刑事コロンボ
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『刑事コロンボ』(けいじコロンボ、原題:Columbo)アメリカで製作・放映された、ロスアンゼルス市警察殺人課のコロンボ警部補を主人公としたミステリテレビドラマである。1968年から1978年まで45本の作品がNBC放送で放送され(邦題 刑事コロンボ)、その後1989年から2003年まで24作品がABC放送にて放送された(邦題 新刑事コロンボ)。製作はユニヴァーサル映画。主演のピーター・フォークにとって初めての本格的な刑事ドラマ。
- 原作・原案
- ウィリアム・リンク
- リチャード・レビンソン
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[編集] 作品の特徴
テレビミステリーには珍しく完全犯罪を企む犯人の周到な犯行を視聴者に見せた後、コロンボ警部が犯人の見落とした僅かな手がかりを元に犯行を突き止める構成となっている(一部例外作品もある)。ミステリー小説では倒叙物と呼ばれる形式である。視聴者はあらかじめ真犯人を知っているので、視聴者の興味は「犯人と視聴者は一体何を見落としていたのか」「コロンボがどうやって犯人の尻尾をつかむか」に向けられる。
テレビドラマでありながら、暴力や性的描写が(旧作においては)一切無く、ドラマは犯人とコロンボの間の心理的な駆け引きを中心に進められる。また、犯人は医者や弁護士、会社重役など地位や名声のある社会的成功者で知的な人物であることが多い。これら特権階級(エスタブリッシュメント)の世界をかいま見せること、そしてそれらの人々が作り上げた完全犯罪を覆していくことにこの作品の良さがあるといえよう。原案者のウィリアム・リンクとルチャード・レビンソンは、コロンボとのキャラクターの対比を鮮明にするため犯人を特権階級に設定したと語っている。
[編集] コロンボのキャラクター
主人公であるコロンボはよれよれのレインコートと安葉巻がトレードマークで、さえない風貌で忘れ物が多く、犯人の前ではわざと愚鈍を装ってへりくだるが、しばしば鋭い質問を投げかけ、犯人の証言や状況証拠の矛盾を突き、心理的な揺さぶりをかける。コロンボの捜査手法については、最初の作品である『殺人処方箋』においてすでに犯人の精神科医から指摘されているようにシリーズ当初からほぼ完成しているが、外見はそうではなかった。実は当初コロンボ警部は舞台用に作られた演劇『殺人処方箋』に登場する脇役に過ぎず、舞台版では普通の背広を着た男性であった。コロンボを主人公とするパイロットフィルムとしてテレビ化された段階でもコロンボの髪はきっちり整髪されており、よれよれのレインコートを着ているわけでもなかった。よれよれの背広とレインコートは作品が継続して作られた中でピーター・フォークが作り上げたスタイルであり、レインコートと背広も彼の私物である。
[編集] コロンボの名前(ファースト・ネーム)
- シリーズを通して劇中でコロンボが自分の名前(ファーストネーム)を述べたことは一度も無い。また、コロンボの名前が呼ばれたことも一度もない。ピーター・フォークはインタビューでの質問に答えて、コロンボの名前を『警部(ルーテナント)』と述べたことがある。
- 近年、DVDの発売によって一つの解答が出た。『ホリスター将軍のコレクション』と『闘牛士の栄光』において、コロンボの警察バッジがクローズアップされるシーンがある。ビデオテープ版の頃は確認が困難であったが、クリアなDVDの映像でバッジに書かれた名前を確認できる。『フランク・コロンボ』(Frank Columbo)と記されていた。ただし、バッジの名前が公式設定として確認されたわけでもない。
[編集] その他
- 主人公のコロンボ警部補を演じたピーター・フォークの当たり役となり、エミー賞(主演男優賞)を1972年、1975年、1976年、1990年に受賞している。
- シリーズ上、話題に上がるコロンボ夫人は登場しないが、別のシリーズとして『ミセス・コロンボ』シリーズが製作、放送された。ただし、制作側はミセス・コロンボがコロンボ夫人と同一人物であることを否定している。
