新世紀エヴァンゲリオンの登場人物
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新世紀エヴァンゲリオンの登場人物(しんせいきエヴァンゲリオンのとうじょうじんぶつ)では、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(およびそれを原作としたゲーム)に登場する、架空の人物を記述する。
- 使徒については使徒 (新世紀エヴァンゲリオン)を参照。
- 汎用人型決戦兵器についてはエヴァンゲリオン (架空の兵器)を参照。
登場人物の誕生日は、カヲル、ケンスケ、トウジなどの例外を除き、担当声優の誕生日と同じである。なお、名前の由来については、ゲーム版のキャラクターのものを除き、庵野秀明監督が公式サイトに記載したものを原典としている。ファンの間で推測された俗説で、以前に本稿に記載されたものとして、シンジとゲンドウの名前は石川賢の『魔獸戦線』の来留間慎一と源三父子に由来する、レイとアスカの名前は『勇者ライディーン』の明日香麗に由来する、などというものもあったが、同サイトによって偶然であると否定されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] EVAパイロット
[編集] 碇シンジ
本作の主人公。詳しくは碇シンジを参照。
[編集] 綾波レイ
- あやなみ レイ
- データ上の年齢は14歳
- 声 : 林原めぐみ
詳しくは綾波レイを参照。
[編集] 惣流・アスカ・ラングレー
- そうりゅう アスカ ラングレー
- 14歳
- 声 : 宮村優子
詳しくは惣流・アスカ・ラングレーを参照。
[編集] 特務機関ネルフ
[編集] 葛城ミサト
- かつらぎ ミサト
- 29歳
- 声 : 三石琴乃
NERV戦術作戦部作戦局第一課所属で階級は一尉(第拾弐話で三佐に昇進)。役職は物語前半で作戦部長、後半で作戦課長と呼称され、関連作品でも一定しない。シンジとアスカの保護者で、シンジたちの直接の上司に当たる人物でEVAの戦闘指揮官。劇場版でマシンガンを装備した戦略自衛隊3人をピストルだけで怪我一つ負わずに殲滅したところから見てもネルフ職員の中でも戦闘力が高く、白兵戦も相当の腕前であることが分かる。
かつて父親が隊長を務める葛城調査隊に同行してセカンドインパクトに遭遇。当時南極に残っていた者の中でただ1人の生存者にしてセカンドインパクトを最も近くで目撃した人間である。その際、心と体に深い傷を負い、一時心を閉ざしていた。また、その際に負った傷痕が彼女の腹部に残っている。研究に没頭するあまり家族をないがしろにしがちであった父親が、セカンドインパクトの際に自分の命と引換えに彼女を救ったことから、使徒に対して強い復讐心を抱いており、そのため、シンジたちEVAパイロットに苛酷な作戦を課すこともしばしばであった。NERV設立の真の理由を知らず、加持の示唆もあって次第にゲンドウやリツコに疑念を抱いていくことになる。
第二東京大学に入学し、そこで赤木リツコ、加持リョウジと知り合い、加持とは恋人関係になる。後に、ミサトは加持のことを死んだ父と重ね合わせていたことに気づき、ゲヒルンに入所する前に加持とは1度別れる。しかし、加持の帰国とともにヨリを戻したが、加持はセカンドインパクトの真実をミサトに託して、死んでしまう。ミサトはしばらく加持の遺した最期の電話に号泣するが、後に立ち直り、セカンドインパクトそして人類補完計画とは何なのか調べ始める。 碇シンジとの関係は微妙である。シンジと同居を始めたのは、孤独な彼に同情した全くの独断行為で、この時点でシンジに対して部下以上の好意を抱いているが、あくまで保護欲求である。公式の場では「シンジくん」と呼ぶが、プライベートでは「シンちゃん」となる。年齢的に姉と母の中間になるが、レイとの関係を冷やかしたり、年上の友達としてくだけた付き合い方もしている。アニメ第23話でレイが死んだ時は、傷心のシンジをセックスで慰めようとするが、結局シンジに拒否された。劇場版でもミサトの最期の直前に恋人のような会話をかわす。このようにシンジとの関係は、親・姉・友・恋人と多面的な側面を持っている。
