中野駅 (東京都)
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中野駅(なかのえき)は、東京都中野区中野にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅。JRの管轄駅(JR・東京地下鉄の共同使用駅)である。東京地下鉄の駅番号はT-01。

また日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅でもあり甲種車両輸送列車が発着する。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 東京地下鉄(東京メトロ)
[編集] 駅構造
島式ホーム4面8線を持つ高架駅である。JR中央線(各駅停車)と地下鉄東西線は相互直通運転を行っているため、のりば、改札を共用している。ホーム下は南口、北口と2つの改札口があり、どちらの自動改札機もパスネットに対応しているが、大崎駅のタイプとは異なる(後述)。
[編集] のりば(南側から)
1 | ■中央線(各駅停車) | 三鷹・武蔵小金井・立川方面 (一部当駅始発、新宿・秋葉原方面) |
■中央線(各駅停車) | 三鷹・立川・八王子・高尾方面(早朝・深夜) | |
2 | ■中央・総武線(各駅停車) | 新宿・御茶ノ水・錦糸町・千葉方面(当駅始発) ※一部1番線から発車 |
■中央線(各駅停車) | 新宿・御茶ノ水・東京方面(早朝・深夜) | |
3 | ■中央線(各駅停車) | 三鷹方面(東西線からの直通電車) |
○東西線 | 大手町・東陽町・西船橋方面(当駅始発) | |
4 | ○東西線 | 大手町・東陽町・西船橋方面(当駅始発) |
5 | ■中央・総武線(各駅停車) | 新宿・御茶ノ水・錦糸町・千葉方面(三鷹方面始発) |
○東西線 | 大手町・東陽町・西船橋方面(三鷹始発) | |
6 | ■中央線(快速) | 三鷹・立川・八王子・高尾・大月・拝島・青梅・武蔵五日市方面 (土曜・休日の快速は高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪通過) |
7 | ■中央線(快速) | 新宿・御茶ノ水・東京方面(平日朝のみ) |
■回送電車などの待避 | ||
8 | ■中央線(快速) | 新宿・御茶ノ水・東京方面 |
[編集] 中央線各駅停車・東西線利用上の注意
当駅は複雑な配線ゆえ、時間帯や列車によって発着ホームが変わる場合が多いので注意が必要である。1本乗り遅れたら違うホームに移動しなければならない場合もあり、さらに、相互直通を行っている関係でありながら、中央線の当駅止まりの各駅停車の列車と東西線からの三鷹行の列車の乗り換えが同一ホームでできず、しかもお互いの接続なども行わない事が多く、利用客には不便を強いる事が多い。
- 中央線各駅停車三鷹方面行
- ■新宿方面からの電車は1番線発
- ■東西線からの直通電車は3番線発
- この他、平日は■快速(6番線)が当駅より各駅停車であるので、併せて利用可能。
- 中央線各駅停車新宿・御茶ノ水方面行
- 中野始発の電車:1・2番線発(早朝・深夜以外は■緩行線(各停)用の黄色い電車)
- 三鷹方面始発の電車:5(早朝・深夜以外は■緩行線(各停)用の黄色い電車)・2番線発(早朝・深夜の東京行は■快速線用の橙色の電車)
- 東西線西船橋方面行
- ■中野始発の電車は3・4番線発
- ■三鷹始発の直通電車は5番線発
- ※東西線の中野始発の車両には、中央快速線と同様な色の橙色の帯を持つ■東葉高速鉄道の車両も用いられている。
5番線からの西船橋行でも中央・総武線経由の場合と東西線経由の場合があるなど、同じホームに経路の異なる同じ行先の列車が複数発着している事も多々あるので、注意が必要である(この例では発車案内に経由する路線名の記載もあり、東西線直通電車は「東西線」、新宿・御茶ノ水方面行総武線直通電車は「総武線」と表示されている(東京行各駅停車は無表示))。
駅の南東に隣接して中野電車区があり、終日に亘り出入庫があるが、国鉄末期に車両配置はなくなっている。略号は「西カノ」だった。
また、余談だが、8番線の発車案内には中央特快・青梅特快・快速の種別が表示されるが、実は同ホームから発車する列車の当駅からの停車駅はすべて同じ(新宿・四ツ谷・御茶ノ水・神田・東京)である。
- 平日深夜の中央特快、新宿始発の電車2本は、当駅を通過する。
[編集] 駅構内
- 自動改札機と自動精算機はJR東日本のものが設置されているが、自動改札機にはパスネットを投入することも可能である。ただし、1枚しか投入することができないため、残額が足りない場合には切符を購入するか、窓口にて対応することになる。なお、パスネットでの入場時の差し引き額は160円である。自動精算機では東京地下鉄の乗車券の精算も可能ではあるが、精算にパスネットは使えない(定期券情報のないICカードは可)。また、西船橋駅・北千住駅・綾瀬駅の各駅以遠のJR線から東京地下鉄線を経由した場合の精算にも対応していない(これらについては有人改札での対応となる)。自動券売機は会社別に設置されている。また、東京地下鉄の定期券は当駅が発着点のものしか購入できない。これらの点は西船橋駅もほぼ同じである。
