どちら様も!!笑ってヨロシク
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どちら様も!!笑ってヨロシク(どちらさまもわらってヨロシク)は日本テレビ放送網系列(NNN・NNS)で1989年10月18日から1996年6月19日まで放送されていたクイズ番組である。司会者は所ジョージ。番組開始3年前の1986年9月で終了した前番組の「クイズ笑って許して!→笑って許して!!」をリニューアルする形でスタートした。
放送時間は毎週水曜日・午後7時30分~8時の30分間。1994年4月に午後7時~8時の1時間番組になった。 この番組は、所ジョージが司会を務めている『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』に引き継がれる形で発展的終了となった。発展的終了であるため、当日の新聞ラテ欄には最終回の表示が付けられていなかった。
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[編集] クイズ概要・ルール
この番組は、クイズ番組という形を取ってはいるものの、バラエティー色が強かった。(純粋なクイズファンの中には批判的な意見もあったようだ。)
一例を挙げれば、所やスタッフが加賀まりこをあからさまに贔屓したり、逆に男性レギュラーを冷遇するなど。いわゆる「お約束」や「おふざけ」である。
※30分時代と1時間時代では多少ルールが違うため、小見出しをつけて分けて記す。
[編集] 30分時代のルール
街角の人々にあらゆることをしてもらい、“何と言っているでしょうか”“何を触っているでしょうか”など、早押しで答える形式がメイン。
- 解答者は5組・・・スペシャルゲスト(以下スペゲス)含む
- 正解者は得点として金色のヤシの木が1本貰える。(ラストクイズは倍の2本)
- お手つき・誤答は1回休み。
- 所スペシャル(通称:トコスペ)
- 早押しで解答権を得た際、まれにファンファーレが鳴ることがある。また、テレビ画面には、所スペシャルのロゴがでかでかと登場する。その時に正解すると、ヤシの木を2本(最終問題は4本)獲得できるというシステム。ほとんどは、スペゲスチームが押したときに登場していた。
- 所は「100万回に1回の確率で登場する」と言っていたが、実際は週に0~2回ほど登場した。
[編集] 30分時代の主なクイズ
- 第1問は「スペシャルゲストクイズ」。
- 5枠ある解答者席の3枠目がスペシャルゲスト(スペゲス)席で、所の「衝立お願いしまーす」の掛け声でその両側に壁から衝立が登場し、他の解答者に見えない状態となった後にゲストが登場する。ちなみに衝立登場時のBGMはYMOの『NICE AGE』という曲のイントロ部分を使用している。問題はその人物についてのイメージ・感想を街角の人が答えているVTRを見て、早押しでその人物を当てるというもの。但し、早押しに入る前に、VTRの最初の一人分を見て第一印象だけで当てるルールがあり、これは解答者全員がフリップに解答を書く方式であった。この時点で当たることは殆ど無かったが、加賀まりこが見事正解した(ルー大柴であった)ことがある。加賀は「当たってるじゃない!」と所に言ったが、所は無視して次のコーナーに進めようとした。それでも加賀が騒ぐので、ぞんざいなデザインの人形をプレゼントしたが、加賀は所にそれを投げつけた。
- VTRに行く時の掛け声は「あなたはこの方をどぉー思いますか?×3 どちら様も笑ってヨロシク」。正解が出ると仕切りが除かれ、スペゲスは第2問以降の解答者として参加する。
- 第2問は「スペシャルゲストクイズ2」。
- 5枠目の隣に衝立ができ、そこに2人目のスペゲスが登場する。そして、第1問と同様に街角の声からその人物を当てる。問題が終わると2人目のスペゲスは3枠のスペゲス席に座り、ペアで以降のクイズに参加する(当初は、2人目のゲストはクイズに参加せず、問題終了後はサブ司会役として番組に参加していた)。
- 後期は視聴者や観客に分からないようにシルエット形式で出題された。このため、後期は2問目VTRに行く時の掛け声が「この方は一体だぁーれなんでしょう?×3 どちら様も笑ってヨロシク」となった。問題開始時の所ジョージの掛け声は「ハイビジョン対応未来型カプセル、スイッチオン!」。正解が出るとスクリーンを破ってスペゲスが登場する。
