ザ・警察官
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ジャンル | ガンシューティングゲーム |
対応機種 | アーケード[AC] プレイステーション2[PS2] |
開発元 | [PS2]:KCE東京 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | [PS2]:CD-ROM |
発売日 | [AC]:2000年 [PS2]:2001年11月15日 |
価格 | PS2]:6,800円(税抜) |
デバイス | [PS2]:人工網膜センサーキャプチャーアイ、ハイパーブラスター、USBマウス |
ザ・警察官(ざ・けいさつかん)はコナミが製作したアーケードガンシューティングゲームシリーズ。第1作の移植版が2001年11月15日にプレイステーション2で発売されている。
プレイヤーの姿勢を感知するセンサーを備えており、プレイヤーの動きに合わせてプレイヤーキャラクターの姿勢(視点)が変わり物陰に隠れたりといった行動を行う斬新なシステムが取り入れられている。PS2版でもコナミより発売されたUSB接続式のセンサー「人工網膜センサーキャプチャーアイ」を併用することで同様に楽しむことが可能。ゲーム内容はいわゆる「警察24時」と呼ばれるジャンルのドキュメンタリー番組をモチーフにしている。
目次 |
[編集] ザ・警察官 新宿24時
シリーズ第1作。東京都新宿を舞台に大量の拳銃の密輸を目論む指定暴力団「極道会」との対決を描く。後半は拳銃の輸入元であるアメリカが舞台となる。(尚、アメリカにおいて「極道会 リトルトーキョー支部」の存在が確認されている)
[編集] 出演者
[編集] プレイヤーキャラクター
- 制服警察官
8発装填出来る(恐らくシグ・ザウエルP230かS&W M3913だと思われる)拳銃を使用。通常の活動服に加え、誤射防止のためか、背面下部に文字(アーケード版は「東京都警」、家庭版は「新宿警察」開発中は「警視庁」だった?)の入ったV字型反射ベストを着用。尚、リトルトーキョーに移動するとグレーのスーツ姿になるが、このキャラが新宿署の制服警察官なのか国際捜査課の捜査員なのかは不明。
隠しキャラ。性能は上記の警察官と全く同じ。
- ※機動隊
プレイヤーキャラではないが、文字通りプレイヤーの盾になってくれる縁の下の力持ち。障害物の無い場所などで敵の銃弾から守ってくれる有難い存在だが、誤射すると一階級降格&タイムロスという魔の一面も。出動服にSB8型防護面付ヘルメット、ジュラルミン製大盾、何故かH&K USPと思われる拳銃を装備。拳銃は撃たない。出動服の背面に制服警察官と同様の文字に加え「POLICE」とも書かれている。撃たずに隠れてばかりいると、恨めしそうにこちらを見てくることがある。尚、リトルトーキョーに移動するとロサンゼルス市警の機動隊にバトンタッチする。動きは新宿と変わらないが、黒色BDUにフリッツヘルメット、樹脂製防弾盾、ボディアーマー兼タクティカルベストといったSWATに近い装備になる。
- ※ロサンゼルス市警制服警察官
これもプレイヤーキャラではない。リトルトーキョーに登場。機動隊と似た様な行動を取るが、銃弾から守ってくれるわけではないので一般市民同様、単なる邪魔者。白人と黒人がいる。白人の方は海外版「POLICE911」のプレイヤーキャラ。
[編集] 雑魚
- 組員Α
黒服を着用。最も古典的なヤクザをイメージしているものと思われる。よく見ると口髭を生やしている。
- 組員Β
やはり黒服を着用。但しこちらは少々太っている。サングラスを掛けている。頭がやや禿ている。“全国大追跡スペシャル”ではしばしばボス(指名手配犯)の近くに居る事から,階級はそこそこ高いと思われる。