私生活においては料理・掃除など家事がまったく駄目で、だらしない面が多い。シンジ、アスカと同居するも、彼らの身の回りの世話はまったくしておらず、むしろシンジに家事をまかせきりにしていた。ミサトが料理をすると、レトルト製品でも食べられなくなるほど不味くなってしまう。ペットはペンギンのペンペン。愛車はアルピーヌA310。酒(特にビール)が大好きで、愛飲する酒はYEBISU(テレビ放映ではYEBICHUだが、これは伊藤理佐の漫画作品「おるちゅばんエビちゅ」のパロディであり、よく見るとビールの缶にもエビちゅの絵が描いてある)。冷蔵庫はほぼこれだけで満杯にされている。 身長 163cm 血液型A型。生年月日は1986年12月8日。
名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦雲龍型三番艦「葛城」および、成田美名子の漫画『あいつ』の泉みさとから。
ちなみにキャラデザインの貞本義行によると、前髪のデザインは『セーラームーン』の月野うさぎから拝借した物だが、その後CVが同じ三石に決まって苦笑したとのこと。さらに監督の庵野秀明は、何かの宴会で三石の姿を見て、葛城ミサトのキャラクターイメージを得た、と語っている。
アニメ制作開始時点においては、もう一人の主人公と言えるキャラクターとしての色合いが濃く、オープニングフィルムでも登場回数が多い。
[編集] 赤木リツコ
- あかぎ リツコ
- 30歳
- 声 : 山口由里子
NERV技術開発部技術局第一課所属(E計画担当)・エヴァンゲリオン開発責任者。スーパーコンピューターシステム「MAGI」の現在の管理・運営を任せられている。加持、ミサトとは大学時代からの親友。ヘビースモーカーで、デスク上の灰皿は常に吸殻でいっぱいである。趣味で猫の小物を集めている。ネコを飼っていたこともある。
MAGI開発者・赤木ナオコの娘であり、生前の母同様、碇ゲンドウと愛人関係にある。ミサトを含む一般職員の知らないネルフの持つ数々の秘密を知る者の一人であり、冬月と共にゲンドウを支え彼の計画を推進することを己の役割としている。しかし、ゲンドウの真意をすべて知らされているわけではなく、それが彼女の悲劇へと繋がっていく。尚、大量の綾波レイを破壊した時、アニメ版では開き直っていたのか冷淡に言い放ったが、漫画版では心情を語った後に泣き崩れた。
大学時代から髪を金色に染めている。左目の下に印象的なほくろがあり、劇中で加持から揶揄されたこともある。シンジと初対面のときは、エヴァのケージで潜水作業をした直後で、濡れた水着の上に白衣をはおるというマニアックな姿であった。
名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦赤城型「赤城(あかぎ)」と、庵野秀明の中学校時代の友人から。
[編集] 碇ゲンドウ
- いかり ゲンドウ
- 48歳
- 声 : 立木文彦
NERV総司令。シンジの父。碇ユイの夫。旧姓は六分儀。
1999年ごろは京都で生活していたが職業等は不明(冬月が面識を持つ以前から名前を知っていたので大学か研究職の関係者の可能性あり)。当時は酒と喧嘩の日々だったようだ。冬月曰く「嫌な男」。碇ユイ曰く「とても可愛い人」。このころユイと知り合い、後に結婚した。実のところゲンドウは、ユイの背後にあるゼーレに近づく手段としてユイに近づいたと噂されていたが、結婚生活は彼にユイへの愛を芽生えさせた。これがきっかけとなり、彼の後の行動が「ユイにもう一度逢う」ことを最終目標とすることとなった。セカンドインパクト発生直前まで葛城調査隊とともに南極にいた。2年後の国連調査団派遣の折にもミサト、冬月とともに参加している。
2000年にユイと結婚し碇姓となる。翌年シンジが生まれ、命名はゲンドウがおこなった(男の子ならシンジ、女の子ならレイと決めていたようだ)。ユイの消失後、人類補完計画をゼーレに提案、その推進者となる。
赤木ナオコを愛人とし、彼女の死後はその娘リツコを愛人とし、共に自らの計画に協力させた。再婚はしていない。