- 日本語版の放送は当初NHKがテスト用に持っていたUHFチャンネルで放送された。その後、NHK総合テレビジョンで行われた。新シリーズは日本テレビで放送。
- 日本語版では、旧シリーズにおいては小池朝雄が、新シリーズでは石田太郎がフォークの声を吹き替えた。他にビデオ・ソフト用追加録音は銀河万丈が担当。新シリーズ67話以降は日本初放映がWOWOWでなされ、こちらも銀河が担当している。
- 現在販売されているビデオ&DVDでは45話のみNHK版音源が紛失しており、日本テレビ放映時の石田版が収録されている。他11、26話も石田版が製作されており、再放映時にはこちらが使用されることも多い(石田の記憶に寄ればもう一話、新吹替版が存在するが、お蔵入りになったとのこと)。なお、余談であるが石田太郎はフジテレビ系の『古畑任三郎』にもゲスト出演しており、コロンボと古畑の夢の共演が実現している。
- 1、10話は小池による別吹替版が存在した。1話は日本での初放映時にパイロットとして製作されたもの。10話は放映時間の関係か、作品自体に90分版、120分版が存在し、NHKでの放映時は90分版を吹き替えたもの。90分版の作品自体は現在発売中のDVDにボーナス版として追加収録されている(吹替音声は未収録)。
- 日本語版製作グロービジョン、翻訳額田やえ子、演出左近允洋。のちに翻訳鈴木導、演出壺井正と日本語版スタッフが一新され、石田太郎の演技もかなり変化しコロンボの性格が劇的に変わった。
- なお、本作は日本語での吹き替えにおいて、革新をもたらしたといわれている。本作以前の洋画吹き替えは画一的な翻訳がほとんどであった。しかし、本作が「うちのかみさんが」という独特なコロンボの名台詞を「開発」し、さらにコロンボのキャラクターと小池朝雄の吹き替えのハマリ具合とも重なって、洋画吹き替えによって作品の魅力を高めるということに成功した代表的な例となったのである。
- 日本で一般に「コロンボのテーマ」として知られている曲は、「NBCミステリームービー」のテーマ曲である(作曲はヘンリー・マンシーニ)。「NBCミステリームービー」は『コロンボ』を含めた4作のTVシリーズを4週間おきに放映した番組。実際のコロンボのテーマは「This Old Man」と呼ばれるアメリカの古い歌であり、コロンボが頻繁に口笛を吹いたり、口ずさんだりしている。「死者のメッセージ」や新シリーズではピアノを弾く場面もある。
[編集] 主要登場人物
- コロンボ
- ロサンゼルス市警察殺人課の刑事。階級は日本語版では警部、原語ではlieutenant(通常は警部補と訳される)。イタリア系でイタリア語が話せる。ファーストネームは不明。射撃は不得手で、拳銃は持ち歩いていない。定期的な射撃訓練も理由をつけて受けていない。だが、ビーズ玉などを目標物に当てるのは幼い頃から得意である(第13話『ロンドンの傘』)。怖がりで、解剖や残酷な殺人の写真を見ることすら好まない。泳げない。だが、幼い頃から腕白な育ち方をしていたらしく、車のマフラーにジャガイモを詰め込むなど、いたずらっ子であった。朝鮮戦争に従軍した経験があるが、前線に出たことはなく炊事場の見張りをしていた。いつもよれよれの背広とレインコートを着ているため、慈善団体の関係者からホームレスと間違われたことがある。レインコートには裏地がなく、防寒着として役立たない。火のついていない安葉巻を持ち歩いているが、ライターやマッチはいつも誰かに借りている。メモ魔で、なんでもメモしておくが、メモを書くためのボールペンや鉛筆は常にどこかに置き忘れている。好物はチリとブラックコーヒー。結婚しているが、奥さんは画面に登場しない。ファミリーを大切にするイタリア系だけに、甥や姪や従兄弟など親族の話をよくする。料理研究家も認めるほど料理の才能があり、料理に関する知識も豊富、家ではもっぱら夫人に代わって台所で料理を担当しているらしい。葉巻はシガーカッターで切ったものより噛み千切ったものの方が好み。その他の趣味はリメリック(五行戯詩)、西部劇、イタリアオペラ、シュトラウスのワルツ、ゴルフ、クラッシック音楽、ボウリング、フットボールのテレビ観戦。酒と高級なつまみが好きで、事件現場でつまみ食いしたり訪問先でご馳走になったりするが自分では買わない。コロンボはあまりお金を持ち歩かないので、コロンボが飲食店などでお金が足らず支払いができない時には、宛先が警察の請求書を切ってもらうことがしばしばある。口癖は「ちょっといいですか?」「あと、もう一つだけ・・・」「ウチのかみさんがね」。
