柏原駅 (兵庫県)
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柏原駅(かいばらえき)は、兵庫県丹波市柏原町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅。北近畿号などの特急列車が停車する。
丹波市の代表駅は隣駅の石生駅だが、バスの利便性、タクシーの数などをとっても実質的に柏原駅が玄関口である。電車の本数は毎時平均2本で、上下線合わせると4本である。
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[編集] 駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅。かつては2線の間にもう1本線路が敷設されていた。駅の前後は単線で、昔の福知山線の面影がいまだに残る。
駅舎は1990年に大阪鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」でのドリームエキスプレス「山の駅」駅舎を丹波の森構想に合致するものとして翌年移建した。木造2階建、1階に待合室、レストラン、旅行会社、売店があり、2階は普段開放されていないが、小さな部屋がある。自動改札機は導入されておらず有人改札。Jスルーカード、ICOCAは未対応である。営業時間は始発から23時。 2007年2月には改札内にLEDの発車案内、改札外には液晶ディスプレイの発車案内が設置された。
- のりば
- 谷川・篠山口・大阪方面/福知山方面
- 福知山方面
- ※行き違いのない場合、列車は原則として改札口側の1番線に停車する。
[編集] 利用状況
2002年度の1日あたりの乗車人員は平均1,127人、乗降人員は約2,200人。 周辺都市の人口の減少や、地方路線によく見られる特徴であるモータリゼーションの発達もあって、利用者が減少傾向にある。地域では複線化を願っているものの、篠山口駅以北は列車本数の少なさもあり利用者が少ない。なお当駅は、2007年度実施の近距離自由席特急料金一部助成の社会実験の対象駅の一つとなっている。
[編集] 駅周辺
- 丹波市役所柏原支所
- 兵庫県立柏原病院
- 兵庫県立柏原高等学校
- 兵庫県丹波県民局
- 神戸地裁柏原支部
- 柏原公共職業安定所
- 柏原陣屋跡 - 国指定史跡(柏原町)
- 柏原藩織田家旧邸長屋門
- 織田家廟所(柏原町)
- 柏原八幡神社 - 1024年創建、1585年築の社殿が国指定重要文化財(柏原町)
- 柏原町民俗資料館(田捨女記念館)
- 兵庫県立柏原高等学校記念館 - 明治44年築の洋風校舎建築
- 旧氷上郡各町村組合高等小学校 - 明治18年築の洋風校舎建築
- 木の根橋 - 県天然記念物(柏原町)
- 太鼓やぐら(柏原町)
- みなと銀行柏原支店
- 丹波新聞社[1]
[編集] 歴史
- 1899年(明治32年)5月25日 阪鶴鉄道の駅として開業。旅客・貨物取扱開始。
- 1907年(明治40年)8月1日 国有化。
- 1973年(昭和48年)4月1日 貨物取扱廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
- 1991年(平成3年)9月21日 大阪花博で使われた「山の駅」を新駅舎として使用開始。
[編集] 隣の駅
[編集] その他
「柏原」という駅名だが、同じ漢字でも読みが異なる駅が存在する。
駅前には神姫バスが発着し(かつては三宮までの高速バスも発着していた)、時間貸しの駐車場もある。また、田捨女と田艇吉の銅像が立つ。