ノーベルガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノーベルガンダム | |
大会登録番号 | GF13-050NSW |
所属 | ネオスウェーデン |
全高 | 16.2m |
本体重量 | 7.0t |
装甲 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材 レアメタル・ハイブリッド多層材 |
主な搭乗者 | アレンビー・ビアズリー |
武装 | ビームリボン ビームフラフープ バルカン砲×2 |
ノーベルガンダムは、アニメ『機動武闘伝Gガンダム』に登場した架空の兵器で、ネオスウェーデン所属のモビルファイターである。ガンダムファイターはアレンビー・ビアズリー(大会登録番号:GF13-050NSW)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 機体概要
この機体は、ネオスウェーデンが第13回ガンダムファイト向けに開発した機体で、その外見はセーラー服を着た女性そのものという外見のガンダムである。女性を模した見た目華奢な機体ではあるが、アレンビーの新体操を取り入れたファイトで高い戦闘能力を発揮。ボルトガンダムを48秒で破るという成績を残している。また、機動力も高く、人間ではセーラー服の襟の部分に当たる部位に設けられたハッチが開いてメインスラスターがあらわれる構造になっている。武器はビームリボンとバルカン、ビームフラフープ。それらを駆使した必殺技ノーベルフラフープ、ゴッドガンダムとのタッグ戦で使用した合体技のダブルゴッドフィンガー、ゲームオリジナルの格闘攻撃ノーベルストライクなどがある。
機体のデザインはカトキハジメによるもの。基本的にはRX-78-2ガンダム(厳密に言えば、『ガンダムセンチネル0079』でカトキが発表したアレンジバージョン。俗にいう「RX-78-2 ver.ka」の事)を女性型のプロポーションにアレンジし、同時期に放送されていた『美少女戦士セーラームーン』に登場するセーラーVのコスプレ的装飾を施したものである。
今川監督からの発注に、カトキは嬉々としてこのデザインを仕上げたと言われている。のちにカトキが手がけた『電脳戦機バーチャロン』に登場するフェイ・イェンへと繋がってゆくデザインであるともいえる。なお、信憑性は不明だが、そのデザインのインパクトの強烈さに、放映当初は多くの者がもう一人のデザイナーである大河原邦男のデザインだと考えており、これがカトキのデザインだと知った時、ショックを受けたカトキファンも少なくなく、一部のファンの間ではちょっとした騒ぎにもなったと言われる(大河原にはタイムボカンシリーズで、数多くの珍妙なデザインのメカを手掛けた実績があった。また、当時のカトキはプロ活動を中心にして以降それまで、Gガンダムも含めてリアル志向のメカ・人物以外の画風をほとんど披露していなかったという事情もあった)。
機体名称のノーベルは、ノーベル賞で有名なスウェーデンの偉人アルフレッド・ノーベルからとられたもの。その名称と本体のデザインのギャップも、またこの機体の魅力のひとつである。
[編集] バーサーカー・システム
この機体にはほかの機体にない特殊なシステムが組み込まれている。「バーサーカー・システム」と呼ばれるもので、外部からパイロットを強制的にコントロールし、暴走させるというものである。ある意味でシャイニングガンダムやゴッドガンダムのスーパーモード(ハイパーモード)の対極に位置する技術であると言っても過言ではない。このシステムが起動すると、後頭部に装備された放熱フィンが展開し、機体がピンクに光り輝く。この際、パイロットの意識は完全に外部からコントロールされた状態となる。
このシステムの受信装置はコクピットのすぐそばにあり、これを破壊すれば外部からの制御は不可能になるが、外部から破壊するには相当の技量が必要である。
[編集] 劇中の活躍
前述の通り、アルゴ・ガルスキーの駆るボルトガンダムを48秒で破り、ドモンのゴッドガンダムとタッグを組んでタッグマッチを戦ったこともある。その後、アレンビーがウォン・ユンファにさらわれた後にDG細胞に感染し、ランタオ島においてウォルターガンダムへ変異したが、レインのライジングガンダムによって撃破された。しかし、終盤「ガンダム連合」が結成された際に再び登場(2号機説や「ノーベルガンダムmk-II」説有)。キラル・メキレルの駆るマンダラガンダムらと共に、地球をデビルガンダムから守るべく立ち上がる。
[編集] 劇中以外の活躍
この機体は、2004年のTVアニメ『焼きたて!!ジャぱん』(サンライズ制作)に登場。何故かドムに乗ったパン職人に扮する黒い三連星を、『機動戦士ガンダム』さながらに踏み台にしてハリセンで倒していくという姿が見られた。なお、この際「この番組は『焼きたて!! ジャぱん』です」というテロップが出ていた。また、『Gガンダム』と異なり、モビルトレースシステムではなく、普通のコクピットになっていた。
[編集] バリエーション
[編集] 高機動ノーベルガンダム
高機動ノーベルガンダム (スーパーノーベルガンダム) は講談社の漫画雑誌「コミックボンボン」にて連載されたときた洸一によるコミカライズ版において登場、最終盤における「ガンダム連合」に参加した際にアレンビーが搭乗していた機体である。基本的な姿はノーベルガンダムと大差ないが、宇宙で使用するための機動性を考慮してか、両肩にそれぞれバーニアが3つ付加され、腰部にもバーニアが付いたテールバインダーを装備している。モチーフはスーパーセーラームーンと思われる(スーパーセーラームーンは両肩に肩当てをそれぞれ3つ、腰に薄絹のようなものを付けている)。信憑性は不明だが、関係者がアニメ本編でも使いたかった、デザイン画があと二週間早くサンライズに届いていれば間に合ったのに、と残念がったと噂される。
[編集] ノーベルガンダム[Ver.Jup]
月刊モデルグラフィックス誌上で企画されていた模型作例のバリエーション。もともとは長谷川やすよし製作によるフルスクラッチ1/144ノーベルガンダムをベースに、各モデラーが「セーラームーン」に登場する各セーラー戦士に改造する特集が企画されていた。結果的にその案は流れ、studioRECKLESSの小松原博之の作品のみが後日イベント限定ガレージキットとして世に出る事となった。その名が示すとおり、ノーベルガンダムをベースにセーラージュピター風にアレンジしたデザインとなり、髪型はポニーテールになっている。また、ジュピターのキャラクターに合わせ、プロポーションは長身化されている。なお、細かい設定などは付加されていない。
[編集] 関連項目
ガンダムシリーズ (カテゴリ) | ||
シリーズ一覧: | ガンダムシリーズ一覧 - ゲーム作品一覧 - SDガンダム | |
世界観: | 宇宙世紀 - 未来世紀 - アフターコロニー - アフターウォー - 正暦 - コズミック・イラ - SDガンダム | |
ガンダムシリーズの映像作品 | ||
テレビシリーズ: | 機動戦士ガンダム - Ζガンダム - ガンダムΖΖ - Vガンダム - Gガンダム - ガンダムW - ガンダムX - ∀ガンダム - ガンダムSEED - SEED DESTINY - SDガンダムフォース | |
OVA: | 0080 - 0083 - 第08MS小隊 - Endless Waltz - MS IGLOO - SEED STARGAZER - SD外伝 ジークジオン編 - - GUNDAM EVOLVE | |
劇場版: | 逆襲のシャア - ガンダムF91 - G-SAVIOUR - GUNDAM THE RIDE - グリーンダイバーズ - SD外伝 聖機兵物語 | |
ガンダムシリーズの劇中項目 | ||
劇中項目一覧: | 人物一覧 - 機動兵器一覧 - 艦船及びその他の兵器一覧 - 用語一覧 | |
テンプレート |