- かみさん
- コロンボが捜査中に良く引き合いに出す「かみさん」。画面に登場することはない。夜学に通って会計学を勉強している。缶詰の景品で海外旅行を当てたことがある(第29話・歌声の消えた海)。別番組の『ミセス・コロンボ』に登場するケイト・コロンボについては、原作・原案者のリチャード・レビンソンとウィリアム・リンクはコロンボ夫人であることを否定している。
- コロンボの親族
- かみさんと同じようにコロンボが良く引き合いにだす大勢の甥や姪などといった親族。コロンボの言動をシリーズを通して見てみると、親戚にかこつけて事件の核心に迫るような事柄を話して揺さぶりをかけたり、さらには一度も画面に出てきていないこともあって、本当にいるのかどうかわからないところがある。しかし、幾つかの事例がある。
- 第14話「偶像のレクイエム」において、コロンボが女優宅から自宅へ電話をかけ、女優のファンである妻に女優の声を聞かせようと試みている。このとき、妻は不在であったが、代わりに弟(英語ではBrother-in-law)が電話に出てきている。この弟の名前はジョージ(ただし、コロンボが電話口で女優に一方的に話してもらっただけで、女優と弟の会話は成立しておらず、弟の声は出てきていない)。
- 第25話「権力の墓穴」にてコロンボが「私の甥の写真」などと言って、複数の親族と自分が写る数枚の写真を見せている。ただし、これが本当の親族と撮った写真だということについてはコロンボは言及していない(かといって嘘だとも言っていない)。
- 幼少期は困窮した生活を送っていたらしく、母親が家事を出来ないときには父親がよく「炒め焼き」(ソテー)という料理を作っていた(第42話『美食の報酬』)。
- ドッグ
- コロンボの飼い犬。実際にピーター・フォークのペットであった。犬種はバセットハウンド。名前は「ドッグ」。テレビが好きだが、寝そべったまま殆ど何もしない。元は捨て犬で池に落ちているところを拾ったらしいが、獣医師や犬の品評会に連れて行く等コロンボなりに可愛がっている。
- 出演作品は第10話『黒のエチュード』ほか、第16話、第32話、第30話、第36話、第41話、第43話である。新シリーズには旧作に出演したバセットハウンドの子が出演し、役を務めた。
- 相棒
- コロンボは通常相棒を持たず、単独で捜査にあたっている。しかし、本物の刑事はパートナーと組んで捜査にあたることから、リアリズムを出すためやむを得ずエピソードによってはパートナーが出てくる。旧作11話『悪の温室』では、警察大学(入学前は殺人課に一年在籍)を出たてのフレデリック・ウィルソン刑事(ボブ・ディシー)が出てくる。警察大学で科学捜査を学び、新しい捜査技術に明るいという、丹念に事件の裏付けを辿って真相に行き着くコロンボとは対照的なキャラクターである。彼は第36話の『魔術師の幻想』にも出演するが、準レギュラーと呼ぶにはほど遠い。
- また、同じ殺人課に配属されており、コロンボの担当する事件のサポートをしていると思われる刑事として第28話『祝砲の挽歌』ほか、第31話、第34話、第37話に登場する、ジョージ・クレイマー刑事(ブルース・カービー)がいる。むしろ彼の方が準レギュラーと呼ばれるべきだろう。常識的な捜査を行うが、コロンボの突飛な推理と単独捜査に面食らうキャラクターとして描かれている。
- コロンボはあまりお金を持ち歩かないので、コロンボが飲食店などでお金が足らず支払いができないときには、相棒が代わりに払わされることが多い。後で返して貰っているのかどうかは不明。
- プジョー
- コロンボの愛車は1959年式のプジョー403コンバーチブル。フランス製。ボディーは青。プレートナンバーは044 APD。バックミラーや幌など、不具合が多数ある。シートベルトがなくて自動車教習所の教官から注意されたこともある。ディーラーが下取りを拒否するほどボロい。「盗られる筈がない」とレストランのドアボーイが店の駐車場に保管してくれない。自動車解体場の殺人現場に駆けつけた時には、警戒中の警官から車を捨てに来たと勘違いされたこともある。旧シリーズと新シリーズでは別の車両が使われている。