- 組員Γ
上半身裸(家庭版ではランニングシャツを着用)。容貌は組員Αと似ている。刺青を彫っている。
※雑魚組員の攻撃方法は以下の4種類
- ①「拳銃片手撃ち」片手保持のため命中率はやや低く、撃つ間隔が長い。
- ②「拳銃両手撃ち」片手に比べ命中率が高く、撃つ間隔も短い。
- ③「短機関銃」ウージー(又はイングラムM10かイングラムM11)と思われる短機関銃を乱射。非常に危険。横一直線に撃ってくる者と不規則に撃ってくる者がいる。
- ④「短刀特攻」短刀を抱え、雄叫びを上げながら突進してくる。撃たなくとも回避すればどこかに消えていく。
[編集] 特別指名手配犯
各ステージのボスとして登場。雑魚組員と同様、一発で倒せるが命中させるのは結構難しい。プライバシー保護の為、目線及びモザイクといった処理がなされているが、プレイヤーが倒した瞬間、一瞬顔が見える事も。
- 松山重信(54)
このゲームのプロデューサーがモデル。第2ステージで登場。背中と腕に刺青を彫っている。黒ズボンを着用。ダンプカーに5人の組員を乗せて暴走するも、近くのビルに激突して逮捕される。開始直後、ダンプカーは横を向いていて狙いにくいが、この時運転席に撃ち込めば瞬殺可能。成功すればタイム短縮可。
- リチャード・ハンセン(40)
第4ステージで登場。拳銃密輸ブローカー。アメリカ人と思われる。金髪に髭。白のスーツ上下に赤いシャツを着用。モザイクが取れた瞬間を見ると、ティアドロップ型サングラスをかけているのがわかる。周囲には一般人も居るので注意が必要である。
- 松岡圭介(38)
第5ステージに登場。黒地に白ストライプのダブルスーツ上下に黒シャツ、赤ネクタイを着用。新宿駅から鉄道で逃亡を企てるも機動隊に追い詰められ逮捕。モザイクが取れた瞬間を見ると、頭頂部がバーコード状になりかけているのがわかる。
- 李培栄(47)
第6ステージに登場。JW001便でアメリカロサンゼルスに逃亡。車を暴走させ、プレーヤーの轢殺を試みる。恐らく中国人と思われる。開始直後、運転席に撃ち込めば瞬殺可能。正面からだとフロントガラスを割らなくてはならない。ライトグレーのスーツ上下に白シャツ、地味なネクタイと服装は意外と普通。よく「李 倍栄」と誤記される。
- 長田典子(49)
第6ステージに登場。国外逃亡犯。この作品では唯一の女性の指名手配犯。歳の割に若作りな服装をしている(キャミソール風のノースリーブにスカート)。李培栄の運転する車の助手席に座っているだけで一切攻撃しない。李との関係は不明。(尚、第6ステージの指名手配犯は、李容疑者を倒せばその場で二人共逮捕出来る)海外版「POLICE911」では倉庫街に出現。(因みに、“長田典子”と云う名前はスタッフの名前からつけられた。スタッフロールに名前が出てくるので注目されたし)
- 原口勝治(67)
第9ステージに登場。国外逃亡犯。極道会組長。白髪。青いコートに赤いズボンを着用。プレイヤーに向かって正確にトリプルタップを決めるなど、高齢にもかかわらず拳銃の腕は抜群。
[編集] ステージ一覧
- 極道会の運営するナイトクラブ
- 劇場前広場
- 歌舞伎町一番街
- 新宿駅東口広場
- 新宿駅プラットホーム
- ロサンゼルス リトルトーキョー西市街地
- リトルトーキョー カーチェイス
- 地下駐車場
- L.A.P.D.前路上
[編集] POLICE911
「ザ・警察官 新宿24時」の海外版。基本は同じだが、ステージがリトルトーキョーから始まる他、プレイヤーキャラがロサンゼルス市警警察官、無線やナレーションが全て英語、指名手配犯の出現場所や順番、アメリカステージに倉庫街追加などの相違が見られる。
[編集] 特別指名手配犯(新宿24時との比較)
