行徳駅
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行徳駅(ぎょうとくえき)とは、千葉県市川市にある東京地下鉄(東京メトロ)東西線の駅である。駅番号はT-20。
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[編集] 駅構造
- 2面2線の相対式ホームを持つ高架駅。ホームの端の壁側から中央部を見ると僅かに外側へ湾曲しているのがわかるが、これはかつて行徳駅にも待避線を作る計画があったためと言われている(そのため、階段も壁から離れた位置に作られ、階段と壁の間に通路がある)。しかし、待避設備は原木中山・妙典と2駅連続しているため、現在ではその計画は全く無くなっている。
- のりば
1 | ○東西線 | 西船橋・津田沼・東葉勝田台方面 |
2 | ○東西線 | 東陽町・大手町・高田馬場・中野・三鷹方面 |
[編集] 利用状況
- 1日平均乗降人員 52,909 人(2005年度)
[編集] 駅周辺
- 市川市役所行徳支所
- 行徳図書館
- 第七中学校
- 新浜小学校
- ポニー
- 西友行徳店
- 行徳駅前公園
- 駅周辺は、市川市の『行徳駅前』という地名である。
[編集] 行徳と金融機関
行徳の駅前は、昔から金融機関が多い場所だった。市川市に吸収合併された街なので、行政上も冷遇され、あまり大きな産業はないのだが、社宅やアパート中心の住宅街として人口を増やした。東京の中心部に通うサラリーマンがベッドタウンとして選ぶ街だったため、個人顧客の発掘場所として人気があったのだろうか。三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)、大和銀行、千葉銀行、江戸川信用金庫(現「朝日信用金庫」)は昔からあったが、富士銀行、第一勧業銀行、さくら銀行、住友銀行、市川東葛信用金庫が相次いで支店を開設した(順不同)。
ところが、金融ビッグバンで金融機関が合併を繰り返した。銀行の跡地は歯抜け状態を作り、一時期、駅前通りが寂しくなったが、今は持ち直している。現在は、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、千葉銀行、朝日信用金庫、みずほ銀行、三井住友銀行、東京ベイ信用金庫となっている(それでも結構多い)。
[編集] 周辺環境
行徳は違法駐輪の多い街として知られているが、これには様々な要因が積み重なっている。
それを列記すると、
- 行徳地区自体が千葉県トップクラスの人口過密地帯である。
- 典型的なベッドタウンであるため、東京や千葉に通勤するサラリーマンや学生が多い。
- 坂のない平坦な地形ゆえに自転車が苦にならない。
- バス路線が少ない。
- 警察署(行徳警察署は市川塩浜駅近くにある)が遠く、駅前にいる警官の数も多くない。
- 自治体が駅周辺に駐輪場を作ったものの、遠い上に有料化まで実施したので人気がない。
- 鉄道会社は改札口そばの自社の土地に商業施設を作ることしか関心がない。
- ライバルの路線(JR京葉線)には競争力がない。
こういった上記の悪条件と、中途半端な区画整理により自転車を歩道に止めてもぎりぎり人間が歩けるスペースがある、といった駐車に都合のよい周辺環境が相まって、最悪の状況を生んでいた。統計上、全国のワースト3にもあげられていたが、隣に妙典駅が開業してからは守備範囲が狭くなり、最悪の状態は脱しつつある。しかし現在は、隣駅の南行徳駅の状況が悪化している。
[編集] 歴史
- 1969年(昭和44年)3月29日 - 営団地下鉄東西線の駅が開設。
- 2000年(平成12年)1月22日 - 妙典駅開業により、中野方面からの当駅止まりおよび中野方面行の始発廃止。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄の民営化を伴って、東西線は東京地下鉄(東京メトロ)に継承する。
[編集] 隣の駅
- 東京地下鉄
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 行徳駅 - 東京地下鉄