ビクトリア大学 (カナダ)
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ビクトリア大学(英:University of Victoria、通称:UVic かつてU of Vだった)は、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある総合大学である。学生数約18000人。公園が美しいこと、温暖な気候、うさぎなどで有名。学生の志望動機に、中規模大学と言うサイズ、絵画のような地元の風景、大学で行われるコーポレイティブ教育プログラムがあげられる。コーポレイティブ教育プログラムは、カナダで3番目に大きい。 全国的に有名な法学部は2005年のCanadian Lawyer 誌のロースクール調査で第1位に選ばれている。またマクリーンズ誌(en:Maclean's magazine)の2005年度大学ランキングでは前年より順位を上げ、総合大学部門(Comprehensive)第2位。
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[編集] 歴史
1963年7月1日にビクトリア大学として独立した大学機関となる。それ以前は、ビクトリアカレッジとして、60年間に渡り、大学レベルの教育を実施してきた伝統ある学校だった。
[編集] ビクトリアカレッジ (1903-1963)
[編集] カレッジ誕生と高等教育停止
1903年から1915年までは、ビクトリアカレッジと言う名前で、人文学と科学分野で1-2年次を持つマギル大学の付属校だった。当時、ビクトリア教育委員会に管理運営され、ビクトリア高校と施設を共有した。学長(President)は、1903年-1908年のE.B. Paulと1908年-1915年のS.J. Williamsが勤めた。当時は教育委員会のリーダーが兼任していた。 1908年の州議会の決定により、1915年のブリティッシュコロンビア大学(以後UBC)開学により、高等教育の実施を停止させられた。
[編集] クレイダーロック城
1920年、地元からの強い要望により、UBCの付属校となった。ビクトリア教育委員会の管理下ではあったが、ビクトリア高校とはキャンパスを完全に分離し、1921年にクレイダーロック城に移動した。 その後20年、再登板したE.B. Paul学長とP.H. Elliot学長の努力もあり、学問的で網羅的な1-2年次の教育を行うと言う評判を高めていった。その当時に学生だったピエール・バートンは、学生新聞「The Microscope」の人気漫画家だった。バートンは後に、ノンフィクション作家で、カナダ史やカナディアーナを扱った。ジャーナリスト、テレビのパーソナリティとしても活躍した。
[編集] 大学設置へ
1945年から1963年の間をかけ、J.M. Ewing学長とW.H. Hickman学長の下、2年生カレッジから総合大学へと変わる移行期間となった。この間、運営は、UBC、グレーター・ビクトリア教育委員会、ブリティッシュコロンビア州教育課の三者を代表とするビクトリア・カレッジ会議にかわる。
このころ、さまざまな変更があった。1946年、戦後の再編の中、ビクトリア・カレッジは、クレイダーロック城から、州立教員養成学校のランズダウンキャンパスに移動した。(現在のカモウソン・カレッジのランズダウンキャンパス)。長らく高い評価を続けてきた州立教員養成学校は、1956年に教育学部として、ビクトリア・カレッジに加わる。その後、カナダ国防省とハドソン湾会社の協力により、284エーカー(1.1km²)(現在385エーカー(1.6km²))の土地をゴードンヘッドに取得した。1956年以降は、学問の面でも拡張を始め、1961年に、UBCの付属校としてではあるが、初めての学位取得者を輩出した。
[編集] ビクトリア大学誕生 (1963-)
大学の自治権獲得に向け、1963年のユニバーシティー・アクトでは以下の内容が確定した。
- 運営権は大学総長(Chancellor)が保有すること。大学総長は、大学評議会(Convocation of the University)と理事会(Board of Governors)、理事会から指名された学長から投票によって選ばれる。学問的な権限は、学部と大学評議会双方を代表する大学議会(University Senate)に付託される
現在、大学の学章や紋章、学旗には、大学の歴史と伝統が反映されている。 文学士のフードは赤く、マギル大学付属校時代を思わせる。化学士のフードは金色、教育学士のフードは、UBCの色である青になっている。青と金色は、その後も、ビクトリア大学の公式色として使用され続けている。 紋章の最上部に書かれている大学のモットーはヘブライ語で「Let there be Light」、最下部に書かれているモットーはラテン語で「大勢の賢人は世界の健康 A Multitude of the Wise is the Health of the World」とある。
現在の学長はデビッド・ターピン、総長はロナルド・ルーポイ
[編集] ランキング
[編集] 運動部
大学は、運動部のチーム名であるビクトリア・バイクスとして、カナダ西部大学運動競技協会(CanWest)代表として、カナダインターユニバーシティー大会(CIS)と全国インターカレッジ運動競技協会(NAIA)に出場している。
大学には現在、以下のスポーツチームがある。
バスケットボール(男女)
クロスカントリー・トラック(男女)
フィールドホッケー(男女)