シンジを呼び寄せた後も同居はせず、ほとんど接触はとろうとしなかった。シンジが犠牲となる可能性が高い作戦についても承認している。しかし、対バルディエル戦でシンジが攻撃命令を拒絶した際、「おまえが死ぬぞ!」と親心を示した。アスカとは一切直接会話をしておらず、エヴァを動かすための部品としか扱っていなかったようである。一方で、レイの起動実験失敗の際は、自身の負傷を省みず彼女を助けたこともある。
目的のためには手段を選ばない冷徹な性格に見え、実際に陰謀や裏切りなど非情ともいえる手段を厭わずに実行しているが、行動の根底には、失ったユイに拘る彼自身の弱さがあり、そしてシンジを嫌って遠ざけているような言動も不器用な愛情表現の裏返しであった。
旧姓は六分儀から由来。また名前はガイナックスで企画されながら実現しなかったアニメの登場人物から。
[編集] 冬月コウゾウ
- ふゆつき コウゾウ
- 60歳
- 声 : 清川元夢
NERV副司令、数少ないゲンドウの理解者であり、彼の本当の目的を知るただ1人の人物。
元京都大学教授で形而上生物学を研究していた。ユイやゲンドウとはこの頃知り合う。セカンドインパクト後は一時期闇医者をしており、その時召集された国連調査団でゲンドウと再会、彼とユイが結婚したことを知らされた。
潔癖かつ正義感にあふれた人物で碇ゲンドウやゲヒルンを毛嫌いし、セカンドインパクトの真実を公表しようとしていたが、ジオフロントで開発中のエヴァを見せられ、ゲンドウの誘いに応じ行動を共にする。
物語後半に、ゼーレに拉致されるが、加持の助けでネルフに無事帰還している。
碇ユイに好意を抱いていたが、それが異性としてか父性からくるものなのかは不明。ユイの消失前、ゲンドウも知らない彼女の真意を告げられていた。
血液型AB型。生年月日は1955年4月9日。年齢と生年については公式のアナウンスが長い間無く、ゲームの攻略本やパチンコの演出などで見られる程度であったが、2007年になって『エヴァンゲリオン・クロニクル』で発表された。企画段階では45歳だったが、最終的にはゲンドウより10歳ほど年長という設定になる。
名前の由来は、大日本帝国海軍一等駆逐艦秋月型「冬月」から。名のコウゾウについては語呂の良さからついたもので、由来はない。
[編集] 伊吹マヤ
- いぶき マヤ
- 24歳
- 声 : 長沢美樹
ネルフ本部オペレーターで、階級は二尉。ネルフ本部技術開発部技術局一課所属。リツコの部下で彼女に同性愛に近い強い憧れを抱いており、普段は「センパイ」と呼んでいる。潔癖性で、エヴァの残虐さに耐えられないこともあった。
名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦伊吹型一番艦「伊吹」、大日本帝国海軍重巡洋艦高雄型三番艦「摩耶(まや)」、および、『帰ってきたウルトラマン』のMAT隊長伊吹竜から。
完全な脇役であるにもかかわらず、作品の世界観には不釣合いな純粋さがかえって目立ち、アニメ雑誌の人気投票では頻繁に上位にランキング入りするなどカルト的な人気を誇った。
[編集] 日向マコト
- ひゅうが マコト
- 年齢不詳
- 声 : 結城比呂
ネルフ本部オペレーターで、階級は二尉。ネルフ本部中央作戦司令部作戦局第一課所属。
上司である葛城ミサトに惹かれていて、ネルフ本部の度重なる危機に対しても彼女とともに決死の覚悟で臨んでいた。
血液型B型。誕生日は2月13日。
名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦伊勢型二番艦「日向」と、新撰組の誠字旗から。
[編集] 青葉シゲル
- あおば シゲル
- 年齢不詳
- 声 : 子安武人
ネルフ本部オペレーターで、階級は二尉。ネルフ本部中央作戦司令室付オペレーター。趣味はエレキベース(ウォークマンを聞きながらベーシスト特有の指弾きの真似をしているカットがある)。
本編で唯一名前を呼ばれることのない主要キャラクター(しかし、「新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression」では、シンジに「青葉さん」と呼ばれている)であり性格や個性の描写がほとんどないが、同じオペレーター仲間の伊吹マヤとはよく絡む。
