GetBackers-奪還屋-
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『GetBackers -奪還屋-』(ゲットバッカーズ だっかんや)は、週刊少年マガジンに1999年から連載され2007年に連載が終了した漫画作品。及び、TBS系列で2002年10月5日から2003年9月20日まで、土曜17:30から放送された、漫画を原作とするテレビアニメ作品。原作は青樹佑夜、作画は綾峰欄人である。
目次 |
[編集] 作品概要
奪られたら奪り返せ!奪還率ほぼ100%の奪還屋『GetBackers』の天野銀次と美堂蛮が裏新宿を中心に壮絶な奪還バトルを繰り広げる!
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
[編集] GetBackers
- 天野銀次(あまの ぎんじ)(声優:森久保祥太郎)
- 誕生日:4月19日。血液型:O型。星座:新牡羊座。身長:176cm。体重:62kg。
- 蛮と共に「奪還屋」を営む。電撃を自在に操る能力を武器に戦う(天候によっては雷を落とす事も可能)。電気体質。通称「雷帝」。幼い頃無限城に捨てられ、天子峰猛(てしみねたける)に育てられる。どんなひどい傷を受けても食事と充電(鼻にコンセントをさす、指をつっこむ等)で全て回復する。
- かつて蛮と出会う前は、裏新宿無限城下層階の最強最悪のジャンク・キッズグループ「VOLTS(ボルツ)」の雷帝として無限城ロウアータウンを支配していたが、蛮との闘いから少しずつ変わりだし、 VOLTSを解散、今に至る。無限城に長く居た為、世間知らずが激しく一般常識がなく蛮を困らせている。が、その反面誰に対しても優しくでき、人を引きつける性格である。ただ、赤屍や(敵としての)雪彦などの危険な人物にも好かれやすく、本人は悩んでいる。
- 雷帝(らいてい)
- 銀次のもう1つの姿。VOLTSリーダーの頃はこの姿だった。この姿は、幼い頃の惨劇-中層階(ベルトライン)からの奇襲により、春龍華(チェン・ロンファ)という大切な仲間の少女を失った衝撃で覚醒した。(この際に黒髪から現在の金髪に変化)雷帝になるとそれまでに受けたどんなダメージも一瞬で回復(致命傷すらも回復する)、戦闘中のダメージも瞬時に回復する。しかし、一度雷帝化すると本来の優しい銀次の人格ではなくなり、悲しみと怒りに任せ全ての人やモノを破壊しつくす。雷帝を解いた後も雷帝時の記憶は残っており、それが銀次を苦しめる原因となっている。
- また、周囲に起こす激しい電磁力により、不用意に近付くと電子レンジの原理で血液が沸騰してしまう。
- 「グランド・ゼロ」での呪術王との戦いで初めて悲しみも怒りもなく降臨し激闘の末、呪術王と刺し違い昇華した。戦い後、翳沼沙羅衣は雷帝の事を「雷帝こそは天野銀次の怒りのエネルギーであり無限城における力の化身。」「天野銀次が経験してきた数限りない悲しみや苦悩そして怒りがこの無限城とシンクロして生まれてきた雷帝はセカイを守護してきた。」「雷帝は善悪の判断ではなくこのセカイの調律を行うための守護者。」等と言っている。
- タレ銀
- 銀次が現実逃避した時になる特殊な姿。酔った時やボケる時などにもなり、2.5頭身の体となる。ひそかに人気のあるキャラ。
- 美堂蛮(みどう ばん)(声優:神奈延年)
- 誕生日:12月17日。血液型:B型。星座:新蛇遣い座。身長:175cm。体重:58kg。年齢:18歳。
- 銀次と共に三代目奪還屋「GetBackers」を営む。握力200kgを超えるという怪力と、「邪眼」という相手に1分間の幻影を見せる特殊能力を駆使し戦う。通称「邪眼の男」。正当な魔女の血をひく、ドイツ人のクォーター。彼の祖母は「ウィッチクィーン」と称えられていた。過去のある出来事が原因で実母から「悪魔の子」と言われ拒まれた為、代わりにマリーアに育てられた。口が悪い為誤解を生みやすい。ヴァイオリンの腕がプロ級であったり、敵も感心するほどの博学であるなど、様々な面で才能を発揮するのだが、コーヒーの腕前はレナ以下であり、 将棋では夏実に負けた。愛車はスバル360。また髪型がウニのようである為、ウニと間違えられたり「ウニ頭」と呼ばれたりする。彼が武術に長けていたり、博学であるのは、呪術師に対抗する為、そして自分の呪われし運命に打ち勝つ為に身につけたものである。
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- 特技
- 邪眼(じゃがん)
- 相手に1分間の幻影を見せる。複数人、動物にかける事も可能。1日に3回、1人に1回が上限で(瞬きをしなければ同時に複数人にかける事も可)、この禁を破ると世界から消滅する(他人の記憶からも完全に消滅する)。
- 蛇咬(スネークバイト)
- 200kgを超える握力を出して戦う。その様が蛇咬のようなのでこの名が付いている。(ちなみに握力が約80kgほどでアルミ缶を握り潰せるくらいである。)
- アスクレピオスの力
- 呪文を唱える事で自らの能力を上げる事が出来る。また追加呪文により、更なる力(悪魔の腕)を得る事が出来る。その際、右腕の形状が変化する。追加呪文はvs雨流俊樹(才蔵に操れている時)戦で初めて使用した。
- 蛇殺(スネークジェノサイド)
- 蛮の左手の必殺技、蛇というより竜に近い技。無限城でのVS夏彦の際に使用した。
- 悪魔の腕(デモンズアーム)
- 前述したアスクレピオスの力により形状を変えた蛮の右腕。蛮の父であるデル・カイザーにより蛮が生まれたときに封印されたものだが、アスクレピオスの力でその封印を解くことが出来る。強大な力を持つが、その分反動も強く、封印を解くと命を削る。漫画ではVS雨流(無限城2回戦)初登場。呪術繍によってパワーアップした雨流を一撃で粉砕した。
- 特技
[編集] GetBackersを取り巻くキャラクター
- HEVN(ヘヴン)(声優:夏樹リオ)
- 誕生日:9月23日。血液型:AB型。星座:新乙女座。身長:162cm。体重:52kg。B/W/H:97/58/89。
- 「仲介屋」を営む女性。度々敵に捕らわれていることから、戦闘技術はないかあっても低く、彼女の戦闘シーンは少ない(マドカがはじめて出てきた時の話では黒服の男を回し蹴りで一蹴している)。アイルランド人の血が流れているという。