- 3問目以降は週替わりで数問が出題された。以下に代表的なクイズを列記する。
- 口風ピューピュークイズ
- 街の人に口元にブロワーから出る強風を吹き付けつつあるフレーズを言ってもらい、解答者は何を言っているかを当てる。VTRに行く時の掛け声は「みなさぁーん、×××(ペケ×3)と言ってくださぁーい!×3 どちら様も笑ってヨロシク」。
- らくがおクイズ
- みうらじゅん考案の「らくがお」を基にしたクイズ。小学生が有名人の顔写真に落書きをした物を見て、誰かを当てる。正解発表後、みうらじゅんが作品を品評する。
- 1時間時代には、早押し早抜け方式で出題された。得点は勝ち抜けた順に300t、200t、100t、50t、5t。
- はみがきクイズ
- 幼稚園児に歯磨きしながらあるフレーズを言ってもらい、解答者は何を言っているかを当てる。
- クイズ!1位はダメ~
- 街の人に「○×な芸能人は?」というようなアンケートを行い、そのベスト10を早押しで解答する。2位を当てるとヤシの木3本、3位を当てると1本。但し、1位を当てると減点、持っているヤシの木が全部没収された上に「マイナス」というナスを模したキャラクター(マイナス1点に相当)が置かれる。(更に、あまりにも早い段階で1位を当てると、ナスのヘタを模した「ナス帽」をかぶせられることもあった)また、当てた順位によっては、得点にはならないものの、「大入り袋」(当てると賞金)や、ナスのヘタを模した「ナス帽」(これを獲得した回はずっとこれをかぶっていなければならない)を獲得できた。10位以内に入っている場合は「はいってます」とメッセージが入る。
- 口風ピューピュークイズ
- など、多数。
特に、フレーズを当てる問題では、一捻りしたフレーズが出題され(例えば、「あいうえお かきくけこ さしすせそ」ではなくて、「あいうえお かきくえよ(柿食えよ) さあ、すし(寿司)くえよ」というフレーズを出題)、一時期は出題されるフレーズを視聴者から募っていた事もあった。
[編集] 1時間時代のルール
- 解答者は6組。(スペゲス含む)
- 得点システムは、重さの単位・t(トン、正式にはポイントン)になった。
- お手つき・誤答は1回休み。(早押しクイズのみ。但し時限爆弾クイズは除く。)
[編集] 1時間時代の主なクイズ
早押しクイズは1995年1月頃から(スペゲスクイズを除いて)次第に行われなくなっていった。
- 第1問・第2問はスペシャルゲストクイズ。30分時代とほぼ同じ。正解者は100t。
- 週替わりのクイズ(以下に代表的なものを挙げる)
- クイズ!暴走クロス
- クイズ!あれ?どっちだっけ?
- 1995年1月頃に始まった。段々難易度の上がる2択の問題を出題され、5問連続で正解すれば200t獲得。途中で間違えると、巨大な手に叩かれる。
- クイズ!仲間はずれはいけないヨ
- 1995年春頃に始まった。1対1の対決形式のクイズ。複数の答えのある問題(例:東北地方の県と言えば?)が出題され、それぞれ1つずつ答えの書かれた5つのボックスがある。但し、1つだけ誤った答えの書いてあるボックスがある。解答者は、正しい答えの書いてあると思ったボックスに入り、紐を引っ張る。正解ならセーフ、不正解なら、頭の上の巨大風船が割れる。
- 対決に勝つか、2巡して不正解のボックスだけ残った場合は引き分けとして、200t獲得。
- など。
これらの週替わりクイズが登場する前(1994年末頃まで)は、「和田勉対林家ペー、どちらがダジャレをたくさん言えるか」クイズや、アフリカのとある部族に「酋長にしたいのは?」といった質問をしたアンケートクイズ、30分時代と同様の早押しクイズ等が行われた。
- クイズ・普通の人々
- 時限爆弾クイズ(ラストクイズ):数種類のクイズが週替わりで出題された。ルールは同じ。
- まず、各解答者の頭上に時限爆弾がセットされ、各解答者の間にカンニング防止の衝立が出される。
- 解答形式は早押し早書きクイズ。解答者は、答えが解ったら(声は出さずに)フリップに答えを書いて司会者に提示する。
- 正解者は、勝ち抜け順に500t、400t、300t、200t、100t、5tと得点が加算され、時限爆弾が解除される。
- 残り時間が1分を切ってからは、早押しボタンを押してもVTRは止まらなくなり、解答者もボタンを押さずに、直接所に答えを見せる。
- 時間内に答えられない場合は、時限爆弾としてコールドガスが噴射され、それまでの得点が没収された。
- クイズ共通点をさがせ!
