伊賀市
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2004年(平成16年)11月1日に旧上野市、阿山郡伊賀町、阿山町、大山田村、島ヶ原村、名賀郡青山町の6市町村が対等合併して誕生した。
目次 |
[編集] 概要
俗に伊賀上野(いがうえの)と呼ばれる。歴史資産を早くから観光資源化することに成功したため、伊賀忍者の里、松尾芭蕉生誕の地として知られるようになる。昭和初期に再築された上野城や忍者屋敷、芭蕉翁生家、鍵屋の辻などの観光名所を有する。また、上野地区は戦災による破壊を免れ、小京都のひとつに数えられる。大阪と名古屋の中間に位置し、市の中心部まで双方から約1時間30分と比較的近いことから、大阪や名古屋方面からの観光客が多い。
また、木津川の上流域であり、滋賀県や奈良県、京都府に接することから、三重県の中でも名張市と共に近畿地方(関西地方)としても扱われている。
[編集] 地理
上野盆地をのぞむ三重県の北西部に位置し、滋賀県、奈良県、京都府に接する。
[編集] 隣接している自治体
[編集] 河川
いずれも木津川水系。
[編集] 歴史
[編集] 行政
[編集] 市長
今岡睦之(旧上野市長)、任期は2004年11月21日~2008年11月20日
伊賀市誕生から新市長就任までは、市長職務執行者として垂井正(旧伊賀町長)が就任した。
旧上野市は財政再建団体制度の適用を受けた(S52~S57)ことでも有名である。
[編集] 公共施設
[編集] 警察
[編集] 消防本部
- 伊賀市消防本部 - 青山地区を除く市内全域を管轄。
- 伊賀南部消防組合消防本部 - 本部は名張市に所在、青山地区を管轄。
[編集] 立法
[編集] 伊賀市議会
- 定数: 34(法定数上限)
[編集] 経済
地域的に、大阪の商業圏の影響が大きい。
[編集] 産業
[編集] 商業施設
旧上野地区に大型総合ショッピング施設が集中している
[編集] 金融機関
古くは都市銀行も存在したが、銀行は地方銀行、信用金庫のみである。なお、地域的に、近畿地方に本店を置く地方銀行の支店も存在する。
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 大学・専門学校
- 三重県岡波看護専門学校
[編集] 高等学校
- 県立
- 私立
- 日生学園第一高等学校
- 愛農学園農業高等学校
- ウィッツ青山学園高等学校
[編集] 中学校
- 市立
- 伊賀市立青山中学校
- 伊賀市立阿山中学校
- 伊賀市立大山田中学校
- 伊賀市立島ヶ原中学校
- 伊賀市立崇広中学校
- 伊賀市立成和中学校
- 伊賀市立柘植中学校
- 伊賀市立桃青中学校
- 伊賀市立府中中学校
- 伊賀市立丸山中学校
- 伊賀市立緑ヶ丘中学校
- 伊賀市立霊峰中学校
- 私立
- 日生学園附属中学校
[編集] 小学校
※市立を参照。
[編集] 幼稚園
- 市立
- しろはと幼稚園
- ふたば幼稚園
- 私立
- 青山よさみ幼稚園
- 白鳳幼稚園
保育園・保育所
大山田西保育園 大山田東保育園 希望ヶ丘保育園 さくら保育園 柘植保育園 柘植第二保育園 西柘植保育園 壬生野保育園
あやま保育所 猪田保育所 依那古保育所 依那古第二保育所 神戸保育所 佐那具保育所 島ヶ原保育所 しろなみ保育所 諏訪保育所 たまたき保育所 ともだ保育所 新居保育所 比自岐保育所 まるばしら保育所 ゆめが丘保育所
[編集] 交通
JR線と近鉄伊賀線は単線だが、市域の南部には近鉄大阪線が走っており、その沿線には大阪方面への通勤者向けに開発された住宅地がある。また、上野市駅前の上野産業会館から大阪、名古屋、天理へのバス路線があり、それぞれへ約1時間30分で到達できる。
国道25号が東西の名阪自動車道と直結しているため、旧上野市街地からは鉄道よりは高速道路の利用の方が利便性が高い。このことが経済の発展に微妙な影響を与えている。また近鉄伊賀線は再三、廃止または管理移行に関する提案・協議が行われており沿線住民の関心が高くなっている。
名張市からつながる国道165号を以って、旧青山町から津市へと移動することができる。この際、青山峠を超える必要があるが、秋から冬にかけては濃霧におおわれる日が多く、また路面が凍結することもあるため時間帯によっては注意が必要となる。青山町区間は片側一車線でありながら、林業等に利用されるトラックが登坂の際徐行することも多いため、国道165号のボトルネックとなっている。
[編集] 鉄道路線
[編集] 高速バス路線
- 三重交通
