福知山駅
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福知山駅(ふくちやまえき)は、京都府福知山市にある西日本旅客鉄道(JR西日本)・北近畿タンゴ鉄道(KTR)の駅。
北近畿の鉄道網の中心駅である。この駅より北近畿の各方面へ路線が広がる。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] 西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅
2005年11月26日に高架化された。島式2面・単式1面の合計3面5線のホームを持ち、1番線からは旧福知山駅の一部を眺める事ができる。※北口側から1番のりば→5番のりばで、5番のりばのみ単式。
福知山駅は、JR西日本福知山支社が北近畿への観光PRとして提唱する「北近畿ビッグXネットワーク」の中心(福知山駅がアルファベットのXの真ん中に当たる)となっており、特急料金の通算制度など特急同士の乗り継ぎをシームレスに行える配慮がなされている。
高架化と同時に、駅全体の広さは大幅に広くなり、駅の出口は高架化前の出口である北口と南口の2つとなった。またエスカレータとエレベーターが設置された。しかし、改札口は高架化前と同じく自動改札機はないままである。
1階南北コンコース横(西側)にテナントスペース「ビエラ福知山」がある。
待合室、トイレがあり、店舗ではcafe北都(カフェ)、福島文進堂福知山駅店(書店)、ブレ・グラーノ(イートインベーカリー)、餃子の王将(中華料理店)、京都銀行・京都北都信用金庫(銀行ATM)、日本旅行(Tis)、デイリーイン(コンビニ)がある。なお、比較的閉店は早い。
しかしながら、改札内は数台の飲料自動販売機があるだけになり、菓子や新聞などが買えなくなってしまった。駅弁や名物だった「鬼そば」も高架化で姿を消してしまい、利用者から「かえって不便になった」との声も多い。
なお、ホームのすべての時計に描かれているのは、福知山市のイメージキャラクター「ドッコちゃん」である。BGMとして小鳥のさえずりが流されるようになった。
1・2 | ■山陰本線(上り) | 綾部・園部・亀岡方面 |
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■舞鶴線直通 | 綾部・西舞鶴・東舞鶴方面 | |
■特急「きのさき」「たんば」「はしだて」(上り) | 園部・亀岡・二条・京都方面 | |
■山陰本線(下り) | 和田山・豊岡・城崎温泉方面(昼間・夜間の普通列車) | |
■特急「北近畿」(下り) | 和田山・豊岡・城崎温泉方面(一部列車のみ) | |
■福知山線 | 谷川・篠山口・三田方面(一部の普通列車) | |
■特急「北近畿」「文殊」 「タンゴエクスプローラー」(上り) |
尼崎・大阪・新大阪方面 (「北近畿」は昼間時以降発着) |
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■北近畿タンゴ鉄道宮福線 | 大江・宮津・天橋立方面(快速列車のみ) | |
3 | ■山陰本線(下り) | 和田山・豊岡・城崎温泉方面(朝夕の普通列車) |
■特急「きのさき」(下り) | 和田山・豊岡・城崎温泉方面 | |
■特急「はしだて」(下り) | 大江・宮津・天橋立方面 | |
4 | ■特急「北近畿」(下り) | 和田山・豊岡・城崎温泉方面 |
■山陰本線(下り) | 和田山・豊岡・城崎温泉方面(ごく一部の普通列車) | |
■特急「北近畿」(上り) | 尼崎・大阪・新大阪方面(朝ラッシュ時のみ) | |
■福知山線 | 谷川・篠山口・三田方面(一部の快速・普通) | |
■特急「文殊」(下り) | 大江・宮津・天橋立方面 | |
■特急「タンゴエクスプローラー」(下り) | 大江・宮津・天橋立・久美浜方面 | |
■北近畿タンゴ鉄道宮福線 | 大江・宮津方面(普通列車1本のみ) | |
5 | ■福知山線 | 谷川・篠山口・三田方面(快速・普通) |
京都方面への列車が1・2番のりばに固定されている点と、5番のりばが福知山線の快速・普通列車専用となっている点以外は、発着ホームの変動が大きい。また、北近畿タンゴ鉄道の列車の一部もJR線ホーム発着のため、注意が必要である。