- 毎回奪還屋の二人に危険な仕事をもってきている。不動琢磨や冬木士度に仕事を回したこともあった。漫画では来栖柾と恋人同士だったらしく、彼の事を「柾」と呼んでいる。
- 毎回露出度の高い服を着ており、女の卑弥呼には受けが悪い。原作ではよく蛮にセクハラをされている(アニメでは規制のせいかカットされている。また HEVN 自体のグラフィックが漫画とは違っている)。
- 王波児(ワン ポール)(声優:松本保典)
- 誕生日:4月14日。血液型:A型。星座:新魚座。身長:180cm。体重:75kg。
- 喫茶店「Honky Tonk」のマスター。「奪い屋」時代の蛮や VOLTS 時代の銀次もよく知っている。蛮の名付け親。 GB は彼に莫大なツケがあるがなかなか支払ってもらえない。人間がよくできており、めったなことでは怒らないがツケの計算はキッチリしている。普段は特殊なサングラスを掛けている。蛮曰く、「日常の味」のするコーヒーを作る。
- 漫画では、自身も初代 GB として蛮の父デル・カイザーとともに無限城の謎に挑んだが、ベルトラインを無傷で通過することができる程の実力を有しながらバビロンシティでは全く通用せず、デル・カイザー共々追い返された。その際聖痕(スティグマ)が目に刻まれた。
- 無限城での通り名は「疾風の王」。ただし一線を退いたため現在はかつての力はない。デル・カイザーの部下である三騎士(ドライ・リッター)に敗れた。しかし赤屍に助けられ、ベルトラインに上がりかつての力を取り戻してきていた。
- デル・シュロスに到達後、三騎士と再戦。三騎士にして弥勒兄弟の父親である弥勒紫紋にはかつての全盛期の姿で挑むも、当時から現在まで鍛え上げていた紫紋には勝てず。全盛期の姿では勝てないとデル・カイザーに気付かされ現在の姿、第六感(シックスセンス)の備わっている姿で弥勒紫紋を撃破した。その後、デル・カイザーとの「オトシマエ」をつける。
- 水城夏実(みずき なつみ)(声優:乙葉)
- 誕生日:8月23日。血液型:B型。星座:新獅子座。身長:153cm。体重:45kg。B/W/H:72/55/76。
- アニメでは「奪還屋」に依頼をしたことをきっかけに、「奪還屋」が拠点としている喫茶店「Honky Tonk」のアルバイト店員となった。漫画では「アーリーデイズ」において愛犬ラッキーの奪還をきっかけに「Honky Tonk」のアルバイトを始めた。明るくて元気な女子高生。実は将棋が強い。アニメでは卓球の達人でもあり、波児、蛮、銀次は見事に惨敗した。
- ラッキー
- 夏実の愛犬。あるウィルスに感染したことで、驚異的な知能と超能力を身に付けた。
- 仙洞レナ(せんどう レナ)(声優:斉藤千和)
- 誕生日:2月8日。血液型:AB型。星座:新山羊座。身長:154cm。体重:47kg。B/W/H:81/54/80。
- 漫画のみ登場。ルシファーに操られていた子供の一人、レミエル。そして、卑弥呼と対決したが敗れる。その後波児の誘いで、喫茶店「Honky Tonk」のアルバイトとして夏実と共に活躍している。また夏実を「先輩」と呼んでいる。現在は上達していると思われるが、最初に作った彼女のコーヒーは壊滅的なマズさだった。被害者は蛮(ちなみにこのコーヒーもツケに入れられた)。何気に胸が大きい。ショックを受けると自殺しようとする。
- 冬木士度(ふゆき しど)(声優:星野貴紀)
- 誕生日:8月12日。血液型:A型。星座:新蟹座。身長:182cm。体重:72kg。眉無し。
- 日本の先住民「魔里人(マリュウド)」の「四木族」のうち「覚醒」を司る冬木の継承者。旧 VOLTS 四天王の1人。通称「ビーストマスター」。鳥、魚、獣などと話し操る「操獣技」と「百獣擬態」の能力を持つ。 MAKUBEX は百獣擬態は休眠遺伝子を呼び覚まして己の体に獣の能力を与えていると考えている。最初は蛮と銀次と敵対し、戦ったが、途中銀次と和解し、現在は仲間の獣とともに音羽マドカの元に身を寄せつつ蛮達とは別の「奪還屋」を開業している。また蛮とは犬猿の仲であり、「猿マワシ」といわれるときれる。
- 漫画では夏木亜紋から受け継いだ「鬼魔羅(キメラ)」を所有し、格段にパワーアップした。なお、鬼魔羅はバビロンシティへ続くヘブンズドアを開く鍵の一つである。
- 魔里人や士度以外の魔里人(四木族)についての記述は魔里人(四木族)を参照。
- 風鳥院花月(ふうちょういん かづき)(声優:保志総一朗)
- 誕生日:1月1日。血液型:AB型。星座:新射手座。身長:176cm。体重:59kg。
- 風鳥院流宗家の生き残りで元 VOLTS 四天王のうちの一人。絃(いと)使い。通称「絃の花月」。旧 VOLTS 時代からリーダーであった天野銀次を慕っている。 VOLTS 参入以前はそれ以前に大勢力を誇っていたジャンク・キッズグループ「風雅(フーガ)」のリーダーであった。風雅を解散し VOLTS に入ったのは、天野銀次の傍らこそが己のいるべき場所と悟ったためという。
- 花月は宗家風鳥院流絃術の唯一無二の継承者であり、免許皆伝。「風鳥院宗家」は“裏 = 黒鳥院流”によって花月が幼い頃に滅亡、唯一の生き残りが花月である。この時、最後に母に言われた言葉にしたがって、花月は十兵衛・朔羅と共に無限城の住人となった。
- かつてベルトラインの謎に挑んだが、当時の花月の実力では逃げ帰るのがやっとであった。その際聖痕(スティグマ)を得たものと考えられる(アニメでは不明)。
- 筧十兵衛とは幼い頃からの親友であり、家柄的には主従の関係でもある。
- 花月の女性的な雰囲気や体つきは「風鳥院流派」を受け継ぐための徹底した教育によるものである。風鳥院流絃術には「女性の持つしなやかさ」が必要不可欠なため、花月は幼い頃から舞を踊り、琴を奏で、女性の着物、振り袖も着こなしてきた。このため何度となく女と間違われている(それをネタに蛮や卑弥呼に「オカマ野郎」等と呼ばれることがある)。また、その容姿からファンブックにて「彼氏にしたいキャラランキング」「彼女にしたいキャラランキング」の両方に選ばれている。
- 風鳥院流絃術
- 全国に二十七の分派を持つ絃術・琴の流派。花月はその宗家の長男であった。開祖は戦国時代のとある琴の妙手の少女。開祖の頃から筧とは繋がりがあった。風鳥院流分派の一つに西風鳥院派「麻生家」がある。IL奪還作戦で敵対した赤目小絃太はこの家で中伝程まで修めている。そして東風鳥院流もあり、「鏡の中の卑弥呼の奪還」で登場している東風院祭蔵は東風鳥院流である。ちなみに風鳥院流宗家は『麗』、西風鳥院流は『剛』、東風鳥院流は『駿』と評されている。
