バーミンガム (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)
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戦艦バーミンガム(BIRMINGHAM)はOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した地球連邦軍の宇宙戦艦。
[編集] 概要
一年戦争後、大艦巨砲主義が色濃く残る地球連邦軍がその権威を示すために、バーミンガム級大型宇宙戦艦の1番艦として建造された。当時、地球連邦首脳部は大規模兵力による艦隊戦術に主眼を置いており、単艦・小規模戦闘で有用なモビルスーツ搭載能力を有した戦闘艦は希少であった。バーミンガムもその例に漏れず、モビルスーツ搭載能力は持たない。
それに対し武装は大型メガ粒子砲連装5基10門、大型メガ粒子砲単装1基1門、メガ粒子砲単装8基8門、レーザー砲連装12基24門、12連装ミサイルランチャー2基と単艦戦闘能力に置いては当時最強を誇っていた。また、本艦は艦隊旗艦としての運用を前提として設計されており、艦制御の主艦橋とは別に、司令艦橋が設けられているのが大きな特徴。
宇宙世紀0083年4月、ルナツー方面軍第2守備艦隊旗艦として進宙。同年11月、コンペイトウ宙域で開催された観艦式では観閲官グリーン・ワイアット大将を司令艦橋に迎え、同式典にて観閲旗艦を務めるも、式の最中にデラーズ・フリートの襲撃を受け、ガンダム試作2号機からの核攻撃の直撃により轟沈・蒸発した。
バーミンガム級2番艦は後にモビルスーツ搭載能力を備えたティターンズのドゴス・ギアとして開発された。
[編集] バーミンガムに見る連邦軍の戦術思想
バーミンガムは、「連邦上層部に根強く残る大艦巨砲主義の象徴」と称される事が多い。しかし劇中、当時の連邦軍上層部主流派の一人であるグリーン・ワイアット大将は、艦隊で占めるモビルスーツ戦力の重要性を強調する台詞を残している。これを考慮するに、彼自身戦場の主役が艦砲からMSに移行していることを確実に認識していたと考えられる。
そもそも艦隊旗艦として設計された以上艦隊行動を前提とした艦であるのだから、ペガサス級強襲揚陸艦の様に単艦で幅広い任務をこなせる万能艦である必要は無い。ワイアットを始めとする当時の連邦軍上層部の思想としては、一年戦争終盤の反抗作戦がそうであったように、「物量に保証された多様多数の艦を最大限に活用する」と言うものだったと思われる。これは白兵型と支援砲撃型に分けられた、MS開発・運用思想にも通じる。
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