- リチャード・ハンセン(40)
第2ステージに登場。動きは新宿24時の原口勝治と同じ。
- 李培栄(47)
第5ステージに登場。新宿24時と同じ出現場所だが、長田容疑者がおらず一人で車に乗っている。
- 長田典子(49)
「POLICE911」にのみ存在するステージ、倉庫街(第6ステージ)に登場。倉庫の中を走り回るだけだが、積まれている荷物が邪魔であることと、雑魚組員の攻撃により難易度はそこそこ高い。
- 松山重信(54)
第8ステージに登場。新宿24時と全く同じ。
- 松岡圭介(38)
第9ステージに登場。動きは新宿24時のリチャード・ハンセンと同じ。
- 原口勝治(67)
第10ステージに登場。動きは新宿24時の松岡圭介と同じ。
[編集] ステージ一覧
- 極道会の運営するナイトクラブ(リトルトーキョー)
- L.A.P.D.前路上
- リトルトーキョー カーチェイス
- 地下駐車場
- ロサンゼルス リトルトーキョー西市街地
- 倉庫街
- 歌舞伎町一番街
- 劇場前広場
- 新宿駅東口広場
- 新宿駅プラットホーム
[編集] ザ・警察官2 全国大追跡スペシャル
シリーズ第二作。今回は東京ばかりでなく全国が舞台になる。プレイヤーキャラクターが多数用意され、ステージ構成も一本道ではなくプレイヤーの任意で二番目のステージをどこの都市にするか選べるようになった。第二ステージは通常より中身が短縮される。
香港マフィア龍頭と極道会の勢力抗争という設定。(真相は違う)
[編集] 出演者
[編集] プレイヤーキャラクター
- 制服警察官
今回は装備が貧弱。38口径ニューナンブM60回転式けん銃51mm銃身モデル(5発)を使用。上級者向け。リロードが早いので初心者向けとの意見もある。V字型反射ベストの文字は「POLICE」に変更されている。
装備は制服警察官と全く同じ。但し発射音が違う。やはり上級者向け。何故か夏服。顔が怖い。殉職の際にスカートの中は見えない。また、殉職時に腕を押さえて苦しむことがある。
アフロヘアー、サングラス、濃い髭という濃厚なキャラを描いている。ドラマ「太陽にほえろ!」のジーパン刑事がモデルにされたらしい。装備は新宿24時の警察官と同じ拳銃。尚、ゲーム中の画面では特殊急襲部隊以外は全員ニューナンブを手にしている。初心者向け。
12発装填出来る機関銃を持っている。公式サイトのイラストを見ると、H&KMP5Jの様に見える。然し、実際のゲーム画面を見るとH&KMP5A4PDWにも見える。連射可能だが着弾点が不安定でリロードも遅く、誤射の危険性が高いため上級者向け。
- ヤンキー刑事
隠しキャラ。海外から応援に駆けつけた。性能は刑事と同一。ゲーム「リーサルエンフォーサーズ」の登場キャラ。コイン投入前にトリガーを12回引き、12回目を引きながらコインを入れれば使用可能になる。
- 金髪美女刑事
隠しキャラ。設定、性能共にヤンキー刑事と同一。プレイヤー選択画面で選ぶと投げキスをする。出現方法は「ヤンキー刑事」と同じ。階段を上る場面と殉職の際の画面に於いて、稀にスカートの中が見える。(黒の下着)
- メタル刑事
隠しキャラ。性能は刑事と同一。全身を覆う銀色に輝くボディーの双肩に赤色灯が附いており、走る度に発光する。殉職の際、ギシギシと音を立てながら倒れる。特撮ヒーロー番組『宇宙刑事ギャバン』がモデルと思われる。コイン投入前にトリガーを10回引き、10回目を引きながらコインを入れれば使用可能になる。
- ピンク婦警
隠しキャラ。設定、性能共にメタル刑事と同一。深夜お色気番組『出動!ミニスカポリス』に登場するミニスカポリスがモデルと思われる。プレイヤー選択画面では銃のタイプが「5発タイプ」になっているが、実際は「8発タイプ」である。出現方法は「メタル刑事」と同じ。