- 風鳥院流絃術
- 工藤卑弥呼(くどう ひみこ)(声優:桑谷夏子)
- 誕生日:2月10日。血液型:B型。星座:新山羊座。身長:152cm。体重:48kg。B/W/H:82/51/83。
- 「運び屋」で通称「レディ・ポイズン」「7つの毒香水を操る魔女」。様々な効果を持つ毒香水(ポイズンパフューム)を使う。家には数千種もの毒香水があり、仕事では必要最小限の7つを選んで携行するが、まだ未熟なようで兄には使えても自分には使えない物も少なからず存在する。鏡形而に惚れられているが本人はそれを快く思っていない。ポイズンマスターこと邪馬人(やまと)とともに「VOODOO CHILD(ブードゥーチャイルド)」と呼ばれ、バビロンシティへ続くヘブンズドアを開く鍵の一つ。登場当初は蛮の事を兄を死に追いやった人物と思って敵対するが、後に蛮たちと行動を共にする事に。
- 作者の趣味からか、なにげに裸をさらされることが多い。
- 工藤邪馬人(くどう やまと) (声優:藤原啓治)
- 誕生日:11月30日。血液型:B型。星座:新蠍座。身長:177cm。体重:81kg。
- 元「横取り屋」で通称「ポイズンマスター」。卑弥呼以上の毒香水(ポイズンパフューム)の使い手で、彼にしか使いこなせないものも多い(爆炎香等)。毒香水は彼らの魔術(呪術?)を使うための媒体らしい。卑弥呼とともに「VOODOO CHILD(ブードゥーチャイルド)」と呼ばれた。漫画では28歳の誕生日(VOODOO CHILDが一つになる日)に自分と一つになるためにもう一人の邪馬人(鏡の中の邪馬人)が家に来てしまうが、それを阻止しようとした蛮がもう一人の邪馬人を倒すと同時に、邪馬人自身も死亡した。(理由は後述)
- 赤屍蔵人(あかばね くろうど)(声優:飛田展男)
- 誕生日:11月23日。血液型:AB型。星座:新蠍座。身長:186cm。体重:86kg。
- 通称「Dr.ジャッカル」。史上最低・最悪の「運び屋」。体の中にメスを隠し持っていて赤屍が望むと瞬時に赤屍の手の中に現れる。常に黒衣をまとっている。放出したメスを回収する能力も併せ持ち、人を切り刻むのが趣味である。また漫画では以前、どこかの戦場で医者であった設定が描かれている。弱い相手は相手が気付かないうちに殺してしまうが、強敵に出会うと己の限界を知るためにも興味を示しバトルを挑む。銀次の天敵の一人(もうひとりは菱木竜童)。
- IL奪還の時に鏡形而を「塔の住人」といったり MAKUBEX との対面の時に MAKUBEX が漏らした言葉からも赤屍にはいまだ謎が多い。自分の血が混じればどんなものでも武器になるという特異体質。赤屍の仕事の価値とは「仕事の過程が楽しめればそれでいい」という程度のもの(深く考えれば仕事の過程で現れるだろう強い横取り屋などと戦えればいいのであろう)。漫画では、鬼里人幹部七頭目の1人「奏蝉丸(かなで せみまる)」とは古くからの知り合いという設定になっている。
- 他人の死は数限りなく見てきたが己の死をイメージできずそれゆえに不死身に近いとされる。幾度となく深手を負ったがいずれもすぐに再起した。ただし彼の能力には血液の特性が非常に重要でそれゆえに大量出血した後は回復するまで若干控え目になる。
- 依頼に応じて「奪還屋」たちとは行動を共にしたり、逆に敵対する事もあるが、このような行動と、裏がありそうな発言を多くする事が、彼の存在が他の登場人物を色々な意味で翻弄させる原因になっている。ちなみに来栖柾からは「超越者」(現時点ではどういう位置付けかは不明)と呼ばれている。 MAKUBEX が無限城にある倉庫「アーカイバ」から赤屍データを見つけたところを考えると、元バビロンシティの住人と思われる。
- 「ジャッカル」という呼び名の由来は、映画「ジャッカルの日」から。
- 特技
- 赤い剣(ブラッディソード)
- 自らの血液を凝固させた剣で相手を斬り刻む技。主に蛮や銀次などの強敵に使う。
- 赤い盾(ブラッディシールド)
- メスで円形の盾を作り、敵の攻撃を防ぐ技。
- 赤い雨(ブラッディレイン)
- 相手の動きを読み、そこへ雨のように大量のメスを降らせる技。
- 赤い十字架(ブラッディクロス)
- 相手の体を十字に裂く技。鏡形而、奏蝉丸に使用。
- 赤い暴風(ブラッディハリケーン)
- 大量のメスで相手を囲み攻撃する技。軍艦島で蛮に使用した。
- 赤い奔流(ブラッディストリーム)
- 大量のメスを相手に打ち出す技。赤い暴風と同様、軍艦島で蛮に使用。
- 赤い射手矢(ブラッディサジタリアス)
- 数本のメスをものすごい速さで相手に打ちつける技。奏蝉丸に赤い十字架とのコンボで使用した。
- 赤い分身(ブラッディアバター)
- 自らの血液から無数の分身を作り出す。鏡形而に使用。鏡像と違いすべての分身が100%の力を持っているのが強み。
- 赤い闇(ブラッディダークネス)
- 血液で出来た影が敵を襲う技。無限城の来栖征戦で使用した。
- 赤い杖刑(ブラッディスティック)
- 赤い射手矢(ブラッディサジタリアス)のように数本のメスを相手に打ち出す。対来栖柾戦で使用。
- 特技
- MAKUBEX(マクベス)(声優:斎賀みつき)
- 誕生日:11月1日。血液型:AB型。星座:新天秤座。身長:160cm。体重:52kg。
- 元 VOLTS 四天王の一員。しかし VOLTS が解散したため力と恐怖で支配する新生「VOLTS」を作った。「未知なる少年」と呼ばれ、原子爆弾(実は水素爆弾?)の製造も試みたが、それを阻止すべく行なわれたIL奪還作戦後は仲間と仲直りし、笑顔が戻った。苗字が間久部(まくべ)であること以外はわかっていない。MAKUBEX の名は苗字の間久部に「未知」を表す X をつけたものである。薬屋の螺堂源水(らどうげんすい)によって育てられ、傑出したパソコンの腕を持ち、これを駆使して敵や味方のデータを利用したヴァーチャル戦士や人間の脳に無重力合金「ギガワイヤー」を接続することにより操りながら潜在能力を発揮させるワイヤードールシステムなどを使う。無限城でしか存在できない幻ということが判明。アーカイバによって生み出された。漫画では筧朔羅と相思相愛となっている。蛮からは「ヒッキー」とか「引きこもり」と呼ばれている。
