魔法少女リリカルなのは
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- 魔法少女リリカルなのは
- ivory制作・JANIS発売の18禁恋愛シミュレーションゲーム作品『とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~』において、ゲームクリア後のおまけシナリオとして収録された「CMスポット」において新番組として予告された架空のテレビアニメ作品のタイトル。嘘企画であると明記されており、後に実際に制作された作品である2.~4.のいずれとも全くの別物である。
- 1.のファンディスク『とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱』に収録されている1.の後日談にあたるミニシナリオ。狭義にはこの作品が4.の原作にあたる[1]が、実質的には全くの別物である。
- 1.のOVA版に先行して発売されたミュージッククリップ集『とらいあんぐるハート ~Sweet Songs Forever~ サウンドステージVA』に2.のオープニングアニメという名目で収録されている短編アニメ作品[2]。なお、この作品及びOVA本編は4.と同一スタッフによる制作である。
- 1.~3.からスピンオフし、世界設定を大幅に変更した上で制作されたテレビアニメ作品。本項ではこの作品及びそのシリーズ作品・関連作品について記述する。
魔法少女リリカルなのは | |
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ジャンル | 魔法少女アニメ |
テレビアニメ : 魔法少女リリカルなのは | |
原作 | 都築真紀/ivory |
監督 | 新房昭之 |
脚本 | 都築真紀 |
キャラクターデザイン | 奥田泰弘 |
アニメーション制作 | セブン・アークス |
製作 | なのはPROJECT |
放送局 | 岐阜放送・テレビ埼玉・三重テレビ テレビ大阪・ちばテレビ・テレビ神奈川 |
放送期間 | 2004年10月 - 2004年12月 |
話数 | 全13話 |
コピーライト表記 | ©なのはPROJECT |
ドラマCD: 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ | |
制作 | ディスカバリー |
発売元 | セブンエイト |
販売元 | キングレコード |
レーベル | キングレコード(VCレーベル) |
発表期間 | 2004年11月26日 – 2005年4月6日 |
枚数 | 全3巻 |
小説: 魔法少女リリカルなのは | |
著者 | 原作 都築真紀/ivory 文 都築真紀 |
イラスト | カバー・口絵 奥田泰弘 本文 長谷川光司 |
出版社 | 学習研究社 |
レーベル | メガミ文庫 |
発売日 | 2005年9月27日 |
巻数 | 全1巻 |
漫画: 魔法少女リリカルなのはA's THE COMICS | |
原作・原案など | 都築真紀 |
作画 | 長谷川光司 |
出版社 | 学習研究社 |
掲載誌 | メガミマガジン・コミックキラリティー |
レーベル | ノーラコミックス |
発売日 | 2006年2月18日 |
発表期間 | 2005年8月 - 2006年1月 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 全8話 |
テレビアニメ : 魔法少女リリカルなのはA's | |
原作 | 都築真紀/ivory |
監督 | 草川啓造 |
脚本 | 都築真紀 |
キャラクターデザイン | 奥田泰弘 |
アニメーション制作 | セブン・アークス |
製作 | なのはA's PROJECT |
放送局 | ちばテレビ・テレビ埼玉・三重テレビ サンテレビ・tvk |
放送期間 | 2005年10月 - 2005年12月 |
話数 | 全13話 |
コピーライト表記 | ©なのはA's PROJECT |
ドラマCD: 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ | |
発売元 | キングレコード |
販売元 | キングレコード |
レーベル | キングレコード(VCレーベル) |
発表期間 | 2005年11月23日 – 2006年3月8日 |
枚数 | 全3巻 |
ドラマCD: 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージM | |
書籍 | メガミマガジン |
発売元 | 学習研究社 |
発売日 | 2005年11月30日 |
枚数 | 全1巻 |
その他 | 2006年1月号付録 |