- ※機動隊
残念ながらプレイヤーキャラ昇格ならず。前作同様、プレイヤーを守る存在。装備も前作と同様(オープニング時のみ、ニューナンブを装備)尚且つ発砲しないが、背面の文字が「POLICE」のみに変更されている。今回は指名手配犯の攻撃が過激になっているせいか、怯んで避けることも多くなっている。一方で、過激な攻撃にも怯まず立ち向かう隊員もおり、やはり頼もしい存在であることに変わりはない。
[編集] 雑魚
- 組員Α~Γ
前作と同様
- 組員Δ
灰色の開襟シャツ、灰色のジーンズを着用。
- 組員Ε
青いスカジャン、赤いTシャツ、白いズボン、黒いサンダルを着用。
- 組員Ζ
深緑の作業服(若しくはBDU)、黒い軍用ブーツを着用。目付きが異様に鋭い。
(この3人は極道会組員ではなく龍頭の構成員。其れと、この3人は日本刀による攻撃をしてこない。短刀特攻はΖ以外全員行う)
※雑魚組員の攻撃方法は前作の①~④に加え、
- ⑤「二挺拳銃」転がりながら飛び出してくるため、撃つまでの時間が長い。命中率はやや高め。
- ⑥「日本刀」プレイヤーの目の前に現れ、斬りかかってくる。距離が近い分倒し易いが、外した場合は非常に危険。また、プレイヤーに向かって駆け寄ってくる場合もあるが、こちらは斬りかかるまでの時間が短いので更に注意が必要。
- ⑦「手榴弾」手榴弾を投げつけてくるが攻撃判定が無いため、殉職の心配はしなくてよい。しかし、敵を撃ったつもりが手榴弾に当たってしまい、その隙に撃たれるということもあるので要注意。尚、極道会組事務所の2ポイント目で投げられるとルートがソファーで塞がれ、迂回するため大きなタイムロスになってしまう。
尚、今作では短機関銃がMP5KA4 PDWに変更されている。
[編集] 特別指名手配犯
これらの容疑者は、基本的に1発でも銃弾を当てれば即刻逮捕できる。ただし、障害物や容疑者が取る回避行動の関係上、命中させるのは非常に難しい。その為、主に乗り物に乗って攻撃してくる容疑者を中心にムチャクチャな裏技が設けられている。詳細は各項に記述。
- 氏名不詳1
組事務所に登場。丸坊主。最も簡単に倒せる。何故か組長席に座っている。背中には刺青が彫ってある。白ズボンを着用。モザイクが取れた瞬間を見ると、髭面である事が分る。開始直後に頭の位置に撃ち込めば瞬殺可能。(因みにこの犯人を倒した後に「組長は既に逃走した模様」と無線が流れるが、結局最後まで組長は出てこない。黒幕は出てくるが単なる極道会幹部であり、組長ではない)
- 北谷貞治(51)
札幌に登場。園内で除雪車を暴走させる。濃紺のズボンに白いランニングシャツという服装だが、もとは濃紺のスーツ上下を着ていたものと思われる。腕に刺青を彫っている。開始直後にやや右から運転席に最低2発撃ち込めば瞬殺可能。(尚、除雪車本体を40発撃って倒す、という強引な裏技が有る)
- 阿部忠信(29)
新宿東口に登場。丸坊主。紫のダブルスーツ上下に白いランニングシャツ(若しくはサラシ)を着用。モザイクが取れた瞬間を見ると髭面である事が分る。極道会の指名手配犯の中では最年少(高 浜元は28歳だが龍頭の構成員)であるにもかかわらず一番貫禄がある。ショベルカーを暴走させ、警察車輛を破壊する。あらかじめ目の前のパトカー後方のガラス2枚を割っておき、運転席がその位置に来た時に最低5発(ガラスは4発撃たないと割れない)撃ち込めば素早く逮捕可能。(これも40発撃てば倒せる)
- 氏名不詳2
歌舞伎町一番街に登場。何故か上半身裸である。黒ズボンを着用。動きが比較的早い。倒れた瞬間を見ると、脇毛が濃い事が分る。拳銃を手にしているが逃げ回るだけで撃ってこない。何人か部下を引き連れてくるが、部下を撃つ前でも倒せば任務完了。開始直後に右下に狙いを定めて撃ち込めば瞬殺可能。容姿がブルース・リーに似ていると言う者も居る。