血液型A型。誕生日は5月5日。
名前の由来は、大日本帝国海軍重巡洋艦青葉型一番艦「青葉」と岡本喜八監督の映画『青葉茂れる』から。
劇場版26話「まごころを、君に」で人類補完計画が発動した際、伊吹・日向・冬月はそれぞれの想い人の姿をしたアンチATフィールドによってLCLにサルベージされたが、青葉だけは一人怯えながら綾波レイの姿をしたアンチATフィールドの大群によって無理矢理サルベージされた。この光景が非常に印象的であったため、劇場版公開後のアニメ雑誌ではこれをネタにした投稿が多く寄せられ、現在でも青葉を語る際にはこの様子が語り草となっている。
驚くべきことにYahoo!JAPANのエヴァンゲリオン特集で行われたキャラクター人気投票では第一位となっている。[1]これは2ちゃんねるのニュース速報(VIP)板を中心に組織票が行われたためである。[2]
[編集] 加持リョウジ
- かじ リョウジ
- 30歳
- 声 : 山寺宏一
NERV特殊監査部所属のスパイ。ミサトの学生時代の恋人だった。ネルフ施設(ジオフロント)内でスイカを育てている。
一見飄々としていて陽気だが、ときおり影のある部分を見せる。事実、ゼーレ・ネルフ・日本政府内務省の三重スパイとして活動しているという裏の顔を持つ。セカンドインパクトの真実を知りたいと強く願っており、三重スパイとしての活動もそれ故である。その理由はTV版では語られなかったが、漫画版ではその経緯が語られている。第弐拾壱話でその行動故に命を落とすが、彼の調べ上げた「真実」は恋人のミサトに託され、それ以後の彼女の行動に示唆を与える。
3号機の事件で、シンジとゲンドウの関係が断絶(絶縁)する事態が決定的になった際には、戦いを拒否するシンジを説得し、再びエヴァに乗る決心をさせた(同時にシンジとゲンドウの絶縁を不決定にさせた切欠となる)。
血液型A型。生年月日は1985年6月17日。生年月日については公式のアナウンスは長くなかったが、『エヴァンゲリオン・クロニクル』で公表された。
名前の由来は、船のパーツである舵と成田美名子の漫画『あいつ』の登場人物、沢田涼司から。村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、山岸良治からとする説明も多く見られるが、庵野秀明にその意図はなく、ミサトとの対になっている。ただし、中国版での漢字表記は「良治」である。
[編集] ゼーレ(seele)
[編集] キール・ローレンツ
- 年齢不詳
- 声 : 麦人
秘密結社ゼーレの中心人物で、人類補完委員会の議長であり、ネルフを影であやつる老人。バイザーを常に装着している。体の半分を機械化していた。
名前の由来は、船のパーツである竜骨(キール)と動物行動学者コンラート・ローレンツから。
企画書では67歳という設定。
[編集] 渚カヲル
- なぎさ カヲル
- データ上の年齢は15歳
- 声 : 石田彰
アスカに代わるエヴァンゲリオン弐号機のパイロットとして登場。フィフスチルドレンとしてゼーレから派遣された。スーツの色は黒色。レイの真実を知り傷心のシンジに近づき好感を得る(漫画版では、この辺りの展開が大きく異なり、当初シンジに気味悪がられ嫌悪される)。エヴァとのシンクロ率を自在に操ることができる。ちなみに、データ上の生年月日はセカンドインパクトと同じ2000年9月13日。
正体はアダムの魂を宿すモノ(第17使徒)。使徒としての名称はタブリス(自由意志)であるが、劇中ではそう呼ばれることはない(漫画版では呼ばれる)。弐号機を操ってターミナルドグマへ侵入しアダムと接触を試みるが、そこにあるのがアダムではなくリリスとわかると接触を中止し、自ら望んで初号機によって握殺された。
アニメ版では社交性に長けた超然とした性格、漫画版では悪意のない残酷さを見せる等の子供っぽく冷徹な性格として描かれている。子供っぽい性格のキャラとしてデザインしたところ、アニメでは違う性格を与えられ違和感を覚えたという貞本義行の言葉があり、漫画版のカヲルは貞本が本来意図した性格のキャラクターになっている可能性がある。
