南海9000系電車
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南海9000系電車（なんかい9000けいでんしゃ）は、南海電気鉄道の通勤形電車。
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[編集] 基本概要
旧1000系の置き換えを目的とし、1985年に高野線の8200系をベースに製造された車両。 創業100周年を記念して作られているため、他系列より高規格で設計されているが、設計最高速度は、7000系の120km/hより低い115km/hとなっている。
4連車は5編成が在籍しているが、運用の都合上1編成は予備となっている。6連車は南海線では旧1000系以来（この車両は急行型であり、通勤型では初）の6両固定編成でもある。
制御方式は界磁チョッパ制御となっているが、バーニア制御を採用していないことから、加速時の衝動が従来車よりも大きくなってしまい、加速時の乗り心地が悪いとも言われる。 しかし、横揺れは南海の車両では一番少ないと、その点では好評である。
車体は南海本線で初めてステンレス車体を採用し（軽量ステンレス）、ブレーキ方式にも一般車では初めて電気指令式ブレーキ（三菱電機製MBS形）が採用されている。
車内は8200系同様天井に横流ファンが設置され、座席の仕切りも木目調の仕切りに変更されている。
また、同時期に新製した特急用車両10000系と違い、足回りも含めて完全な新製車両として登場した。
4連車は登場当初は普通車によく使われていたが、最近では7000系と同様の理由により単独運転が困難なため、現在は2編成を併結した8連で主にラッシュ時の急行、空港急行運用に就いているが、全車自由席の特急に使用されることもある。 また、運用の都合がつかない場合はごく稀に4連車で普通運用につく事がある。 6連車には運用上の制限はないため、各種別の運用につく。また、6連車は女性専用車の設定対象外である。
現在では特急(ただし10000系と併結できないため、全車自由席の列車のみ)、急行、空港急行，区急、準急，普通などに用いられ、1000系 とも並結は可能だが、営業運転で併結が行われた事は2007年2月の時点では、ない。
[編集] 8200系との差異点
- 前面窓が上に拡大され、スカートが付いた。
- 8200系は電磁直通空気ブレーキ、9000系は電気指令式ブレーキ。
- 床面の色が従来の緑からベージュに変更されている。
- 座席の仕切りがパイプ製から木目模様の入った仕切板に変更されている。
- 界磁チョッパ制御だが、本系列は日立製作所製VMCを採用している。
- 8200系は帯無しだったが、本系列には車体側面に旧塗装時代の帯の跡が残っている。
[編集] 塗装概要
製造当初は濃緑色の帯を車体に入れていたが、後の1000系導入に伴い、現在の塗装に更新された。また、1993年のCI導入後は「NANKAI」のロゴ文字のフォントが変更されている。
[編集] 在籍数
2007年現在、4両5編成6両2編成の計7編成32両全てが在籍している。全車両が住ノ江検車区所属である。
| 現用車両 |
|---|
| 南海線：50000系・10000系・7000系・7100系・9000系・1000系 高野線（大運転）：31000系・30000系・2000系・2300系 高野線（区間運転）：11000系・6000系・6100系・6200系・6300系・8200系・1000系 支線・鋼索線：2200系・2230系・コ11・21形 |
| 過去の車両（昇圧後在籍） |
| 南海線：旧1000系・1521系・キハ5501・5551形 高野線：20000系・21000系・22000系・8000系 貴志川線：2270系・モハ1201形・クハ21201形 |
| 過去の車両（昇圧前在籍） |
| 南海線：電7系・モハ2001形（電9系）・簡易半鋼車・モハ1501形・モハ1551形・11001系・12001系・2051系・サハ4801形 高野線：モハ561形・モハ1251形・クハ1900形・サハ3801形 貴志川線：モハ1051形 |
| 機関車 |
| 電気機関車：ED5105形・ED5121形・ED5151形・ED5161形・ED5201形 蒸気機関車：C10001形 |
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