- 筧十兵衛(かけい じゅうべえ)(声優:子安武人幼少期朴璐美)
- 誕生日:8月21日。血液型:A型。星座:新獅子座。身長:180cm。体重:82kg。
- 元 VOLTS のメンバーの一人。通称「飛針の十兵衛」。 VOLTS 解散後、 MAKUBEX に従うことになり新生「VOLTS」四天王の一人となる。飛針と呼ばれる針で戦闘・治療を自由自在に行うことができる「筧流針術(かけいりゅうしんじゅつ)」の後継者でもある。身体に「太極石」という黒磁鉱でできた鉱石を埋め込んだ事によって「聖痕」と同じような力を得た。しかし、「太極石」から発っせられる放射線が有害なので十兵衛の身体を蝕んでいる。
- モデルは真田十勇士の一人として大阪冬の陣や夏の陣で活躍した実在の戦国武将筧十蔵(筧十兵衛とも呼ばれていた)であり、本編と同様針を巧みに使った戦士であった。
- MAKUBEX に”冗談が通じない”と言われたことをきっかけに、現在ギャグ修行中であるが、ギャグセンスは悲しいほどに欠けている。因みに、記念すべき第1発目のギャグは「フトンがフットンだ~~~!!」だった。被害者 (?) は銀次。(温泉に行こう!編)その後無限城鬼ごっこの際、またしてもダジャレを披露するがあまりの寒さに蛮、花月、雨流をも凍らせた。蛮に、花月とあわせて「お裁縫コンビ」と呼ばれることがある。
- 「筧家」と「風鳥院宗家」
- 十兵衛の筧家は、500年もの間、「針絃一体」の創世者の言葉に従い、花月の「風鳥院宗家」の主治医として仕え、守り続けてきた。 MAKUBEX に従ったため一度は敵同士となり、そのときに使った禁奥義「黒針」の磁力の影響により、盲目になってしまったが、後に東風院祭蔵の呪刺繍によって回復する。
- 「筧家」と「風鳥院宗家」
- 筧朔羅(かけい さくら)(声優:岩居由希子)
- 誕生日:7月21日。血液型:B型。星座:新蟹座。身長:169cm。体重:56kg。B/W/H:86/52/86。
- 筧十兵衛の姉。 MAKUBEX の秘書的な役割を担っている。また風雅の一員であり、戦闘では小姫筧流布衣術(しょうきかけいりゅうふいじゅつ)という、身に纏った布を操り攻撃する術を使用する。漫画では MAKUBEX と相思相愛となっている。
- 笑師春樹(えみし はるき)(声優:真殿光昭)
- 誕生日:5月16日。血液型:O型。星座:新牡牛座。身長:178cm。体重:70kg。
- 楼蘭の末裔で、元 VOLTS のメンバーの一人。通称「鮮血の道化師(ジョーカー)」。 VOLTS 時代には「バトルなら四天王ともタメをはれる」とまで言われた腕の持主。楼蘭の女が1人につきただ1本だけ持ち生涯切ることなく伸ばし続けた鋼より強く絹よりしなやかな「龍髪(りゅうはつ)」と呼ばれる髪を束ねた楼蘭舞踏鞭(ろうらんぶとうべん)の使い手。己の死を覚悟するところまで追い詰められると「虎血(こけつ)」と呼ばれる楼蘭の男の血の"しぶきにすると燃えやすい"という特性を利用した命懸けの技で相討ちを狙ってくる。IL奪還の際には敵方として登場したが虎血を使い瀕死になったところを救われてからは奪還屋チームに合流、その後は冬木士度と行動を共にすることが多い。夏木亜紋とは「相方」と呼び合っていた。サングラスと関西弁が特徴。楼蘭の血は他の血を混ぜると凝固する性質があるため輸血できず虎血を使った際にはトリカブト等を用いた造血剤を必要とする。楼蘭舞踏鞭は龍髪の数だけ命を持つとされ(春樹いわく「万人の楼蘭の女の命」)この性質により命を吸う技を使われても影響はほとんど受けない。
- 自称・新生 VOLTS のお笑い担当。目指すは吉本で、寒いギャグを連発し、十兵衛とはギャグ修行仲間。さりげなくゲーム好きだったりする(銀次が雷帝化する際にゲームのデータがふっ飛んだことがある)。蛮からは「ドリフ」と呼ばれ喜んでいる。後に夏木亜紋と漫才コンビを結成した。
- 雨流俊樹(うりゅう としき)(声優:小西克幸)
- 誕生日:3月3日。血液型:A型。星座:新水瓶座。身長:178cm。体重:79kg。
- 風雅のメンバー(3番手)。通称「地獄の騎士(ヘルナイト)」。村雨流掌術(むらさめりゅうしょうじゅつ)の継承者であるが、直系ではなく、妾の子である。十兵衛へのライバル心や嫉妬心が抑えられない。花月の強さに惹かれていた。花月が誰かの下につくことを嫌ったのか、彼が VOLTS に入ると決心した時に、姿を消した。ちなみにアニメと漫画では登場の仕方が異なる。
- 漫画では神の記述編に登場し、ルシファーに力を貸していた。花月を洗脳し、十兵衛の敵に回った。激しい死闘の末に和解。神の記述の力によって心臓をえぐり出されるが、蛮、マリーア、ルシファーの力で生き返った。以降、花月、十兵衛と行動している。
- マリーア・ノーチェス(まりーあ・のーちぇす)(声優:根谷美智子)
- 若く見えるが実は99歳という魔術師。蛮の祖母の弟子で、呪術師に死報星(デススター)と呼ばれ恐れられていた。卑弥呼曰く、「自分なんか足元にも及ばないくらい凄い魔女」らしい。
- 「神の記述」編に登場。以後、地下闘技場(鏡の中の卑弥呼)編、無限城(2回目)編に登場。戦闘力こそ低いものの、魔術が使えるためかなり強い。現存する数少ない「神の記述」の持ち主であり、蛮たちが「神の記述」を使えるよう手ほどきをした。
[編集] 弥勒一族
- 弥勒兄弟(みろく)
- 1つの体に7人の人格を持つ超多重人格者。人格が変わると、容姿も変化する。1人がダメージを受けても他の6人には影響が及ばない上、個々の能力が異なるため常に7人を相手にしていると考えなければならない。成人の日になると、それぞれが極めた能力を全て兼ね備える1人の人間に統合する(雪彦)。古剣術の名家で美堂蛮によって殺されたエリスという姉がいる。父親は三騎士(ドライ・リッター)の一人である弥勒紫紋。夏彦と雪彦は他の五人や三騎士よりも優れた実力をもつ。
- 弥勒夏彦(なつひこ、長男)(声優:関智一)
- パワーとスピードを兼ね備えた剣術の王。無から有の剣を生み出す必殺剣「無量新月」を使う。本来技担当なのだが、不利な部分は全て補っている。
- 弥勒緋影(ひかげ、次男)
- 盲目の剣士で居合いの達人。常に平常心を保っている。迅速な攻撃と間合い担当。至近距離に弱い。
- 弥勒右狂(うきょう、三男)
