ときめき駅
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ときめき駅(ときめきえき)は、かつて新潟県西蒲原郡黒埼町(現、新潟市西区)ときめき東一丁目にあった新潟交通電車線の駅である。
1997年に同町内の住宅地「ときめきタウン黒埼」の最寄り駅として利用者開拓のために開業したが、翌々年には路線とともに廃止された。稼働期間は僅か2年と20日であった。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線の地平駅。無人駅。
駅舎・改札口等はなく、ホーム上には上屋に住宅用カーポート向けのものを使用した待合室のみがあった。
[編集] 設置費用問題
本駅の施設は上記の事情から、設置費用1,300万円強は黒埼町が負担した。ところが、本駅開業の約1か月後の1997年4月17日、新潟交通が電車線の廃止方針を表明したことにより、これを受けての電車線廃線に際しての議論でこの建設費の返還が問題になった。なお、建設費は1998年に黒埼町へ返還することで合意している。
[編集] 駅周辺
周囲は「ときめきタウン黒埼」区画整理事業によって整備された住宅地で、戸建て住宅やアパートが多く、その一方店舗やその他施設は整備されていなかった。
[編集] 歴史
本駅は、電車線の両端区間廃止後に開業したため、燕駅・白山前駅発着の列車は設定されたことがない。
[編集] その他
当駅の所在地は「ときめき東一丁目」だが、駅開業後に新住居表示制度を施行する際に大字寺地から新町名に移行して採用されたものである。新潟交通電車線を中心に東側を「ときめき東」、西側を「ときめき西」とした。廃止後、「ときめき」駅名は、代替バス停留所に引き継がれている。
本駅が開業した頃は、ゲーム『ときめきメモリアル』の人気絶頂期であったため、一部の同作のファンに注目されることとなった。このため、駅名標に同作のタイトルロゴを模した「メモリアル」の文字、待合室に同作のキャラクターの似顔絵の落書きがされたことがある。
また、この影響か(あるいは普通に珍名駅ゆえか)駅ノートが置かれていた。
[編集] 隣の駅
- 新潟交通
- 電車線
- 焼鮒駅 - ときめき駅 - 寺地駅