ゴルフ(男女)
漕艇(男女)
ラグビー(男女)
サッカー(男女)
水泳(男女)
大学には、スポーツの殿堂がある。 最近殿堂入りした人物に、指導者部門では、2年間日本のトップリーグチーム指導経験もあり、その後アテネオリンピックのバスケットボールオーストラリア代表コーチ、2006年にNBAプレーオフで、ミルウォーキー・バックスのコーチコンサルタントなどを歴任したケン・シールズや、アスリート部門では、カナダラクビーを代表する存在で、代表キャップ数55(内22がキャプテンとして)、1999年のラグビー・ワールドカップでも、カナダ代表キャプテンを務めたギャレス・リーズなどがいる。
[編集] 学部と学科
- 商学部(Business) -取得できる学位 商学学士号、MBA(経営管理学修士)、EQUIS(欧州品質改善システム)[1]
- 継続教育部(Continuing Education)
- 教育学部(Education)
- 工学部(Engineering) - 電気工学、コンピュータ工学、機械工学、コンピュータ科学を含む。ほか、電気工学、コンピュータ工学、コンピュータ科学と共同で運営する、ソフトウェアエンジニアリングプログラムがある。
- 美術学部(Fine Art) 美術史学、音楽、演劇、ビジュアルアート、創作文学(en:Creative Writing)
- 大学院(Graduate School)
- 人文社会学部(Human & Social Development) - 以下のプログラムを含む。子どもと青年の発達(Child and Youth Care), 争いの解決(en:Dispute resolution), 健康情報科学(Health Information Science)、Indigenous Governance(翻訳求む)、看護学、行政学(Public Administration)、ソーシャルワーク
- 人文学部(Humanities) - 英語学、フランス語学、ゲルマン語学、ロシア学、古代ギリシャ学、古代ローマ学、イスパニア・イタリア学、歴史学、言語学、中世学、太平洋・アジア学、哲学、女性学.
- 法学
- 医療科学部(Medical Sciences)
- 科学部(Science) - 生物化学、微生物学、生物学、 化学、海洋地球学(Earth and Ocean Sciences)、数学、統計学、物理学、天文学。
- 社会科学(Social Science) 人類学、 経済学、 環境学、地理学、政治科学、心理学、社会学.
[編集] キャンパス
メインキャンパスは、グレータービクトリアのゴードンヘッド地区にある。広さ403エーカー(1.6km2)で、オークベイとサーニッチの二つの行政区をまたがる。キャンパス設計と構想の原案は、サンフランシスコの建築設計会社、Wurster, Bernardi and Emmonsが作成した。設計思想としては、直径600mの真円の外周を、リングロードと言う道が通り、円の内側に学問用のビルを置き、円の外側は、学生会ビル、寮または住居、スポーツ施設などが独立してある。
知られている建物としては、
- 医学部棟
- 商・経済学部棟 - 上級管理職員たちのオフィスもある
- クリアヒュー - 人文学部、英語、哲学、言語、ギリシャ・ローマ学、中世学、スラブ学、歴史学、女性学、太平洋・アジア学、語学の各科がある。数学と統計学科の学生のコンピュータ施設、UVicコンピュータストアがある。学内最古のビル。1962年建造、1971年増築。
(ほか各種研究棟に、いくらも知られる建物あり)
- フェニックスシアター - 演劇学部のシアター
- ユニバーシティセンター - 管理事務所多数あり。カフェテリア、モルトウッド・アートギャラリー、ファークハー・オーディトリアム
- 学生会ビル - "the Sub"として知られている。映画館、食堂、書店、クラブや団体の本部があり、その中に学生のラジオ局 CFUVもある。学生用パブ Felicita's、現在は使われていないナイトクラブ Vertigoもある(現在は自習スペースとして使われている)。
数学棟と社会科学棟の工事、新しい科学棟建造を開始した。マクファーソン図書館の増築も行われている。
大学は、多くの住居提供をしており、シングル、ダブル、4人でシェアするアパート(クラスター・ハウジング)、家族用マンションタイプのもの(ラム・ファミリー・ハウジング)がある。 大学には3200人の学生が住む。
大学には、鹿、ふくろう、リス、ほか大学設立前から住んでいた野生動物が居る。まれにクーガーが出没することもある。
大人口の家ウサギが住み、大学の特徴のひとつになっている。うさぎは周りのコミュニティのペットが捨てられたものの子孫だと考えられている。愛すべき「キャンパスバーニー」が、ある意味、学級崩壊をもたらすことがある。教室内でも、確率の問題や宿題で「ある大学が研究目的で500羽の雄ウサギ植民地を作ったとする」「UVicのウサギのうち35%が過去にペットだったとする」のような文が見られ、地元のラジオ局で、大学内でのウサギの是非を問う投票が行われるなど、まれに地域の話題になることもある。
[編集] 学生関連
- The Martlet - 毎週木曜日発行の学生新聞(夏季は月刊)。ビクトリア大学学生会と共同で発行している。10数名を雇用しているが、執筆、撮影、編集などは学生のボランティアが重要な役割を果たしている。学生会からの寄付と広告の二つの収入源がある。2005年からは、全学生がセメスターごとに$3.75払っている。カナダ大学プレスのメンバーでもある。