- 青龍刀を変幻自在に操り、笑いながら人を殺す狂剣士。曲芸担当。接近戦に弱い。
- 弥勒椿(つばき、四男)
- 2本のサバイバルナイフを使う剣士で、接近戦を得意とする。口が異常に悪い。接近戦担当。遠距離戦に弱い。
- 弥勒時貞(ときさだ、五男)
- 長刀「小鉄」をハンマーのように振りかざす凄まじいパワーの持ち主。古風な性格。力技担当。接近戦に弱い。
- 弥勒奇羅々(きらら、長女)
- 背丈よりも長い槍を操る女剣士で凄まじいスピードの持ち主。遠距離戦担当。力技に弱い。
- 弥勒雪彦(ゆきひこ、六男)(声優:木村亜希子)
- 本来弥勒の統合者として成人の日に出現するはずだった。戦いを好まず、知的で、穏やかな性格。だが戦闘力は夏彦をも超え、弥勒兄弟最強と謳われる、天才戦士。超重量のチャクラム(円月剣)を使った全てを無に帰す究極技「有量円月」を使う。出現した日はエリスの命日。そのため唯一エリスを知らず、蛮を憎もうとしても出来なかった。他の兄弟はラストエピソードで雪彦が銀次と闘う時に統合され消えたと思われる。この時「無量新月"刹那"」、「雪月花」という新たな技を披露した。
- エリス
- 漫画のみ登場。魔女の一族。血の繋がりは無いが夏彦らの姉であり、また雪彦の婚約者。夏彦が愛した人で、蛮に恋心を抱いていた。呪術師と契約し、利用されて半分化け物の姿になり蛮を襲うが、化け物に堕ちる前に殺すよう蛮に頼み"スネークジェノサイド"により死亡。その光景を夏彦に見られて以来、蛮は仇として狙われる。
- 三騎士(ドライ・リッター)
- 漫画のみ登場。弥勒一族で、デル・カイザーの腹心。三人構成。
- 弥勒紫紋
- 三騎士筆頭で、残りのメンバーと夏彦ら七人の父親である。超重量の妖刀"新月"を使う。常に鍛錬を積んでいたため、老いているにも関わらず実力が衰えてなかった。既に統合しているため、「有量円月」を使える。デル・カイザーと二人の子供と共に呪術王(ブードゥーキング)に挑むも、絶対的な力に為す総べ無く殺される。強い意志のみで存在していた。
- 紫紋の息子
- 夏彦らの兄。薙刀の様な物を使う。統合者なのだが、戦闘力は紫紋、雪彦、統合者でない夏彦よりもかなり劣っている。デル・カイザーと紫紋・妹と共にブードゥーキングに挑むも、絶対的な力に為す総べ無く殺される。強い意志のみで存在していた。
- 紫紋の娘
- 夏彦らの姉。背丈よりも長い曲刀を使う。統合者であり、戦闘力は紫紋の息子と同等。デル・カイザーと紫紋・兄と共にブードゥーキングに挑むも、絶対的な力に為す総べ無く殺される。既に亡くなっており、強い意志のみで存在していた。
[編集] 魔里人(四木族)
- 動物を操る能力を持つ日本の先住民族。その魔里人の中で特別な力を持つ魔里人の一族を「四木族」といい、「癒」の春木、「死」の夏木、「眠」の秋木、「覚醒」の冬木の四つの部族がある。それぞれの継承者が一堂に会すると4人を含む味方の能力を最大限にすることができる(ちなみにアニメでは四木族は士度しか登場しない)。「鬼魔羅(キメラ)」の持ち主。「鬼魔羅(キメラ)」が覚醒すると聖痕(スティグマ)を開放した花月並みの力を持つ。
- 魔里人(まりゅうど)と鬼里人(きりゅうど)はかつて共に暮らし森を守る存在だったが、「兜」の野望を阻止する目的で「鬼魔羅(キメラ)」を奪って以来敵対していた。
- 夏木亜紋(なつき あもん)(声優:吉野裕行)
- 士度と同じ魔里人の生き残りで「死」の夏木の直系。他人の生命力を吸い取り相手を死に至らしめる力を持つ。その力故に「死神」と呼ばれる。偶然出会った笑師と意気投合しお笑いコンビを組む。「鬼魔羅(キメラ)」の持ち主だったが、シドを生き返らせるため「鬼魔羅(キメラ)」を士度に移し、亡くなる。無限城鬼ごっこ大会の際、無限城の生み出すバーチャルでも蛮の邪眼が見せる「夢幻(ユメ)」でもないものとして再登場した。
[編集] 鬼里人
- 魔里人と同様、先住民族のひとつ。虫を自在に操る。鬼里人は皆その体内に「業」を宿し、それに呑まれると虫のバケモノになる。
- 兜(かぶと)
- 鬼里人の長。「生きているが死んでもいない」存在で、意識のない人間の体を乗っ取ることができる。その正体は一匹の小さな蟲。卑弥呼と蛮によって業を解き放ち、自然に還った。
- 蜘蛛族(くも)
- 女郎蜘蛛(じょろうぐも)(声優:兵藤まこ)
- 属性「策士」。蜘蛛族の長で七頭目の一人。本名は美隷「びれい」。頭より大きい巨乳である。ちなみにFカップ。
- 霧人(きりひと)(声優:竹若拓磨)
- 女郎蜘蛛の息子。まだ若いが、卑弥呼と同等の実力を持つ。
- 鬼蜘蛛(おにぐも)(声優:郷田ほづみ)
- 蜘蛛族最強の戦士。実は霧人の父親。本名は森人「もりひと」
- 影蜘蛛(かげぐも)(声優:甲斐田裕子)
- 飛蜘蛛(とびぐも)(声優:本多陽子)
- 女郎蜘蛛の部下。常に二人で行動している。蜘蛛の糸を利用した移動方法で敵を翻弄する。
- 蝶族(ちょう)
- 無明院賽蝶(むみょういん さいちょう)(声優:てらそままさき)
- 属性「僧侶」。蝶族の長で七頭目の一人。魔里人との戦争を利用して全てを手にしようと企む。蛮によって倒される。敵に一切気配を感じ取られなくなる「不可視蝶」の使い手(それでも蛮と銀次は気付いたが)
- 揚羽(あげは)(声優:篠原恵美)
- 蝶族の女性戦士。通称「死蝶鱗の揚羽」 卑弥呼の毒香水に良く似た、毒燐粉を駆使して戦う。冷酷な性格。卑弥呼によって倒される。
- 紫丸(むらさきまる)(声優:津田健次郎)
- 蝶族の戦士。通称「吸血の紫丸」 背骨のような鞭を使う。サディスト。揚羽同様、卑弥呼によって倒される。
- 白紋(はくもん)(声優:小杉十郎太)
- 蝶族の諜報暗殺を司る。通称「口角針の白紋」 不意打ちで深山幻舟の弱点を見つけることに成功するが、片腕を引きちぎられた。
- 鍬形族(くわがた)
- 深山幻舟(みやま げんしゅう)(声優:黒田崇矢)
- 属性「戦士」。鍬形族の長で七頭目の一人。鬼里人の先行きを案じ、卑弥呼に「鬼里人の業を解き放ってくれ」とクーデターをおこす。卑弥呼と共に揚羽、紫丸と戦い、強靭な肉体による防御力で二人を圧倒するが、隠れていた白紋の不意打ちにより弱点を突かれ揚羽、紫丸の同時攻撃により致命傷を負う。その後、揚羽、紫丸を倒した卑弥呼に鬼里人を託し、死亡する。
- 水棲族(すいせい)
- 湖柳水爬(こやなぎ すいは)(声優:遊佐浩二)