名前の由来は、渚は海関係の言葉であり、かつ映画監督の大島渚から。また姓は偏と旁を分けると「シ者」すなわち使者(→使徒)であり死者、名前はオワリをアイウエオ順で1字後にずらしたものからカヲル、姓とあわせるとシ者オワリ→渚カヲルとなる言葉遊び。
彼とシンジとの、同性愛に近いやおい的な交流は視聴者に衝撃を与え、大いに話題を呼んだ。外見もあわせてアスカとは違う意味で、レイとは対照的な存在である。
[編集] 第壱中学校の生徒たち
[編集] 鈴原トウジ
- すずはら トウジ
- 14歳
- 声 : 関智一
シンジのクラスメート。大阪出身。いつもジャージ姿でエセ関西弁の熱血野郎。エヴァ初号機の戦闘で妹が負傷し、転校早々のシンジにつらくあたるが、後に親友となる(アスカやヒカリからは、シンジ、ケンスケとともに「三バカ」と呼ばれていた)。エヴァンゲリオン3号機パイロット(フォースチルドレン)。スーツの色は、紫色(CDに収録された『終局の続き』では緑色という事になっている)。アニメでは左足を失うも生存したが、漫画版では死亡。そのため、シンジが父であるゲンドウをアニメ版以上に恨むこととなる。アニメ版で死ななかった理由は、「子供を殺さない」というテレビ局との約束があったからである。トウジの父や祖父もネルフの関係者。マンガ版では祖父が登場し、夜遅くまでトウジの家にいるシンジに帰るよう促していた。
名前の由来は、村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、鈴原冬二から。
[編集] 相田ケンスケ
- あいだ ケンスケ
- 14歳
- 声 : 岩永哲哉
シンジのクラスメート。軍事オタクでカメラマニア。箱根山中に一人でテントをはって泊りがけで軍事教練ごっこをしたり、休み時間の教室内で戦闘機の模型を手に飛ばすまねをして遊ぶなど、一般的なオタク・マニアでもしないようなイタい行動を平気でしていた。一方で14歳とは思えぬ老成した一面や、鋭い人間観察眼を持つ。戦闘への憧れからエヴァのパイロットになることを強く望んでおり、フォースチルドレン選出の際にはミサトに直談判をしたがかなわなかった。チルドレンであることを好んでいないシンジからは、そんな姿を白眼視されている。ネルフ職員である父親の持つ情報を興味本位に盗み見しており、アメリカ第2支部消失のことはシンジよりも早く知っていた。血液型A型。生年月日は2001年9月12日。
名前の由来は、村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、相田剣介から。
[編集] 洞木ヒカリ
- ほらき ヒカリ
- 14歳
- 声 : 岩男潤子
シンジのクラスメート。2年A組の学級委員長。まじめな性格で潔癖症。鈴原トウジにはいつも小言を言っているが実は淡い恋心を抱いていて、トウジのためにお弁当を作ってあげたが、結局、食べてもらうことはできなかった。アスカと仲が良く、彼女にデートの斡旋をしたこともある。アスカが家出した際には家に泊めてあげていた。
名前の由来は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、洞木紘一と新幹線「ひかり」号から。劇中では名前のみの紹介ながら、姉はコダマ、妹はノゾミといい、更に設定上のみの存在ながら飼い犬がいて、名前はMAXである。
第3新東京市から疎開の際に葛城ミサトからペンペンを預かる。
[編集] 母親たち
[編集] 赤木ナオコ
- あかぎ ナオコ
- ?-2010。年齢不詳
- 声 : 土井美加
リツコの母。スーパーコンピューターシステム「MAGI」の開発者。MAGIの人格移植OSは彼女の人格がベースになっている。
ゲンドウの技術協力者かつ愛人であったため、碇ユイの死を暗に喜んだ。しかし後、幼少の綾波レイ(1人目の綾波レイ)が登場する。MAGI完成の日に、ナオコは綾波レイから中傷的な悪口を受け、彼女を死んだ碇ユイの姿に重ねてしまい、逆上し絞め殺してしまう(漫画版では、リツコはこの現場を目撃していた)。その直後に投身自殺し、ナオコを除いた全員がゲヒルンからネルフへと組織を移行した。
