革命連合」の略)と書かれてあり、赤色と白色がある。赤ヘルメットのゼッケンには「完全粉砕」「蜂起」、白ヘルメットの方には「爆革連」「断固粉砕」と書かれてあるが、何を粉砕するのかは不明。撃たれると「革命バンザーイ!」と叫ぶことがある。タイトル等から「警察24時」系の番組をモチーフにしたと思われる。
今回はなぜかやたらと警官隊が吹き飛ばされる。セクション1は空港ロビーからチェックインカウンターを経由して出発口まで、セクション2は出入国検査場からサテライト通路、セクション3はサテライトからジャンボ機までとなっている。
「爆弾革命連合」と名乗る過激派の一員。度重なるテロで国内の秩序を乱して指名手配されるも、国外逃亡を企て空港占拠。しかし飛行機に乗ったことはないらしい。顔の右側に火傷の跡らしきものがある。撃たれても無傷なことから、タクティカルベストの下に防弾チョッキを着ていると思われる。
攻撃パターンは火炎瓶及びダイナマイト、手榴弾を投げてくると言う単純なものである。しかし大量に投げてくるために注意が必要である。投げつけられたものは撃って爆発させ、破壊することも可能である。また、同時に手下が銃撃を加えてくることもあり、こちらの警戒も緩められない。因みにオープニングではAKS-74らしき自動小銃を手にしていたが、ボス戦では使用しない。
[編集] リーサル・エンフォーサーズ3
原子力発電所が占拠され、爆破予告が行われるという設定で陸上防衛官が突入するというストーリー。アニメ調のオープニングになっている。セクション1はロビーから中央制御室まで。セクション2は原子炉、セクション3は屋外での行動となる。屋外では雨が降っている。尚且つ時折雷が落ちる事も有る。
因みにこの『リーサル・エンフォーサーズ3』という名前は、初代リーサルファンから大ブーイングを受けた。初代のそれと全く異なるパターンであったため。また海外版セイギノヒーローではこの名前がゲームタイトルになっている。
某テロ組織のリーダー。これまでに数度のテロを行ったかどで国際指名手配されている。パスポートを紛失してしまい、帰ろうにも帰れないらしい。モデルは勿論テロ組織アルカイダのリーダーオサマ・ビンラディン。
部下の一人とヘリコプターに搭乗し、搭載してある空対地誘導弾や機銃、機内からは自動小銃で攻撃してくる。ちなみに操縦は部下、攻撃は彼の担当である。オープニングではRPG-7を構えていたが、ボス戦では使用しない。
ヘリは動きも俊敏で容疑者を仕留めるのは至難の業だが、ミサイル発射前のホバリング時や、接近して攻撃を仕掛けて来る際の一瞬の隙を逃さないようにすればよい。尚、撃たれたミサイルは1発当てれば破壊できる。尚、ゲーム画面中時々落雷するが、機体に雷が当ってそのままクリアと云う事は無い。又、墜落した機体の処理及びヘリを操縦していた部下がどうなったかは不明。
[編集] セイギノヒーロー
初期5ステージをクリアすることによって出現する最終シナリオ。雪が降っている。今回防衛隊が国会議事堂を占拠、国会護衛官2名を殺害した上で首相と国会議員、そして関係者を人質に取り12か条の要求を突きつけたという設定の下突入する。このステージも電気街と並びリアルだと定評がある。モチーフは各官庁や報道機関への資料という設定らしい。
ラストとあってかオープニング画面では空港ステージ以上に警官隊が吹き飛ばされる。また、ステージ冒頭ではいる「相手は我々以上のプロであることを忘れるな」の無線交信どおり、敵も非常に強くなっている。また、国会議員や関係者が多数逃げ回っており、誤射してしまう危険性も高い。何故かステージ開始時に出る日付は2004年になっている。
表向きは陸上防衛隊の幹部だが、裏では国家転覆を狙う野心家。戦車で突っ込んできたりするなど行動がかなりムチャクチャな人物である。トレードマークはサングラスだが、部下には不評(公式サイトより)。 攻撃は、戦車による主砲攻撃の他、ハッチから容疑者自身が身を乗り出して手榴弾を投げたり短機関銃を乱射してくる。また、彼の戦車は特殊な改造が施されているのか、通常の戦車なら発煙筒が装備されている場所からロケット弾を撃ち出し、プレイヤーを攻撃する。容疑者が戦車内から身を乗り出している時のみ、命中のチャンスで、それ以外はさして意味がない。当然ながら戦車の急所(赤丸で示されるところ)を攻撃しても撃破することはできない。
尚、一度容疑者に命中攻撃を加えると、何故か戦車が炎上→爆発。砲塔部分が吹き飛ぶ。だが彼自身は間一髪逃げ延びて無事で、今度はどこから出したのか二振りの日本刀を取り出し斬りかかってくる。この時の撃破のポイントは、容疑者が意味不明の雄叫びを上げてジャンプし、画面から一度消えた後、再び画面に現れた瞬間に銃を撃つことである。遅すぎるとこちらがバッサリ斬られてしまうし、それ以外のタイミングだと彼は日本刀を交差させて、こちらの弾を全て叩き斬り回避してしまう。また、戦車から飛び出して日本刀を構えるというデモが終わり2ラウンド目が始まる瞬間、出現場所に向かって撃てば瞬殺することも可能。
エンディングのスタッフロールでは総理大臣(髪型等から明らかに小泉純一郎だと思われる)が国会前に集結した警官隊に対して敬礼。その後ろでプレイヤーキャラクターの2人(1P、2P)が敬礼をしている。
[編集] その他
- ライバル刑事のステージオープニングデモの行進で、手前向かって右側の組員の口元を見るとガムを噛んでいるのがわかる。どうでもいい事だが…。
- 陸上防衛官は拳銃をメインウエポンとしているが、陸上自衛隊の普通科隊員は通常、小銃を使用する。尚、通常は普通科隊員は拳銃を装備していない。もっとも最近では普通科でも、サイドアームとして拳銃配備を進めるところが多くなっている。また、室内戦においてはドアを破壊して突入を援護する隊員などにメインウエポンとして拳銃を持たせるケースも存在するようだ。
- セイギノヒーローで、容疑者・鴇田芳樹が率いているのは普通科なので、戦車は保有していないはずである。従って、このクーデターには機甲科も参加しているものとみられる。
- このゲームで高得点を叩き出すには、とにかくコンボを繋ぐことが重要である。コンボは次のステージにも受け継がれるのでボス戦では留意されたい。因みに破壊可能な障害物に当たった場合はコンボは途切れない。
- 盾に関して…
-
- 当たり前ではあるが、この防弾盾には戦車の主砲や空対地ミサイル、ドラム缶一杯の爆発物による衝撃を防げるほどの強度は無い。恐らく無いであろうが、実際にこういう場面に遭遇した場合は注意が必要である。尚、38口径(9mm)までの防弾性能を持つと発表されている。