普通科 (陸上自衛隊)
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陸上自衛隊における普通科(ふつうか)は、職種の一つで、歩兵の呼称である(「軍隊ではない」という建前からこの呼称)。
師団等あるいは諸職種連合部隊(戦闘団等)の基幹部隊となり、各種戦術行動において主として近接戦闘により、敵を撃破又は捕捉し、あるいは必要な地域を占領確保するのが使命である。通常、89式5.56mm小銃か旧型の64式7.62mm小銃を装備する。車両又は徒歩で行動するが、装甲車化(いわゆる機械化歩兵)部隊、あるいはヘリボーン部隊等として行動する。陸上自衛隊の中では最も基本となる職種で、人員も多い。
目次 |
[編集] 連隊編成
[編集] 本部管理中隊
- 本部班
- 情報小隊
- 施設小隊(一部部隊は規模が若干小さく、施設科職種以外の各種作業を行う施設作業小隊として運用。)
- 通信小隊
- 管理整備小隊(車両整備小隊・一部部隊では直接支援大隊等の編成に入る)
- 衛生小隊(一部小規模部隊では駐屯地業務隊衛生科との業務を兼務している場合がある)
- 車両小隊:車両化されていない部隊のみ編成、ちなみにこの小隊編成は全連隊の高機動車配備の為まもなく消滅する。廃止後は車両小隊の弾薬・補給品輸送などの一部機能が連隊本部第4科に移行されている。)
- 重迫撃砲小隊:旅団化もしくは師団規模でも連隊規模の縮小された一部部隊のみ。規模は最大50名前後。3~4個射撃分隊を隷下に治めている。
- 教育隊:部隊内における教育を担当。コア化した普通科中隊(教育中隊)を保有していない部隊が該当。本部管理中隊の隷下の場合もあれば他中隊と同様の連隊隷下として運用される場合もある。細部は教育隊の項を参照。
[編集] 普通科中隊(1~6個中隊)
- 本部班
- 小銃小隊(1~4)
- 対戦車小隊
- 迫撃砲小隊
[編集] 重迫撃砲中隊
- 本部班
- 重迫撃砲小隊(1~4)
- 前進観測班(FO)
[編集] 対戦車中隊(師団内に対戦車隊等を保有していない場合)
- 本部班
- 対戦車小隊(1~4)
[編集] 大隊編成
第1空挺団のみの編成
[編集] 本部中隊
- 本部班
- 情報小隊
- 通信小隊
- 対戦車小隊
[編集] 普通科中隊(1~3個中隊)
- 本部班
- 小銃小隊(1~3)(情報小隊・施設作業小隊の機能も一部付与され、軽装甲機動車も配備)
[編集] 迫撃砲中隊
- 本部班
- 迫撃砲小隊(1~3)
※迫撃砲は81mm迫撃砲 L16を装備。120mm迫撃砲 RTは特科大隊が保有。
[編集] 装甲車化連隊
- 第3普通科連隊(第2師団・旭川市、96式装輪装甲車〔本部管理中隊、1・2・3・4中隊〕)
- 第11普通科連隊(第7師団 ・千歳市、89式装甲戦闘車〔1・2・3・5中隊〕、73式装甲車〔2・4・6中隊〕)
- 第18普通科連隊(第11師団・札幌市、96式装輪装甲車〔1・2・3・4中隊〕)
- 第4普通科連隊(軽)(第5旅団・帯広市、96式装輪装甲車〔1中隊〕)
- 普通科教導連隊(富士教導団・御殿場市、軽装甲機動車及び高機動車混成〔1中隊〕、軽装甲機動車〔2中隊〕、高機動車〔3中隊〕、96式装輪装甲車〔4中隊〕、89式装甲戦闘車〔5中隊〕)
[編集] 高機動車化連隊(高機動車装備連隊)
- 第1普通科連隊(第1師団・東京都練馬区)
- 第31普通科連隊(第1師団・横須賀市、コア部隊)
- 第32普通科連隊(第1師団・さいたま市)
- 第34普通科連隊(第1師団・御殿場市)
- 第25普通科連隊(第2師団・紋別郡遠軽町)
- 第26普通科連隊(第2師団・留萌市)
- 第6普通科連隊(軽)(第5旅団・網走郡美幌町)
- 第27普通科連隊(軽)(第5旅団・釧路市)
- 第24普通科連隊(第8師団・えびの市、コア部隊)
- 第43普通科連隊(第8師団・都城市)
- 第2普通科連隊(軽)(第12旅団・高田市)
- 第13普通科連隊(軽)(第12旅団・松本市)
- 第30普通科連隊(軽)(第12旅団・新発田市)
- 第48普通科連隊(軽)(第12旅団・群馬郡榛東村、コア部隊)
- 第8普通科連隊(軽)(第13旅団・米子市)
- 第17普通科連隊(軽)(第13旅団・山口市)
- 第46普通科連隊(軽)(第13旅団・安芸郡海田町)
- 第47普通科連隊(軽)(第13旅団・安芸郡海田町、コア部隊)
- 第50普通科連隊(軽)(第14旅団・善通寺市、[平成21年度に高知県香南市に移駐予定である])
- 西部方面普通科連隊(軽)(西部方面隊・佐世保市)
など
[編集] 軽装甲化連隊(高機動車及び軽装甲機動車装備連隊)
以下の連隊の本部管理中隊にも軽装甲機動車が少数配備
- 第7普通科連隊(第3師団・福知山市[第2中隊])
- 第36普通科連隊(第3師団・伊丹市[第1中隊])
- 第37普通科連隊(第3師団・和泉市[第3中隊])
- 第16普通科連隊(第4師団・大村市[第4中隊])
- 第19普通科連隊(第4師団・春日市[第1~4中隊]、コア部隊)
- 第40普通科連隊(第4師団・北九州市[第4中隊])
- 第41普通科連隊(第4師団・別府市[第4中隊])
- 第20普通科連隊(第6師団・東根市[第4中隊])
- 第22普通科連隊(第6師団・多賀城市[第4中隊])
- 第44普通科連隊(第6師団・福島市[第4中隊])
- 第12普通科連隊(第8師団・国分市[第4中隊])
- 第42普通科連隊(第8師団・熊本市[第4中隊])
- 第14普通科連隊(第10師団・金沢市[第4中隊])
- 第33普通科連隊(第10師団・久居市[第4中隊])
- 第35普通科連隊(第10師団・名古屋市[第4中隊])
- 第49普通科連隊(第10師団・豊川市[第4中隊]、コア部隊)
- 第15普通科連隊(軽)(第14旅団・善通寺市[第3中隊])
他、対馬警備隊や第1空挺団第1大隊第3中隊、第2大隊第6中隊、第3大隊第9中隊
など
[編集] 通常型普通科連隊
下記の部隊は基本的に73式大型トラックや73式小型トラックなどで部隊移動をする。
- 第5普通科連隊(第9師団・青森市)
- 第21普通科連隊(第9師団・秋田市)
- 第39普通科連隊(第9師団・弘前市)
- 第10普通科連隊(第11師団・滝川市)
- 第28普通科連隊(第11師団・函館市)
- 第38普通科連隊(東北方面混成団・多賀城市、八戸市、コア部隊)
また、装甲車化及び自動車化された部隊以外はトラックの荷台に乗車するか徒歩移動が基準になる。
[編集] 関連項目
陸上自衛隊の職種 | |
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