石生駅
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石生駅(いそうえき)は、兵庫県丹波市氷上町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅。地元では、「いそ」とか「いそお」と呼ばれることもある。
兵庫県旧氷上郡の6町(氷上町、柏原町、青垣町、春日町、山南町、市島町)が2004年11月1日に合併して誕生した、丹波市の代表駅。実質的な丹波市の代表駅は柏原駅だが、市役所へ至近なのは石生駅である。バスのターミナルも柏原駅にあるので、石生駅で降りると駅前に何もないことに驚くこととなる。
旧氷上町の街中から外れたところに線路が通っているが、これは当時の中心街であった成松に線路を通すと牛が乳を出さなくなる、住民に忌避されたため。氷上町としては町外れを通過した格好になったため、柏原駅と比較すると利便性に劣る立地となった。さらに、柏原駅には特急列車を含めすべての列車が停車する一方、昼間の特急はすべて石生駅を通過する。ただ、柏原~石生間は車で5分強の距離のため、氷上町民にとって特別不便というわけでもない。
現在では、駅前駐車場を利用してのパークアンドライドも行われ、通勤利用客向けに朝夕には、L特急「北近畿」号も一部停車する。
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[編集] 駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅。簡易委託駅として、西口2階の売店で出札業務が行われている。 以前は現・東口に機能の中心があり、キヨスクもあったが、西口ができてからはその機能の大半を西口に移した。現在、西口を出たところに駐車場・駐輪場・タクシーのりばが、東口を出たところにバスのりばがある。また、西口2階には喫茶店と観光案内所がある。出札窓口の営業時間は6時30分から17時。
- のりば
- 谷川・福知山・大阪方面(待避線)
- 谷川・福知山・大阪方面/福知山方面(上下本線)
- 福知山方面(待避線)
- ※上下線とも行違いのない場合は2番線に発着。行違い待ちを行う時のみ1・3番線を使用する。
[編集] 利用状況
2002年度の1日あたりの乗車人員は平均375人、乗降人員は約750人である。
周辺都市の人口の減少や、地方路線によく見られる特徴であるモータリゼーションの発達もあって、毎年利用者が減少傾向にある。複線化を願っている丹波市では篠山口以北のこの駅を含む利用者が減少していて深刻な問題であり、2007年度は鉄道利用促進を図るべく、近距離利用時の特急料金の一部を自治体が助成する社会実験を実施中(当駅もその対象となっている)。ちなみに伊丹駅~宝塚駅間は毎年利用者が増え続けている。
[編集] 駅周辺
- 国道175号
- 水分れ公園 - 日本で一番低い分水界
- 丹波市役所(氷上庁舎) - 神姫バス12分
- 丹波市立植野記念美術館 - 神姫バス12分
- 独鈷の滝(北方9Km、バスで20分(香良口まで))
- 岩瀧寺
- 達身寺
[編集] 歴史
- 1899年(明治32年)7月15日 阪鶴鉄道の駅として開業。旅客・貨物取扱開始。
- 1907年(明治40年)8月1日 阪鶴鉄道が国有化。国鉄石生駅に。
- 1980年(昭和55年)9月3日 貨物取扱廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。