国会議事堂前駅
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国会議事堂前駅(こっかいぎじどうまええき)は、東京都千代田区永田町一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)の駅。駅番号はM-14(丸ノ内線)・C-07(千代田線)である。
溜池山王駅とは改札内でつながっており、同一の連絡駅として扱われている。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 備考
- 銀座線・南北線(溜池山王駅)と丸ノ内線との乗り換えには千代田線ホームを経由しなければならないため、銀座線とは隣の赤坂見附駅、南北線とは2つ先の四ツ谷駅での乗り換えが便利である。
- 千代田線から銀座線への乗り換えには南北線のホームを経由するため、千代田線と銀座線の乗り換えは表参道駅が便利である。
上記の理由から、溜池山王駅とは改札内部でつながっているとはいえ、乗り換えには不向きな駅になっている(千代田線と南北線の連絡駅は国会議事堂前/溜池山王しかないが、この乗り換えはそれほど不便ではない)。
溜池山王駅とは同一駅扱いのため、「国会議事堂前」からの乗車券で溜池山王駅の改札を何事もなく利用でき、その逆も当然できる。
[編集] 駅構造
- 丸ノ内線ホームは東西に延び、国会議事堂の敷地真下に位置する。千代田線ホームも東西に伸び、千代田線の一番東側と丸ノ内線の一番西側をコンコースで結ぶ。さらに、溜池山王駅とも、千代田線の一番西側と南北線の一番北側、南北線の一番南側と銀座線の一番西側がつながっている。この結果、4つのホームがそれぞれ端部でつながり、全体として線状になるという非常にちぐはぐな構造をしている。これは、南北線が開通した際に、国会議事堂前駅とは離れた位置にある銀座線に溜池山王駅を新設し、南北線ホームで国会議事堂前駅と連絡したためである。
- 丸ノ内線ホームは、対向式2面2線の地下駅(地下2階)である。2番線から千代田線の乗り換えは、いったん地下1階に上がり、また下がり1番線ホームを経由する必要がある。丸ノ内線のコンコースとホームは2007年に壁面がモルタル塗りから白色基調の人造石貼りに改装された。
- 千代田線ホームは、島式1面2線の地下駅(地下6階)である。下り、上り線のホームはそれぞれ1本ずつのトンネルで、反対ホームに行くには6箇所ある通路で連絡されている。シールド工法のトンネルがそのまま用いられているため、壁が湾曲していてシェルターのようである。又、ホームも湾曲しているため、常時駅員が発車時に合図を出す。地上からの深さは37.9mあり、東京メトロの駅では一番深い場所にある。
- のりば
1 | ○丸の内線 | 新宿・荻窪方面 |
2 | ○丸の内線 | 銀座・池袋方面 |
3 | ○千代田線 | 代々木上原・本厚木・唐木田方面 |
4 | ○千代田線 | 大手町・綾瀬・我孫子・取手方面 |
[編集] 改札周辺設備
- 改札口は、地下1階に2か所ある。
- 売店は、地下1階の改札外と地下2階の改札内に1店舗ずつある。
- 待合室はない。
- トイレは、改札外に2か所ある。また、構内でつながっている溜池山王駅には改札内にトイレがある。
- 3番(首相官邸方面)出口階段そばの改札外に定期券売り場がある。
- エレベーターは、丸ノ内線2番線ホームから改札口(地下1階)まで、千代田線ホーム(綾瀬寄り)から丸ノ内線1番線ホーム経由で改札口(地下1階)まで、改札口(地下1階)から地上までのものがある。地上側の出入口は国会議事堂西側の道路に面している。
- エスカレーターは、改札外には、3番出口~地下1階、1番出口途中~地下1階を結ぶものがある。改札内には、丸ノ内線側に地下1階~丸ノ内線1番線ホーム(地下2階)を結ぶエスカレーターがあり、千代田線側には地下1階~地下3階~地下5階~地下6階を結ぶ3本のエスカレーターが連続している。さらにこれと並行して、丸ノ内線1番線ホームから千代田線への乗り換え用に地下2階~地下3階を結ぶエスカレータも設けられている。
- 千代田線ホームの南北線へ連絡する階段には車椅子専用の昇降機があり、南北線側に抜けられる。
[編集] 都市伝説
都営地下鉄大江戸線の六本木駅が開業するまでは、海底駅を除いて日本一深い所にある駅であった。その事と国会議事堂のすぐ近くであること、存在意義の分からない地下通路もあったことなどから、“核攻撃を受けた際・災害の際には国会にいる代議士・閣僚のためのシェルターになる”という都市伝説がある。衆参院事務局・東京メトロ双方ともこの都市伝説を公式に否定している(国家秘密は正直に認める訳はないからシェルター説は本当ではないかと考えることもできるが)。ただ、地下鉄路線及び駅にシェルターとしての役割がある・またそのように活用されたのも事実で、銀座線には東京大空襲のさなか人々が一夜を明かしたエピソードもある。
[編集] 利用状況
1日の平均乗降人員 118,749人(2005年度、駅の構造上、溜池山王駅と合算して計上)
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
- 1959年(昭和34年)3月15日 - 営団丸ノ内線の霞ヶ関~新宿間開業により、丸ノ内線の駅として開業する。
- 1972年(昭和47年)10月20日 - 営団千代田線の霞ヶ関~代々木公園間開業により、乗換駅となる。
- 1997年(平成9年)9月30日 - 営団南北線の四ッ谷~溜池山王駅間開業により、溜池山王駅との乗換駅となる。同時に銀座線溜池山王駅も開業。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団民営化に伴い、東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。