漫画: 魔法少女リリカルなのはStrikerS THE COMICS | |
原作・原案など | 都築真紀 |
作画 | 長谷川光司 |
出版社 | 学習研究社 |
掲載誌 | メガミマガジン |
発表期間 | 2006年11月号 - 連載中 |
ドラマCD: 魔法少女リリカルなのはStrikerS サウンドステージM The StrikerS |
|
書籍 | メガミマガジン |
発売元 | 学習研究社 |
発売日 | 2007年3月30日 |
枚数 | 全1巻 |
その他 | 2007年5月号付録 |
テレビアニメ : 魔法少女リリカルなのはStrikerS | |
原作 | 都築真紀 |
監督 | 草川啓造 |
脚本 | 都築真紀 |
キャラクターデザイン | 奥田泰弘 |
メカニックデザイン | 宮沢努 |
アニメーション制作 | セブン・アークス |
製作 | なのはStrikerS PROJECT |
放送局 | テレビ和歌山・三重テレビ・KBS京都 チバテレビ・テレ玉・TOKYO MX・tvk ファミリー劇場 |
放送期間 | 2007年4月 - 放送中 |
話数 | 全26話 |
コピーライト表記 | ©なのはStrikerS PROJECT |
関連作品 | |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『魔法少女リリカルなのは』(まほうしょうじょりりかるなのは、英:Magical girl lyrical Nanoha)シリーズは、2004年10月から2007年9月にかけて放送された(第3期の放送予定を含む)テレビアニメ作品(独立UHF系、幹事局はチバテレビ)、及びこれを基にしたドラマCD作品、漫画作品、ライトノベル作品である。『リリなの』と略されることがある。
2006年8月のコミックマーケット70において第3期シリーズ『魔法少女リリカルなのはStrikerS(ストライカーズ)』を制作が発表され、2007年4月から放送中である。
目次 |
[編集] 概要
本シリーズは、2000年にivoryが制作しJANISが発売した18禁恋愛シミュレーションゲーム作品『とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~(通称とらハ3)』のおまけの「CMスポット」という名前のCMテロップ(この段階ではスタッフがシャレで作った嘘企画であった)と、それを発展させた2001年発売の同作のファンディスク『とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱』内のミニシナリオ全13話を原作としたテレビアニメシリーズであり、スピンオフ作品の一種である。
なお、こうしたスピンオフのされ方はOVA『天地無用!』シリーズにおける『魔法少女プリティサミー』とある意味で酷似しており[3]、この作品にもその影響がある程度窺える部分があると意見される事もある。
本編アニメ全13話が2シリーズと、本編のサイドストーリーとキャラクターソングを収録したドラマCD『サウンドステージ01~03』『サウンドステージA's01~03』各3巻、小説作品『魔法少女リリカルなのは(都築真紀著)』及び漫画作品『魔法少女リリカルなのはA's THE COMICS(長谷川光司作画)』からなる。
テレビアニメ化にあたっては、原作のシナリオを担当した都築真紀が自ら脚本を手がけているが、設定・登場キャラクターなどに大幅な変更がなされていることから、シリーズ開始当初は原作のファンを当惑させることもあった。最終的には主人公高町なのはの父、士郎の生死に伴い両者はパラレルワールドとして分離して行ったと解釈すればすっきりするため、原作とは別物とみなしアニメ版はアニメ版として楽しむことでほぼ落ち着いたようである。なお、都築自身も原作とはパラレルワールドであるとの意味の発言を、自身のサイトや雑誌のインタビューなどでしている。
元々、原作は上記のようにファンに向けたジョークから生まれ、当時いまだ流行冷めやらなかった『カードキャプターさくら』を思わせる劇的な大恋愛モノとして形を得たが、テレビアニメ版は打って変わってシリアスな王道魔法少女モノであり、現代的な新しい風(少年漫画的な要素)を吹き込むと同時に魔法少女モノの原点も守っているなどの点がファンから高く評価されている。それと同時に、まさに少年漫画のごとく細かな設定の整合性よりシーンとしての勢いを重視した作風のためか、アニメ化の時点や各シーズンの節目毎でのキャラクターの性格や作風の若干の差異を指摘する声があり、こうしたキャラの扱いに関する思い切りの良さが賛否を若干分けている。
序盤は典型的な「変身ヒロインもの」の作風だが、次第に派手な演出の戦闘が目立つようになり、最終的には「熱血バトル魔法アクションアニメ」[4]や「魔砲少女アニメ」[5]と言われるまでなった。