- 本村弘司(32)
名古屋に登場。何処からとも無くセスナ機で飛んできて、地面すれすれまで降りてきてプロペラで攻撃してくる。電線のほとんどが地下に埋められている名古屋ならではの攻撃方法である。撃墜して爆発炎上した機体からどうやって逮捕しているのか等の疑問は多々沸いてくるが、深く考えてはいけないのであろう。倒した位置によっては、名古屋名物「大名古屋ビルヂング」に突っ込んでいく。開始直後、操縦席に最低1発撃ち込めば瞬殺可能。しかし、瞬殺の難易度は全手配犯中1、2を争う。機体を40発撃っても倒せる。モザイクが取れた瞬間を見ると、ゴーグルを装着している事が分る。この為、容姿は特殊急襲部隊と何処となく似ている。 ゲーム筐体(モニターの両端)には「観光バスを乗っ取った犯人が名古屋駅前を暴走…」と言う説明が記載されているが「西鉄バスジャック事件」の影響の為かこの設定はお蔵入りとなったもの修正されずに説明文として残っていると予測される。
- 高 浜元(28)
伊丹空港からヘリコプターを強奪して戎橋上空に飛来。攻撃方法は機体を用いた体当たりと機関銃による発砲。プレーヤーが倒した瞬間の距離次第では、道頓堀川に飛び込む。開始直後、ヘリコプターのやや上に撃ち込んでいれば瞬殺可能。但し、大阪ステージを選択した場合は不可能。(これまた40発機体を撃てば倒せる)尚、ヘリコプターは川に墜落した後、煙を上げる様子が部分的に見える。操縦しているのが仲間なのか伊丹空港のパイロットなのかは不明。白スーツ上下を素肌の上に着用(しかも腕まくり)、さらに白い靴というマフィア丸出しのファッション。龍頭の一味。名前の区切りを変えると「高浜 元(たかはま・げん、たかはま・はじめ)」となり、日本人名になる。
- 古 家亙(47)
神戸に登場。この作品では唯一の女性の指名手配犯。中央の東屋の屋根の上にしがみ付いた後、左右どちらかに飛び降り、とてつもない速さで動き回り、発砲する。開始直後、飛び降りる瞬間を狙えば瞬殺可能。(どちらに飛び降りるか確認してからでも十分対応できる)緑色のチャイナドレスを着用。龍頭の一味。名前の区切りを変えると「古家 亙(ふるや・わたる、ふるいえ・わたる)」となり、日本人名になる。よく「古 家瓦」と誤記される。モザイクが取れた瞬間を見ると、彼女だけ容貌が柔和である事が分る。(他の指名手配犯は全員目付きが鋭い傾向にある)
- 梅沢幸治(54)
博多に登場。特殊急襲部隊と同じ短機関銃を持っている。民間人を人質に取る。(最初は老人を人質に取るのだが、プレイヤーが誤射するとすぐ近くに居た女子高生を代わりに取る。其の後も次から次へと人質を交換するので、何人も待機させられているのではないかという噂が実しやかに流れている。また、人質を誤射されたとき呆然となって立ち尽くすが、このときの姿が「ルパン三世」に似ているとの声がある)尚,一度誤射すると(プレイヤーから見て)右に動くのでより狙いにくくなる。ボス戦開始後2ポイント目において、橋の上を走っているところを狙えば人質を取られる前に逮捕可能。しかし、短機関銃敵の存在もあり難易度は非常に高い。ショッキングピンクのジャケットに黒シャツ、白ズボン、黒い靴を着用。
- 熊 谷章(41)
難波と梅田に登場。龍頭のボス。難波と梅田で動きが異なる。生え際の後退具合や白髪の多さから、年齢よりかなり老けて見える。中国風の模様が施された功夫着を着用。名前の区切りを変えると「熊谷 章(くまがい・あきら、くまがや・あきら)」となり、日本人名になる。
- 松山重信(55)