- 新シリーズ第57話で、犯人の愛車メルセデスベンツ560SECとフロント同士をぶつけている。
- 新シリーズ第58話『影無き殺人者』において初めて幌を開けた姿を見せる。
[編集] サブタイトル&ゲストスター&スタッフ一覧
[編集] 旧シリーズ(1968年から1978年まで) 45話
パイロット版(1967、1971)
- 1. 殺人処方箋/Prescription Murder
- 2. 死者の身代金/Ransom for a Dead Man
1 ファーストシーズン(1971-1972)
- 3. 構想の死角/Murder by the Book
- 犯人=ミステリー作家 ケン・フランクリン:ジャック・キャシディ(声:田口計)
- 共演:マーティン・ミルナー、ローズマリー・フォーサイス
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ、脚本:スティーブン・ボチコ
- 4. 指輪の爪あと/Death Lends a Hand
- 5. ホリスター将軍のコレクション/Dead Weight
- 6. 二枚のドガの絵/Suitable for Framing
- 7. もう一つの鍵/Lady in Waiting
- 犯人=広告代理店女社長 べス・チャドウィック:スーザン・クラーク(声:小沢紗季子)
- 共演:レスリー・ニールセン、リチャード・アンダーソン、ジェシー・ロイス・ランディス
- 監督:ノーマン・ロイド、脚本:スティーブン・ボチコ
- 8. 死の方程式/Short Fuse
- 犯人=化学者 ロジャー・スタンフォード:ロディ・マクドウォール(声:野沢那智)
- 共演:アン・フランシス、アイダ・ルピノ、ジェームズ・グレゴリー、ウィリアム・ウィンダム
- 監督:エドワード・M・エイブラムス、脚本:ジャクソン・ギリス
- 9. パイルD-3の壁/Blueprint for Murder
- 犯人=建築家 エリオット・マーカム:パトリック・オニール(声:川辺久造)
- 共演:フォレスト・タッカー、ジャニス・ペイジ、パメラ・オースティン
- 監督:ピーター・フォーク、脚本:スティーブン・ボチコ
2 セカンドシーズン(1972-1973)
- 10. 黒のエチュード/Etude in Black
- 11. 悪の温室/The Greenhouse Jungle
- 12. アリバイのダイヤル/The Most Crucial Game
- 犯人=ゼネラル・マネージャー ポール・ハンロン:ロバート・カルプ(声:梅野泰靖)
- 共演:ディーン・ストックウェル、ディーン・ジャガー、ジェームズ・グレゴリー
- 監督:ジェレミー・ケイガン、脚本:ジョン・T・デュガン
- 13. ロンドンの傘/Dagger of the Mind
- 犯人=舞台俳優夫婦 ニコラス・フレイム&リリアン・スタンホープ:リチャード・ベイスハート(声:高橋昌也【稲葉実】)、オナー・ブラックマン(声:岸田今日子【滝沢久美子】)
- 共演:ジョン・ウィリアムズ、ウィルフレッド・ハイド=ホワイト、バーナード・フォックス
- 監督:リチャード・クワイン、脚本:ジャクソン・ギリス
- 14. 偶像のレクイエム/Requiem for a Falling Star
- 犯人=大女優 ノーラ・チャンドラー:アン・バクスター(声:藤波京子)
- 共演:メル・ファーラー、イーディス・ヘッド
- 監督:リチャード・クワイン、脚本:ジャクソン・ギリス
- 15. 溶ける糸/A Stitch in Crime
- 16. 断たれた音/The Most Dangerous Match
- 犯人=チェスプレイヤー エメット・クレイトン:ローレンス・ハーヴェイ(声:小笠原良知【田原アルノ】)
- 共演:ジャック・クリューシェン
- 監督:エドワード・M・エイブラムス、脚本:ジャクソン・ギリス
- 17. 二つの顔/Double Shock
- 犯人=一卵性双生児(料理研究家&銀行家)デクスター&ノーマン・パリス:マーティン・ランドー(声:滝田裕介)