「魔法」を、「幻想」ではなく、「“超”科学」的存在として扱った作品の一つである。こうした魔法的要素に科学技術的概念を取り入れる、あるいは、魔法と科学を同一の体系的軸線上に位置づける発想については、SF作家・アーサー・C・クラークの「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」という言葉などにも垣間見られるが、本邦の漫画作品における設定としては藤島康介の漫画作品『ああっ女神さまっ』に端を発し、現在ではさまざまな作品で取り入れられた手法である。とくに本作に見られる「呪文をソフトウェアとみなす」「魔法発動にテクノロジー的な要素を用いる」といった形での応用はライトノベル分野にて発展されたものである[6]。当然のことながら本作にも、そうした先行作品の直接的な影響が見られ、本作はこれらアイデアを魔法少女ジャンルに明確な形で持ち込んだ作品といえる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
[編集] 魔法少女リリカルなのは
自称・平凡な小学3年生高町なのはは異世界ミッドチルダからやってきた言葉を話すフェレット、ユーノ・スクライアが負傷し倒れているところを発見、保護する。
彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘したロストロギア(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「ジュエルシード」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知った高町なのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印する事を決意した。
[編集] 魔法少女リリカルなのはA's
次元世界を揺るがした「PT事件(プレシア・テスタロッサ事件)」からおよそ半年後の12月。高町なのはは戦いを通じて得た絆を胸に魔法の訓練を続けていた。
ある夜、そんな彼女の下に「所属不明の魔導師が急速接近中」との警告が響く。不穏なものを感じながらも、それを迎えるべく家を出るなのは。それが、後に「闇の書事件」と呼ばれる、ある冬の悲しく優しい出来事の幕開けだった。
[編集] スタッフ
[編集] 魔法少女リリカルなのは
- 原作:都築真紀/ivory
- 監督:新房昭之
- 脚本:都築真紀
- キャラクターデザイン:奥田泰弘
- 美術監督・美術設定:片平真司
- 色彩設定:田崎智子
- 撮影監督:森下成一
- 編集:関一彦
- 音楽:佐野広明
- 音響監督:亀山俊樹
- エグゼクティブプロデューサー:田中勇
- プロデューサー:三嶋章夫
- アニメーションプロデューサー:上村修
- アニメーション制作:セブン・アークス
- 制作協力:アークトゥールス(1・2・5・6・8~13話)、サニーサイドアップ(3話)、フィール(4・7話)
[編集] 主題歌
- オープニング「innocent starter」
- 作詞:水樹奈々 作曲・編曲:大平勉 歌:水樹奈々
- エンディング「Little Wish~lyrical step~」
- 作詞:椎名可憐 作曲・編曲:太田雅友 歌:田村ゆかり
- 挿入歌(第12話)「Take a shot」
- 作詞・作曲・編曲:矢吹俊郎 歌:水樹奈々
[編集] 魔法少女リリカルなのはA's
- 原作:都築真紀/ivory
- 監督:草川啓造
- 脚本:都築真紀
- キャラクターデザイン:奥田泰弘
- 技術監督・美術設定:片平真司
- 色彩設定:田崎智子
- 撮影監督:小澤次雄(あどりぶ)
- 編集:関一彦(関編集室)
- 音楽:佐野広明
- 音響監督:亀山俊樹
- アニメーション制作:セブン・アークス
- 制作協力:アークトゥールス(1・3・5~13話)、スタジオ旗艦(4話)
[編集] 主題歌
- オープニング「ETERNAL BLAZE」
- 作詞:水樹奈々 作曲・編曲:上松範康 歌:水樹奈々
- エンディング「Spiritual Garden」
- 作詞:三井ゆき子 作曲・編曲:太田雅友 歌:田村ゆかり
- 挿入歌(第11話):「Snow Rain」
- 作詞:都築真紀 作曲:happy soul man 編曲:安井歩 歌:植田佳奈
- 挿入歌(第12話):「BRAVE PHOENIX」
- 作詞・作曲・編曲:上松範康 歌:水樹奈々
[編集] サブタイトル
「魔法少女リリカルなのは」と「(同)A's」は基本的にサブタイトルの語尾に「~なの」が付く(但し、第一期最終回と『A's』9話以降は除く)。
[編集] 魔法少女リリカルなのは
- 第1話 それは不思議な出会いなの?