名前の由来は庵野秀明の小学校時代の友人から。
[編集] 碇ユイ
- いかり ユイ
- 1977-2004、享年27
- 声 : 林原めぐみ
シンジの母でゲンドウの妻。ゼーレをバックボーンにした出自を持つ。エヴァ開発のための実験中の事故で死亡とされているが、実際にはエヴァンゲリオン初号機に取り込まれ、同一化している。冬月とは京都の大学に在籍していたおりに知り合う。良くない噂の絶えなかったゲンドウと交際、結婚し冬月を驚かす。「人類の生きた証を永遠に残せるなら」これが自らエヴァンゲリオンに取り込まれることで一人生きようと考えた、彼女の願いであるという。出番は少ないながら物語の重大なキーパーソンである。2004年の実験ではスーツの色はオレンジ色だったと思われる。
名前の由来はレイとの韻と、「唯」との掛詞。
[編集] 惣流・キョウコ・ツェッペリン
- そうりゅう キョウコ ツェッペリン
- 1974-2005、享年31
- 声 : 川村万梨阿
アスカの母親でゲヒルンの科学者。「エヴァとの接触実験の失敗により精神汚染され発狂」とされているが、実際にはその魂の大部分をエヴァンゲリオン弐号機に残し、残余僅かの魂と肉体が弐号機からサルベージされた結果である。女の子の人形を娘・アスカと思い込み、後にそれを道連れに縊死する。
名前の由来はドイツ海軍航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」と、和田慎二の漫画『超少女明日香』の葵今日子から。「明日」と「今日」の掛詞でもある。
[編集] その他
[編集] ペンペン
- オス
- 年齢不詳
- 声 : 林原めぐみ
実験動物として処分されそうになったところをミサトに引き取られた新種の温泉ペンギン。冷蔵庫の形をした居室を与えられている。酒が飲めて、風呂が大好き。言葉の意味を理解しているようで、自分で新聞を読むシーンもあり、知能は相当高いようである。企画書では2歳という設定(CR新世紀エヴァンゲリオン・セカンドインパクトでは8歳となっている)。 後に葛城ミサトから第3新東京市から疎開する洞木家に預けられた。
[編集] 時田シロウ
- ときた シロウ
- 年齢不詳
- 声 : 大塚芳忠
日本重化学工業共同体代表。エヴァンゲリオンに対抗して造られたロボット、JA(ジェット・アローン)の開発責任者。ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」では条件を満たすとジェット・アローンを改造したジェット・アローン改をひっさげてエヴァ量産機との戦いに駆けつける。
名前の由来は、村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、時田史郎から。
[編集] 老教師
- 年齢不詳
- 声 : 丸山詠二
シンジたちの在籍する第3新東京市立第壱中学校2年A組の担任。授業中突如としてセカンドインパクトとその当時の経験談を始めるが、いつも同じ内容のため生徒は誰も聞いていない。担当科目は板書から数学と思われる。かつて小田原市根府川に住んでいたことからファンの間では根府川先生という仮称を与えられ、漫画『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd』でもそのように名付けられた。
[編集] アスカの父
- 年齢不詳
- 声 : 関俊彦
声だけ登場。廃人となってしまった妻を捨て、女医である現在の妻と再婚した。企画書では2015年には既に死亡していたとされているが、アニメでは言及はない。
[編集] アスカの義母
- 年齢不詳
- 声 : 勝生真沙子
声だけ登場。キョウコの入院先の医者であったらしい。22話ではドイツからミサトの家に国際電話をかけてきた。親しげに話すアスカを見て「親子の仲がいい」とシンジは考えたが、アスカに言わせれば表面だけとのことだった。
[編集] ゲーム版の登場人物
[編集] 山岸マユミ