- 共演:ジャネット・ノーラン、ポール・スチュワート、ジュリー・ニューマー、ティム・オコナー
- 監督:ロバート・バトラー、脚本:スティーブン・ボチコ&ピーター・アラン・フィールズ
3 サードシーズン(1973-1974)
- 18. 毒のある花/Lovely but Lethal
- 犯人=化粧品会社社長 ビベカ・スコット:ヴェラ・マイルズ(声:伊藤幸子)
- 共演:マーティン・シーン、ヴィンセント・プライス
- 監督:ヤノット・シュワルツ、脚本:ジャクソン・ギリス
- 19. 別れのワイン/Any Old Port in a Storm
- 犯人=ワイン醸造会社経営者 エイドリアン・カッシーニ:ドナルド・プレザンス(声:中村俊一【塚田正昭】)
- 共演:ジュリー・ハリス、ゲイリー・コンウェイ、ダナ・エルカー
- 監督:レオ・ペン、脚本:スタンリー・ラルフ・ロス
- 20. 野望の果て/Candidate for Crime
- 犯人=上院議員候補 ネルソン・ヘイワード:ジャッキー・クーパー(声:中谷一郎)
- 共演:ケン・スウォフォード、ジョアン・リンヴィル、テイシャ・スターリング
- 監督:ボリス・セイガル、脚本:アービング・パールバーグ&アルビン・R・フリードマン&ローランド・キビー&ディーン・ハーグローブ
- 21. 意識の下の映像/Double Exposure
- 犯人=マーケティング会社経営者 バート・ケプル:ロバート・カルプ(声:梅野泰靖【小島俊彦】)
- 共演:ロバート・ミドルトン、チャック・マッキャン、ロイス・ラザム
- 監督:リチャード・クワイン、脚本:ステファン・J・キャメル
- 22. 第三の終章/Publish or Perish
- 犯人=出版社社長 ライリー・グリンリーフ:ジャック・キャシディ(声:田口計)
- 共演:ミッキー・スピレイン、ジョン・チャンドラー、マリエット・ハートレー、ジャック・オーブシェン
- 監督:ロバート・バトラー、脚本:ピーター・S・フィッシャー
- 23. 愛情の計算/Mind Over Mayhem
- 24. 白鳥の歌/Swan Song
- 犯人=カントリー歌手 トミー・ブラウン:ジョニー・キャッシュ(声:外山高士【小島敏彦】)
- 共演:アイダ・ルピノ、ジョン・デナー、ソレル・ブーク、ビル・マッキニー
- 監督:ニコラス・コラサント、脚本:デビッド・レイフェル
- 25. 権力の墓穴/A Friend in Deed
- 犯人=警察本部次長 マーク・ハルプリン:リチャード・カイリー(声:北村和夫【筈見純】)
- 共演:ローズマリー・マーフィ、マイケル・マクガイヤ、ヴァル・アヴェリー
- 監督:ベン・ギャザラ、脚本:ピーター・S・フィッシャー
4 フォースシーズン(1974-1975)
- 26. 自縛の紐/An Exercise in Fatality
- 犯人=健康クラブオーナー マイロ・ジャナス:ロバート・コンラッド(声:日下武史、石田版:堀勝之佑)
- 共演:グレッチェン・コルベルト、フィリップ・ブランズ、コリン・ウィルコックス、パット・ハリントン
- 監督:バーナード・L・コワルスキー、脚本:ピーター・S・フィッシャー
- 27. 逆転の構図/Negative Reaction
- 犯人=写真家 ポール・ガレスコ:ディック・ヴァン・ダイク(声:新田昌玄)
- 共演:ドン・ゴードン、アントワネット・バウワー、ラリー・ストーチ、ジョイス・ヴァン・パタン、ヴィト・スコッティ
- 監督:アルフ・ケリン、脚本:ピーター・S・フィッシャー
- 28. 祝砲の挽歌/By Dawn's Early Light
- 犯人=陸軍学校校長 ライル・C・ラムフォード:パトリック・マクグーハン(声:佐野浅夫【中庸介】)
- 共演:トム・シムコックス、バール・ドゥベニング、マデリン・ソーントン・シャーウッド
- 監督:ハーヴェイ・ハート、脚本:ハワード・バーク
- 29. 歌声の消えた海/Troubled Waters
- 犯人=中古車ディーラー ヘイドン・ダンジガー:ロバート・ヴォーン(声:西沢利明)
- 共演:パトリック・マクニー、ジェーン・グリア、ディーン・ストックウェル、バーナード・フォックス