- 属性「水仙」。水中に棲む虫の一族を統括している水棲族の長で七頭目の一人。操藻術で力を失った銀次を苦しめるが、銀次の力を失った中で見出した強さにより敗れる。
- 蜂族(はち)
- 毒蜂(どくばち)(声優:本田貴子)
- 属性「医師」。虻と蝿の一族を従える蜂族の長で七頭目の一人。彼の体は無数の蜂によって形作られており、蜂族は毒蜂以外誰もいない。蛮との死闘の末、全てを蛮に託して蟲に還った。七頭目最強の戦士蝉丸と同等の力を有する。
- 蟷螂族(とうろう)
- 鎌多十郎(かまた じゅうろう)(声優:江川央生)
- 属性「暗殺者」。蟷螂族の長で七頭目の一人。夏木亜紋の「死神」の力と同じ性質を持つ血潮鎌を武器とする。笑師、亜紋と戦い亜紋を圧倒するが笑師の攻撃により業が覚醒。最後は亜紋に命を全て吸われ死亡。水爬曰く七頭目の中では全てにおいて劣っていたらしい。
- 蝉族(せみ)
- 奏蝉丸(かなで せみまる)(声優:高木渉)
- 属性「楽師」。蝉族の長で七頭目の一人。かつて戦場を血に染め「殲滅軍曹(ジェノサイドサージェント)」と呼ばれていた。その戦場で赤屍と出会ったと思われる。しかし自分の息子が死んだのを理由に琵琶を奏でながら遍路し、息子を蘇らせるために七頭目となり兜の復活させようとしている。赤屍と二回戦うが最終的には敗れ、十字に切り裂かれ、更にメスで木に打ち付けられるが、薫流により助けられる。鬼里人が滅んだ際に赤屍に無限城へと誘われる。赤屍と同じく不死身。後に「Honky Tonk」を訪れる。
[編集] 無限城・ベルトライン以上の関係者
- 間久部博士
- 漫画のみ登場。うさぎのぬいぐるみを抱いている少女。軍艦島で、銀次と土度と笑師に無限城にいるような感覚を感じさせる謎のあめ玉を与えた。物語の鍵を握る人物と思われたが、本名は不明。
- 「ブレイントラスト」の一人。MAKUBEXの生みの親。
- 鏡形而(かがみ きょうじ)(声優:櫻井孝宏)
- 誕生日:10月13日。血液型:AB型。星座:新乙女座。身長:180cm。体重:75kg。
- 「ブレイントラスト」の一人。「魔鏡の王」で呪術担当総監督(ブードゥーマスター)。バビロンシティの元住人。実体を現すことは少なく、他人の前には鏡像で現れることが多い。自分のことを「観察者」だと名乗る。そのため全てを見透かしたような物言いをする。漫画ではヘブンズ・ドアの「第一の鍵」である工藤卑弥呼を手中に収めている。底知れぬ力を持っており、必殺技は「ダイヤモンドダスト」。かつて赤屍蔵人と互角の戦いを繰り広げた。ホストのような服装のためからか蛮からは「ホスト野郎」と呼ばれている。無限城での鬼ごっこではギャグ中心に活躍し、卑弥呼に煙たがられた。鏡を使い多数の分身を作り出せるが、多ければ多いほど力が低下した分身ができてしまう。
- 本名は加賀美京司。「ブレイントラスト」のメンバーの中で最年少。世界最高レベルの次元物理学者であり形而上学者だった。彼の「魔境効果理論」無くしては、無限城は成り立たないと言われている。無限城の「目」である。「第一の未来」でこの世界の支配者になろうと目論んでいる。「創生の王」を決める「悪鬼の戦い」(オウガバトル)に参戦するも、「第一の鍵」となった変わり果てた卑弥呼を見た蛮に敗れる。
- デル・カイザー (Der Kaiser)
- 漫画のみ登場。美堂蛮の父親。無限城「中層スラム街 =ベルトライン=」の支配者。「ブレイントラスト」の誘いを蹴り、「デルシュロス」を築いた。クイーンズカップ1回戦で銀次を雷帝に覚醒させ、無限城の倉庫(アーカイバ)を乗っ取ろうとするが失敗。
- かつて王波児と共に初代GBとしてバビロンシティに挑んだが失敗。その時に聖痕(スティグマ)を刻む。直属の部下に三騎士(ドライ・リッター)がいる。
- 呪術王(ブードゥーキング)と対峙するも、その絶対的な力の前に為す総べ無く屈する。ブードゥーキングの野望を阻止するため、自らの心臓を抉りだし『鍵』として封印した。その後、生きるという強い意志だけで存在していた。蛮と銀次に全てを託し、消えていった。ちなみに、彼自身もアスクレピオスの力を使える。蛮を右手一本で粉砕するなど、その実力は圧倒的である。ただし、邪眼は持っていない。
- 来栖柾(くるす まさき)(声優:堀秀行)
- VOLTS 四天王の1人。バビロンシティ出身。「ブレイントラスト」の一員でもある。「閃光の支配者」(フラッシュマスター)と呼ばれる。その名の通り閃光(光の精霊<エレメント>)を操り攻撃する。光を駆使し相手に幻影を見せることも可能。(この方法で同じ場所だが赤屍に墓標、ヘブンには扉を見せた。また、対雷帝銀次戦では自分を網膜に焼き付け、本体の自分が見えないようにした。)ちなみにアニメと漫画では登場の仕方が異なる。漫画では聖痕(スティグマ)を有し、 VOLTS 解散後、ブードゥーキングの傘下に所属。光をつかさどる「光王」。ヘブンの元恋人。「見てはいけないもの」を見てしまい「第二の未来」の守護者となり、銀次と戦うも、GBに自由な「第三の未来」を託す。
- 特技
- 光の短剣(フラッシュダガー)
- 名の通り光で作った短剣を飛ばす。対赤屍戦で使用。
- 光帝剣(エクスカリバー)
- 「光王」状態のみ使用可能。光をあつめ大剣を作る。対雷帝銀次戦に使用。
- 特技
東風院祭蔵(とうふういん さいぞう)
- 漫画のみ登場。東風鳥院弦術を使いこなす、ブードゥーキング傘下の男。しかし、実際には鏡形而とつながっていたようである。花月が結成した風雅の元メンバーで、彼が居ない風雅は風雅ではないと言われるまで重要視されるが、後に黒鳥院夜半の策略で風雅を離れる。
- 裏切り者として、十兵衛達を「黒い弦の繭」に封じ操ったが(この際、十兵衛は視力を取り戻す)、全ては仲間の命を黒鳥院夜半から守る為であった。笑師を圧倒するが、その後、花月との死闘で敗れ、「黒い繭」の正体である自らの心臓をえぐり出し、十兵衛たちを解放した。その後花月にすべてを託し、風雅の旗印の下で永遠の眠りについた。
- 黒鳥院夜半(こくちょういん よはん)
- 漫画のみ登場。現風鳥院当主。わずか6歳で裏風鳥院の当主となり、7歳の時に風鳥院一族を滅ぼした。花月の宿敵である。学ばずとも見たただけで、風鳥院の技を会得してしまうという天才。「黒鳥院」の青年だが、実は花月の実の弟。圧倒的な実力を有し、ブードゥーキングと同等の力を持っているとされる。生まれたときから聖痕(スティグマ)を持っており、ゆえに風鳥院宗家を追放された。