- 2007年3月18日よりIC乗車カードPASMOが使用開始されPASMOとSuicaは当初から相互利用可能であるが、当駅では西船橋駅と違いJRと東京地下鉄との連絡改札を設けないため、西船橋駅・北千住駅・綾瀬駅の各駅以遠のJRの駅から東京地下鉄を経由して当駅以遠のJR線まで乗車した場合(ただし、西船橋駅以遠は平日朝夕の東西線直通電車に乗車した場合のみ)でも東京地下鉄の運賃ではなく、JRの運賃が適用される予定である(なお、乗車駅か降車駅のいずれか一方でも改札内を共有する共用駅である場合は低廉な方を適用する)。
- 会社別に改札・ホーム・設備が分離されている西船橋駅と違い、当駅はホームも両社混在の上、駅設備も含めほとんどがJRの設備になっている。変わった点としては、3・4番線ホームの駅名標(JR東日本のフォーマット)の線の色が通常のJR東日本のコーポレートカラーである緑ではなく、東西線のラインカラーである青(JR東日本京浜東北線と同一の色を使用)になっている事や、3・4番線の発車メロディがJR東日本仕様のメロディではなく東京地下鉄仕様のブザー(通称:営団ブザー/「ぷ~」と鳴るタイプのもの)になっている事、5番線から発車する東西線列車があるため、東京地下鉄の車掌がJRの発車メロディを鳴らし(唯一の例)、逆に3番線からの三鷹行ではJR車掌がブザーを鳴らす事などがある。但し、発車ブザーのスイッチもJRのものが使われている。
- 3・4番線の駅名標は東西線に於ける両隣の駅(片方は中央緩行線の高円寺駅)を表わしているが、JRグループが定める特定都区市内に関する区(東京23区内の駅の意味)が表記されている。
- 2007年に3・4番線に、東京地下鉄仕様の行き先と発車時刻をしらせる電光掲示板が設置された。現在は調整中となっており、数年前に設置されたJR東日本仕様の電光掲示板が運用されているが、東京地下鉄仕様の運用開始後は撤去される模様である。
- 乗り換え専用通路がホームの新宿寄り(3・4番線では1号車付近)にあり、階段を利用して他のホームへ移動できる。
- トイレは北口寄りが改札正面の6番線下付近、南口が改札を入ってすぐ左(コンコースからは階段を降りて右)にある。
- エレベーターは設置されていない。
- エスカレータは改札フロアとホーム(3・4番線では3号車付近)とを結ぶ(上下両方向1本ずつ)。
- 改札フロアとホームを結ぶ階段は3・4番線では5号車付近となる。
- 北口・南口共に改札を入ってすぐに数段の階段がある(南口階段脇(改札を入って右側)には車いす専用の昇降機がある)。
- 2006年3月18日のダイヤ改正を前に、ホーム上の掲示時刻表のフォーマットデザインが一新された(奇数時間帯、偶数時間帯がそれぞれ水色と白であるきれいで見易いものになった)。
[編集] 利用状況
- 2005年度の利用者数は1日平均113,569人(JR東日本)である。
[編集] 駅周辺
詳細については地名の記事の中野も参照の事。
[編集] 北口
- 中野サンプラザ
- 中野サンモール商店街
- 中野ブロードウェイ(サブカルチャー、オタク関連や中古レコードなどのお店が数多く入居している事で有名。)
- 中野区役所
- 野方警察署
- 東京法務局中野出張所
- 中野都税事務所
- 株式会社丸井本社
- 警察大学校跡地
- 中野区立体育館
- 矯正研修所東京支所
[編集] 南口
[編集] 路線バス
- 北口(ロータリー・ガード下・サンプラザ前)及び南口にのりばがある。
- 関東バス・京王バス東・ケイビーバス・国際興業バス・中鉄バス・豊橋鉄道・東京空港交通の路線が乗り入れる。
- 運賃は関東バス・国際興業バス・京王の各グループのバスが都区内で採用している均一料金となる(高速バス・空港発着のバスを除く)。
[編集] 北口
- 北口ロータリー
- ガード下
- サンプラザ前
[編集] 南口(南口ロータリー)
- 京王バス東
[編集] 歴史
- 1889年(明治22年)4月11日 - 新宿駅~立川駅間開通と同時に甲武鉄道の駅として開業。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1904年(明治37年)8月21日 - 飯田町駅~当駅間で電車運転開始。
- 1906年(明治39年)10月1日 - 甲武鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
- 1963年(昭和38年)5月16日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1966年(昭和41年)3月16日 - 営団地下鉄東西線の駅が開業。
- 1987年(昭和62年)
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化により、東西線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。
[編集] その他
- 当駅の電報略号は『カノ』である。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■中央線(快速)
- ■中央・総武線(各駅停車)
-
- 東中野駅/(東西線)落合駅 - 中野駅 - 高円寺駅
-
- 東京地下鉄
- ○東西線
- 東葉快速・快速・通勤快速・各駅停車
- 高円寺駅(中央線) - 中野駅(T-01) - 落合駅(T-02)
- 東葉快速・快速・通勤快速・各駅停車