- やまぎし マユミ
- 14歳
- 声 : 氷上恭子
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression』に登場。ストレートロングヘアーのメガネっ娘。国連職員である父親の転勤に伴ってシンジたちの通う第壱中学校2年A組に転入してきた転校生。本が好きで内向的な性格であり、同じく内向的なシンジに惹かれていく。デザインや性格は意図してシンジに似せてある。ゲームでたどるルートによっては、学園祭でシンジ、トウジ、ケンスケに誘われ、彼らの組む「地球防衛バンド」にボーカルとして参加し、清楚かつ美しい歌声を披露する。
名前の由来は、小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、山岸良治から。
[編集] 霧島マナ
- きりしま マナ
- 14歳
- 声 : 林原めぐみ
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』に登場。第壱中学校2年A組への転入生。明るく積極的な性格でシンジに想いを寄せていく。また、ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』にも登場し、進行次第でシンジとは音楽部で活動するようになる。
生年月日は2001年4月11日。出身地は鹿児島県阿久根市。父親は水没した旧東京の干拓作業員、母親は雑誌編集者。
名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦「霧島」と、映画『王立宇宙軍~オネアミスの翼』に登場する少女マナ、及び、「愛」の読みの1つである「まな」から。 声優は綾波レイ・碇ユイと同じ林原めぐみが担当している。また、綾波レイの名前の元となった駆逐艦綾波と、霧島マナの名前の元となった戦艦霧島は、第三次ソロモン海戦の第二夜戦で共に沈没している。
[編集] ムサシ・リー・ストラスバーグ
- 14歳
- 声 : 結城比呂
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』に登場。戦略自衛隊の少年兵で陸上軽巡洋艦「トライデント級」のパイロット。
名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦「武蔵」とアメリカの俳優・演出家リー・ストラスバーグから。
[編集] 浅利ケイタ
- あさり ケイタ
- 14歳
- 声 : 岩永哲哉(特別編のみ)
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』に登場。戦略自衛隊の少年兵で陸上軽巡洋艦「トライデント級」のパイロット。1997年に発売されたオリジナル版では台詞はなく、2006年に発売された特別編で初めて台詞がついた。
名前の由来は劇作家・演出家の浅利慶太から。
[編集] マリイ・ビンセンス
- 14歳
テーブルトークRPG『新世紀エヴァンゲリオンRPG NERV白書』のシナリオ「規格外の贈り物」「マリイ再び」に登場。ネルフアメリカ支部から本部へ異動してきた。14歳にして博士号を持つ科学者であり、かつエヴァのテストパイロットとして参号機の開発に貢献、実戦への参加は予定されていないため「規格外の適格者」と呼ばれる。性格は慇懃無礼。後にエヴァ八号機の開発副主任として中国支部に栄転する。
名前の由来はアメリカ海軍ニューオーリンズ級重巡洋艦もしくはタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「ヴィンセンス」から。
[編集] 三尉
- 年齢不詳
- 声 : 鈴村健一(『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画』のみ)
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画』、『綾波育成計画withアスカ補完計画』に登場するプレイヤーキャラクター。レイ、アスカの教育係として、彼女たちのさまざまな個性を演出する。