- 監督:ベン・ギャザラ、脚本:ウィリアム・ドリスキル
- 30. ビデオテープの証言/Playback
- 犯人=電子工業社長 ハロルド・ヴァンウィック:オスカー・ウェルナー(声:山田吾一)
- 共演:ジーナ・ローランズ、マーサ・スコット、パトリシア・パリー
- 監督:バーナード・L・コワルスキー、脚本:デビッド・P・ルイス&ブッカー・T・ブラッドショー
- 31. 5時30分の目撃者/A Deadly State of Mind
- 犯人=精神科医 マーク・コリアー:ジョージ・ハミルトン(声:小林勝彦)
- 共演:レスリー・アン・ウォーレン、ステファン・エリオット、カレン・マックホン
- 監督:ハーヴェイ・ハート、脚本:ピーター・S・フィッシャー
5 フィフスシーズン(1975-1976)
- 32. 忘れられたスター/Forgotten Lady
- 33. ハッサン・サラーの反逆/A Case of Immunity
- 犯人=外交官 ハッサン・サラー:ヘクター・エリゾンド(声:井上孝雄)
- 共演:サル・ミネオ、ケネス・トビー、バリー・ロビンズ、アンドレ・ローレンス
- 監督:テッド・ポスト、脚本:ルー・シャウ
- 34. 仮面の男/Identity Crisis
- 犯人=国際謀報員 ネルソン・ブレナー:パトリック・マクグーハン(声:佐野浅夫【中庸介】)
- 共演:レスリー・ニールセン、デヴィット・ホワイト、オーティス・ヤング
- 監督:パトリック・マクグーハン、脚本:ウィリアム・ドリスキル
- 35. 闘牛士の栄光/A Matter of Honor
- 犯人=元闘牛士 ルイス・モントーヤ:リカルド・モンタルバン(声:庄司永建【稲葉実】)
- 共演:ペドロ・アルメンダリスJr、A・マルティネス、ロバート・カリカート
- 監督:テッド・ポスト、脚本:ブラッド・ラドニッツ
- 36. 魔術師の幻想/Now You See Him...
- 犯人役=マジシャン サンティーニ:ジャック・キャシディ(声:田口計)
- 共演ロバート・ロッギア、ネヘミア・バーソフ、ボブ・ディシー
- 監督:ハーヴェイ・ハート、脚本:マイケル・スローン
- 37. さらば提督/Last Salute to the Commodore
- 出演=造船会社社長 チャールズ・クレイ:ロバート・ヴォーン(声:西沢利明)
- 共演:ダイアン・ベイカー、ウィルフレッド・ハイド=ホワイト、ジョン・デナー、フレッド・ドレイパー、デニス・デュガン
- 監督:パトリック・マクグーハン、脚本:ジャクソン・ギリス
6 シックスシーズン(1976-1977)
- 38. ルーサン警部の犯罪/Fade in to Murder
- 犯人=刑事ドラマのTVスター ウォード・ファウラー:ウィリアム・シャトナー(声:山城新伍)
- 共演:ローラ・オルブライト、バート・レムゼン
- 監督:バーナード・L・コワルスキー、脚本:ルー・シャウ&ピーター・S・フェイブルマン
- 39. 黄金のバックル/Old Fashioned Murder
- 40. 殺しの序曲/The Bye-Bye Sky High IQ Murder Case
7 セブンスシーズン(1977-1978)
- 41. 死者のメッセージ/Try and Catch Me
- 42. 美食の報酬/Murder Under Glass
- 43. 秒読みの殺人/Make Me a Perfect Murder
- 犯人=TVプロデューサー ケイ・フリーストン:トリッシュ・ヴァン・ディヴァー(声:寺田路恵)
- 共演:パトリック・オニール、ローレンス・ラッキンビル、ジェームズ・マキャシン
- 監督:ジェームズ・フローリー、脚本:ロバート・ブリーズ
- 44. 攻撃命令/How to Dial a Murder
- 犯人=心理学者 エリック・メイスン:ニコール・ウィリアムソン(声:平田昭彦【佐々木勝彦】)
- 共演:トリシア・オニール、キム・キャトラル、ジョエル・ファビアニ
- 監督:ジェームズ・フローリー、脚本:トム・ラザラス
- 45. 策謀の結末/The Conspirators
[編集] 新シリーズ(1989年から2003年まで)