- CFUV - グレータービクトリアを市長範囲とする、学内/地域ラジオ局。周波数は101.9。ケーブルを通じては104.3で、バンクーバー島やローワーメインランドの多くの地域やアメリカワシントン州の北西部でも聞くことが出来、インターネットを通じで世界中にリスナーがいる。
[編集] Clubs
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UVic has dozens of clubs representing a huge variety of activities, and beliefs. Some of those clubs include:
- The UVic Sailing Clubis dedicated to teaching sailing to UVic students and staff, as well as provide an opportunity for experienced sailors to sail, race, and advance their racing skills by providing top tear coaching to members for the lowest possible fee.
- The UVic Outdoors Club is one of the larger clubs on campus. The club plays a vital role in preparing members for a life of healthy active living. Hiking, climbing, biking, and kayaking are just some of the trips that are regularly planned on a weekly notice.
- The Victoria Longboard Club (VLC) is dedicated to promoting all styles of longboarding including cruising, downhill, slalom and sliding. They provide cheap transport to some of the best local spots to ride, as well as give advice and lessons to new riders. The VLC also regularily hosts events like The Vic City Cruise and Shawnigan Shredder downhill races, which attract riders from accross the Island and Lower Mainland of BC.
- The Surf Club goes on surfing trips to Tofino BC regularily.
- The Ski and snow board club provides opportunities for all interested students to take part in group trips, and events.
- UVic Japan Club is a UVSS approved university club designed for those who have an interest in Japanese culture and/or language, and to provide them with Japanese language lessons and cultural activities.
- Universiy of Victoria Student Music Educators Assocation (UVSMEA)Is an assocation of music students and music education students. Main events each year are the BCMEA confrence and the Annual UVSMEA retreat in sook.
[編集] 関連項目
- マギル大学
- アキストラク法律学校 - UVic法学部のプログラムで、ヌナブト準州の共同で進めている。11名がプログラムを卒業し、ヌナブト準州の法律家数を12名に押し上げる実績を持つ。(en:Akitsiraq Law School)
- ビクトリア大学学生会(en:University of Victoria Students' Society)
- 適合公共ライセンス - ビクトリア大学が作った、緩やかなコピーレフトのオープンソースライセンスで、Open Source Initiativeの承認されている。(en:Adaptive Public License)
[編集] 外部リンク
- University of Victoria(英語版)
- The Martlet campus newspaper(英語版)
- UVIC Engineering Students Society(英語版)
- CFUV 101.9FM(英語版)
- Maclean's(英語版)
- Canadian Lawyer(英語版)
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