- 第2話 魔法の呪文はリリカルなの?
- 第3話 街は危険がいっぱいなの?
- 第4話 ライバル!?もうひとりの魔法少女なの!
- 第5話 ここは湯のまち、海鳴温泉なの!
- 第6話 わかりあえない気持ちなの?
- 第7話 三人目の魔法使いなの!?
- 第8話 それは大いなる危機なの?
- 第9話 決戦は海の上でなの
- 第10話 それぞれの胸の誓いなの
- 第11話 思い出は時の彼方なの
- 第12話 宿命が閉じるときなの
- 第13話 なまえをよんで
[編集] 魔法少女リリカルなのはA's
- 第1話 はじまりは突然になの
- 第2話 戦いの嵐、ふたたびなの
- 第3話 再会、そしてお引っ越しなの!
- 第4話 新たなる力、起動なの!
- 第5話 それは小さな願いなの(前編)
- 第6話 それは小さな願いなの(後編)
- 第7話 壊れた過去と現在となの
- 第8話 悲しい決意、勇気の選択なの
- 第9話 クリスマス・イブ
- 第10話 運命
- 第11話 聖夜の贈り物
- 第12話 夜の終わり、旅の終わり
- 第13話 スタンバイ・レディ
[編集] 放送局
[編集] 魔法少女リリカルなのは
[編集] 魔法少女リリカルなのはA's
[編集] 関連作品
[編集] CD
全てキングレコードより発売[7]。サウンドステージ[8]は本編の合間をドラマCDにした番外編である。また、A'sのサウンドトラックはセルDVD各巻に付属しており、単品としては発売されていない[9]。
- 魔法少女リリカルなのは Original Sound Track
- 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ01(第2.5話 ドキ!水着でプールで大ピンチなの?)
- 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ02(第5.5話 風の向こうの記憶なの)
- 魔法少女リリカルなのは サウンドステージ03(第14話 それから)
- 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ01(第3.5話 ドキドキ!お風呂場は熱き戦場なの!)
- 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ02(第6.5話 今は遠き夜天の光)
- 魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ03(第14話 これから)
[編集] 小説
- 魔法少女リリカルなのは(著:都築真紀/ivory、学習研究社メガミ文庫 ISBN 4-05-903506-8)
[編集] 漫画
- 魔法少女リリカルなのはA's THE COMICS (原作:都築真紀 作画:長谷川光司、学習研究社ノーラコミックス ISBN 4-05-604335-3)
[編集] 登場人物・キャスト
魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物を参照のこと。
[編集] デバイス
※一般的な意味のデバイスについてはこちらを参照のこと。
本作におけるデバイスとは、魔導師が魔法の使用の補助として用いる武器である。
- レイジングハート(声・Donna Burke)
- なのはが使用するインテリジェントデバイス。祈願型プログラムによって、基本的な防御・攻撃魔法は願うだけで発動する。ただ、ジュエルシード封印時などには“呪文”が必要である。この場合「リリカルマジカル」が呪文。バトン状の杖≪デバイスモード≫を基本とし、狙撃時には先端が音叉状に変形して≪シューティングモード≫となる。また、ジュエルシード封印時には光の翼を3枚展開する≪シーリングモード≫へと変形する。
- レイジングハート・エクセリオン(声・Donna Burke)