[編集] 阿賀野カエデ
- あがの カエデ
- 声 : 清水愛
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIバルタザール主任オペレーター。母としての人格を移植されたバルタザールの担当らしく、家庭的な性格で優しい。
モデルはアニメ第六話や第拾話で青葉の代わりに三人目のエヴァオペレーターを勤めた、毛先のカールが特徴的な女性ネルフ職員だが、本作ではその外見的特徴は現れていない。
名前の由来は大日本帝国海軍軽巡洋艦「阿賀野」から。
[編集] 大井サツキ
- おおい サツキ
- 声 : 山本麻里安
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIカスパー主任オペレーター。ロシア系のハーフでウォトカが大好き。恋愛は一度好きになるととことん愛し抜くタイプ。
名前の由来は大日本帝国海軍軽巡洋艦「大井」から。
[編集] 最上アオイ
- もがみ アオイ
- 声 : 堀江由衣
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIメルキオール主任オペレーター。科学者としての人格を移植されたメルキオールの担当らしく、常に理知的で冷静。
名前の由来は大日本帝国海軍重巡洋艦「最上」から。
[編集] 松風ネネ
- まつかぜ ネネ
- 14歳
iアプリゲーム『新世紀エヴァンゲリオン外伝第弐幕 〜人形達の宴〜』に登場。第壱中学校2年A組に転入してきた転校生。精霊「サンディさん」が宿ると信じるクマのぬいぐるみを常に肌身離さず持ち歩く。
キャラクターデザインは公募した作品の最優秀作品による。
名前の由来は大日本帝国海軍神風型駆逐艦七番艦「松風」から。
[編集] 剣崎キョウヤ
- けんざき キョウヤ
- 29歳
ゲーム『シークレット オブ エヴァンゲリオン』の主人公。特務機関ネルフ保安諜報部諜報一課所属。ゲンドウの忠実な部下として汚い任務も冷徹にこなし、シンジやアスカから司令の人形と揶揄されることもあるが、それは「生きる目的を見いだせない故の渇きをいやす」ためと語る。第3使徒サキエルとの戦いにおいて瀕死の重傷を負うが、わずか一週間で奇跡の回復をとげ任務に復帰する。ミサト、リツコ、加持とは学生時代からの友人だが、彼らに対しても感情を覗かせることはまれ。
名前の由来は大日本帝国海軍潜水母艦「剣埼」から。
[編集] 加賀ヒトミ
- かが ヒトミ
- 声:雪野五月
- 24歳
ゲーム『シークレット オブ エヴァンゲリオン』に登場。特務機関ネルフ技術開発部第一課所属。大学では形而上生物学を学ぶ。物理学者である父の知人でもあった冬月にその優秀さを認められてネルフに入り、リツコの片腕としてE計画に従事する。尊敬する父の影響から、高い倫理をもって子供たちの未来を切り開くために科学を用いるべきという信念を持つ。物理に進まず生物学を専攻したのは、碇ユイのレポートを読んでそれに強く刺激されたためである。優秀な頭脳の反面、ドジも多い。
生年月日は1991年5月25日。名前の由来は大日本帝国海軍航空母艦「加賀」から。
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
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概要ページ | 新劇場版 - 主題歌 |
登場人物 | 碇シンジ - 綾波レイ - 惣流・アスカ・ラングレー - ・・・ |
用語 | エヴァンゲリオン - 使徒 - セカンドインパクト - 第3新東京市 |
ゲーム作品 | 鋼鉄のガールフレンド - 造られしセカイ -another cases- |
その他 | EVANGELION CHRONICLE - CR1 - CR2 - CR3 - パチスロ |
主要スタッフ | 庵野秀明 - 貞本義行 - ガイナックス |
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