前作にも登場した一連の事件の黒幕。梅田に登場。ダンプ暴走事件で逮捕された後、脱獄していた。警察に復讐するべく、極道会と龍頭のメンバーに指示し、今回の事件を起こさせた。刺青を彫っている。前作同様、黒ズボンを着用。尚、今回登場する方の松山重信はプレーヤーが発砲せずとも、勝手にころんで自動的に逮捕に漕ぎ着ける様になっている。勿論、プレーヤー自ら発砲して逮捕することも可能だが難易度が高い。プレーヤー自身が逮捕するか否かによって最終評価が変わる。機動隊員や制服警官数人が松山を追っているが、この時に限り誤射にはならない。
[編集] ステージ一覧
[編集] その他
- 極道会組事務所ドアの貼紙には、札幌を選んだ場合「極道商事 札幌支部」といった具合に、選択したステージの地名が入るようになっている。
- ゲーム中では「大通り公園」となっているが、正確には「大通公園」である。コナミ公式サイトの表記も「大通公園」となっている。
- ステージの天候は「晴れ(曇り)」と「雨」の2種類がある。殉職などのミスをせずに進むと雨が降る確率が高くなる。雨の場合、晴れと比べて「視界が悪くなる」、「一般市民が減る」などの差異がある。
- 組事務所と梅田アーケード下以外のステージは全て交番の付近である。更にスタート地点は現場から見て交番の位置している方向からとなっている。
- 事務所内には「仁義」「義」などと書かれた額、代紋の入った額、組名の入った提灯、神棚、鎧兜、観葉植物などが飾られている。代紋は「井」の中心に「極」の字が入った様なデザイン。さらに提灯があることから、極道会は博徒系である可能性が高い。ちなみに、額は2発撃つと床に落ちる。
- 前作同様、今作にも海外版が存在する。名称は「POLICE911 2」。ステージは日本のものをそのまま使用しており、ステージ自体には相違はない。各ステージは「SAPPORO」や「SHINJUKU」、「OSAKA」など地名はそのままだが、大通公園が「PARK」、新宿駅東口が「STATION SQUARE」、道頓堀が「DOWN TOWN」になるなど、細かい場所の名称は変更されている。尚、無線も全て英語だが、無線においては歌舞伎町一番街を「ICHIBANGAI」、道頓堀を「DOUTONBORI」など、日本の名称を英語で話している。また、プレイヤーキャラは制服警官と特殊急襲部隊は日本と同じだが、婦人警官と刑事がそれぞれ「金髪美女刑事」、「ヤンキー刑事」に変更されている。
[編集] 難波或は梅田に分岐する条件
各ステージ(事務所と第二ステージを除く)に一回だけ登場する“シークレット敵”(橙色の円で表示)を三人仕留める。成功すると、ブザーが鳴る。尚、三人目を仕留めると金属音が鳴り、それ以降のステージには出てこなくなる。仕留めた数は画面右上に星の数で表示される。
[編集] リアルモード
ステージ選択画面において、①筐体のボタンを押しながら②銃口を画面外に向けトリガーを15回引き③ボタンから手を離しステージを選択、と行うと「リアルモード」が遊べるようになる。ゲーム開始後の画面右上に「REAL MODE」と出ていれば成功。敵の存在を示す赤マーカーが消え、敵の銃弾の速度が実銃と同様になっている等、文字通りリアルなモードである。撃たれた瞬間に被弾する弾の速度に加え、敵の命中率も格段に上がっている(しかも出現直後に発砲する敵多数)ので脅威的な難易度になっている。初心者向けの救済措置(「仲間や一般市民を撃つな!」等の注意)もなくなっており、組事務所突入直後に殉職、または同僚警官誤射なども起こる。
[編集] ザ・警察官シリーズにおける疑問点
このシリーズはステージや設定など、「リアル」であることは紛れもない事実なのだが、細かく見ると様々な疑問が浮かんでくる。
- 緊急逮捕