- 「魔導師の杖」。なのはが使用するインテリジェントデバイス。ヴィータとの戦闘で大破したレイジングハートを修理と同時にベルカ式カートリッジシステム『CVK792-A』を組み込んで完成した。高機動中距離戦用の《アクセルモード》、砲撃重視の《バスターモード》、最大出力用の《エクセリオンモード》、《エクセリオンモード》の出力集中や突撃・至近距離、及び零距離攻撃に特化したストライクフレーム展開型の《エクセリオンモードA.C.S.》の実質4形態。ちなみに、なのはに返された時点ではフレーム強化がまだだった為《エクセリオンモード》は使用禁止(魔法の制御に失敗するとデバイスが破壊される為)と言われていた。物語終盤で結局は使用され魔法を連発したが壊れずに済んでいる。それだけなのはの魔法制御力が優れているということだと思われる。
- バルディッシュ(声・Kevin J.England)
- フェイトが使用するインテリジェントデバイス。レイジングハートと同じく祈願型。発動すると斧の姿≪デバイスフォーム≫を基本形態とし、状況に応じて鎌≪サイズフォーム≫(格闘用)・槍≪シーリングフォーム≫(封印用)に変形する。同名の武器が実在するが形状は別物である。フェイトの命令に対しては大抵「Yes Sir !」で応答し[10]、実行する。
- バルディッシュ・アサルト(声・Kevin J.England)
- 「閃光の戦斧」。フェイトが使用するインテリジェントデバイス。シグナムとの戦闘で中破したバルディッシュを修理と同時にベルカ式カートリッジシステム『CVK792-R』を組み込んで完成した。汎用の斧《アサルトフォーム》、近接用の鎌《ハーケンフォーム》、最大出力用の大剣《ザンバーフォーム》の3形態。レイジングハート・エクセリオン同様、フェイトに返された時点ではフレーム強化がまだだったが、使用する魔法の出力や破壊力の違いからか、なのは程念を押されてはいなかった[11]。
- S2U(声・久川綾)
- クロノが使用するストレージデバイス。インテリジェントデバイスのような自律機能や祈願型プログラムはないが、人工知能を介さない分処理は高速で、第12話ではクロノの技量とあいまって目ざましい活躍を見せた。収納時にはカード状に変形する。
- グラーフアイゼン(声・Tetsuya Kakihara)
- 「鉄(くろがね)の伯爵」。ヴィータが使用する、ベルカ式魔法を操るためのアームドデバイス。魔力を込めた弾丸を使用して瞬間的に魔力を高めるカートリッジシステムによって、一度はレイジングハートを大破させるほどの力を発揮した。ハンマー状の≪ハンマーフォルム≫、鋭いピックをロケット噴射で相手に打ち込む≪ラケーテンフォルム≫、ヘッド部を巨大化させた≪ギガントフォルム≫の3形態に変形する。攻撃では「ラケーテン・ハンマー」「ギガント・シュラーク』「シュワルベ・フリーゲン」「テートリヒ・シュラーク」補助では「アイゼン・ゲヴォルク(鋼の咆哮)」が使われている。
- レヴァンティン(声・柿原徹也)
- 「炎の魔剣」。アームドデバイスにしてシグナムの愛刀。グラーフアイゼンと同じくカートリッジシステムを搭載し、初戦においてフェイトとバルディッシュのコンビを圧倒した。片刃の長剣≪シュベルトフォルム≫から連結刃≪れんけつじん≫と呼ばれる刃の生えた鞭≪シュランゲフォルム≫へ、また鞘と剣を一体化した弓矢状の≪ボーゲンフォルム≫へと変形できる。シュベルトフォルムでは、刀身に魔力を込めて炎を纏わせ、両断する「紫電一閃」が、シュランゲフォルムでは「飛龍一閃」が、ボーゲンフォルムでは刀身を流用して生成した矢を射出する「シュツルムファルケン」が使用可能。
- クラールヴィント(声・Alexandra Haefelin)
- シャマルの使用するアームドデバイス。指輪状の≪リンゲフォルム≫と振り子状の≪ペンダルフォルム≫に変形する。カートリッジシステムを持たず武器としての能力もないに等しいが、治療や通信、さらに転送などの支援用途で本領を発揮する。変わったところでは、A's2話においてなのはの不意をついてのリンカーコア摘出にも使用された。
- デュランダル(声・Thomas King)
- 「氷結の杖」の二つ名の通り、凍結系の魔法に優れるストレージデバイス。グレアムらによってはやてもろとも闇の書を封印するために使用される予定だったが、計画の露見を期にクロノに託され、A's12話において決戦の要として運用された。インテリジェントデバイスほど高度ではないが人工知能を有しており、簡単な受け答えも可能(この時は「OK Boss」と発言している)。
