東京臨海新交通7000系電車
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7000系電車(7000けいでんしゃ)は、株式会社ゆりかもめ(旧・東京臨海新交通)が保有する新交通システム車両。
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[編集] 車両紹介
[編集] 概要
1995年(平成7年)、東京臨海新交通臨海線(当時)の開業に合わせて登場した。
基本的にはATOによる無人運転だが、先頭車両にはワンハンドル式マスター・コントローラー(力行3ノッチ、ブレーキ4ノッチ)を装備し、乗務員による手動運転も可能である。日本の案内軌条式鉄道の車両として初めてステンレス車体、片側2ドア構造、プラグドア(3次車からは外吊り引き戸)、クロスシート配置(3次車以降はセミクロスシート)の座席、折りたたみ座席付きの車椅子スペースを採用した。前面、側面に大きく表記された数字が編成番号を表わす。車両番号は編成番号を示す百位と十位の数字「19・20」が欠番になっている。
7000系の系列称号は、お台場周辺の東京臨海副都心が7番目の副都心であることから由来する。
製造メーカーは日本車輌製造、三菱重工業、東急車輛製造、新潟鐵工所、新潟トランシスである。
[編集] 1次車 (7011F~7131F)
新橋駅~有明駅開業に合わせ、1995年に導入された。主回路制御はサイリスタ位相制御を採用した。
[編集] 2次車 (7141F,7151F)
1997年(平成9年)に導入された。1次車とほぼ同一。
[編集] 3次車(7161F~7181F)
社名が「ゆりかもめ」となった1998年(平成10年)に導入された。この3次車から座席配置がオールクロスシートから、クロスシートとロングシートが互い違いに配されたセミクロスシートに変更され、側面ドアもプラグドアから外吊り引き戸に変更。前面に虹の模様が追加された。
[編集] 4次車(7211F~7231F)
1999年(平成11年)に導入。車体は3次車とほぼ同一だが、制御装置がVVVFインバータを用いたCI制御に変更されたことと、7221Fからは案内車輪が2輪から4輪になったのが大きな違いである。この4次車以降を7200系と区別して呼ぶことも多い。新交通システムでVVVFインバータを使用する車両は、現段階ではこの4次車以降の車両と西武鉄道8500系・広島高速交通1000系・神戸新交通2000型のみである。
[編集] 5次車(7241F~7261F)
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2001年(平成13年)に導入。前面の模様が変更された。それ以外は4次車と同一。
[編集] 6次車 (7271F,7281F)
2006年(平成18年)の有明駅~豊洲駅延伸を前に、2005年に導入。前面にFRP素材が使用され、側面の塗装も一新され、窓部分の黒塗装を廃して、ステンレス無地とされた。座席配置が3~5次車と異なり、折りたたみ座席部分を除き、豊洲方向に向かって、左側をクロスシート、右側をロングシートに統一する方式を採用。座席表地もグレーから青に変わった。