- タレントの名前と顔が、次々に表示され、表示されたタレント全員の共通点は何かを当てる。当初はこのクイズが時限爆弾なしで行われており、得点は勝ち抜け順に200t、100t、80t、50t、30t、5tで、時間内に答えられない場合は-200tであった。そのほかは時限爆弾と同じ。
- 物当てクイズ 僕(私)は何?
- ある物に関するヒントを見て、その物は何かを当てる。
- 物ではなく場所を当てる「私はどこ?」等の兄弟版もあった。
- ハヌケBEST10
- あるランキングのベスト10の項目が数文字ずつ表示されていくので、それが何のランキングであるかを当てる。
- クイズ徹底比較
スペシャルゲストクイズを除いて1時間時代の全期間(1994年4月~1996年6月)で行われていたのはクイズ・普通の人々と時限爆弾クイズのみであった。
なお、時限爆弾クイズのセットは後番組の「笑ってコラえて!」の「日本列島ちょっと昔の旅のコーナー」のセットとして使われ、いってらっしゃいの合図でボタンを押し、コールドガスが噴射する仕組みに改造されている(改造は1人分のみ)。
[編集] 番組の興亡
- 番組開始から1990年10月ごろまでは、裏番組にNHK総合の『連想ゲーム』、フジテレビの『クイズ!年の差なんて』(のちに木曜19時へ枠移動)があり、視聴率的には伸び悩んだ。しかし、1991年初頭ごろから視聴率が上昇し始め、時には20%近くの数字をとるようになった。また、同番組の前枠追跡が終了することになり、1994年4月に1時間放送に拡大した。
- 一時間化後、更に番組の人気は上昇し、裏で人気を誇っていたフジテレビの『ドラゴンボールZ』より視聴率が上になることもあり、1994年末の特番では最高視聴率24.1%を出したが1995年春頃から徐々に視聴率が低迷し、番組終了年の1996年に入ってからはさらに視聴率が低迷した(一ケタになることがあったようである)。番組改編期ではない1996年6月に番組は終了した(また、パソコン100台の維持管理費の問題もあったようである)。
[編集] レギュラー解答者
- 笑福亭鶴瓶(1989年10月~1993年3月頃、1994年4月~1996年6月)
- 加賀まりこ(全期間)
- ちはる (30分時代準レギュラー)
- 相原勇 (30分時代準レギュラー)
- 江川卓(1993年4月頃~1996年6月)
- 高田文夫(30分時代後期、1993年4月頃~1994年3月)
[編集] エピソード
- 番組放送開始から間もない1989年12月27日には、この番組の後の午後8時から逸見政孝・渡辺正行の司会で放送されていた当時の日本テレビの人気クイズ番組『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』との合体番組「笑ってヨロシクSHOW by ショーバイ!!」が放送された事がある。得点は『SHOW by ショーバイ!!』のミリオンスロットを使用する他は、クイズを両番組からミックスして出題し、両番組のレギュラー解答者がペアを組んで挑戦していた。
- 30分番組時代の頃の特番では、テレビ朝日で放送していた『100万円クイズハンター』の「ゴールデンハンマー」のパロディで、金のサンマに柄が付いている「ゴールデンサンマー」や、当時所がCMをしていた事にチャッカマンを金色に塗った「ゴールデンチャッカマン」といったアイテムが登場した。効果はどれも、得点が2倍貰えるというもの。