- 兄である花月と相対し、実力で圧倒するも、聖痕(スティグマ)を捨てた花月の覚悟と母より授かった「風鳥院流絃術外伝 鳳凰天翔」によって敗れ、和解した。
- 黒鳥院遊利(こくちょういん ゆーり)
- 漫画のみ登場。生まれるまで20ヶ月かかり、母の腹を破って生まれた。生後3日で5歳児と同体格に。児戯の遊びですら、戦いと育てられ、決して利(かち)を譲らない為、遊利と名付けられた。ベルトラインに登って来る間に蛮と戦い、蛮を子供扱いするも、GBがベルトラインに到着した後、再び蛮と対峙するが、ベルトラインでの戦い方が解かった蛮にあっけなく敗北。
- その後、妹舞矢とともに「裏鳥院奥義 魔陀羅」を使って、花月と対峙するも敗れる。
- 黒鳥院舞矢(こくちょういん まいや)
- 漫画のみ登場。際どい服を着ている少女。黒鳥院家では夜の間生まれた子供だけ育てられ、日が昇って生まれてきた子供は、土に埋められる運命で、彼女自身土に埋められるが、まだ泣き続けたていた為、不憫に思った屋敷の者が矢を放つも強風には煽られて、育てられるはずの双子の姉に刺さってしまう。故に舞矢と名付けられた。一度銀次と戦い銀次を子供扱いするも、GBがベルトラインまで到着した後、再び銀次と対峙する。雷帝化した銀次のプラズマ攻撃を受けるが、蛮の「デモンズアーム」によって守られる。
- その後、兄遊利とともに「裏鳥院奥義 魔陀羅」を使って、花月と対峙するも敗れる。
- 氏家火生留(うじいえ かおる)(声優:雪野五月)
- 来栖柾の部下の一人。炎を操る技を得意とする。漫画とアニメでは登場の仕方が異なる。漫画では「呪われた騎士」(カーストナイツ)の深紅(クリムゾン)となっており、叶と共に背後からの攻撃で士度を倒し、拘束する。しかしその後、鬼魔羅(キメラ)が覚醒した士度に叶と共に蹴散らされた。その後、来栖征の力によって「見てはいけないもの」を見せられて、聖痕(スティグマ)の力を得てGBと対戦。条夜に言われ、先に行った銀次を追い、アーカイバの予言した行動を起こす。アニメでは雷帝の熱烈な崇拝者で、関わりのある女性を疎んでいた。
- 叶条夜(かのう じょうや)(声優:宮田幸季)
- 来栖柾の部下の一人。扇子を使った攻撃を得意とする。漫画とアニメでは登場の仕方が異なる。漫画では「呪われた騎士」(カーストナイツ)の漆黒(レイブン)となっている。火生留と共に背後からの攻撃で士度を倒し、拘束する。しかしその後、鬼魔羅(キメラ)が覚醒した士度に火生留と共に蹴散らされた。後、来栖征の力によって「見てはいけないもの」を見せられて、聖痕(スティグマ)の力を得てGBと対戦。自らの命とともに蛮を葬ろうとするが、敗れる。
- 天子峰猛(てしみね たける)(声優:三木眞一郎)
- 銀次の育ての親。「読唇術」(リーディング)やトンファーを使った攻撃を得意とする。銀次の「雷帝」の力を利用して、無限城の「上」を目指していたが、「雷帝」の力が怖くなり、無限城を出て行く事となる。銀次の安否を心配して、「Honky Tonk」に出没する。王波児とは顔馴染み。銀次との間に確かにあった「絆」を取り戻す為、再び悪夢の無限城に赴く。
- 彼もまた聖痕(スティグマ)を宿している。
- 呪術王(ブードゥーキング)
- 「呪術士」(ブーディスト)の統一者で、最強・最悪の「魔王」。黒鳥院夜半や来栖征を支配下に置き、鏡形而に協力し、強固なブードゥーギルドを形成している。三つ目で、その目全てに聖痕(スティグマ)を宿している。圧倒的な力を持ち、「第一の未来」を創り、この世界の「創生の王」になろうと目論んでいる。魔女の一族を滅ぼした男。過去に初代GBを圧倒し、天子峰の家族をも殺した。
- 彼もまたVOODOO CHILD(ブードゥーチャイルド)であり、半身である翳沼沙羅衣を取り込んで完全体となった後、「第二の鍵」である士度の心臓にある鬼魔羅を取り出し、ヘブンズ・ドアを開ける。「創生の王」を決める「オウガバトル」に参戦。決戦の地「グラウンド・ゼロ」で雷帝と戦うも互いの膨大なエネルギーの衝突により相殺。消滅した。
[編集] その他のキャラクター
- 菱木竜童(ひしき りゅうどう)
- 通称「アンデッド」。元アルティメットのファイターで、現在は護り屋。
- ACT.2、ACT.4、ACT.9に登場。
- 音羽マドカ(おとわ まどか)(声優:松岡由貴)
- 「神の耳を持つ」といわれている盲目の天才バイオリニスト。巨匠アントニオ・ビスコンティの愛弟子のひとり。阿久津俊介に命を狙われた事件をきっかけに士度と出会い、恋に落ちた。
- 不動琢磨(ふどう たくま)(声優:田中正彦)
- 誕生日:11月28日。血液型:AB型。星座:新蠍座。身長:195cm。体重:120kg。
- 通称「サトリの不動」。「奪い屋」で蛮とはかつての同業者。蛮曰く「物欲と食欲と性欲の為だけに生き、支配欲と殺戮欲だけで行動する欲望の塊。人間の醜い部分をかき集めたような最低最悪の男」。1度だけ蛮と死闘をしたことがあり、その際に左腕を喪失。以来本物の左腕を携行しつつ義手をつけて蛮の命を狙っている。隻眼だが左目で敵を見ると「ワン・セコンド」で1秒先を見ることができ、最大で「スリー・セコンド」、すなわち3秒先まで自身の「サトリ」によって見ることができるが、目を閉じるとサトリは無効化される。バトルでは蛮とほぼ同等の腕を持ち、IL奪還作戦の際には MAKUBEX に雇われ「アーリーデイズ」では GB の殺害を依頼されていた。アニメでは死亡。本来ならば青木氏の原作の鬼里人編では、鏡形而が登場する位置に不動が登場する予定だったが綾峰氏にはやりたいことがあったらしく鏡に変更した。
- ルシファー(声優:石塚運昇)
- 「神の記述」編で登場。マリーアと同じく若く見えるが実は百歳近い魔術師。蛮の祖母から「神の記述」を盗み、逃走。その目的は「神の記述」の力を使い「魔女狩り」の犠牲になった娘にもう一度会うことだった。子供たちの五大天使(契約の爪により呪われている。)を率い、蛮たちと対決。雨流VS筧の戦いのあと雨流の心臓を抜き取る。最後は蛮の邪眼により負けを認め、子供たちを解放。後に蛮、マリーアとともに盗み出した「神の記述」(至高<ハイ>カード)の力、蛮の正当なる魔女の血の力、マリーアの反魂の術で雨流を生き返らせる。