- 46.汚れた超能力/Columbo Goes to the Guillotine
- 犯人=超能力者 エリオット・ブレイク:アンソニー・アンドリュース(声:野沢那智)
- 共演:アンソニー・ザーブ、カレン・オースティン
- 監督:レオ・ペン、脚本:ウィリアム・リード・ウッドフィールド
- 47. 狂ったシナリオ/Murder, Smoke and Shadows
- 犯人=映画監督 アレックス・ブレディ:フィッシャー・スティーヴンス(声:池田秀一)
- 共演:スティーブン・ヒル、ジェフ・ペリー、ナン・マーティン、モリー・ヘイガン
- 監督:ジェームズ・フローリー、脚本:リチャード・アラン・シモンズ
- 48. 黒いドレスの娼婦/Sex and the Married Detective
- 49. おもちゃの兵隊/Grand deceptions
- 犯人=軍人&財団幹部 フランク・ブレイリー:ロバート・フォックスワース(声:羽佐間道夫)
- 共演:ステファン・エリオット
- 監督:サム・ワナメイカー、脚本:シイ・サルコッツ
- 50. 殺意のキャンバス/Murder, a Self-Portrait
- 犯人=天才画家 マックス・バーシーニ:パトリック・ボーショー(声:森山周一郎)
- 共演:フィオヌラ・フラナガン、シェラ・デニス
- 監督:ジム・フローリー、脚本:ロバート・シャーマン
- 51. だまされたコロンボ/Columbo Cries Wolf
- 犯人=写真家&男性誌オーナー ショーン・ブライトリー:イアン・ブキャナン(声:中尾隆聖)
- 共演:ディードル・ホール(声:翼準子)
- 監督:ダリル・デューク、脚本:ウィリアム・リード・ウッドフィールド
- 52. 完全犯罪の誤算/Agenda for Murder
- 犯人=弁護士 オスカー・フィンチ:パトリック・マクグーハン(声:久米明)
- 共演:ルイス・ゾリック、アーサー・ヒル
- 監督:パトリック・マクグーハン、脚本:ジェフリー・ブルーム
- 53. かみさんよ、安らかに/Rest in Peace, Mrs. Columbo
- 犯人=不動産仲介業者 ヴィヴィアン・ドミートリー:ヘレン・シェイヴァー(声:弥永和子)
- 共演:イアン・マクシェーン
- 監督:ヴィンセント・マケヴィティ、脚本:ピーター・S・フィッシャー
- 54. 華麗なる罠:Uneasy Lies the Crown
- 犯人=歯科医 ウェズリー・コーマン:ジェームズ・リード(声:菅生隆之)
- 共演:ボール・バーク
- 監督:アラン・レヴィ、脚本:スティーブン・ボチコ
- 55. マリブビーチ殺人事件/Murder in Malib
- 犯人=俳優 ウェイン・ジェニングス:アンドリュー・スティーヴンス(声:大塚芳忠)
- 共演:ブレンダ・バッカロ、ジャネット・マーゴリン
- 監督:ウォルター・E・グローマン、脚本:ジャクソン・ギリス
- 56. 殺人講義/Columbo Goes to College
- 57. 犯罪警報/Caution: Murder Can Be Hazardous to Your Health
- 犯人=TV司会者 ウェード・アンダース:ジョージ・ハミルトン(声:小林勝彦)
- 共演:ピーター・ハスケル、ベニー・ジェンソン
- 監督:ダリル・デューク、脚本:ソニア・ウルフ&パトリシア・フォード&エイプリル・レイネル
- 58. 影なき殺人者/Columbo and the Murder of a Rock Star
- 犯人=刑事弁護士 ヒュー・クライトン:ダブニー・コールマン(声:小林清志)
- シェラ・デニス、リトル・リチャード
- 監督:アラン・J・レヴィ、脚本:ウィリアム・リード・ウッドフィールド
- 59. 大当たりの死/Death Hits the Jackpot
- 60. 初夜に消えた花嫁/No Time to Die
- 出演=メリッサ:ジョアンナ・ゴーイング(声:佐々木優子)
- 共演:トーマス・S・キャラブロ(声:大塚芳忠)、ジュリエット・ミルズ、ドナルド・モファット
- 監督:アラン・J・レヴィ、脚本:ロバート・バン・スコヤック
- 61. 死者のギャンブル/A Bird in the Hand...