- 30分番組時代の頃の特番の最終問題で、上記の「ゴールデンサンマー」を使用した女性チームが所スペシャルの際に正解(つまり、アイテムの2倍に所スペシャルの2倍を掛けた4倍の得点が加算されるはずである)。しかし、この時に所らが「♪倍の倍の倍~」と唄いながら騒いでいた為、正解後8倍の得点が加算されるのではと女性チームが抗議。所もあっさり了承して8倍の得点を女性チームに加算、逆転勝ちしてしまったケースがあった。本来ならば、概要に記された通り、度が過ぎたおふざけとして捉えられてもおかしくは無いが、クイズよりも番組の盛り上がりを優先した作りであった為、この様な事も許容され、結果として番組の人気に結びついたと考えられる。
- 特番では、男性チーム(鶴瓶リーダー)対女性チーム(加賀リーダー)の対抗戦であることが多かったが、その際、所は男性チームを「きたないさんチーム」、女性チームを「きれいさんチーム」と名付けようとしたものの、鶴瓶が抗議したため、結局、「こぎたないさんチーム」・「こぎれいさんチーム」になった。又スペシャルゲストで登場した萩本欽一が「こぎたないさんチーム」を「臭いさんチーム」と間違えた為、その回に限り男性チームは「こくさいさんチーム」となった。
- 笑福亭鶴瓶が30分時代後期にレギュラーから外されているのは、本番中に居眠りをしたからである。
- クイズ・普通の人々には、ブレイクする前のお笑いコンビよゐこも出演したことがある。
- 1時間時代には一部地域を除き、7時56分から4分間、所さんの所というミニ番組が放送された(1994年9月で終了)。
- 本番中、所ジョージはトイレの我慢ができなくなったため、所がトイレに行っている間だけ、笑福亭鶴瓶が司会代行を行っていたという珍事があった。
- 1995年4月19日の放送では、横浜駅異臭事件関連の報道特別番組のため、VTRの途中で放送が打ち切られた。
- 後番組である『一億人の大質問!?笑ってコラえて!』の2004年年末スペシャルで、ゲストの明石家さんまに関する街角インタビューという形で、「スペシャルゲストクイズ」が一度だけ復活した。VTR前のBGMも当時と同じ物を使用していた。
[編集] スタッフ
[編集] 30分時代
[編集] 1時間時代
[編集] 番組ネット局
- NTV、STV、RAB、ABS、TVI、YBC、MMT、FCT、TNN(現:TeNY)、TSB、YBS、SDT、CTV、KNB、KTK※2、FBC※1、YTV、NKT、RNC、HTV、KRY、JRT、RNB、RKC、FBS、NIB※3、KKT、TOS※1,※4、UMK※1,※6、KYT※5、OTV※6
※1=クロスネット局
※2=1990年4月からネット開始。それまではMROにて時差ネットされていた。
※3=1991年4月からネット開始。それまではKTNにて時差ネットされていた。
※4=1993年10月から同時ネット。それまではOBSにて時差ネットされていた。
※5=1994年4月からネット開始。それまではKTSにて時差ネットされていた。
※6=時差ネット
[編集] 関連項目
[編集] 番組の移り変わり
日本テレビ系列 水曜19時台後半(1989.10~1994.03) | ||
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前番組 | どちら様も!!笑ってヨロシク | 次番組 |
夏休み別荘物語(ドラマ枠) | どちら様も!!笑ってヨロシク (枠拡大、19:00~) |
日本テレビ系列 水曜19時台(1994.04~1996.06) | ||
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前番組 | どちら様も!!笑ってヨロシク | 次番組 |
19:00 追跡 19:30 どちら様も!!笑ってヨロシク |
1億人の大質問!?笑ってコラえて! |