- 自ら決着をつけるために、無限城の住人、「ブレイントラスト」に挑もうとするが、「運び屋」赤屍により娘の下へ「運ば」れる。マリーア曰く、ブレイントラストに魅せられ、道をはずさなければ蛮の祖母の後継者になれるほどの実力を持っている。
- 翳沼沙羅衣(かげぬま さらい)(声優:田中秀幸)
- 無限城の真実を知っている謎の人物。呪術王を止めるためにいるらしいが、実は彼もVOODOO CHILDで呪術王の半身。一時取り込まれるも雷帝との戦いで呪術王が消滅したことにより復活した。
[編集] 舞台
[編集] 新宿
[編集] 裏新宿
[編集] 無限城
[編集] 用語
[編集] VOODOO CHILD(ブードゥーチャイルド)
- 呪術師(ブーディスト)が、堕胎された子供の魂を呪術により復活させることにより生み出される人間。
- 作中では、工藤卑弥呼と工藤邪馬人がこれに該当する。
- 生み出された瞬間、体が愛と憎悪の二つに分かれる。それぞれの見た目はほとんど同じだが、向き合うと鏡に映したように正反対になっており、それゆえに「鏡の中の自分」などと呼び合うことが多い。男は28歳、女は17歳の誕生日になると、体がひとつに統合され、愛した者を殺してしまう。
- また、二人のうち片方が殺されると、もう一人も死んでしまう。
- 工藤卑弥呼は魔女の血族の子を復活させた、ヘブンズドアを開く鍵としての特別な「VOODOO CHILD」である。
[編集] VOLTS(ボルツ)
天野銀次をリーダーとして、無限城下層エリア(ロウアータウン)を支配していたグループ。
-
- VOLTS四天王
- 冬木士度
- 風鳥院花月
- MAKUBEX(マクベス)
- 来栖柾
- VOLTS四天王
[編集] アーカイバ
- 無限城を司る「神」とも言える存在。
- 「アーカイバー(倉庫)」の名の通り、かなりの量のこれから無限城で起こる事(MAKUBEXは「予言」と呼ぶ)が記録されており、何があってもその通りに、無限城の出来事は進んでしまう。それを唯一変える事ができるのは「雷帝」だけであった。
- その正体は「ブレイントラスト」によって作られた巨大な自律機動型コンピューターの一種であり、無限城と裏新宿の秩序と運命の流れを彼らの理想どおりに「調整」するための道具だった。
[編集] 神の記述
[編集] 呪術師(ブーディスト)
[編集] 聖痕(ステイグマ)
- 無限城のバビロンシティの一端に触れた者の瞳に刻まれる模様。瞳は黄色くなり、黒の十字が浮かぶ。
- バビロンシティにて「見てはいけないもの」を見ると刻まれ、氏家火生留と叶条夜は、来栖柾が作り出した「見てはいけないもの」の映像により刻まれた。例外的に、黒鳥院夜半は生まれた頃から宿していた。
- 詳細は不明だが、聖痕を刻まれた者は戦闘力が格段に上がるようで、花月は「戦慄の貴公子」と呼ばれるまでになった。
- また、同じく理由は不明だが、花月と和解後の夜半の瞳からは聖痕は消えていた。
[編集] ブレイントラスト
- 様々なジャンルの最高権威が集合して結成された頭脳集団。
- 判明しているメンバーは、間久部博士、鏡形而(加賀美京司)、来栖柾、ウィッチクィーン(蛮の祖母)。
[編集] アニメ
TBS系列 2002年~2003年放映。特徴として漫画内にあったお色気シーンや残虐なシーンは大幅にカットされている。また大半はオリジナルストーリ構成になっている。更に漫画に登場するキャラが結構登場しないのも特徴。
[編集] スタッフ
- 原作:青樹佑夜
- 漫画:綾峰欄人(講談社刊「週刊少年マガジン」連載中)
- 企画プロデューサー:山村俊史 (TBS) 、野内雅宏(講談社)、小林潤香(バンダイビジュアル)
- 原案協力:菅原喜一郎、城戸雄介、村松充裕(講談社「週刊少年マガジン」編集部)
- シリーズ構成:面出明美
- キャラクターデザイン:中嶋敦子
- メカニックデザイン:村田俊治
- 美術監督:柴田千佳子(スタジオカノン)
- 色彩設計:松本真司
- 撮影監督:川口正幸
- 編集:松村正宏 (JAY FILM)
- 音楽:岩崎琢
- 音響監督:鶴岡陽太
- サウンドデザイン:山田稔
- 録音制作:楽音舎
- 音楽プロデューサー:関戸雄一
- 音楽ディレクター:廣井紀彦
- 音楽制作:オフィスウィズアウト
- プロデューサー:坂本香 (TBS) 、河野聡(バンダイビジュアル)、野口和紀(スタジオディーン)
- 監督:古橋一浩
- 助監督:元永慶太郎
- アニメーション制作プロダクション:スタジオディーン
- 製作:TBS、チーム奪還屋
- 著作:©青樹佑夜、綾峰欄人/講談社、TBS、チーム奪還屋
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 『揺らぐことない愛』
- 作詞:田村直美、作曲:田村直美、川本盛文、編曲:川本盛文/歌:田村直美
- レーベル:ジェネオンエンタテインメント
- 『薔薇色の世界』
- 作詞:キリト、作曲:アイジ、編曲:PIERROT & MASAHIDE SAKUMA/歌、演奏:PIERROT
- レーベル:UNIVERSAL MUSIC JAPAN
[編集] エンディングテーマ
- 『一秒のリフレイン』
- 作詞:乙葉、堂島孝平、作曲:堂島孝平、編曲:長谷川智樹/歌:乙葉
- レーベル:WARNER MUSIC JAPAN
- 『涙のハリケーン』
- 作詞:PANINARO 30、作曲:徳永暁人、編曲:清水俊也/歌:BON-BON BLANCO
- レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント
- 『Mr. deja vu』
- 作詞:YURI、作曲:オオヤギヒロオ、編曲:宗像仁志/歌:naja
- レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント
- 『CHANGIN' 』
- 作詞:西寺郷太、竹前裕、作曲:西寺郷太、奥田健介、小松茂、編曲:NONA REEVES、門倉聡
- 歌:NONA REEVES feat. YOU THE ROCK☆
- レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント
[編集] 外部リンク
TBS系 土曜17:30枠 | ||
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