妙典駅
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妙典駅(みょうでんえき)とは、千葉県市川市富浜にある、東京地下鉄(東京メトロ)東西線の駅。
各駅停車が快速の通過待ちをすることがある。駅番号はT-21。
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[編集] 駅構造
- 島式ホーム2面4線を持つ高架駅。駅の東側はかつては下妙典信号所と呼ばれ、行徳始発電車が待機する場所だった。かつて東西線都心部の一部駅(日本橋、大手町)に設置されていた、フラップ式行先表示器には、将来の駅開業を見越して「下妙典」というプレートも確保されていたが、妙典駅開業前の東葉高速線開通の際に、現在のLED式の表示器に交換されたために、「下妙典」は使われることがなかった。
- 今現在のホーム部分は、鉄道敷設時から土台のみ建造されていた。新駅設置が決まった後は、ホームを乗せて、階段と屋根をつけるだけのはずだったが、たくさんの乗客が座席取りのために並ぶ、いわゆる「始発駅」としてはホームの幅が狭すぎる為、駅建設中は待避線(現在、3番線)を本線にして、B線(中野方面)の4番線を外側にずらす工事が行われた。その為、3番線と4番線のB線ホームは十分な幅が確保されたが、快速列車が通過する4番線は大きく湾曲している。
- 西葛西駅や行徳駅は、乗降客の増加に合わせてホーム拡幅工事が行われたが、妙典駅A線は1960年代後半の設計のままであり、平成になってから開業した駅のわりには階段が大変狭い。又、エレベーターなど、バリアフリー施設は充実している(もっとも、市川市の道路政策、路上駐輪対策があまりにも貧弱な上に、東京メトロが商業施設優先の建物で埋め尽くした為、駅を一歩出ると狭くてがたがたな歩道などにさえぎられ、車いす走行は困難である。)。
- のりば
1・2 | ○東西線 | 西船橋・津田沼・東葉勝田台方面 |
3・4 | ○東西線 | 東陽町・大手町・高田馬場・中野・三鷹方面 |
[編集] 利用状況
- 1日平均乗降人員 41,905 人(2005年度)
[編集] 駅周辺
大型スーパー等ができ住民が増えている。
- 東京地下鉄行徳検車区
- 市川妙典サティ
- 市川市立行徳小学校
- 江戸川(放水路)
江戸川の河口付近はハゼ釣りの名所として知られ、東西線の江戸川鉄橋付近には釣り船が多く係留されている。
駅東側の妙典地区は、隣駅の名前「行徳」の一部地域を指すが、地元住民が下水処理場建設に反対したことによる報復措置として、長い間、市街化調整区域のまま放置された。駅が開業する数年前までは、双眼鏡をもって野鳥探しの探検に来るエリアだった。今ではきれいに区画整理されているが、市に買収能力がないのか、それともわざとなのか、幅広い道路は駅東側の妙典地区だけで、それが他の道路につながっていないが、今後の道路計画の中で改善されることであろう。
[編集] 歴史
近くに行徳検車区があり、入出区駅となっている。当駅開業前は行徳駅を始終着としていた列車が当駅に変更となった。
[編集] ダイヤ
- A線:西船橋行が中心。朝夕はJR総武線津田沼及び東葉高速線東葉勝田台、夕方は東葉勝田台への直通列車も運行される。快速は通過。ラッシュ時を中心に一部、当駅で通過待ち。
- B線:中野行、JR中央線直通三鷹行が中心。朝ラッシュ時は9分4本サイクルで、そのうちの2本は快速と通勤快速(いずれも通過)、残りの2本のうちの1本が始発列車となる。よって、9分に1本が始発列車となる。快速は通過となっているが、始発列車が客を乗せている間に4番線に着いてしまうことが多くしばしば停車している。快速が普通の発車待ちをするという日本でもきわめて珍しい光景が見られる。
- 快速運行時間内は通過待ちの有無に関わらず全て2番線と3番線を使用する(但し、中野方面の普通が臨時車両交換をする場合には3番線に到着させ、4番線の電車に乗り換えさせている。車庫への出入庫電車が3番線に停車(入換の為)している間のみ快速時間内でも4番線を使用している例外がある。)。進入の分機器制限は葛西・原木中山同様60km/hだが、安全側線はなく、停車列車は待避の有無に関わらずホーム始端部にある2灯式信号機の注意現示によって40km/hまで減速して進入する(葛西・原木中山にも2灯式信号機があるがホーム中程にある為あまり影響は受けない)。
- 2005年(平成17年)12月のダイヤ改正以降2006年2月頃まで、夜間に3番線に留置される運用が存在した。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 妙典駅 - 東京地下鉄