- 攻撃魔法は「エターナル・コフィン(永遠の棺)」
[編集] 用語
- ジュエルシード
- かつて、高度文明により生み出された、願いを叶える青い石。
- 誤って人間が発動させると、思わぬ災難を引き起こすことがある。特に、人間が強い願いを込めて発動(曲がった形で願いが叶う事)させると、被害が大きい。
- 「次元震」を引き起こすことがあるので、本来は時空管理局により保管されなければならない物。
- ユーノ・スクライアが自らの責任感により、自力で回収している。
- 闇の書(声・Alexandra Haefelin)
- 正式名称「夜天の書」。本来は魔導書であったが、歴代の所有者の誰かがそのプログラムを歪め、「自己再生」「自動転生」機能を有してしまった第一級古代遺産(ロスト・ロギア)。
- 全666ページを魔法使いの魔力の源「リンカーコア」と魔力資質で埋めていく。そして全ページが埋まった時、闇の書は完成。しかしその力は純粋な「破壊」のみにしか使われない。
- 時空管理局顧問官ギル・グレアムは所有者である八神はやてごと凍結封印させようと目論む。結果的に、リーゼアリア&リーゼロッテがなのはとフェイトに化け、守護騎士達をはやての目の前で消滅させ、はやての深い絶望と共に闇の書は完成してしまう。
- ベルカ式カートリッジシステム
- ヴィータ・シグナム・なのは・フェイトが使うデバイスにセットされているシステム。
- ミッドチルダ式と対をなすベルカ式のデバイスに見られる。
- あらかじめ、魔力を込めた弾丸を戦闘中にロードする事により、一時的に使用者の魔力を高める。
- なのはのデバイス「レイジングハート・エクセリオン」は6発式オートマティックのマガジンタイプ。
- フェイトのデバイス「バルディッシュ・アサルト」は6発装填のリボルバータイプ。
- (追加部品名は、レイジングハートが「CVK792-A」、バルディッシュが「CVK792-R」)
- ヴィータとシグナムはデバイス自体に直接3発ずつ装填している。
- (シグナムのデバイスは公式関係での最大弾数が唯一明かされていないが最強魔法「シュツルムファルケン」使用時に3発使用した為、最大3発の可能性が高い)
- なのは・フェイトのカートリッジシステムは使用者本人の魔力底上げに使用する。
- 対してヴィータ・シグナムはデバイス変形や魔法発動の補助として使用する為、魔力消費自体は使用者本人のもの。
[編集] イベント
- リリカル☆パーティー:2005年2月6日(STUDIO COAST)
- リリカル☆パーティーSP:2005年9月25日(STUDIO COAST)
- リリカル☆パーティーIII:2007年4月1日(東京ビッグサイト)[12]。
[編集] パロディ
他作品に登場した本作のパロディには以下のようなものがある。
- いぬかみっ! - この作品のテレビアニメ版は『A's』の終了後にスタッフがそのままスライドして制作された作品であり、そのためかパロディがたびたび登場している。
- WILD LIFE - 「魔法少女リョリョカルつかさ」という「なのはのコスプレネタ」が登場した。
- なのは役の田村ゆかりにまつわる声優ネタ
- おとぎ銃士 赤ずきん - 第35話の次回予告の赤ずきんのセリフで「夢の中で、魔法少女になって悪い奴らをやっつけるの」というのがある。
- クイズマジックアカデミー - クララが賢者になったときの衣装が白服であり(バリアジャケットのパロディ)、また持っている杖がレイジングハートに似ている。
[編集] 補足
- 2006年8月11日~13日に渡って開催されたコミックマーケット70においては、企業ブースの限定販売グッズを前回(コミックマーケット69)の約3倍の数量を用意したにも関わらず、初日の販売開始から昼頃までにCD以外のグッズが全て完売するという異例の事態が起こった。救済措置として「来店証明書」を3000枚限定で発行し、2日目・3日目に分けて来場者に配布して後日(2006年8月28日~)公式HP上にて「来店証明書」所持者限定で、同一商品の通販を行なった。