- 名張品川線:三交伊賀営業所 - 三交上野車庫 - 上野産業会館 - 御代インター森精機前
- 伊賀上野名古屋高速線:三交上野車庫 - 上野産業会館 - 御代インター森精機前
- 三重交通・奈良交通
- 三重交通・近鉄バス
- 伊賀大阪高速線:三交上野車庫 - 上野産業会館 - 銀座四丁目 - 桑町
[編集] 一般路線バス
- 三重交通バス
[編集] 道路
[編集] メディア等
- 在阪広域民放テレビ局4局の電波が直接受信可能な地域も多く、ケーブルテレビによる配信も行われており、大阪・奈良方面との繋がりが深いこともあって、本来の放送エリアである在名テレビ局(UHFが主)よりも在阪テレビ局をメインに視聴している世帯も多い。なお、NHKについても多くの地域で大阪・名古屋両地方局の放送が視聴できる。
- 地上波デジタル放送は、総務省の指導で在阪局の伊賀方面の出力が抑えられたことから、在名・県域テレビの伊賀・名張中継局によるサービスが主となる。これに対しては、主に大阪・奈良方面へ通勤・通学している視聴者から『繋がりの深い地域の情報が得られなくなる』との批判の声もある。
- 電話は名張市も含め全域0595(上野MA)区域だが、住民の中には奈良県と同じ07で始まる市外局番に変更してほしいという声もある。
- 携帯電話は東海地方の最西エリア。このため、auに再編する前は、伊賀上野のショップまで出向く関西のIDO(日本移動通信)ファンも少なからず存在した。
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
戦災による被害をほとんど受けなかったため名所旧跡は多い。ただし、天正伊賀の乱による徹底的な破壊により、それ以前の建物等は少ない。
[編集] 主な史跡・旧跡等
[編集] 観光・レジャー
旧青山町地域東部に広がる山地はドライブや別荘地などに使われ、関西地域の避暑地としての評価が高い。室生赤目青山国定公園の一角を占める地域では雄大な山岳の自然や植物相を見ることができる。
- 青山高原
- 大山田温泉
- 伊賀組みひもセンター
- 伊賀の里モクモク手作りファーム
[編集] 特産・グルメ
肉牛である伊賀牛は近隣の松阪牛ほどの知名度はないものの、地元の人々の人気は高い。品質にも遜色がないことから、大都市でも評価が上がっている、脂身の過剰でない赤身肉の評価が霜降り肉より高いようである。伊賀牛は特に伊賀市・名張市で大量に消費されており、周辺の人々の祝い・もてなしの皿を飾るための重要な品目となっている。
組紐は高座を組んで絹糸の端に錘をくくりつけ、その重みを利用して組みつつ適時竹べらで打ち付けて編みこみを強くしていき、装飾のついた一本の紐にくみ上げていく工芸品である。着物の帯をさらに飾るようなものとして、和装には欠かせない小物であるが、職人の高齢化や内職の衰退などにより存続を危ぶむ声も聞かれるようになって久しい。
- 伊賀焼き
- 組ひも
- 和傘
- 忍者うどん(「美味しんぼ」にも登場。)
[編集] 祭事・催事
- 伊賀学検定(3月:上野商工会議所主催。)
- 伊賀上野NINJAフェスタ(4~5月)
- 芭蕉祭(10月12日)
- 上野天神祭(10月23日~10月25日:「上野天神祭のダンジリ行事」は重要無形民俗文化財指定。)
[編集] 出身有名人
- 斎藤十朗(さいとう じゅうろう) 元参議院議員。元参議院議長。
- 川崎二郎(かわさきじろう) 衆議院議員。前厚生労働大臣
- 中井洽(なかいひろし) 衆議院議員。衆議院三重県第1区で、川崎二郎とともに伊賀市出身である。
- 松尾芭蕉(まつおばしょう) 俳聖。
- 榊莫山(さかきばくざん) 書家。現在も在住。上野高校卒業。
- 岡本栄(おかもとさかえ) 関西テレビアナウンサー。上野高校卒業。
- 椎名桔平(しいなきっぺい) 俳優として活躍中。上野高校卒業。
- 橋本策(はしもとはかる) 医学者。橋本病の発見者。
- 麻耶雄嵩(まやゆたか) 推理作家。上野高校卒業。
- 水田わさび(みずたわさび) 声優。2005年4月以降、ドラえもんの声を担当。
- 大橋浩司(おおはしこうじ) サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)監督。
- 宮下真依(みやした まい) グラビアアイドル。旧青山町出身。上野高校卒業。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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