豊岡方面への普通列車については、朝夕は3・4番のりばに発着するが、データイムには1・2番のりばに発着し京都方面への普通列車との相互乗換えを容易にしている。従って、データイムの3・4番のりばには特急のみが発着する。また、特急列車についても、豊岡方面からの列車と宮津方面からの列車が1・2番のりばで、逆に豊岡方面行きと宮津方面行きが3・4番のりばで相互に乗り換えられるようダイヤ面で考慮されている。しかし、豊岡方面から大阪方面へ向かう特急から、当駅始発の京都方面行き特急「たんば」への接続は考慮されていない。
[編集] 北近畿タンゴ鉄道(KTR宮福線)の駅
現在はまだ地平ホームで営業をしており、1面2線のホームを持つ。将来はこちらも高架化される予定である。尚、JR相互乗入れの特急電車はJR高架駅での乗降となっている(前述の通り、特急以外にもJR高架駅に発着する列車が少数ながら存在する)。余談であるが、現在のKTRのホームはかつての北丹鉄道の福知山駅があった位置にあたる。
JR高架駅からはJR旧駅構内に設けられた北口への横断仮設通路により連絡。JR旧駅撤去の後、引き続き高架化工事にかかり、一体化する(2009年開業予定)。
- のりば
- ■ 大江・宮津方面
- ■ 大江・宮津方面
[編集] 利用状況
- 1日平均乗降客数
- 西日本旅客鉄道
- 8372人(平成13年度)
- 北近畿タンゴ鉄道
- 2527人(平成13年度)
- 総計
- 10899人(平成13年度)
- 年間乗降客数
- 西日本旅客鉄道
- 1996年まで180万人台で推移していたが、その後減少に転じ2002年では約144万人となっている。
- 北近畿タンゴ鉄道
- 1996年に48万人とピークを示したが、その後は40万人前後で推移しており、2002年は約36万人となっている。
[編集] 駅周辺
駅南側は再開発中であり、商店等は少ない。駅北側は旧来の商店街であるが、それほど大規模ではない。24時間営業のコンビニは北側道路沿いに1つある。
- 福知山城(福知山市立美術館・郷土資料館)
- 福知山駅から、京都交通バス各線「市役所前」、長田野線「城公園前」下車
- 御霊神社(御霊公園内)
- 福知山駅から、京都交通バス川北線「厚生会館前」下車
- 福知山駅から、京都交通バス川北線「三段池公園」下車(4~11月の日祝のみ運転)
- 京都銀行 福知山支店
- 京都北都信用金庫福知山中央支店
- 福知山鉄道館ポッポランド
- 福知山の鉄道に関わる実物(ライブスチームの模型や鉄道模型もあり)及び資料を展示。ポッポランドオリジナル及び福知山の名産品・鉄道関係の土産を扱う売店もある。2号館では、実際に福知山を走った、C58形蒸気機関車の56号機が静態保存展示されている。(運営:新町商店街振興組合・ポッポランド部)
- 福知山駅から、京都交通バス川北線「広小路」下車
- R-in福知山 駅南口すぐ駅に近いビジネスホテル
[編集] 路線バス
- 停留所名 「福知山駅」
- 停留所名 「福知山駅前」
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- 福知山地区の全路線がここを起点とする
- 福知山線(綾部駅前行き)、堀-市内循環線、長田野線、室循環線、川北線、小牧線、夜久野線 等
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- 与謝・福知山線(東町・傘松ケーブル下行き、共栄高校前行き)
- このほか、三岳・庵我・中六人部への自主運行バスも発着する。
[編集] タクシー
- 日本交通(日交 福知山)
- 京丹タクシー
[編集] 歴史
- 1904年(明治37年)11月3日 - 国鉄の駅として開業(当駅~東舞鶴駅間の開通と同時)。同時に阪鶴鉄道福知駅~当駅間が開通。客貨取扱を開始。
- 1907年(明治40年)8月1日 - 阪鶴鉄道が国有化。
- 1923年(大正12年)9月22日 - 北丹鉄道線が開業。
- 1971年(昭和46年)3月2日 - 北丹鉄道線が休止。1974年廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物取扱を廃止。貨物取扱施設福知山コンテナセンターを設置。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
- 1988年(昭和63年)7月16日 - 宮福鉄道(現在の北近畿タンゴ鉄道)宮福線が開業。
- 2005年(平成17年)11月26日 - JR線の当駅付近が高架化。
- 2008年度(平成20年度)春 - 北近畿タンゴ鉄道線の当駅付近が高架化予定。
[編集] 隣の駅
※特急列車については各列車記事を参照のこと。