- コミックマーケットではTYPE-MOONに次ぐ人気を誇り、単体アニメでは珍しい。
- 『A's』のオープニング水樹奈々の「ETERNAL BLAZE」は2005年10月31日付のオリコンウイークリーシングルチャートで声優個人名義での楽曲としては2007年4月現在の歴代最高順位にあたる2位を記録している[15]。
- 作品の人気のわりに、漫画版が連載されているなど関係が深いメガミマガジンを除くと、放送開始直後までアニメ雑誌にほとんど取り上げられない作品でもある[16]。
- 『StrikerS』が放送されれば、シリーズ3作品合計で4クール全52話となり、アダルトゲーム原作のテレビアニメ作品としては最も長い作品となる[17]。また、UHFアニメで3シリーズ放送した事例は本作が初となる[18]。
[編集] 脚注
- ^ 広義にはとらいあんぐるハートシリーズ全体を指す。
- ^ 正式なタイトルは『リリカル・マジック ~素敵な魔法~』。また、曲名でもある。
- ^ ただし、同作と比較すると親作品への依存度はかなり低い。
- ^ 『A's』のDVDのCMで実際に使用されたキャッチコピーである。
- ^ 主人公・高町なのは役の田村ゆかりの発言から。ちなみに田村がラジオドラマ版に出演していた『成恵の世界』の劇中劇『魔砲少女四号ちゃん』からの借用でもあるが、内容的には無関係である(田村は『魔砲使い黒姫』を知っていて言っているのかどうかについては不明)。
- ^ 古橋秀之『ブラックロッド』、三枝零一『ウィザーズ・ブレイン』、榊一郎『ストレイト・ジャケット』『スクラップド・プリンセス』等。
- ^ ただし同社のアニメ系レーベルとして知られるスターチャイルドではなくVC制作部の制作である。
- ^ この名称は本作の親作品であるとらいあんぐるハートシリーズのドラマCDシリーズに由来。ただしそちらは「SoundStage」と表記する。
- ^ このような方法をとる場合は初回特典とすることが多いが、本作においてはそうではない。
- ^ 「Sir」は通常、男性の上官に対して使用する言葉。本来、女性に対しての場合は「Ma'am」である。
- ^ ただし公式HPには「凶悪な程の威力を誇る」とある。
- ^ 「19歳になったなのは達は、もう少女とはいえない?」の質問に対し、参加していた出演者10人全員がYesと答えた。
- ^ ヴィータの騎士甲冑の帽子にデザインされているうさぎ。
- ^ 「あそこちゃん」という名前はこれ以前に第8話でも登場しているが、そのデザインは本作とはまったく関係のないものであった。
- ^ また、これ以前の声優個人名義での楽曲の最高順位は林原めぐみの「Northern lights」(『シャーマンキング』の後期オープニング、2002年4月8日付)の3位であった。
- ^ 第1期の制作記者会見の際、取材に来たのが同誌だけであった。
- ^ 『D.C. ~ダ・カーポ~』のテレビアニメ版もシリーズ2作品合計で4クール全52話であるが、同作は第1期が変則的な構成であるため本作の方が本編の時間が長くなる。なお本作はスピンオフ作品であるため、アダルトゲームそのもののアニメ化作品としては同作が依然最長である。
- ^ テレビアニメとOVAの組み合わせなどの例を除いた、テレビ放送のみでの事例として。
[編集] 外部リンク
- 公式サイト(第1期)
- 公式サイト(第2期)
- 公式サイト(第3期)
- NanohaWiki
- アンサイクロペディア 「魔法少女リリカルなのは」
- アンサイクロペディア 「魔法少女リリカルなのはStrikerS」
ちばテレビ 土曜25:35~26:05枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 魔法少女リリカルなのはA's | 次番組 |
あまえないでよっ!! | あまえないでよっ!!喝!! |
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