- 出演=ギャンブラー ハロルド・マッケイン:グレッグ・エビガン(声:大塚明夫)
- 共演:タイン・デイリー(声:弥永和子)、スティーブ・フォレスト
- 監督:ヴィンセント・マケヴィティ、脚本:ジャクソン・ギリス
- 62. 恋におちたコロンボ/It's All In The Game
- 63. 4時02分の銃声/Butterfly In Shades Of Grey
- 犯人=ラジオパーソナリティー&政治アナリスト フィールディング・チェイス:ウィリアム・シャトナー(声:矢島正明)
- 共演:モリー・ヘイガン
- 監督:デニス・デューガン、脚本:ピーター・S・フィッシャー
※シャトナー演じるパーソナリティが電話をかけてきたリスナーを「チャーリー」と紹介する、『宇宙大作戦』のパロディがある。
- 64. 死を呼ぶジグソー/Undercover
- 出演=保険調査員 アーヴィング・クラッチ:エド・ベグリー・Jr(声:納谷六朗)
- 共演:タイン・デイリー、バート・ヤング、シェラ・デニス、ハリソン・ペイジ
- 監督:ヴィンセント・マクヴィティ、脚本:ゲーリー・デイ
- 65. 奇妙な助っ人/Strange Bedfellows
- 66. 殺意の斬れ味/A Trace of Murder
- 犯人=検視捜査官 パトリック・キンズレー:デヴィッド・ラッシュ(声:船越英一郎)
- 共演:シェラ・デニス、バリー・コービン
- 監督:ヴィンセント・マケヴィティ、脚本:チャールス・キッズ
- 67. 復讐を抱いて眠れ/Ashes to Ashes
- 68. 奪われた旋律/Murder With Too Many Notes
- 犯人=映画音楽作曲家 フィンドレー・クロフォード:ビリー・コノリー(声:佐々木勝彦、WOWOW版:堀勝之佑)
- 共演:チャールズ・シオッフィ
- 監督:パトリック・マクグーハン、脚本:ジェフリー・ケーヴァ&パトリック・マクグーハン
- 69. 殺意のナイトクラブ(虚飾のオープニング・ナイト)/Columbo Like the Nightlife
- 犯人=レイブプロモーター ジャスティン・プライス:マシュー・リス(声:佐久田修)、女優 ヴァネッサ・ファロー:ジェニファー・スカイ(声:斉藤恵理)
- 共演:ダグラス・ロバーツ
- 監督:ジェフリー・ライナー、脚本:マイケル・アレイモ
[編集] 参考文献
- 『刑事コロンボの秘密』 マーク・ダヴィッドジアク著/岩井田雅行・あずまゆか訳(風雅書房 1995年)ISBN 489424091X
- 『刑事コロンボ レインコートの中のすべて』 マーク・ダヴィッドジアク/岩井田雅行・あずまゆか訳(角川書店)ISBN 404790001X
- 別冊宝島『刑事コロンボ完全事件ファイル』ISBN 4796639276
- 別冊宝島『刑事コロンボ完全捜査記録』:上記の改訂版 ISBN 4796653813
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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