最大の疑問点は、犯人逮捕時に出る「緊急逮捕」という言葉である。逮捕には「通常逮捕」、「現行犯逮捕」、「緊急逮捕」の3種類があり、「通常逮捕」は逮捕状による逮捕、「現行犯逮捕」は犯罪行為を行っている又は行い終わった犯人を逮捕することであり、この2つは名称からも容易に想像できる。「緊急逮捕」とは、わかりやすく言うと「3年以上の有期・無期懲役刑、または死刑に相当する罪を犯し、逃亡の恐れがある被疑者を逮捕令状受領前に身柄を拘束する」ことを指す。しかし、このゲームに登場する敵においては「殺人未遂」、「公務執行妨害」、「銃砲刀剣類所持等取締法違反」など明らかに「現行犯」であるし、指名手配犯に至っては指名手配されている時点で逮捕状が出ているので、どちらにしろ「緊急逮捕」は当てはまらない。続編といわれる「セイギノヒーロー」ではこの点を改め、逮捕時に出る言葉は「犯人逮捕」、無線では「現逮(現行犯逮捕)」と変更された。
- 隠語
どの業界にも隠語があるように、警察にも独自の隠語が存在する。しかし、このシリーズでは隠語が殆ど使われていない。使われているのは「マル被(被疑者)」や「マル逮(逮捕)」くらいである(マル逮は頻繁に使用しているが、マル被は一度しか使っていない)。地域によっても違うが、通常は「警察官→PM」、「パトカー→PC」、「組員→マルG」、「追跡→マル追」など、多くの単語を隠語化して使用している。新宿24時の松山重信逮捕の無線を例に挙げると、「暴走車の運転手」は「マル被車両のマル運」などになるはずであり、以上を見てもこのシリーズの隠語の少なさは異常である。尚、「セイギノヒーロー」ではこの点を改めている。
万が一、暴力団がこの様な事件を起こした場合、警察は躍起になってその組を潰しにかかることは間違いない。暴力団にとって警察を敵に回すことは何のメリットもない。それどころか自分達の首を絞めることになる。よって、極道会は「暴力団」ではなく「犯罪集団=マフィア」に近い存在だと思われる。尚、現在の判例では、暴力団が機関銃など大量殺人が可能な武器を持ち出しただけで無期懲役、それを使用して無関係な一般市民を殺傷すれば死刑になるとされている。このことからも、極道会が暴力団であるならばこの様な事件を起こすとは考えにくい。
特殊急襲部隊こと「SAT」は、主にハイジャック事件に出動すると言われている。よって、このシリーズで起きた様な事件には出動しない。この様な事件には通常「銃器対策部隊」が出動する。
これは、ありえぬ推測だが、恐らく、今回の事件の規模が銃器対策部隊でも対処出来ぬ程で、止むなく、特殊急襲部隊の出動に踏み切ったのだろう。
- 機動隊の大盾
機動隊の使用するジュラルミン製の大盾は打撃用の防具であり、防弾性能は無きに等しい。
- 幹部の出動
ゲームの進行上仕方がないのだが、この様な事件に臨場するのは通常「警部補」までである。警部以上になると指揮官になることが多く、現場に出ないからだ。「三菱銀行人質事件」では警部補の制服警官が出動し殉職しているなど、被疑者の攻撃による殉職者は圧倒的に警部補以下が多い。警部以上の殉職者となると、「浅間山荘事件」などかなり数が限られてくる。
- 発砲による昇進
現在、日本の警察には「いかなる理由であっても、現場で拳銃を発砲した者は出世コースから外される」という不文律がある。刑事ならば極稀に免責されることもあるが、制服警官であればほぼ例外なく以後の昇進は望めない。(しかし近年犯罪が凶悪化して警察官の発砲の制限も緩和されてきたので本当に正当な理由での発砲は出世コースには響かないという説もあるが)ここまで突っ込んでしまうとゲームとして成り立たなくなってしまうが…。尚、「浅間山荘事件」ではパトロール中の長野県警警察官や突入隊員など数人が発砲したが、事件が事件だけに殆どの警察官が昇進している。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- コナミ公式サイト